いつも野鳥撮影しているマイフィールド(MF)に、今年もホウロクシギ(全長63cm・環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類指定)が渡来してきました。
ホウロクシギの英語名はfar eastern curlewユーラシア大陸東部で繁殖し、オーストラリアなどで越冬するシギの最大種。
よく似たダイシャクシギ(全長60cm・eurasian curlew)は、ユーラシア大陸中部からヨーロッパ等で繁殖、アフリカ、インド、東南アジア等で越冬するなど広く分布しています。
生息範囲の狭いホウロクシギは世界的な希少種とされ、欧米のバーダーが見たらきっと喜ぶでしょう。
但し、ホウロクシギの主要な越冬地オーストラリアに住むバーダーだけは例外
昨年、MFにいたオーストラリア人バーダーに「far eastern curlewがいるよ」と言うと「いつも見ている」と興味を示しませんでした。
これがヨーロッパやアメリカのバーダーなら反応が違ったでしょう。
ホウロクシギの魅力は、長いクチバシ(成鳥はもっと長くなるはずなのでこの個体は若鳥か)と翼の雨覆にある複雑な濃褐色の横斑模様
これほど細長いクチバシと緻密な横斑模様があるホウロクシギを絶滅の危惧から何とか救いたいものです。