アリゾナ州キングマンから40号線を西に向かって走る。今日のドライブはネバダ州の繁華街ラスベガスまでの200マイル(320キロ)程の砂漠の道である。距離はたいした事はないがとにかく、暑い!
暑さ、何処にも逃げる場所がない...

朝の時点(10時頃)で外の気温は40度、これから更に気温が上昇する。
なんとなく暑さに慣れた、というか...数値の高さに驚かなくなりつつある。
皆、最高何処まで暑くなるか?期待していたりする。
...実に危険な家族だ。

一度カリフォルニア州に入ってから40号線を出て95号線を北に向かってネバダ州へと入っていく。


砂漠の光景が綺麗だ、美しい、感動する、と感じるのはこの厳しい大地に住んでいない部外者(自分の事)の素直な気持ちだろうな。この辺りには人気がない。容易に人が住める環境ではない事がわかる。

砂漠の中に咲く一輪?のサボテンの花を見つけて感動する。
とても綺麗だ!
蜂がいる、何処から来たのであろうか・・・?

水と緑の有難さは、たまーにこんな所に来ると実感する。
ここには季節はないだろう、時間の流れが長く感じるのは車を降りた時かな。
車の中にいる時は結局生活の延長だったりする。文明の生活に慣れてしまうと大自然の中にも時計(自分のリズム)を持ち込んでしまう。でもそれは悪い事ではない、なぜなら長く変らない世界や風景は退屈でしょうがない、車でさっと行ってさっと帰って来るからこそいいのだ...。
即ち、ドライブとは?
変化を楽しむ(刺激)事、だと思う。

The Silver State


まさに銀色の州。前方の揺れる陽炎を追いかけていると、昔マラソンでランニングハイと言って無になる境地を感じたその感覚を思い出す。アクセルを踏んでいる事さえ忘れてしまう、120キロのスピードが出ているが広さのせいでそれさえ忘れてしまう。
しかし、ふと我に還る時がある。
それは、

暑さであった。
クーラー効かんなあー...窓開ける?
- ここで議論が始まる -
窓を開けて風にあたった方が涼しい、まし派
VS
いや、このまま我慢した方がいい派
仲裁に入ったおやじの判断で、試しに一度窓を開けてみる事に決まる。
各自配置につけ、ウィンドウー全開!
...
突風が(ドライヤー強)...直ぐに閉める。
120キロ越のスピードで走っているとそれはそれは穏やかではない。
我慢しか選択はなかった。(汗)

前方にラスベガスの建物が視界に入ってくる。
ラスベガスに着いたぞ!
(残念!演出が足りんと思った、どうせラスベガスに着くなら太陽が沈んでからが絶対に良かったな~、街が見えても感動がない、夜だと砂漠の中の光る宝石箱のように光っていて興奮するのに...。)
おなかが空いて来たので街に入ったらメシだな、
シーフードが食べたい!とかーちゃんが...
ダメだ!
砂漠にシーフードは似合わないぜ。


昼間の人工都市ラスベガスの光景、砂漠の中にある龍宮かな。このピラミッドホテル&カジノの中は吹き抜けクーラーバンバンです。見た目も非現実ですが中も非現実的?
それがラスベガスです。

陽が沈み辺りが暗くな...らない。(笑)
それがラスベガスです。


時計は夜の11時を回っています、東京なんかでは終電を考える頃ですが...。
まだ砂漠の熱風を感じます、道には人が溢れています。
眠らない街、ラスベガス。
いや...きっと昼間皆寝ているのでしょう、クーラー付けて。
...
それがラスベガスです。(笑)