世界遺産のグリーン島には長い桟橋から歩いて渡ることになるが、その前に旅行社から貰ったクーポン券を出して桟橋の先端から黄色いグラスボートに乗り込む。
グラスボートの底を覗くと意外に浅いので珊瑚が綺麗に見え、熱帯魚、大型のシャコガイ、ナマコもいる。
満員になったグラスボートが桟橋を離れると、ボートの周りにギンガメアジ、ツバメウオ、ロウニンアジ、ダツ等の大型魚がいっぱい寄ってくるのには吃驚した。
ボートのクルーが魚を寄せる餌を撒きはじめたので魚の集まる理由が解ったが、野生の魚をこれだけまじかに見られるとは、USJのアトラクションよりよほど迫力があると思った。
途中撒いた餌は自然の海草から作られており環境を破壊しない配慮がされていると日本語の放送があった。
世界遺産であるこれらの魚と珊瑚を守るために、グリーン島の排水は完全に浄化され、珊瑚礁から遠く離れた場所で放流されているという。
グリーン島は面積15ヘクタール、最高地点が標高3m、6千年かけて積もった珊瑚で出来た島なので珊瑚が砕けた白い砂浜がある。
その島の白いビーチには直射日光が強烈であったせいか人影がまばらである。
桟橋から島に渡るとすぐユーカリの森があり、その中に観光客が休憩できる涼しい場所があった。
そこには島で遊ぶシュノーケリング、ダイビング、パラセイリング、シーウオーカー、ヘリコプター遊覧飛行等のアクティビティの窓口があり、さらにその奥に周りをユーカリの林に囲まれたプールがある。
このプールでは野鳥が人間と一緒にのんびり泳いでいたので吃驚した。
島に渡った観光客は日本人が7割、白人が2割、香港中国系が1割くらいと見たがいかがであろう。
島の中心部はユーカリなどの自然の森となっていて、森を保護すると同時に観光客が歩きやすいようにとボードウオークが設置されている。
そのボードウオークは森の木陰の中を通っているので、熱帯の暑い直射日光を避けることができ、歩いて30分で島をぐるっと一周することができる。
ボードウオークの所々にグリーン島の歴史を紹介した掲示板があり、それを読むと初期の白人は森を燃やしたり、銃で動物を捕ったり、ダイナマイトを使って魚を採ったりと今考えると無茶苦茶な自然破壊をしている。
それを深く反省してここを近年世界遺産として登録したオーストラリア人を、広い心の日本人なら許してあげねばならないのであろう。
グリーン島には有名なクロコダイル園があり、州最大と言われる全長が5,4mという巨大なワニを飼っている。
そのワニに匹敵する巨大な鰐皮の前で記念写真を撮っておいた。
白い砂浜に押し寄せる波は非常に透明度が高く、底がはっきりと見えたが、日本にもこのような美しい海があるのであろうか。
グリーン島をぐるっと一周した後でプールの横の売店でアイスクリームを買って食べたが、さすがに酪農王国のオーストラリアのアイスは濃厚で美味い。
夕方4時30分に最後の船がでる。
ホテル滞在客以外は全員この船でケアンズへ帰ることになるのである。
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