ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

オーバーランド文化の断片

2024年06月04日 | OVERLANDERS

 オーバーランドジャーナル誌の存在をバイクや4WDを駆った旅行情報誌と捉えているかも知れないが、それは正確ではない。オーバーランドジャーナルは出版当初から写真重視である。文章のみで経緯や詳細を伝えるという手法ではなく、選ばれた写真をベースに読者に感情を共有したいとする編集方針である。掲載された写真を見て何を感じるかは読者によって同じではないが、写真は関心を抱く者達の右脳を刺激する。誰もが携帯を持って写真を撮る手段と機会を持つ現在であるからこそ、一枚の写真のあり方が重要であると思っている。4/年発行のオーバーランドジャーナルは写真を重視した雑誌であるが、もっと厳密に表現すると文化である。雑誌を手にしてページをめくる時、我々はオーバーランド文化の断片に接しているのである。
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オーバーランダーの心意気

2024年05月21日 | OVERLANDERS

 五月に入ってから緑の光景が加速し初夏を感じる季節となった。北東アメリカの緑豊かな豊かさを感じる為に天候が良ければ週末は森に出かける。トレイルランニングから初めた森の愉しみは徐々に飛躍し、最近は自転車を駆って未舗装なグラベルや山道を走る機会を持つ様になった。4WDで森に入るのとは全く異なり自然を堪能する事には自転車に軍配が挙がる。自身の中でオーバーランドという概念には冒険心の追及が根底にある。そのあり方を構築する一つの行動が自動車と自転車の組み合わせにあり、そうする事によって充実感が深まる。自動車と自転車で自然の中に入って行くスタイルは既に成就した行程ではある。

 4WDに拘る事はなく自転車にも拘る事もない、誰でも気軽に実行出来るという敷居の低さを感じるが、そこには注意点がある。追求する姿勢が無かったり思考が曖昧であるとそれはレジャーという枠組みで終わる。ところが、追求(道)を求める姿勢を持つ事によってティストは全く異なる。オーバーランダーは冒険心を持っている。その冒険心をいかに行動に移して人生を凌駕していくかという課題を抱えながら生きている存在である。この冒険心の追求を持ってして取り組む自転車による楽しみは、その距離と時間に関係なく充実した時間を体得出来る手段となるのである。
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南中北アメリカ大陸一周の旅の途中のカフェで

2023年10月24日 | OVERLANDERS

 自転車トレーニングでの休憩中のカフェでブラジルからオートバイでやって来たギッバーナとアントニオの夫婦に出会った。夫婦は今年の3月にブラジルを出発して北上、中アメリカを抜け北アメリカの西側を南北に縦断し、西カナダを抜けてアラスカ最北端を目指しDelton HWY の終点ブルドー湾(北極海)へ。そこからカナダを西から東に横断しラブラドル半島の東の端まで。その後南下してアメリカ東海岸の街々を廻り、そして今日ここニューヨークの郊外にやって来た。この後アメリカの東側を南下しメキシコへ、その後パナマからコロンビアを抜けてブラジルに戻るという南北アメリカ大陸一周の旅の途中。使用しているオートバイはBMWのGS1300、GSは本来こういった目的の為に存在するオートバイであるので本領発揮というところ、バイクのオーラがそれを語っている。穏やかで紳士的な方々で訛りのある英語をゆっくりと喋る。旅の途中で出会うローカルの人々との何気ない会話が楽しいという、こういった夫婦の事をオーバーランダーと呼ぶのである。偶然とはいえこういった方に旅の途中でお会い出来た事を嬉しく思った。自身の中の冒険心が刺激される出会いであった。

Have a nice trip!

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アドベンチャーカルチャーの進化と発展

2023年07月28日 | OVERLANDERS

 今月は太平洋岸オレゴン州でオーバーランドエクスポ PNW (パシフィックノースウェスト)が開催された。近年、全米4箇所で開催されるオーバーランドエクスポイベントは、米国におけるオーバーランディングの普及と成就を意味している。2006年にジープラングラーJKが発売され、トヨタからFJクルーザーが発売された当時、オーストラリアの荒野における四駆カルチャーとアメリカ中西部のオフロードドライビングアクティビティが融合した形で生まれのがアメリカにおけるオーバーランドであった。飛躍的に発展を遂げたこのオーバーランディングのカルチャーの度合いを計るのに、2009年にハンソン夫婦によって初めて開催されたオーバーランドエクスポの内容から今日までの経過と規模を観ればその発展は実感出来る。自転車からトラックまで、クローラーからバンライフまで、即ち地上を乗り物で移動するというテーマをそれぞれが追求してきた成果である。一昔は冒険といえば特別な存在位置を占めていたのだが、その有り方が変わったのは時代の趨勢である。以前は手探り状態であったオーバーランディングに対する人々の知識も整備されてきた。その結果、今ではオーバーランド、オーバーランディングという意味が米国社会の中で通じる様になったのは継続した貢献者達のおかげである。

 街でメーカーによって設定されたオーバーランド使用の最新の車両を目にする機会が増えた事は、オーバーランディングの価値観が定着してきた。というサインだと捉えている。

 

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ベーシック オフロード ドライビング テクニック

2021年12月14日 | OVERLANDERS

 

 最近読んだアメリカの四駆雑誌のコラムにこの様な事が書かれていた。四駆のドライビング テクニックについての解説本で次々と新たらしいバージョンが生じてくるのはなぜか?という事についてである。それは最近の四駆が様々な電子制御機能を持っており、その機能に対しての解説が追加という形 (アップディト)で生じる結果であるという事である。例えば、一つのモーグルを走破するのにランドローバーのシリーズⅢとニューディフェンダーでは操作が異なる。ニューディフェンダーはセンサーや小型カメラが補助的な役割を果たす事になる。認識しておくべき事は、ベーシック オフロード ドライビング テクニックそのものは固定的であるという事。我々読者が誤認するのは時代と共に オフロード ドライビング テクニックそのものが進化し変わり続け変動的なものであるという誤解である。

 

 確かに、スマートフォンが普及した現在においてはそうではなかった時代と比べて、情報やマッピング、通信等の付属的な分野においては技術が向上したのでその変化を受け入れざるを得ないであろう。近年の四駆のドライビング解説書においては時代の先端をカバーする意味で電子制御についての解説も取り入れられているが、それらは時代と共に変化するおまけの部分である。時代が進む事によって新しい四駆のドライビング解説書が世に出てくるが、ベーシック オフロード ドライビング テクニックそのものは固定的で保守的でほとんど確定されたものである。

 

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オーバーランドエクスポ現象

2021年12月05日 | OVERLANDERS

 来年2022年、アメリカで開催されるアドベンチャーイベント Overland Expo 2022の開催地にパスフィック ウェストのオレゴン州が加わる。オリジナルの開催地フラッグスタッフ アリゾナ州をはじめ、東海岸のアパラチア山脈のバージニア州、そして、ロッキー山脈のコロラド州と4箇所での開催となる。近年のソーシャルディスタンスの呼びかけによって、人々がアウトドアー指向となったのも影響しているのであろうが、アウトドアーアドベンチャーブーム到来の一つの現象の様でもあるが、同時に成就した感もある。

 オーバーランドエクスポ現象というのは冒険を万民のものとする、である。少し前までは、冒険旅行や長距離の旅は誰か特殊な選ばれた人が行うものだという認識があったのではないだろうか?ところが、今世紀の初頭にはもはやその価値観は崩壊していた。誰でも意欲と道具とサムマネーがあれば冒険旅行に出かけられる。その為の機会の提供のハブとなったのがオーバーランドエクスポであったとみている。時代の変化に伴う道具の進化を活用し、冒険に対する価値観を庶民のレベルに (下げたのではない)もたらした業績は大きいと感じている。来年は開催地が4箇所に展開されるという事は、冒険というテーマが人々の中に更に浸透していく事となる。

 

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Your vehicle must be safe before go

2021年11月11日 | OVERLANDERS

 

 Ford Motor Co. America, International Markets Group の K. Gallotra さんによると、最近の消費者のデーターを観ると、今までになく人々は友人や家族と共に自然の中にクルマで出かける (explore nature) 指向を示している。これは、Ford Explorer SUVの新しいバージョンである Explorer Timberline が今年の夏に紹介された時の解説の内容の一部である。

 こういったデーターに対する見解は実際に多くの自動車メーカーの広告のターゲットになっている様で、モノコックのSUVがアメリカのコロラドやユタ州の荒野を走破するシーンをTVコマーシャルで見る機会が増えたと感じている。少し前までスバルの世界だと思っていた領域に多くのメーカーが食い込んで来ている様に感じる。映像やテスト走行を観ると砂埃をたてながら荒野のダートを駆け抜けたり、ライトロックな道を越えていくような機能を備えている。内容はともかく、四駆機能を持っている市販車のオフロード走行シーンは人々の心を掴むインパクトがある様に感じる。

 上の写真は2014年の OutdoorX4 誌に載った写真。これはリビアの砂漠 Hendric de Backer の入り口に立てられている朱色のボードのサインで、Your Vehicle Must be safe befor go と英語で記されている。シンプルな内容ではあるが意味が深い、なぜならは命と安全に関わる指摘であるからだ。リモート地帯のライトオフロードを走る事が出来るという機能を備えた車に乗っているという事と、実際にリーモートエリアに出かけるという事は全く異なる次元である。オフロード走行に対するマーケッテングが展開され、人々がエクスプローラー指向に向く時世で有るからこそ、準備やオフロードトレーニング等の知識が広く必要となる時代である。

 

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ニューヨーク洲からバージニア州へ

2021年05月23日 | OVERLANDERS

 5月のニューヨークの摩天楼を離れて北はニューヨーク洲のカナダとの国境、南はバージニア州の南部まで仕事で廻っていました。コロナによる規制が緩和されつつあり車移動による小旅行の機会が増えています。自分の住む地をより深く理解する為にも、北部と南部を走っての比較は勉強になったと思う。アメリカの道路での光景は常に変化している。それは路上で見かける多数の車を観察する事によって時代のトレンドが染み込んでくる感じである。四駆に目を向けると、北ではジープラグラーとスバルが多いが南ではトヨタ4ランナーの人気が加速している様に感じた。

 

Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic - Leave the Door Open [Official Video]      

運転中のラジオから常に流れてくる最近のヒットソング。

この曲を聴きながら車窓から眺める景色をお楽しみ下さい。

 

 ニューヨークの街を離れて北へ

 

BMW GS

 

 

5月を象徴する藤の花があちこちに。

 

ニューヨーク洲の南部には広葉樹の広大な森がなだらかな山々と共に続きます。

 

 

旅にはジャンクフードが付きもの、フィッシュアンドチップス。

 

チェロキー、北部の使い込んだ車は一般的によく錆びています。

 

おっ、ディフェンダー。

 

 

  ADIRONDACK  山脈エリアに入ると未舗装のグラベルロードも沢山有ります。

埃っぽい!車間距離は十二分に。

 

 

針葉樹の森が続きます。

 

山間部を抜けて西へ向かいます。

 

国境沿いのROCHESTER の街

 

夏が始まる前のスミレの花

 

ニューヨーク洲の西部はアメリカ大陸な光景です。

 

インターセクションではGPSのナビがありがたい。

 

ニューヨーク以南へ、

 

エレクトリックスポーツカーFISKER 、

フィンランドのメーカーで今から10年前に一年間だけ生産された希少な車です。

 

ニューヨークとワシントンDCを繋ぐ道、交通量が増えてきます。

 

デラウェアメモリアルブリッジ

 

働くタコマ ピックアップ トラック, いいね!

 

 

ホテルの駐車場、ディフェンダー、最近よく見かけます。

 

ホテルの駐車場、LX570 初期型

 

コンチネンタルブレックファースト

 

 

バージニア州を南下します。

 

AIRSTREAM がピックアップに牽引されて飛ばしてゆきます。

 

メイン州ナンバーのカレラ4

 

30年程前のフォードです。

 

時々美味しいタコスに廻りあう。

 

バージニア州の全てのフリーウェイ休憩所にある、LOVE 

 

ワシントンDC

 コロナ騒動の御蔭で外に向かっていた目が自分の住む地により向く様になったと思う。見慣れた景色の中で感動を探せ!というのが今のテーマなのかもしれない。小旅行はまだ暫く続きそうである。

 

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ショートキャピングの準備は20分

2020年12月03日 | OVERLANDERS

 最近の Wheels Afield 誌に Jonathan Hanson 氏が寄せた記事が参考になる。ショートキャンピング、主に週末等を利用して1、2泊のキャンプに出かけるのに、そのキャンプに出かける為の準備時間はおおよそ20分でいいという事だ。これは20分が目標ではなくて実際に彼自身が20分で準備を整えているという彼の行動の結論から述べている結果論でもある。

 流れ星が見えて消えるその間に願い事を唱えると、その願いが叶うという話を聞いた事があるかも知れない。そんな短い瞬間に願い事を唱える行為は、どう頑張っても無理だと否定するのが常識であろう。しかし、元エグザイルのヒロ君はそれは可能だと述べていた。その方法とは、寝ても覚めてても24時間、356日、夢や目標に対して意識した生活を送っている状態でいる事である。

 Jonathan Hanson  氏が20分でショートキャピングの準備が出来るという事は即ち心の意識の有り方とその結果である。彼のオートキャンプの装備はハイキングに出かけるのに近い。テントや寝袋、調理器具や食料等はハイキングに出かける様にコンパクトである。そのコンパクトな装備を彼の愛車である73年型ランクル40にサッと積んで出かけてしまう。それはライフスタイルであり常日頃からオーバーランドドライブの事を考えている姿勢から導き出されている。そして、この準備に対する時間は我々も学ぶべきである。そうする事によってショートキャンプに対する敷居は低くなるであろう。天災は何時やってくるか分からない。天災は忘れた頃にやって来る。普段からそういった準備姿勢を持っていれば天災はやって来にくい、来ても対応は確実に早い。彼は自分のショートキャンピング用品を Bail Out Kit (救済道具)と呼んでいる。即ちショートキャンピンググッズ=救済道具でもある。災害に備えるという観点に対しても彼の意識と行動が参考になれば幸いである。

 

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6 Edition Four x Four Driving

2020年11月02日 | OVERLANDERS

 英国で発売されている TOM SHEPPARD の最新版 6TH DEITION. FOUR- BY- FOUR DRIVING を入手した。これは驚異的な本であると断言する。その理由は3つある。一つ目は、1999年にエディション1が出版されたこの著書は、それから休む事無く改定版が継続し常に最新の情報と知識を組み入れ続けている。エディション5の改訂版は昨年の2019であった。それから僅か一年後にエディション6の誕生である。常に貪欲にアップディトされる生きた本である事の証明。そして二つ目が、この本の土台となっているのが1994年に英国で出版されたLAND ROVER EXPERIENCE というオフロードドライビングの解説書で LAND ROVER 社の出版書であるが、その著者を務めたのが TOM SHEPPARD であったという事。つまり、ランドローバーオフロードドライビングテクニックは彼の解説だと言っても過言ではない。そして三つ目が、書籍の持つグローバル性である。四駆の運転技術の解説書ではあるが四駆を駆って世界のリモートエリアを走破するという思想が根底に存在している。同じ英語で出版されているアメリカの四駆解説書と比べてみても、アメリカはローカル指向に留まるが、ブリティシュはアフリカ、ユーラシア、オセアニアとグローバル指向の意が強いと感じている。

 表紙には新型ディフェンダーが載り、内容も新型ディフェンダーの写真が多く使用されているのはランドローバーの血筋が生きている証拠であろう。この本をランダムに開く度に自身のあり方を問われる気がする。オフロードドライビングにおいては過去に縛られない温故知新、日進月歩の変化に対する消化姿勢をも見せている。しかし、ディフェンダーの性能がどれ程進化し、それを駆ったとしてもオフロードドライブの基礎知識はしっかりと学んで理解して置く為の意を汲んだ解説書でもある。

 

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明るい太陽の下で OVERLAND JOURNAL をめくる

2020年09月29日 | OVERLANDERS

 天気の好い日に明るい太陽の下の陰で行う読書が自分にとっては目が疲れないので一番いい。読む本は何でもいいのであるが、今日は OVERLAND JOURNAL という雑誌についての所感を述べてみたいと思う。人間というのは誰でも自分の見たいものを見るという習性があり、それによって心の平安が保たれていると聞く。よって、以前に一度目を通した雑誌を再読すると新たな発見が得られるのはその為である。近年ではミニマリストという名称がある様に紙の印刷物である書籍や雑誌は溜め込まない、或いは購入しないで電子書籍のみという風潮もあるが、僕はその風潮に反して古い雑誌に繰り返し目を通す。雑誌でも経済や世間の時世の話題等は読み捨てでいいと思うが、専門的な課題を扱っている誌は自分の中からそれらに対する関心が去るまで手元に置くのがいいと僕は思っている。

 

 2020年の秋の最新のオーバーランドジャーナルの表紙。重装備を備えたゲレンデワーゲンがサハラ砂漠のモロッコとアルジェリアの国境近くでスタックし、シャベルを使ってリカバリーを試みている一枚の写真である。この表紙の一枚の写真を見てある点と点が繋がった。サハラという過酷な環境を走破するゲレンデワーゲンにはウィンチが装備されていない。そういえば、あのトムシェパードがサハラで駆っていたゲレンデワーゲンにもウィンチは装備されていなかった。サハラ砂漠ではウィンチは不要なのであろうか?ウィンチを装備しない理由はなんなのであろうか?そんな疑問が頭の中に沸き起こる。あるいは、同じジャーナルにオーバーランダーズハンドブックの著者であるクリススコットのアドベンチャーモーターサイクルの記載があるが、そこに登場するモーターサイクルは大型排気量のデュアルパーパスよりも(勿論それもあるが)BMWG310GS等のあまり大きくないオフロードバイクがよく登場するのはなぜだろうか? そういったふとした疑問がページをめくると沸いてくる。こういった疑問心の衝動こそが知識の内容を深める為の刺激的なスパイスとなる。それらの疑問に対する答えは追求しながらも保留でいい。次回、オーバーランドエクスポ等で彼らに会った時にズバリその質問をしてみるという話題性も保有出来る。ちなみに、オーバーランドジャーナルの表現は文章以上に写真である。ジャーナルをただ単に四駆自動車やオフロードバイク、或いは旅行に関する雑誌として捕らえるのは十分ではなくもったいない。ジャーナルは四駆やバイクを通じて世界を捉える、現実の自分が知らない自然と人間の世界をシェアする媒介体である。今日も明るい太陽の下でジャーナルをめくりながら、砂漠を走る四駆の窓ガラスが開いているか閉まっているのかが気になる自分であったりする。

 

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SCHMID 夫婦の旅は続いている

2020年09月02日 | OVERLANDERS

 今日、ギネスブックに載る自動車による長旅の記録保持者はスイス国籍の SCHMID 夫婦である。1984年に旅に出発してから今年で36年を過ぎている。人生そのものが旅であるので記録は更に更新され続けられるのは確実である。上の写真の夫婦と共に写っているのがブルーの1982型のランドクルーザーFJ60で当時のオドメーターは478000マイル(769000キロ)を記録した時である。コロナが蔓延し街がロックダウンされている今日においても南米アルゼンチンの道を走り旅を続けている。その旅行の手記は定期的に写真と共にSCHMID 夫婦のホームページにアップされ続けている。2011の終りにこのブログで夫婦のホームページを紹介してから時々ホームページを訪れて移動場所などを確認していたが、今も旅が続いている事には驚きでしかない。旅は地味な様ではあるがランドクルーザー60なのでアドベン-チックである事は疑いの余地はない。海外の報道機関では時々驚きの存在として紹介される夫婦であるが日本で紹介された事があるのであろうか?ランドクルーザーに関する一つのバーチャルな刺激として時々夫婦のホームページを訪れてみるのもいいんじゃないかと思う。僕は夫婦のホームページを訪れる度に、元気にしておられるか?ドキドキする心境になる。こんな心境は余計なお世話なのかも知れない、年寄り扱いするんじゃねぇ!と怒鳴られそうだが。今後も健康に気を付けながらがんばって欲しいと願っている。

 

2019年の9月27日に7777777を刻んだオドメーター、7x7個のラッキー7です。

 

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中央アジアに広がるリモートエリア

2020年06月16日 | OVERLANDERS

 中央アジアのヒマラヤ北部にある新疆ウィグル地域には広大な山脈や砂漠やステップが存在している。日本人でランドクルーザーを愛する人ならば、その広大な大地を愛車を駆って巡るオーバーランドの旅への憧れを抱いた事はないだろうか。しかし、この地域をランドクルーザーやランドローバーを駆ってオーバーランド旅行したという旅行記は(調べた訳ではないが)非常に少ない気がしている。その大きな理由が、最近クローズアップされてきたウィグル民族に対する人権問題にあると観ている。今までは経済が大きなウェイトを占めていたので、それらは水面下の出来事としてフォーカスが薄れていた。しかし、アフターコロナの時世においては太陽の傾きが変わったのだ。我々には実際に何かが出来るという訳ではないが、一つだけ出来る事がある。それは、この地域に更に関心を持つという事だ。文化や宗教、イワナ釣りやバザーの食べ歩き、ランクルで大陸を駆け抜けるオーバーランド旅行という指標などでもいい。多くの人が関心を持つ事によって事態が変化するという現象は、人間の意識が水面下では繋がっているという事実に基づく思考である。グラスノーチスによるソビエト連邦の崩壊。そして、現在でも情報規制と監視を置く巨大な国家が存在するのは、その事実を証明しているのである。

 

 コロナによる外出制限の期間の隙間時間に鑑賞したドキュメンタリー。作家、故. 開高健による新疆ウィグルの最北部にあるハナス湖ヘの冒険釣り旅行。ここは、ロシアとモンゴルの国境の近く。普段、殆ど耳にする事が無い名称が出てくる。天山北路、ジュンガル平原、そしてウイグルでは2番目に大きな砂漠と言われているグルバンテュンギュト砂漠。そして、このドキュメンタリーに活用されていた車両連帯がランドクルーザーの60系であり、色がブルーであるというのが嬉しい。

 参考までに、このドキュメンタリーを観ながらオーバーランドに対する学習を復習するとこうなる。開高氏の一行は大魚を釣るという目的を持ちハナス湖という地理的場所(点)に向かった。オーバーランディングの定義では旅そのものが目的(線)となる。よって、開高氏のハナス湖への旅は理論的にはエクスペデッション旅行となる。解った様な?解らない様な?感覚が有るのは、旅においては点と線は繋がるものであり区別出来ない所にある。正当な表現は、オーバーランドエクスペデッションとなり、目的地(点)を持った線の旅となる。線か点かでは無くて総括であり、線が主体か、点が主体かであり、開高氏の一行は点が主体となっていた。理論的な定義の理解の消化には柔らかい頭が必要かなとは思うが、オーバーランディングやエクスペデッションという区別が混乱するのはこういうところにあり、点と線の強度を理解し、主体と対象の具合を量ると理解しやすいかと思う。

 

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オーバーランドにおける基本装備

2020年06月07日 | OVERLANDERS

The List: (details below)

Essential: 必須要項


1. Remote Communications :: Do you have a way to communicate while remote?

1. Communication
A. Near
1. GMRS/FRS like the Midland radios
2. HAM 2 meter. Frequency 146.460 (a frequency credited all the way back to the 4WDTrips forum)
B. Standard = cellular smartphone
C. Global
1. Garmin inReach (recommended)
2. Spot Messenger
3. Bivy Stick (in testing)

その1、遠隔地におけるコミニケーション(連絡)

遠隔地という場所でのコミニケーションには3つの概念が存在します。

 

1、車両が連帯を組んで移動する時に移動する車両と車両、車両同士の近場(Near)における連絡システム。

2、一般的な携帯電話(Standard)によるコミニケーション。

3、衛星を使った(Global)コミニケーション。

 

2. Mapping and Navigation :: Do you have paper maps at a minimum, supported by GPS?

2. Navigation
A. Paper maps and compass (most important)
B. GPS Device with offline maps
C. Apps
1. OnX
2. Gaia App
3. Tracks4Africa for Africa
4. HEMA 4WD App for Australia

その2、地図とナビゲーション

正しい地図の読み方を知り、補助としてのGPS。

 

1、紙の地図とコンパス。これが一番大切です。

2、Off line map,(地域の地図をダウンロードし、オフラインで見る事が出来るデジタルマップ。

3、地図のアプリケーションをスマホ等にダウンロードして活用する。


3. Medical Training and Equipment :: Training is critical, which will reveal the required kit.

3. Medical and Emergency Supplies
A. Basic medical kit and training: Wilderness First Aid Training (WFA) from NOLS or similar
B. Basic first aid kit
1. What If Survival = First Aid Response Kit (Recommended)
     2. Moto = Rescue Essentials rescue-essentials.com

3. Adventure medical kits
a. Dental medic kit
b. Syringe kit 
C. Fire extinguisher

その3、医療と緊急物資

正しい使い方を知って、キットを使いこなす。

 

1、基本的メディカルトレーニング、即ち薬の使用方法や怪我の対応に対する基本知識。

2、ファーストエイドキットの携帯。

3、消化器の携帯。

 

 

Recommended: 推薦要項


4. Bug-out bag :: Items above go in here, if you need to ditch the vehicle quickly.

4. Bug Out Kit/Lighter
1. Communications and navigation
2. Water and the ability to treat additional water
a. We use a water bottle that will both store water and filter additional water from backcountry sources, like this clever Grayl bottle.
3. Body heat/shelter

その4、緊急袋

上記の物も含む、車両から直ぐに取り出せる所に置く。

 

1、連絡用の機材とナビゲーション。

2、飲み水と飲み水を得る為のフィルターなど。

3、体を温めるシェルター、ツェルト。

 


5. Tools and spares :: Only the tools you need to save weight. Research critical spares for frequent failures.

5. Tools, Spares, Basic Fluids
A. Work with the tools traveled with to determine what is needed, and what can be left behind.
B. Use forums like IH8MUD and Expedition Portal to determine frequent failure modes
C. Tire repair kit and compressor
D. Spares and fluids for your vehicle

その5、工具とスペアーパーツ

必要な工具を絞り軽量化に努める。壊れ易い消耗し易いパーツを調べておく。

 

A, 工具を使ってみて持参する工具を仕分ける。

B, サイト等から人々の失敗例を学ぶ。

C, タイヤ修理キットとコンプレッサー。

D, 液体物のスペアーも忘れないように。

 


6. Recovery essentials :: Can you get yourself unstuck? 

6. Recovery Essentials
A. A good-quality shovel
1. Glock entrenching tool
2. Spade with d-handle preferred
B. Self-recovery traction board and/or winch
C. Training in recovery skills

その6、基本的なリカバリー用品

スタック状態から自分自身で抜け出す為に。

 

A, 質のいいスコップ。

B, セルフリカバリーの為のラダーボード、或いはウィンチ。

C, リカバリーの為の訓練。

 


7. Proper (GVWR) recovery points :: For getting yourself unstuck, and helping others

Vehicle Basics
1. Recovery points or transit cluster
2. Tires in the appropriate tread pattern for your conditions with a full-size spare
3. Proper loading and lashing points in the vehicle with rated and easy to manipulate straps
A. Roller cam
B. Quickie tie-downs
C. The Perfect Bungee

その7、車両におけるリカバリーポイント

自身がスタックから脱出する為に、そして他人を助ける為にも。

 

1、車両における牽引ロープを掛ける場所を特定する。

2、行き先に適応したタイヤの選択とスペアタイヤ。

3、車両における定格な積載と固縛ポイントを知りストラップを使用する。

 


8. Proper tires with a full-size spare :: The foundation of vehicle preparation is literally the tires.

その8、適正なタイヤとスペアタイヤ

適正タイヤとスペアタイヤの持参は車両準備の土台。

 

9. Loading and lashing points and proper straps :: Secure the load properly to prevent equipment damage and occupant injury. 

その9、積み込みと固縛ポイント、そしてストラップ

正しい積荷の搭載は怪我と積荷の破壊を防止します。


10. Minimalist camping gear :: For sleeping in the backcountry by choice, or necessity

その10、最低限のキャンピング道具

バックカントリーでの休息は必要に応じて。

 

Camping
Camping can range from mild to wild. Start mild, with the backpacking gear already in the closet. This will safe money for fuel and time in the field, which will reveal the items that need to be replaced or improved.

 キャピングにおいてはいろんなレベルが有ります。お金をセーブし、更に燃料代や時間を節約する為に、まずは押入れに既にあるバックパッキングの道具ではじめてみましょう。そして、必要に応じて徐々に買い揃えて行けばよいのです。

Note: A list like this can certainly be expanded into infinity, often to the detriment of payload, budget, and minimalism. The intention is to highlight the basics so the traveler…can travel.

*ここに挙げた用件は旅行者が旅を継続する為に、積荷の量や予算、そしてミニマイズ化といった将来遭遇するであろう課題と共に、この基本要項を役立ててくれたら幸いである。

 

感想:オーバーランド、オーバーランディングにおける準備の基本において、エッセンシャルとして最初の3つに挙げられているのが、1、コミニケーション。2、地図とナビゲーション。3、医療と緊急物資。となっている。それ以下は推薦要項(有った方がいい)である。更にキャピングアクティビティは10番目である事に驚きを感じなかったであろうか?これはオーバーランドやエクスペデッションにおいて、いかに安全が大切な要素であるかが理解出来る。

 

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Virtual Overland Expo West 2020

2020年05月14日 | OVERLANDERS

VIRTUAL OVERLAND EXPO WEST 2020 (サイト)

 当初の予定では、今年のオーバーランド エクスポ ウエストはアリゾナ州のフラッグスタッフの郊外で明日から3日間開催される予定であった。今年の開催スケジュールは7月に変更されたが、現時点ではまだ先行きは不明である。そこで、今年はイベントをインターネットを活用して行う VIRTUAL OVERLAND EXPO WEST 2020 が5月16日の朝9時(パシフィックタイム)より、開催される。これは7月に延期された本イベントのアペタイザーではあるが、日本にいる方々にとっては吉報である。当地に足を運び込まなくても、その空気を部分的にではあるが感じる事が出来る。

 

7Pインターナショナルによるウィンチ講習(サイトより)

 フリーのオンラインイベントではあるが、課題が3つ有ります。まず、全てが英語であるという事。そして、日本からのアクセスには時差に対する考慮が必要である事。そして、イベント自体が初めての試みなので、どんなものなのだか誰も語れない事である。しかし、リカバリー、地域、歴史、料理、オートバイ、車両製作、等、興味のある課題があれば是非アクセスして欲しい。興味と関心さえ持ち得ていれば、言葉が正確には分らなくても何か掴めるものがあると感じます。本来イベントへの参加は有料です。更に、紹介される複数のレクチャーは本来は高価なものなんですよ、と小耳に挟んでおきます。

 

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