6月から7月の2か月間は野鳥の端境期です。そこで今年の春、佐賀市東よか干潟で撮影した野鳥写真の中から干潟に渡来することが少ないコシャクシギ(全長30cm)の紹介です。・・・下の写真の中央付近にいます。
日本の野鳥590・平凡社によると、コシャクシギの繁殖地はシベリア北部の狭い地域。・・・中央やや左、やや小型で前を向いているのがコシャクシギ。
越冬地はオーストラリアとニューギニア。・・・ダイゼンの前、クチバシの短いのがコシャクシギ。ダイゼンはクチバシが短いチドリ科の鳥です。
全般的にクチバシが長いのがシギ科の鳥で、クチバシの長さでトップを争うのが下の写真のダイシャクシギ。そのすぐ下にピントが外れたコシャクシギ。周囲はチュウシャクシギ。
アメリカの野鳥図鑑(shorebirds)にも日本の図鑑(日本の野鳥590・平凡社)と同じ生息域が記載されています。・・・コシャクシギの周囲にいるチュウシャクシギが目を覚ましクチバシが見えました。
チュウシャクシギとはクチバシの長さ、体長、体色も違います。
クチバシを除いた体長はダイゼンと同じくらい、遠くから見た体色は薄黄色。
アメリカの野鳥図鑑(shorebirds)には、アメリカ大陸に分布するコシャクシギとよく似たeskimo curiewとupland sandpiperが記載されていました。・・・短いクチバシで羽繕い
アメリカ大陸におけるコシャクシギの亜種と恩われるので、eskimo curiewはエスキモーコシャクシギ、upland sandpiperはアメリカコシャクシギと命名すべきでしょう。・・・後方を警戒