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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



少し前、宍道湖グリーンパークでコハクチョウの渡来数を聞くと約200羽という回答がありました。

宍道湖に渡来したコハクチョウの写真と一緒に、最近読んだ本からコハクチョウの渡りを紹介しましょう。<・・・>が引用部

<2009~2012年に北海道クッチャロ湖から追跡した16羽のコハクチョウは、アムール川河口などを中継し、オオハクチョウ繁殖地よりも北の北極海沿岸まで到達し、そこで繁殖する>

<春の渡りでは48日間で6471km、秋の渡りでは50日間で6331kmを移動した>

<鳥取県中海からのコハクチョウ追跡では、日本海を縦断した例を含め、サハリンやカムチャッカ半島を経由する8つの経路があることが明らかになった>

<コハクチョウの日本で越冬する個体数は、1970年の調査開始以来増加し、2004年に4万5千羽となった>・・・宍道湖に戻るコハクチョウ

<しかし、日本で越冬するコハクチョウの数は2005年以降減少傾向にある>・・・中州に戻って着水体勢となったコハクチョウ

<繁殖地での営巣密度などの繁殖成績調査によると、営巣密度が高い年ほど、その冬に日本に渡来する個体数が少ないことが判った>

<繁殖地における繁殖成績低下が日本におけるコハクチョウの減少に繋がっていることが示唆された>・・・月明かりの宍道湖に点々と群れるコハクチョウ

参考文献:鳥の渡り生態学 樋口広芳編



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池に渡来したソリハシセイタカシギですが、細いクチバシで何を食べているのかを探ってみました。

2羽ともクチバシの先端で何かを捕まえているように見えます。

右の個体のクチバシ先端には、何かを挟んでいるようにも。

左の個体は、クチバシの中に入った透明状の獲物を呑み込もうとしているようです。

今度は藻と一緒に咥えたのでクチバシ先端の獲物がよく判ります。

呑み込む前に大きく口を開けていますが、小さな透明のエビ(ヌマエビの仲間か)のようです。

ウイキペディアによれば<成体は体長40mmに達し、メスの方がオスより大きい>とあります。・・・左の個体が咥えたものもエビでしょう。

そのエビを呑み込む瞬間です。

食べるだけ食べた後、腹ごなしに上空を飛行して休憩地に戻りました。



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昨日の記事に続いてソリハシセイタカシギの写真と一緒に渡り鳥の移動追跡に使うジオロケーターを紹介しましょう。<・・・>が引用部

<ジオロケーターの重さは、0.39g~2.0gや0.32g~3.3gという軽量タイプのものがある>・・・0.32gという軽さには驚きますね。

<最近GPSを利用した計量機器(ピンポイントGPS)が開発され、次第に利用されるようになってきた>

<この記録式ピンポイントGPSタグには最も軽い1gのものから、最も重い8gのものまであり、重いものほど多くのデーターを記録できる>

<後日に回収する必要があるジオロケーターやGPS機器の装着方法は、脚につける場合や腰の上に付ける場合があるが、小鳥類は腰の上に装着する例が多い>

<腰の上に装着する場合は、あらかじめ装着紐を8の字形に付けておいてから、それぞれの脚にくぐらせ装着する>

<コムクドリ(平均体重46.9g)の渡り追跡に使用したジオロケーターは、0.73g(体重の約2%)それを脚輪に取り付けた>

<ノビタキの渡り調査では、装着紐を含めて0.65gのジオロケーターが装着(ノビタキ体重の5%未満)された>・・・1円玉が1gなのでその65%しかない軽さ。

<装着する機器は軽いほどよいのはいうまでもない。上限は体重の5%までという5%ルールが推奨されている>・・・小型野鳥に装着する際にはヒモの重さも重要みたいです。

参考文献:鳥の渡り生態学 樋口広芳編



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コウノトリが飛来した池にソリハシセイタカシギ(日本の野鳥590・平凡社には、希な旅鳥とあります)が2羽渡来してきていました。

日本に渡来するソリハシセイタカシギは、バイカル湖南部などユーラシア大陸中部で繁殖し、中国南部、台湾などで越冬(一部は日本で越冬)するようです。

最近読んだ本に、渡り鳥の移動追跡に使うジオロケーターに関する記述があったので紹介しましょう。<・・・>が引用部

<ジオロケーターによる追跡は、光センサーを利用して、日の出・日没時刻を継続的に記録する>・・・背後から見ると翼と背中の白黒模様がきれいです。

<日の出・日没時刻は地域によって異なるので、それにもとづいて移動地点の緯度経度の推移を調べることが出来る>・・・細く上向きに反ったクチバシの形にも魅力があります。

<ただし、位置の測定誤差は70~300kmにまで及ぶ。つまり静止している状態でもそのくらいの誤差が生じる>・・・脚には水かきがあるので水面を走るように助走できます。

<従って、だいたいどのように移動しているかが判れば良い、という前提のもとに利用されている>・・・着水体勢

<ジオロケーターでは、春分と秋分の2週間前後(世界中の昼と夜の長さが同じとなるため)は、緯度が測定できない>・・・脚の水かきに注目

<しかし、経度は使用できるので東西の移動などは推定できる>・・・尾羽根は1枚の幅が広く、12枚あるようです。

参考文献:鳥の渡り生態学 樋口広芳編



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コウノトリ(112cm)の大きさ(クチバシから尾羽根先端まで)を日本で見ることができる他の野鳥と比べてみました。下にいるのはカルガモ(61cm)

日本の野鳥590・平凡社によれば、コウノトリは巨大な猛禽類として有名なオオワシ(メス・102cm)よりも大きいのです。・・・コサギ(61cm)との大きさ比べ

また同書によればタンチョウ(145cm)が日本最大のようです。・・・オナガガモ(オスは自慢の尾羽根を含めて75cm)

オオハクチョウ(140cm)は、名前に大の文字が付くだけあってかなり大きいようですね。・・アオサギ(93cm)は、背の高さでは勝っているかも。

一方、名前に小が付いているコハクチョウ(120cm)ですが、何とコウノトリより大きいのです。

また、体が大きいので知られるアホウドリ(100cm)ですが、実はコウノトリの方が大きいのです。・・・背比べはダイサギ(チュウダイサギなら90cm)の勝ち

このダイサギは、かなり大きいので普通のダイサギ(チュウダイサギ)ではなく、大陸で繁殖するダイダイサギ(全長104cm~98cm)かも知れません。

左から飛んできたのはソリハシセイタカシギ(43cm)、シギの仲間ではホウロクシギ(63cm)が最大のようです。

日本の野鳥590・平凡社に極めて希な迷鳥とされているナキハクチョウ(152cm)には、全長180cmのオスが過去記録されていたようです。



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電車で約1時間かかって到着した駅から歩いて10分、池の中にいる鳥を撮影していると、突然大きな野鳥が飛来してきました。

この日の撮影目的は、左側にいる2羽のソリハシセイタカシギ(全長43cm・後日掲載します)でしたが、飛んで来たのはコウノトリ(全長112cm)ですね。

コウノトリ(絶滅危惧ⅠA類・特別天然記念物)と、ソリハシセイタカシギが同時にカメラのフレームに入るのは珍しいと思います。

コウノトリとソリハシセイタカシギの並ぶシーンを狙ったのですが、ソリハシセイタカシギにピントを合わせるとコウノトリがボケてしまいました。

さかんに池の底を突いていましたが、やっと獲物を捕まえたようです。・・・右足には上下に赤が2個の脚輪

咥えた魚はナマズのようで、すぐに呑み込みました。

兵庫県立コウノトリの郷公園の公式HPには「コウノトリの脚輪カタログ」が掲載されています。・・・脚輪が水中に隠れ、脚輪が無いように見えたシーン。

左足には上が赤(Rの文字)、下が緑(Gの文字)の脚輪。カタログから、このコウノトリは2020年5月1日に豊岡市出石町の巣塔で生まれた個体番号J0314(オス・1歳半)と判りました。

豊岡市出石町の巣塔では同じ親鳥から2017年に3羽(うち1羽不明)、2018年2羽(うち1羽死亡)、2019年に2羽、2020年2羽(うち1羽死亡)、2021年に3羽の子供が生まれているそうです。・・・右の赤い脚輪には上下にRの文字が見えます。



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環境省は毎年全国ガン・カモ一斉調査(都道府県別)を実施しています。2021年はコロナの影響があったようなので2020年1月の観察数(暫定値)を紹介しましょう。

アメリカヒドリの全国合計渡来数は僅か115羽、多かったのが滋賀県14羽、三重県13羽、岩手県10羽、大阪府9羽、茨城県6羽などで、大阪府(以下大阪とします)は僅差の全国4位。

都市化が進んだ上に面積も狭い大阪がアメリカヒドリ渡来数の全国第4位とは驚きましたが、大阪がカモ渡来数の上位にある例が他にもありました。

ハシビロガモの全国渡来数は20880羽ですが、都道府県別の第1位は大阪の3001羽です。ちなみに第2位は香川県の2062羽、3位は兵庫県の2021羽。

またホシハジロの全国渡来数は97757羽、第1位が佐賀県15005羽ですが、大阪が第2位の11966羽となっています。

さらにミコアイサの全国渡来数3730羽。都道府県別第1位は香川県564羽、兵庫県493に次いで第3位が大阪の310羽です。

さらにツクシガモの全国渡来数3675羽。都道府県別第1位は佐賀県3237羽、福岡県147羽に次いで第3位が大阪の90羽です。

キンクロハジロの全国渡来数73203羽。都道府県別第1位は滋賀県20679羽、島根県15038羽、佐賀県3593羽に次いで第4位が大阪の2693羽です。

大阪は、紹介した6種のカモ達の越冬地として下位に位置する他の都道府県よりも好まれているようです。



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最近読んだ本から、カワセミの脚が短い理由を近所の公園の池のカワセミの写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>部が引用部

<鳥の楽しみ方には考えると言う方法がある。仮説、実験、観察を組み合わせ鳥の未知を考えるのは楽しい。考えるのを楽しんでもらいたい>とありました。

<サギやツル、クイナの仲間は、脚の長い鳥で、水辺や草地などで生活しています>

<鳥の中でもとくに脚の長いセイタカシギやヘビクイワシも、それぞれ水辺と草地に住んでいます>

<脚の短いカワセミも水辺に住んでいますが、彼らの採食方法は、空中からの飛び込みです>

<空中から急降下して翼をたたみ、長いクチバシで魚に襲いかかります>

<もし脚が長ければ、水の抵抗が大きくなり(魚をキャッチする前に)失速するでしょう。美しい流線型の体型を実現する短足は優秀な漁師の証拠なのです>

<カワセミは、ときに長さが1mにもなる深いトンネルを川辺の崖に掘り、その中に営巣します。もし脚が長ければ、細いトンネル内を歩くのは至難の業となるでしょう>

<トンネル空間では、短足こそが機能的なのです。カワセミにとって脚は短ければ短いほどカッコ良いのです>と、著者は考えたのでした。

参考文献:トリノトリビア(川上和人監修・西東社)



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市内の公園の池に渡来したトモエガモの飛行写真と一緒にバードリサーチの生態図鑑からトモエガモの記事を紹介しましょう。<・・・>が引用部分

<雌雄ともに嘴は黒色.オスは頭部に黒色,金属光沢のある緑色,クリーム色からなる複雑な巴状の模様があり,和名の由来となっている。頭頂は茶褐色>以下の写真はオス幼鳥のエクリプスでしょう。理由は後で

成鳥オスは<胸は褐色から淡い黄土色で黒色の小斑が散在する。背面は茶褐色,腹部側面は青みがかった灰色で下面は白い。背面から長く伸びる肩羽は頭部側から淡褐色,黒色,白色の帯を作る。下尾筒周辺は黒色、胸と腰に白色の帯があり,遠方からでも目立つ>・・・長い肩羽はオス・エクリプスの特徴

<極東アジアにのみ分布、東はカムチャツカ半島,西はエニセイ川流域までの東部シベリアを中心に繁殖する。越冬地は朝鮮半島西~南岸の湖沼,中国南西部,日本では主に本州の日本海側と九州北部で越冬する>

<越冬地では,日中は干拓地の調整池などの広大な湖や大きな河川,周囲を丘や林に囲まれた湖沼で休息し,夜間は周辺の水田などで採食する.警戒心が強く,休息場所は岸辺から離れたところを好むようである>

<採食は夜間に水田などで行ない落ち籾などのほか,タビエやタデなどの種子,浮葉植物や沈水植物の芽,水生昆虫や甲殻類なども採食する>・・・翼鏡の上部にある大雨覆の橙褐色の帯がオスの証拠。メスは淡い褐色。

 <韓国では数十万羽の群れが黒い雲のようになって飛ぶ光景を見ることができるが、この光景はかつては日本でも見られたと考えられ,石川県片野鴨池の坂網猟師の間には,群れの先頭が鴨池に到着したとき,最後尾は4kmほど離れた上空にいたという話が残っている>

<求 愛 行動の頻度は他のカモ類と比べると低いが1月から2月頃によく見られ,一日のうちでは早朝と日没少し前に多く見られる。トモエガモのオスの闘争は初期段階では向かい合って顔を上に向け,喉の黒い部分を見せ合うことから始まる>

<日本では環境省が毎年1月にガンカモ科(カモ科)鳥類の生息調査を行なっており,その報告書によると,1970年代には1万羽を超える年もあったが、近年では2000羽程度に減少している>



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近所の公園の池の上を飛行するハマシギの写真と一緒に、最近読んだ本からシギ類とチドリ類の行動の違いを紹介しましょう。<・・・>が本からの引用

<チドリの仲間は見通しの良い干潟などで立ち止まっては歩くことを繰り返します>

<比較的大きな眼を持つ彼らは、視覚で干潟の獲物を見つけ、急ぎ足で駆け寄ってクチバシで捕獲する>

<メダイチドリやダイゼンなどが干潟のゴカイを捕らえ、細長い足で踏ん張りながら、獲物の体がちぎれないように絶妙の力加減で引っ張る様子はまさに職人技>

一方、<シギの仲間に多く見られるのが、歩きながら長いクチバシで地表や浅い水辺の底面をつつきながら移動して採餌する姿>

<ここでクチバシは獲物をおびき出し、探り当てる役割を担っている>と、同時に探し出した獲物を咥え、呑み込みやすい状態にする役割もあります。

<続いて頭掻きを見ると、チドリ類が頭掻きをする際は間接法(下げた翼と脇の間から脚を出して掻く)>

<シギ類は翼を下げず(翼の外側に上げた)脚を使って頭を掻く直接法>

<比較的脚の長いミヤコドリやセイタカシギも関節法が見られるので分類の基準とは言えないが、仲間によって間接法と直接法はほぼ決まっている>

参考文献:にっぽんのシギ・チドリ 築山和好・ポンプラボ



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市内の公園にチュウヒが渡来してきました。チュウヒは環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠB(EN) 指定(ライチョウなどと同じ近い将来における野生での絶滅の危険性が高い)猛禽類です。

チュウヒの飛行写真と一緒にバードリサーチの生態図鑑からチュウヒの記事を紹介しましょう。<・・・>が引用部分

<羽色は,個体によって様々で,全体に茶褐色の個体,頭部から翼の前縁部にかけてクリーム白色の個体,淡い褐色で胸から腹部に縦斑があり翼の雨覆が青灰色で尾羽が灰褐色の個体などさまざまである>

<バイカル湖付近からウスリー地方,モンゴル,中国北東部,日本などで繁殖し,日本や台湾,ボルネオ,フィリピン,東南アジア,中国南部などに渡って越冬する>

<繁殖地では早いところでは3月ごろから空中ディスプレイが観察されるようになり,つがいが形成される。産卵は4月中旬から5月に行なわれ,7月ごろ巣立つ.越冬地では10月ごろから生息するようになる>

<日本(渡良瀬遊水地)の越冬期の食性はカモ類を中心とした大型の鳥類が多く38.6%,スズメやヒバリなどの小型鳥類9.4%,ヒヨドリ,ツグミ類の中型鳥類4.7%,ハタネズミやジネズミなどの小型哺乳類31.9%,イタチなどの中型哺乳類2.8%,魚類1.7%と幅広い食性をしている>

<狩りの方法は,ヨシ原の上をゆっくり飛行して,地上付近の獲物を見つけると急に方向を変えダイビングして襲う「不意打ちハンティング」と呼ばれるもの,他のチュウヒや猛禽が捕殺した獲物を横取りする海賊行為,死体を摂食するものなどがある> 

<水路や沼を含むヨシ原がチュウヒに頻繁に利用される理由は,これらの環境にはカモ類などチュウヒの主要な獲物が多く生息することと,そのような複雑な環境は,チュウヒの主要な
狩りの方法である不意打ちハンティングに適した環境であるためと考えられる>

<したがって,チュウヒの生息環境の保全には,池沼や細い水路などが含まれる多様なヨシ原を保全し創出することが重要であろう>しかし、近年ヨシ原はどんどん消滅しているようです。



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日暮れ前、野鳥撮影で訪問した河口に立って、上流側を見ると大型野鳥の群れが眼に入りました。

近くまで飛んで来た姿を見ると、どうやらツルの仲間のようです。

この鳥はナベヅル(全長100cm・環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類VU指定)でしょう。

日本で見ることが出来るツルの仲間はナベヅルの他にタンチョウ、マナヅルなどですが、3種とも環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類VUに指定されています。

中でも渡来数の多いのがナベヅルで、鹿児島県の出水市で多くが越冬する(2020年度で1万6千羽)ことで有名です。

山口県周南市もナベヅル渡来地として知られていますが、同市のHPに<1940年(昭和15年)に355羽飛来してからだんだん数が減り続けていて、最近では10数羽となっています>とあります。

従って有名渡来地(鹿児島県や山口県)ではないこの河口で15羽のナベヅルを見ることができたのは幸運でした。

この15羽は、冬を過ごす越冬地の出水市や周南市に向け、これからさらに旅を続けて行くのかも知れません。

最後に去年訪問した出水市で撮影したナベヅルです。微妙に濃さが変化する黒い羽が美しいと思いました。



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近所の公園に渡来したモズ・メスの飛び出し写真と一緒にバードリサーチの生態図鑑からモズの記事を紹介しましょう。<・・・>が引用部分

<モズ類の中では数少ない性的二型が明瞭な種。メスの過眼線は焦げ茶色で,初列風切に白班を持 た ず、脇 か ら 下面にかけた波状斑がオスよりも明瞭>

<本州中部では海抜0mから1800mまでの広い標高域で繁殖する。本州の低地では2月下旬に繁殖を開始し,5月頃までには雛が独立する。繁殖が終了すると低地の繁殖地では観察されなくなる>

そのあと<モズは高原で5月に繁殖を開始する。低地での消失と高原での出現がほぼ一致するため,モズは一繁殖期に低地から高原へと場所を変えて二回繁殖するのではないかとの説がある>

<開けた環境で高い場所にとまり,狙いを定めて地上を徘徊する主に甲虫類やクモ類を捕獲する.飛翔中の昆虫をフライキャッチすることや葉上の昆虫を飛びながら掠め捕ることもある>

<小型の哺乳類,小鳥類,さらに自らよりも大きなツグミを捕食することもある.餌の不足する冬期には果実を食べることもある>

<モズでは,オスからメスへの求愛給餌が産卵前から産卵期に集中して観察される.一般に,求愛給餌はオスからメスへの求愛,そして交尾に至る時に起きる>

<しかし,モズの場合,求愛給餌の直後に交尾が行われることはなく,給餌はメスの栄養補給の機能の意義が大きいと考えられる。メスの体に近い側の初列雨覆先端の褐色斑の有無により,前年生まれ(斑有り)とそれ以前に生まれた個体(斑なし)の識別が可能>・・・下の個体は前年生まれでしょう

<成鳥オスによる給餌は若鳥オスよりも頻繁で,十分に栄養補給されると考えられる。結果,成鳥オスのつがい相手のメスは多くの卵を産むことができる>



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市内の公園の池に渡来したヒドリガモ・オスの飛行写真と一緒にバードリサーチの生態図鑑からヒドリガモの記事を紹介しましょう。<・・・>が引用部分

 <ヒドリガモの生息分布はユーラシア大陸全体。繁殖地は北緯50~70度の地域で,東は極東ロシア、西はスカンジナビア半島とアイスランドに及ぶ。越冬地の東側は日本から韓国,中国,東南アジア,西はヨーロッパからアフリカ北部まで>・・・雨覆の白色部が遠くからでも目立つので識別が容易

<環境省が毎年1月に実施するガンカモ類の生息調査によると,日本での本種の越冬個体数は西日本に多い。これは温暖な西日本に多い水草や陸上の草本類を主な食物としているためと思われる>

<日本の越冬地では,河川や湖沼,都市域の池,沿岸部などを休息地にしている。同じ場所で水草などを採食することもあるが,夜間に陸に上がり,草地や農耕地などで採食することも多い>

<モニタリングサイト1000ガンカモ類調査(環境省)の秋と春の渡り時期の記録では,北海道東部の風蓮湖,濤沸湖,コムケ湖などで最大1万羽を越える数が記録され,この地域がロシアとの渡りの主要経路だと思われる>

他のカモに比べると<短いクチバシは、草本植物をついばむ速度を高め,食物の摂取量を増やすこと役立っていると考えられている>

<有明海では養殖海苔への食害が報告されている。付近のカモ類の捕獲・解剖によると、ヒドリガモとオナガガモで海苔を採食した個体の割合及び最大摂取量が多かった>

<石川県の河北潟では夜間にヒドリガモなどが大麦圃場や蓮田で観察されており、その食害を防ぐため水田に水を張ってカモを呼び寄せる「おとり池」が作られている>

<京都市の西京極陸上競技場では、夜間ヒドリガモが芝生を食べに来たあとに残る糞が問題になったことがある>



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