ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ランクルの走破性を確保するモード

2019年02月04日 | ASAP and AFAN

 障害物を越えて走り易くする為に自身の車のモードを変えるという思考をロクマルに当てはめてみた。ランドローバーのドライビングテクニックの項目に自身の運転する車を知るという内容があり、路上の障害物に遭遇した時に車下のトランスファーケースの位置を考慮してラインを定めて前進するというアドバイスがある。

 

 自身の車を知るという観点からロクマルのトランスファーケースは後部の右寄りに存在する、そしてそのトランスファーケースの下が一番低く障害物に当り易い箇所である。そしてトランスファーケースの後ろにはスペアタイヤが張り付いており車下のクリアランスはノーマル車高のロクマルは決して高いとは言い難い。

 

 ノーマルのロクマルをオフロードモードにするにはどうしたらよいのか?それは、後ろ下のスペアータイヤを外して中にしまい込む事です。これだけで車下のクリアランスが向上し深い轍や障害物を車下のトランスファーケースの位置を考慮しながら(これをテクニックと呼ぶのであろう)ステアリングを握る事で走破性が多少向上するはずです。これはランドクルーザーのポテンシャルを発揮する為の一つの手法である。普段はタイヤを取り外す必要はないが、いざという時に知っておくと足しになる事であろう。

 

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雪道ではマントラを唱えよ、その2

2018年11月17日 | ASAP and AFAN

 11月15日の木曜日、ニューヨーク地方はこの秋最初の降雪を体験した。午後の2時を廻った頃から降り出した雪は吹雪となり夕方の4時を廻る頃には完全に路面を覆いつくしてしまった。この秋最初の降雪という事もあって除雪も溶雪も追い付かず路上において多数の事故が同時刻帯に発生し自治体の警察も手がまわらない様相でパニックな夕方であった。降雪が始まると仕事をしている多くの人々が不安に駆られ仕事の手を置いて一斉に帰路に向かう現象が起こるので道は大渋滞となる。何時もは30分掛からない帰路にこの日は3時間を要したのである。タイヤで押し固められた雪の路上を2速に入れたランドクルーザーでゆっくりと移動する。坂道の上り坂では多くのクルマがスリップして路肩を外れてしまったり、登る事を諦めてUターンするクルマも多い。雪道の登り坂の途中では決して止まらない様に心がけた。またランドクルーザーの雪道での走破性の良さに乗ってスピードを出さない様に自制を努めた。雪道を走りながら頭にこだまするのは "As slow as possible and as first as necessary" のマントラである。前方を走る車両に,自身の前を横切る車に、更にすれ違う車にも心の中でこのメッセージを送り続ける。オフロードドライブの規範であるこのマントラは良く効きます。今年もまたこのマントラを唱える季節になりました。

 

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オフロードドライビング Navajo Monument Valley

2018年05月31日 | ASAP and AFAN

 アリゾナ州のフェニックスのスカイハーバーエアポートでレンタカーを借りた。今回は未舗装の道を走る計画もあったので四輪駆動車のSUVを予約していたのだが、手続きを済ませてクルマに乗り込んでみると四駆の機能を持ち合わせていないFF駆動車であった。直に苦情を申し出て車を交換する事は出来たが、四駆じゃない方が面白いかも知れない、という気持ちが沸いてきた。今回借りたレンタカーはNISSAN ROGUE 、FF駆動のクロスオーバーである。

 アリゾナ州の最北部、ユタ州との州境にある Monumenet Valley Navajo Tribal Park を訪れました。ここはナバホ国の聖地でもあります。500億年という途方も無い時間を掛けて削られた大地に自然の岩の彫刻が浮かび上がっています。

 

 公園内には全長17マイル(周回13マイル)の未舗装な道があり自己責任で走行する事が許可されています。コースはオフロードのダートコースですが良く整備されており走りやすいです。しかし、日本の殆んどの観光案内書の解説ではこのコースをレンタカーで走る事を薦めてはいません。それは砂地の道で往々にスリップやスタックが起こるリスクが有るからであるからです。

 

 オフロードを走る前に大切な事があります。それは自分が駆るクルマを知るという事です。アプローチアングルは20度位でしょうか、タイヤの空気圧は落しません。モノコックボディで車体の前後にはフックポイントは有りません。

 

 ツアーバスが砂埃を立てて走って行きます。このコースは自身のクルマで走るか、ツアーバスで走るかのどちらかです。ATV やオートバイは進入が禁止されています。

 

 僕はこの道をレンタカーで走る事を薦めます。なぜならはこのオフロードは観光客が正々堂々とためらう事無くオフロードを走る機会を提供している数少ない場所の一つであるからだ。更に全体を廻るのに2時間程かかるが太古から座する巨石に静かな場所で自身をスキャンされる様な特別な感覚を感じる唯一無二の場所でもある。この場所を守り提供してくれているナバホの人々に感謝。

 

 このコースをドライブする機会を得る人に2つのアドバイスをします。このアドバイスをしっかりと守る事はこのコースを走るための救命胴衣である。クルマは4x4或いはFF, FR どれでも大丈夫です。

 

 アドバイスその1、運転をしながら常に As slow as possible and as first as necessary, というマントラを唱え続ける事。

  

コースの途中にある John Fprd's Point、

 

対向車とすれ違う時は瞬時に窓を閉めます。

 

 アドバイスその2、As slow as possible and as first as necessary を実行する事です。コースの最初にある坂の途中とトーテムポールからの帰り道の2箇所には深い砂地が有ります。赤砂は非常に細かく粉の様な感じです。観ているとこの2箇所で多くのクルマがスタックしていました。原因は砂地を抜ける時にはアクセルを緩めないで走り抜ける As first as necessary という知識が無いからです。現在のクルマの前後にはフックポイントが有りませんのでスタックしたら誰かに押してもらう事になります。砂地の道はある程度勢いを付けて走りきる事がコツです。最初の出だしでスタックすると自信を喪失してしまいます。そういったクルマは見ていると引き返して行きます。

 

 モニュメントバレーの景色が懐かしいと感じるのは依然ここを訪れたことがあるからではありません。自分がこの世に生まれる前にこの様な景色を眺めていたのではないかと妄想するからです。

 

 太陽が巨石の向こうに沈んでゆきます。

 

クルマには砂埃が蓄積されます。

 

 景色をずっと眺めていたら日が暮れてしまい辺りは闇に包まれました。今夜はこれから3時間以上運転して Fragstaff の街に向かいます。このオフロードコースはThe Valley Drive と呼ばれています。オフローダー達にとっては初心者コースですが、期待を裏切る事の無いアイコン的なドライブコースです。

 

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雪道ではマントラを唱えよ!

2017年12月10日 | ASAP and AFAN

 先週末のニューヨーク地域はこの冬初めての雪に見舞われた。路面は白く覆われ降雪量は10センチ程である。ランクルの窓に付いた雪を叩き落とし視界を確保し、ゆっくりとアクセルを踏むこんな雪の日はランドクルーザーに乗っている事の有り難さを感じるのである。機械は古いが車内には暖房が効き前後のワイパーは窓に付く雪を拭き続ける。路上は積雪で滑りやすい状態なので全ての車がノロノロ運転だ、このペースは我がランクルの領域スピードであり、雪道をコンカード(征服)している気分だ。アクセルもシフトも、そして、ブレーキも雪道バージョン操作であり、頭の中に繰り返し響いてくるマントラは、As slow as possible, As first as necessary  である。コーナーで、坂道で、他車と狭い道ですれ違う瞬間瞬間、頭の中だけではなくて口に出して As slow as possible, As first as necessary と唱えている自分。このマントラを唱える事は雪道での安全運転の為に大いなる効果があると感じている。

 

 

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ランドローバー ブリティッシュ アーミー トレーニング その2

2017年11月19日 | ASAP and AFAN

Land Rover British Army Training Part 2 (Off Road)

 その2、ではオフロードでのドライビングテクニックの解説である。日本ではオフロード走行をよくクロスカントリーという呼び方をするが、その呼び方は英国的である。アメリカでは一般的にオフロードという呼び方をする。そしてプロフェッヨナルのオフローダーは保守的であり安全第一を常に考えている、同時に環境に対して気使う気持ちを持っているのでタイヤのスピンなども極力避けようとする。また経済的な(エコノミー)な概念をもしっかり持ち合わせており、車両のダメージや無駄な吹かしを嫌う。しかし、ギアの選択、エンジンブレーキの活用。あるいはブレーキとクラッチの切り替えを避けて走り抜ける状況などオフロードにおいて安全で経済的な走りこそが実は障害場所をスムーズに走破する事の出来るテクニックなのである事を理解する事。また、オフロード走行においては1、Anticipation (予測、予期)2、Preparation(準備) 3、Control Technique (運転技術)の3つから成る事を理解しておく事。なぜならば、多くの場合オフロードドライビングテクニックといえば3、の運転技術のみに関心が集まり、1、と、2、に趣が置かれない状況が多い事を警告している。

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ランドローバー ブリティッシュ アーミー トレーニング その1

2017年11月19日 | ASAP and AFAN

 Land Rover が陸軍仕様の Defender を用いて英国陸軍運送学校(The Defence school of Transport Normandy Barracles Lecomfield)の Wolf Sankay 氏の運転によって製作した基本的運転技術の解説。このビデオがリリースされたのが一昔ではなくて最近の2014年の10月である事に注目した。それはランドローバーが今でも基本的オフロードテクニックを大切にしており、運転の基本を教え広める使命を秘めているのだと感じている。デフェンダーは2016年の1月29日に生産を終了して米国においての現行のランドローバーはオートマチックの高級志向車ばかりであるが高級車は売っていてもランドローバーとしての魂は売っていない(失わずに持ち得ている)感がある。

 

British Army Training Part 1, (On Road)

 舗装道路、一般道を対象とした運転のテクニック。ハンドルに乗せる手の位置、親指の位置、回し方に注目。安全なコーナーでのラインのとり方。ドライバーの認識としてはSpeed (速度)、Condition(状況) Unexpected (不意、思いがけない状況)Drive Defensively(確実な安全)の4つである。アメリカのストップハンドサインは多くの場合グゥーだが英国の場合はパーであるなど違いなどがあって面白い。公道でのドライビングテクニックとは別名 Safe Driving Technique(安全運転の技術)だと断言している。

 

 

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FJ 25 Hell's Revenge, Moab UT

2016年11月23日 | ASAP and AFAN

1959 FJ25 on Hell's Revenge - Moab, Utah  

 ユタ州のモアブがオフロード天国であると言う事がこのビデオを観ると理解出来る。しかもそのコースの名前は Hell's Revenge 。希少なコロラドナンバーのランドクルーザーFJ25が広大なモアブの光景を魅せてくれる。伴走するのはウインチを装備したランドクルーザー80。共にオフロードでの走行は走行ラインの執り方などから慣れている様に見受けられる。

 

"As Slow As Possible and As First As Necessary"

 熟練されたオフロードドライビングのマントラ

 

 この一句を最初に語ったのはランドローバーのオフロードドライビングテクニックだったと理解している。このマントラは英語の意味が頭で分っても意味が無い。これを説明するのはオフロードドライブという実践や体感でしかないのだがこういった走行ビデオを見る事によって言わんとする感覚を理解する事が出来る。その為には常にこのASAP and AFAN のマントラをぶつぶつと唱えながら観賞するのが良い。

 

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