野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



2日目のディナーはバーナクルビルズというなぜか白人の客が多いシーフードレストランで摂ることにした。



バーナクルビルズの客席は屋内にもあったが、折角なのでエスプラネードという海岸道路に面したオープンエアーのテラス席とした。



席からエスプラネード通の向こうに遊歩道、その向こうにグレートバリアリーフが見える。



早速シーフードプラターとロブスターとワインを注文すると、ウエイトレスがシーフードプラターにはロブスターが1匹入っていますよと言う。

しかしここまできてロブスターを腹いっぱい食べないと後悔すると思い、値段を見ないでもう1匹追加注文した。



後で、値段を見てからウエイトレスの制止する訳がやっと解ったが、10年に一度の贅沢と思えば良いのである。

シーフードプラターには他に大きなマッドクラブ、車海老、扇海老、生牡蠣、フルーツ等が豪快に満載されて出てきた。



さらに追加のロブスターが別の皿に盛り付けられて出てきたので、テーブルがシーフードで一杯となってしまう。

以前、ゴールドコーストに旅行した時にシーフードプラターを食べたことがあるので、今回10年ぶりの再会であった。

食べる前にウエイトレスに記念写真を撮って貰い、早速二人でシーフードとの格闘を開始する。



でかいロブスター2匹とシーフードとワインで腹一杯となったので、ウエイトレスにカードを渡して勘定を頼んだ。

カード会社のレートは外国で両替するよりもかなり有利であり、サインだけで決済できるので海外旅行では本当に便利である。

今回の旅行もオーストラリアドルへの両替は必要最小限とし、後はスーパーでの買い物まで全部カードで支払った。

食事の後、すっかり暮れたバーナクルビルズ前の公園で、長時間露出の写真を撮ったら結構綺麗に写っていたので吃驚した。



その後、ケアンズの中心にあるナイトマーケットという夜間だけやっている土産物マーケットを冷やかして歩き、昨日に続いてウールワースで朝食の材料を買ってホテルに戻った。


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昼食を摂った後、クランダの土産物街を横目に見ながらクランダコアラガーデンまで歩く。

丁度昼時であったためか観光客が少なく、ゆっくりと時間をかけて大きなコアラを抱いた記念写真を何枚か撮った。



中国の四川省ではパンダを抱いて記念写真というのがあるらしい。

その後で、コアラ園の隣にあるバードワールドクランダという野鳥園に入場券を買って入ってみる。



ここはオリの中に人間が入って野鳥をじかに見られる場所で、オーストラリアにいる色彩豊かないろいろなオウムに餌をやって楽しむことができる。



10年前にゴールドコーストのカランビン野鳥園で野生のレインボーロリキートというオウムに餌付けして以来の体験であった。



帰りの通りには衣類、絵画、写真、オパール等を売る土産品マーケットがありそこを冷やかして歩く。

マーケットの路地を少し入った奥に珍しいハンドクラフトのガラスアクセサリーショップがあったので、そこで土産を買ったついでに店主に写真を撮って貰った。



土産物屋を冷やかしながらロープウエーのクランダ駅まで歩き、スカイレールという名前のついたロープウエーを使って、世界遺産の熱帯雨林を上空から眺めながらケアンズまで戻ることとする。

クランダ周辺には1億2千万年前からの原生林が残されていて、地球の他の地域に無い固有のシダの種類が多いことが世界遺産に登録された理由であるという。

木のような幹がある木性シダも非常に珍しいもので、ジュラ紀から残っているシダといわれている。

中でもクランダ駅前にある木性シダは日本では見たことも無い巨大なシダで、これこそまさにジュラシックパークを思わせる世界遺産というものであろう。



1995年に完成したスカイレールは途中乗り換え駅があるが、総距離7500mもある世界最長のロープウエイである。



乗り換え無しでの最長は、なんと日本の苗場スキー場のロープウエーで全長5480mとか。

熱帯雨林の環境を破壊しないように7年の年月をかけ、すべての資材をヘリコプターで運んで建設したらしい。

スカイレール駅から神戸から来た女の子二人組と一緒に6人乗りゴンドラに乗り込んで出発である。



飛行機でジャングルの上を低空飛行しているような錯覚を覚える、かなり奇妙な体験であった。




熱帯雨林の樹冠をまじかに見ながら移動していると、羽が鮮やかなコバルトブルーの蝶(ユリシス)白いオウムを何度か見かける。



スカイレールは途中乗り継ぎ駅のバロンフォールズ駅と、乗り換えの駅がそれぞれ1箇所あり、レッドピーク駅では周囲に設置してあるボードウオークを歩いて散歩できるようになっている。



その散歩道の周囲にも巨大なシダや熱帯雨林の森があり、映画ジュラシックパークのような非日常的な世界があった。

レッドピーク駅から乗りついだスカイレールは、急な下り勾配をグレートバリアリーフを望みながら降りて行き、じき麓に到着である。




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ケアンズは1876年(明治9年)、街の北西100キロにある金鉱山の港町としてその歴史が始まった。



クランダ鉄道はケアンズの西、アサトーンテーブルランドで錫鉱山が発見されたことで、山中の鉱山への物資の輸送手段として1886年から敷設が始まった。

クランダ鉄道の始発駅は歴史的雰囲気のあるセントラル駅で、鉄道が開通してからすでに115年が経過している。



鉄道の終点クランダは100年前から既に裕福なオーストラリア人の観光地であったという。

クランダは貴重な自然が残る熱帯雨林ということで1988年世界遺産に指定されている。

グレートバリアリーフも1981年に世界遺産に登録されているので、ケアンズに来れば同時に2つの世界遺産を観光できるのである。

セントラル駅で乗り込んだ列車にはクランダへの進行方向の右側だけにしか座席がなかった。



つまり観光名所はすべて右側に見えるということなので、観光客は窓際の席をゲットできれば最高なのである。

我々もなんとか右の窓席を確保したが、残念ながら少し窓が小さい非常口の場所であった。



この列車はバロン渓谷の熱帯雨林を縫うように抜けて馬の足(蹄鉄)のように極端に曲がったホースシューベンドというヘアピンカーブを通過するが、ここはTV番組「世界の車窓から」のタイトルバックで有名な場所である。



このホースシューベンドでは後方の車両から前方の車両が良く見えるという特別な場所ということであったが、日本でも同じような場所はあると思うので、どうということも無い所であった。

途中列車がバロン滝の展望台で一旦停車すると、停車ホームはたちまち日本人観光客で一杯となる。

   

ホームから良く見えるバロン滝は海抜329m、滝の長さ265m、乾季であったせいか水量が少なくあまり迫力は無かった。



セントラル駅を9時半に出発した列車はバロン駅で一時停車したあと11時15分に標高340mのクランダ駅に到着した。



終点となるこの駅舎は1915年に完成した歴史的建造物で、まるで西部劇にでてくるような雰囲気のある駅であった。

クランダ駅から人口760人という小さな街の散歩道を少し歩き、トレーディングポストというレストランでツアーに含まれている食事を摂る。



ツアーメニューにあったオージーバーガーとチキンパイは美味くなかったので今夜の豪華ディナーに備え大部分を残すことにした。





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ホテルに戻って風呂に入り、カジノのあるソフィテルホテルの横を通ってリーフフリートターミナルの裏にあるヒルトンホテルまで5,6分歩く。



ヒルトンとリーフフリートターミナルとの間の敷地には大型ビルが建設中でホテルの前はかなり殺風景であった。

ホテルの中に入ると吹き抜けのロビーは広く、突き当りの窓からは庭越しに港が見える。



シャングリラよりロケーションでは若干落ちるが、ロビーの豪華さはシャングリラ以上であった。

インターネットで調べると日本人客が多すぎるという噂だったので、シャングリラに決めたのであるが選択を間違ったのかもしれない。

1階のブリージーズというハバービューレストランで、クーポン券を渡しツアーに入っていたシーフードブッフェの夕食を摂る。

      

このレストランにはワーキングホリディで来ている日本人アルバイトが何人かいて日本語でサービスしてくれる。



日本人ウエイトレスに安くて美味いオーストラリアワインをと注文すると、大きなワイングラスになみなみと注いで出してくれるのが嬉しい。

これで1杯700円くらいである。



シーフードブッフェ以外に暖かいメインデッシュが付いて、この海老の味は結構美味しかった。



ふと気がついて周りを見ると、レストランの客の8割は日本人である。

従ってこういう場所のオーストラリア人従業員も大抵片言の日本語を話すので英語の苦手な日本人には有り難い。

夕食後、オーストラリア人の画家で、有名デザイナーでもあるケンドーンの店を冷やかして、ケアンズの中心にあるスーパー、ウールワースに行って見る。



日本のスーパーとは違って、大食いのオーストラリア人向けに品揃えされた商品の陳列が面白い。

特にバター、チーズ等の酪農製品の品揃えは種類が豊富でどれを選ぶか迷ってしまう。



ここではお土産として有名なチョコバー、チイムタムが山盛りで販売されていたので、とりあえずそれを買って置く。

ウールワースの向かいの酒屋でビールとワインを買ってホテルに戻り、慌しい世界遺産探訪1日目がやっと終了した。


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世界遺産のグリーン島には長い桟橋から歩いて渡ることになるが、その前に旅行社から貰ったクーポン券を出して桟橋の先端から黄色いグラスボートに乗り込む。



グラスボートの底を覗くと意外に浅いので珊瑚が綺麗に見え、熱帯魚、大型のシャコガイ、ナマコもいる。



満員になったグラスボートが桟橋を離れると、ボートの周りにギンガメアジ、ツバメウオ、ロウニンアジ、ダツ等の大型魚がいっぱい寄ってくるのには吃驚した。



ボートのクルーが魚を寄せる餌を撒きはじめたので魚の集まる理由が解ったが、野生の魚をこれだけまじかに見られるとは、USJのアトラクションよりよほど迫力があると思った。



途中撒いた餌は自然の海草から作られており環境を破壊しない配慮がされていると日本語の放送があった。

世界遺産であるこれらの魚と珊瑚を守るために、グリーン島の排水は完全に浄化され、珊瑚礁から遠く離れた場所で放流されているという。



グリーン島は面積15ヘクタール、最高地点が標高3m、6千年かけて積もった珊瑚で出来た島なので珊瑚が砕けた白い砂浜がある。



その島の白いビーチには直射日光が強烈であったせいか人影がまばらである。

桟橋から島に渡るとすぐユーカリの森があり、その中に観光客が休憩できる涼しい場所があった。

そこには島で遊ぶシュノーケリング、ダイビング、パラセイリング、シーウオーカー、ヘリコプター遊覧飛行等のアクティビティの窓口があり、さらにその奥に周りをユーカリの林に囲まれたプールがある。

このプールでは野鳥が人間と一緒にのんびり泳いでいたので吃驚した。



島に渡った観光客は日本人が7割、白人が2割、香港中国系が1割くらいと見たがいかがであろう。

島の中心部はユーカリなどの自然の森となっていて、森を保護すると同時に観光客が歩きやすいようにとボードウオークが設置されている。



そのボードウオークは森の木陰の中を通っているので、熱帯の暑い直射日光を避けることができ、歩いて30分で島をぐるっと一周することができる。

ボードウオークの所々にグリーン島の歴史を紹介した掲示板があり、それを読むと初期の白人は森を燃やしたり、銃で動物を捕ったり、ダイナマイトを使って魚を採ったりと今考えると無茶苦茶な自然破壊をしている。

それを深く反省してここを近年世界遺産として登録したオーストラリア人を、広い心の日本人なら許してあげねばならないのであろう。

グリーン島には有名なクロコダイル園があり、州最大と言われる全長が5,4mという巨大なワニを飼っている。



そのワニに匹敵する巨大な鰐皮の前で記念写真を撮っておいた。



白い砂浜に押し寄せる波は非常に透明度が高く、底がはっきりと見えたが、日本にもこのような美しい海があるのであろうか。



グリーン島をぐるっと一周した後でプールの横の売店でアイスクリームを買って食べたが、さすがに酪農王国のオーストラリアのアイスは濃厚で美味い。

夕方4時30分に最後の船がでる。



ホテル滞在客以外は全員この船でケアンズへ帰ることになるのである。



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ホテルの向かい側にあるリーフフリートターミナルのグレートアドベンチャーという会社のカウンターで世界遺産に登録されたグレートバリアリーフに浮かぶグリーン島行きの船のチケットと旅行会社のクーポン券を交換する。

               

その後で日差しの強烈な桟橋で暫し待っていると、グレートアドベンチャーの船が帰ってきた。



13時に港を出発する船に早速乗り込み、船内のバーで無料サービスのコーヒーを貰って見晴らしの良い席を探す。



この船では希望すれば船酔い止めの薬も無料で貰えるので、ついでにそれも貰って飲んでおいた。

船は2階建てで広いキャビンもあったが、我々は最も見晴らしの良い屋上デッキ席の最前列の左側をゲットした。



出航後マリーナーを低速で航行中にクルーから救命具の説明がある。



港を出て時速60キロくらいの巡航速度になると、屋上は風が無茶苦茶強くなってきた。



クルーと一緒に写真に写っている右横の夫婦はその風を恐れてすぐに下に降りてしまったが、我々はグリーン島到着まで、世界遺産の風を体験したのである。

クルージング中は目の前のグレートバリアリーフの世界遺産の海と水平線、空のスカイブルーの色彩が強烈であった。



およそ45分で到着するグリーン島はケアンズの宝石と呼ばれ、世界遺産グレートバリアリーフの海と空のブルー、島の緑のコントラストが美しい。

この島名はキャプテンクックが1770年に発見した時、クックの船に乗っていた英国人天文学者の名前にちなんでつけたといわれている。

しかしグレートバリアリーフにあるグリーン島は文字通り海に浮かぶ    緑島であった。



ここには日本の大京が経営しているグリーンアイランドリゾートホテル(1泊4万5千円から)があり、宿泊客には夕方の最後の船が出た後に宿泊客しかいない静かな島を占有できるという特典がある。




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シャングリラ・ザ・マリーナホテルにはアーリーチェックインの予約をしていたので、旅行会社のスケジュール説明を受けた後、朝7時半にチェックインした。



フロントには日本語のできるスタッフがいなかったので拙い英語で何とかチェックインを完了し、女性スタッフからルームキーを受け取り客室へ移動する。

オーストラリアのクイーンズランド方式の建築物であるシャングリラホテルは低くて横に長いデザインで、フロントから我々の客室までかなりの距離があった。

2階のホテル客室は32㎡とあったが、ベッドからベランダまでかなりスペースがありもっと広いのかもしれない。



ベッドルームの外には熱帯植物が鬱蒼と茂る庭園に面したベランダがあり、宿泊中野鳥の鳴き声を聞きながら食べる朝食は優雅なものであった。

部屋のサニタリーゾーンは日本のホテルには無い広さで、洗面台も広くて使いやすい。



但しオーストラリア人サイズで設計されたためか日本人には少しだけ高い。

ここのバスタブは珍しく3角形をしており温泉の湯船のようで結構広く使いやすい。



又バスタブの横にはシャワーブースが別にあるので、外出から戻った後でサッとシャワーを使えるので便利であった。

部屋のフィリップス社製のテレビではNHKの国際放送が無料で放映されていたが、リモコンの調整が難しく、チャンネルを切りかえるのに苦労した。

しかし遠いオセアニアに旅行していても日本のテレビニュースが日本語でいつでも見られるとは本当に便利になったものである。

朝早かったので部屋で一眠りした後、11時頃に1階にある港を見下ろすTIDES(タイズ)という名前のレストランでクロワッサンサンドとコーヒーの朝食を摂る。



勘定を頼むとクロワッサンサンドとコーヒー二人分が7ドル(630円)であったが、この値段は安すぎるので多分計算間違いであろう。

ホテル前のマリーナにはクルーザーや大型ヨットが係留されていたが、すべて新しい豪華な船ばかりである。



世界遺産に登録されたグレートバリアリーフを楽しむために世界中から金持ちがここに集まってくるということなのであろう。

マリーナにはボードウオークがあり、晴れた日には大変気持ちのよい散歩道である。



ボードウオークは桟橋まで続き、そこからシャングリラの全景が見られる。


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ケアンズには世界遺産が2つもある。



勤続35周年の節目の海外旅行を計画し、世界遺産に登録されたグレートバリアリーフと熱帯雨林が同時に訪問できるという理由で、行き先はオーストラリアのケアンズとした。

前回、勤続25周年にはゴールドコーストだったので豪州は10年ぶりである。

関空のイミグレを入った下の階にある出発ロービーには、いつの間にかブランドショップが多数出展していたのでビックリした。

確か1年前には無かったような気がするが、はていつオープンしたのであろうか。


今回は関空発20:30発、カンタス航空の子会社であるオーストラリア航空AO7901便を利用した。



この航空会社は尾翼にあるアボリジニアートで描いたカンガルーのマークが目印である。

カンタス航空に比べて割安のオーストラリア航空はマイレージのサービスが無く客席もすべてエコノミー席のようであった。

離陸後の機内は少し空いていたので、水平飛行に移ると私は窓側の2席、家内は中央の3席を速攻で確保した。



大阪のおばチャン丸出しで、すばやく中央3人分のスペースを獲得した家内は、ケアンズまで横になって寝ることができたので熟睡できたらしい。

日本時間の4時にケアンズ空港到着。

オーストラリアの入国審査、税関が厳しいのは有名で、半分位の人が荷物を開けられ検査されていた。

日本からの到着便が集中するこの時間のケアンズ空港は非常に混雑しており、出るのに1時間もかかってしまった。

ケアンズ時間の5時(日本時間4時)に到着し、6時半過ぎにバスに乗る。



バスは全席に3点式シートベルトがあり、乗客にはその着用が厳しく義務付けられている。

今回乗ったバスは我々の泊まるホテルに最初に着けてくれたのでラッキーであった。



今回の宿泊先であるャングリラ・ザ・マリーナホテルはグレートバリアリーフGBRへ発着するクルーザー、ヨットが多数係留されたマリーナのまん前にある。



またホテル海側の前面は大変歩きやすいボードウオークとなっている。




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スーパーでの買い物大好き人間である以上、広州最大のスーパーと言われるカルフールを探検しない訳には行かない。



地下鉄「体育中心」駅からカルフールのある「江南西」駅まで移動し、駅から地上に出るとさすがに暑く汗が吹き出してくる。



江南大道という猛暑の幹線道路を北に歩くこと約10分で目指す「家楽福(カルフール)」が入居する万国広場ビルを見つけた。

ビルの入り口には月餅のワゴンが何台も並び、各レストラン自慢の色とりどりの商品が売られている。

当然有名店「陶陶居」の月餅もあったが、帰国まで日持ちがするかどうか判らなかったので買うのを見送った。



この万国広場ビルは地下と1階が専門店、2,3階が「家楽福(カルフール)」の売り場で、売り場に入るには入り口横のロッカーにバッグを預ける必要がある。

そのロッカーの使い方であるが、先ず1元コインを入れるとロッカー番号と暗証番号が書かれた縦横3センチくらいの紙の伝票が出てきて、その番号の扉が開き1元コインがそのまま戻ってくるという無料ロッカーなのである。

その開いた扉の中に荷物を入れて扉を閉め、帰りにはテンキーボタンで最初に出てきた紙の伝票にある10けたの暗証番号を入力すれば、自動で扉が開くという優れものである。

したがって10けたの数字が難なく記憶出来る人以外は最初に出てきた暗証番号が書かれた紙の伝票を最後まで大事に保管しておく必要がある。

売り場は2階が電化用品と日用品売り場、3階が食料品売り場という構成で、広州のスーパーでは売場が一番広いということであった。

しかし中はそんなに巨大な店という印象は無く、売っているものも他のスーパーと大差が無い。

2階の電化用品売り場で電球タイプの13ワットの蛍光灯1個14元(210円)を5個買って3階食品売場に移動する。

フランス系ということでチーズ売り場の品揃えを期待して行ったが、陳列されたチーズの種類は少なくがっかりであった。

それでも折角なのでありふれたチーズと、ピザ、水、ビール、牛乳を買い、重い袋を持って地下鉄でマンションまで戻る。

マンションに戻ってリビングにある照明器具の電球5個を5ワットから13ワットに全部取り替えたらリビングが大分明るくなった。

広州というキャンプ地のような場所では、商品は殆どが格安なので、思ったときにすぐ買うというのが正解であろう。

広州ではちょっとしたことでも面倒がらずにすぐやってみることが大切で、そのプロセスの中に思わぬ発見があったり、面白い経験をすることができたりするのである。


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広州のビジネス中心、天河北路に住んで有難かったのは、買い物をするのが非常に便利であったということである。

なにしろ高級スーパーの「百佳」があり、東へ400mも歩けば庶民のスーパー「万佳」、南に300m行けばもっと庶民的なスーパー「好又多量販」もあるという買い物好きには有難い場所なのである。



例えば夕方6時過ぎに帰って早めの夕食を摂り、サンダル履きでゆっくりと近所のスーパーに買い物に行くことができる。



スーパー「百佳」の入居するビルの壁には大きな文字でPARKNSHOP MEGA STOREと書いてあるが、広州人は全員バイジャと呼んでいる。



香港系のこのスーパー百佳は品揃えが日系のジャスコと微妙に違うので買い物好きとしては目先が変わって楽しいのである。。

惣菜売り場では日本人駐在員や日本食好きの中国人を意識してか日本食に力を入れた品揃えがしてあるのも面白い。

日本酒、日本の調味料、すし、焼き魚、漬物、野菜サラダなど日本人なら思わず手が出てしまいそうな商品が一杯ある。

百佳の向かいの超高層マンション



又、パン、ケーキ、中国菓子のコーナー、野菜、果物売り場も充実している。

中国人が大好きな惣菜のコーナーもかなり充実しており、見たことも無いような料理を含めてその種類は30種類くらいはありそうである。

実はこの惣菜コーナーのもち米で作った焼き飯は、華南米と違ってご飯が適度に柔らかく私の大好物なのである。

卵や野菜は自分で良い品物を好きなだけ選んで売り場の店員に秤売りしてもらうやりかたが面白い。

天河北路の東端



日本では考えられないくらい冷凍の点心の種類があり、ビール、ワインの品揃えも豊富なのが嬉しい。

中国ワインというと長城ワインというブランドが有名で、種類も多いのであるが、このスーパーで新疆ワインを見つけたときは嬉しかった。

ぶどうの故郷シルクロードにある新疆で仕込まれたワインは実に風味豊かで、はるか遠い昔に絹の道を通る隊商を偲びながら飲むという至福のひと時を味わうことができたのである。

その「百佳」の入り口前の広い歩道にはいつも露天商が花や果物を売っている。



一度20本くらいあるカーネーションの花束の値段を聞くと6元(80円)という返事であった。



その日は買わなかったが、その後ユリやバラの花束を買って帰っては楽しんでいる。




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菱浦港


昔は隠岐国、今の島根県隠岐郡は空港のある大きな島「島後(どうご)」と、そこからフェリーで1時間余り本土寄りにある「島前(どうぜん)」で成り立っている。

今回の旅した島前は西ノ島町(西ノ島)人口3600人、海士町(中ノ島)2500人、知夫村(知夫里島)740人の3つの島の総称である。

私の手元にある明治39年(1906年)発行の島根県名勝誌という古本には海士町の人口は6700人と書いてある。

100年間で人口が三分の一に減少したということであるが、高齢化と少子化の波は都市以上なのでこれからもこのままさらに減り続けるのであろう。



日本全体でもあと100年すれば人口が半減する見込みなので、タイムマシンのようにそれを先取りした地域とも言えるのかも知れない。

町の厳しい台所事情から海士町長は歳費を半額、議員も半額、町職員は三分の一も削減したというが、大赤字の大阪市もぜひ見習って欲しいものである。

さて、西ノ島町の別府から乗ったフェリー「どうぜん」で約15分、海士町の菱浦港に到着である。



菱浦港のポートターミナルはキンニャモニャ会館という民謡にちなんだ名前が付いており、その中の土産屋で岩海苔、アジの味醂干し、ハーブ茶を買っておく。



他にもガラスの生簀に入っているサザエが1キロで880円、あわびも1キロ6800円と格安であったが、今回は荷物が多かったので買うのを断念した。



レジで聞くと電話でも注文できると言うので一度試してみようと思う。

この日は海士町に泊まって、翌朝菱浦港から高速船レインボーで境港まで2時間のクルージングである。



このレインボーは340人の乗客を載せて時速70キロという猛スピードで海上を走れる高速船である。



後ろの窓から船尾を見ると物凄い水しぶきが上がり、それに太陽の光に当たって船名通りのレインボーができている。



一度深圳蛇口から珠海まで中国人で寿司詰めの高速船に乗ったことがあるが、このレインボーはかなり空いており快適なクルージングであった。

境港では船着場に米子駅行きのバスが待っていて、40分で米子駅まで連れて行ってくれる。

米子駅ではゲゲゲの鬼太郎イラスト入りの日本交通バスが発車寸前だったので、必死の早業でお土産の名物吾左衛門寿司を買ってバスにコロガリ込む。



すぐに出発した3列シートのバスは意外と空いていたので、鬼太郎イラスト入りの後ろの席を3つ占領してやっと落ち着くことができた。



一息入れてからバスに備え受けのサーバーでお茶を入れて、好天の雪の大山を車窓に眺めながら吾左衛門寿司を頬張ると旅の至福のひと時がやってくる。



途中上月サービスエリアで休憩し、大阪難波を経由して弁天町には午後2時50分頃に到着であった。



家に帰って荷物を解いた後で一日クルージングとドライブでかなり疲れたので、近所のスーパー銭湯に行く。

夕方の温泉露天風呂にゆったりとつかり、その後でマッサージ機で20分揉んで貰う。

これで疲労が嘘のように回復し、明日のテニスも頑張ろうと意欲が漲って来たのであった。


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3月18日土曜日に新大阪から岡山まで新幹線、岡山から米子まで特急やくも、米子から境港までJR境港線、境港から隠岐汽船のフェリーで隠岐島というルートで10時間の旅に出た。

新大阪駅は連休の初日の朝8時ということで、のぞみの自由席に乗り込む人で大混雑しており、結局のぞみは5分遅れて出発である。



岡山駅で乗り換えたやくもは評判通りよく揺れたが、どうにか定刻に米子到着である。



米子駅の0番ホームは境港線の始発ホームであるが、久しぶりに来たホームには漫画ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男の大きな銅像が置いてあり、何とねずみ男駅と書いてある。



停車中の列車もねずみ男号と書いてあり、列車の中の天井にまでねずみ男の漫画が描かれてあった。



列車は観光客、高校生、地元の人で満員となって出発である。

出発してから判ったのであるが、この境港線の各駅には全部ゲゲゲの鬼太郎の妖怪の名前がついていた。

到着した境港は鬼太郎駅ということで、駅前には作者の水木シゲルさんとゲゲゲの鬼太郎の銅像が置いてあった。



境港駅の中にある食堂でアジフライ定食とビールで遅い昼食を摂り、出航の時間が来たのでフェリーに乗り込む。

この「フェリーしらしま」は総トン数2300トン、旅客定員856人、乗用車80台を載せて18ノット(時速32キロメートル)で本土と隠岐を運航している。



今回このフェリーに乗り込むときに、船体に巨大なゲゲゲの鬼太郎のキャラクターが描かれていたのを発見した。



航空機にポケモン等のキャラクターが描かれているのは見たことがあるが、フェリーの船体に漫画のキャラクターが描かれているのははじめて見た。

最近観光客が減少気味な隠岐になんとか客を呼び込もうという対策であろうが、はて、効果のほどはいかがなものであろうか。

東京ディズニーランドや大阪のユニバーサルスタジオ等の派手な娯楽集客施設が多数できてしまった今日、豊かな自然と歴史、あたたかい人情、ゲゲゲの鬼太郎というコンセプトだけで、どれだけ観光客を呼び戻せるのであろうか。

およそ2時間半で隠岐の島前(どうぜん)別府港に到着である。

生憎の小雨であったが、船着場のすぐ近くにあるホテル隠岐にチェックインする。

名前はホテルと立派であったが、中に入ると民宿のような簡素な宿であった。

夕食を6時半からと頼み、ルームキーを受け取って最上階の2階の部屋に入ると、港を見下ろす所謂オーシャンフロントという眺めだけは最高のカテゴリーの部屋であった。

しかし、客室は6畳の和室と狭い縁側の奥に、窮屈なユニットバスが付いているというシンプルな部屋であった。

折角なので荷物を置いて近所を少し歩いてみると、丁度向かいの島からの連絡船が港に入ってきたところであった。



オーストラリアのケアンズで見たような洗練されたデザインの船であったので一応写真を撮っておく。

近所に雰囲気のあるみやげ物店があったので中に入ると、かなり肥満したレジの女の子がいて7時半で閉店ですと言う。



隠岐の塩、うにの加工品、いかスミせんべい等珍しいみやげ物がいろいろ販売されていたが、折角なので隠岐誉という地酒を買って帰った。

部屋に戻って風呂に入り、いよいよ1階のレストランで夕食である。

夕食はトビウオとハマチの刺身、ヤマカケ蕎麦、湯豆腐、茶碗蒸し、モズクの酢の物、白魚の澄まし汁、カレイの空揚、漬物、ご飯という結構豊富なメニューである。

折角隠岐まできたので焼き魚を追加注文しようと思ったが、コース料理だけで腹一杯になってしまい、残念ながら思いとどまった。

これで1泊2食一人7500円とは安い。


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南北2棟ある新しい巨大なショッピングセンターであるが、北館だけ大規模なホームセンターが営業している。



南館にもびっくりするくらい巨大なスペースがあったが殆んど空き室のままで照明も点いておらず、ちょうど大阪の赤字第三セクターATCのような状態であった。

北館のホームセンターの2階にはバス、トイレ、洗面周りの機器、資材、その他の建材が広いスペースに展示販売されている。

日本のホームセンターに比べてもはるかに大規模で、かつ場所を取る大型の住宅設備機器、材料が豊富に展示されているのが特長である。

豪華なジェットバスも何台もありそれぞれが10万円以下という格安価格である。

ガラス製のボウルの付いたモダンな洗面台も数多く展示され水栓キット、キャビネット込みで2000元(3万円)くらいとこれも安い。

トイレの便器も大型で豪華な物が多数あり3~4000元、温水洗浄便座も中国に来てここではじめて発見した。

TOTOのウオッシュレットが大便器込みで5700元(85000円)で展示されているではないか。

ウオッシュレット本体だけなら3200元(48000円)という結構高価な値段であった。

しかしこの価格ならいずれ購入して、私のマンションにもつけたいものである。

これ以外にあと2種類の温水洗浄便座が展示してあったが、TOTO製が一番安かったように思う。


中国では1万円以上する携帯電話がすでに4奥台も使われているので、このウオッシュレットのマーケットも日本とは比較にならないくらいに巨大なものであろう。

こういうビジネスチャンスがゴロゴロ転がっているのが今の中国である。

その奥には日本でもなかなか売っていないような、前面がガラス張りの豪華なシャワーブースまで何種類も展示販売してあいたが、こういう高級品の需要もあるのであろう。

2階のさらに奥には照明器具の売り場もあった。

しかし中国製の照明器具にはあまり魅力的な商品は無かったように感じた。

1階は照明ランプ、電気工事用資材、ペンキ、建築金物、ガラス、木材、床材などの売り場で、日本には無い珍しい安価な材料が広いスペースに所狭しと展示してある。

ここで探していたテーブルタップコンセントを見つけたので50元で購入しておく。

また、日常必要なDIY製品であるドライバー、ペンチ、ニッパー、スケール、ビス等と、ついでにそれを入れる工具箱も買っておいた。



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久しぶりに嵯峨野の竹林が見たくなったので出かけることにした。

阪急梅田駅から桂で乗り換え、嵐山駅で降りて桂川の渡月橋を渡る。



夕方だったせいか、観光客も車も少なく、渡月橋の文字の入った時代劇のようなショットが撮れた。

渡月橋を渡ると、天竜寺から嵯峨の竹林に至る名物嵐山観光の銀座ロードである。

その入り口から右手の桂川下流を撮る。



ここには以前は見かけなかった人力車屋が大勢いて、観光客に乗らないかと声をかけているのが、異様な風景であった。

彼らを無視して歩き始めると、美空ひばり館が暴力的なでかい看板と「秘蔵品初展示中」と書かれた派手な垂れ幕で存在を主張している。



すぐ向かいに西利の漬物屋があったが、こちらは京都らしいなかなか良い雰囲気の店であった。

但し、西利、大安をはじめとする京都の漬物屋は、京都の土産を必ず買って帰る観光客の足元を見ているためか値段が高い!



従って、私は試食はするが、絶対に買わないことに決めている。

暫く歩くと、赤いベンガラ格子をイメージしたデザインの京福電鉄嵐山駅である。

隣に同じデザインの「ぎゃあてい」という多分日本語には無いであろう言葉を屋号とした京都らしいかわいい店があったが、はて何屋であろうかサッパリわからない。



その隣には「むかでや」という漢方薬店のような看板が出ていたが、これは恐らく油取り紙の専門店であろう。

さらに進むと野宮神社、常寂光寺、落柿舎と書かれた青い看板が建っている。



程よく傾いたこの看板の矢印通り、左に曲がるといよいよ嵯峨野の竹林である。

いつぞやテレビのコマーシャルで「吉川ひなの」が乗った車がここを通るシーンがあり、そのシーンの竹林が実に綺麗で、心が洗われるような気がしたことがある。

そのシーンが今でも心に焼きついていて、どうしてももう一度見ておきたかったのである。



さて、その嵯峨野の竹林であるが、良く見ると竹林の中にシートで覆われた廃材などが置いてあり、やはりコマーシャルの美しいイメージには程遠い。



それでも先ほどの人力車がアベックを乗せて通ると、結構絵になるものである。










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家電量販店最大手のヤマダデンキが満を持して大阪の難波に3月10日オープンしたLABI NAMBAに行って来た。



一言で言うと、難波駅から遠い!

生憎雨だったので、南海難波ビルの軒先を雨に濡れないように通って信号を渡ると、難波パークスの西に出る。

そこからLABI NAMBAまで約7,8分、雨の中を歩くとこれが結構遠い。

雨の日や真夏、真冬にはかなり辛い距離であるが、それでもガマンして濡れながら歩き、やっと着いたと思ったら横断歩道で信号待ちである。

周囲を見るとLABI NAMBA以外に買い物できる店舗や飲食店は全く無い殺風景な所であった。



長い信号が青に変わり歩道を横断すると中国によくあるようなデザインのLABI NAMBAのビルである。

しかしビルが巨大な為に入り口は遥か向こう50メートルくらい先にあり、ビルには庇が無いので雨の中をさらに歩くはめになってしまう。



やっと入り口に到着して中に入ると、今度はエスカレーターがビルの一番奥にしか無いではないか。

梅田のヨドバシは入り口からビルに入ったらすぐにエスカレーターがあるので助かるが、このビルは全くその反対である。

仕方が無いのでエスカレーターに向かいつつ、ケータイ売り場、パソコン売り場を冷やかして見ると、商品は多数展示されているもののパソコンの特売品は在庫0の品切れ状態であった。

やっと奥のエスカレーターまでたどり着き、地下に下りるとデジカメ売り場である。

私の欲しかったパナソニックのデジカメFX-01の値段は46800円に13ポイントと書かれている。

これなら難波駅から近く、地下街との連絡通路を通れば雨に濡れずに行ける千日前のビックカメラの方が3000円も安い。

2階のテレビ、オーディオ売り場、3階の家電、ブランド、時計売り場、4階のゲーム、DVD、ソフト売り場を見たが、5階から上が駐車場となっていて梅田のヨドバシのような飲食街が無い。

結局、ターミナル駅から遠い、商品は豊富であるが安くない、飲食街が無い、周囲が殺風景で買いまわりの楽しさが無いというナイナイづくしの店であった。

さらに地下から4階までのエスカレーターがビルの一番奥にあるために必要以上に店舗の中を歩かされて疲れるという顧客に不親切なレイアウトとなっている。

このままでは先発のヨドバシ、ビッグカメラには絶対に勝てないと断言できる。

このLABI NAMBAが大阪で先発2社に対抗するためには安さを追求するしかないと思うので今後の健闘を期待したいものである。


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