コスモスクエアからシーサイドコスモという緑地を西に向かって歩くと、海の中から突き出した半球形のガラスドームが見えてくる。
これが、2000年にオープンした大阪市立の海洋博物館「なにわの海の時空館」で、総工費176億円だったというから凄い。
エレベーター乗り場の置物
大阪市制100周年記念事業の一つとして建設された なにわの海の時空館の設計者は、パリのシャルルドゴール空港(1度行ったことがある)、ドバイ空港(行ったことがない)、広州白雲空港(広州に住んでいたので良く知っている)などを担当したフランス人のポール・アンドリュー(1938年~)。
エントランス棟から、周囲が透明ガラスでできたエレベーターに乗って地下2階に下り、そこから海底トンネルを歩いて海の中にあるドーム棟に入る配置となっている。
エントランス
このチューブ状の海底トンネルは、シャルルドゴール空港に似たデザインのものがあったような記憶がある。
ドーム棟の地下2階からエスカレーターで1階に上がり、そこからさらに透明ガラスでできたエレベーターに乗って4階で下りる。
透明ガラスを使ったエレベーターや、吹き抜け空間のデザインは、広州白雲空港のものと良く似ていると思う。
4200枚のガラスを用いた直径70mの半球ドームは、工場で一体物として造り、台船に乗せて運んできたもので、英国構造技術者協会から2002年に特別賞を受賞している。
直径70mの空間は、さすがに広く、日常目にすることの無い空間となっていたが、これだけの建造物の維持費は大変であろうと思う。
中には浪速丸という木造帆船の実物が展示されているが、実際に帆走したことのある和式木造船として、これほど巨大な船は無いのではなかろうか。
大阪海運の歴史を、古代から現代まで展示した部屋が4階、3階、2階にそれぞれ3か所あり、歴史マニアなら結構楽しめると思う。
今回は時間が無く、展示室をじっくりと鑑賞できなかったので、次回時間を取ってゆっくりと楽しみたい