2018スーパージュニアテニスの男子シングルス決勝は、日本の齋藤惠佑(左・グローバルプロテニスアカデミー)とブ・ユンチャオケテ(後ろ向き・中国)の試合で、こちらは齋藤が7-5 6-0で勝ち、男子シングルスでの日本人による優勝はこれで3年連続となりました。
試合前の予想では、日本勢の中でもシードランキングが7番目の齋藤と大会第2シードのブ・ユンチャオケテ(16歳・中国の内モンゴル出身)では、ユンチャオケテが有利のように見えました。・・・最後までボールをしっかり見ています
しかし、齋藤は2015年ワールドジュニアのアジア・オセアニア最終予選でユンチャオケテにストレート勝ちしていて相性は良いようです。・・・ユンチャオケテはボールから目が離れています
そのせいか齋藤は「今日は緊張しなかったし、最初から普通に動けた」と、第1セットの第5ゲームをラブゲームでブレークしています。・・・フォアハンドもボールをインパクトの瞬間まで見ています。
第10ゲームはラブゲームで逆にブレークされて5-5に追いつかれましたが、すぐにふたたびブレークに成功。ここまでは一進一退の状況でした。・・・ユンチャオケテはフォアハンドでもボールから目が離れていますね。
そのブレークが試合の流れを決定づけたのか、それ以降は1ゲームも奪われることなく、7-5 6-0の勝利まで一気に突き進んでいました。
しかし齋藤惠佑のポイントは、長いラリーの末に相手のミス(アンフォーストエラー)でつかんだものが多く、第2セットのスコアほど楽な内容ではありませんでした。・・・ユンチャオケテはバックハンドでもボールからやや目が離れていますね。
試合後の齋藤は「クオリティの高いショットを入れてくる選手で、押される場面も多かった」と振り返っていますが、その通りの展開でした。
小柄な齋藤がコートを広く走って放つ、低く鋭いショートクロス、ラインをなぞるように伸びていくダウン・ザ・ラインは、3000人の観客を十分楽しませてくれていました。・・・最初の1枚を除き、すべての写真に選手とラケット前のボールを同時に写すことができました。