ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

16年越しの成就

2022年09月28日 | ロクマル日記

 今から16年前、2006年に2台のロクマルを手に入れた本来の目的をついに果たすに至った。広いアメリカは気候も使用環境も地域によって様々である。アメリカの北東部で使用される車両は凍て付く冬に路上に撒かれる凍結防止剤の影響で、年月と共に金属を侵食する錆の影響を受ける。しかし、広大な土地を持つ中西部や南部と比べて同年代でも走行距離が少ないのが特徴である。また、内装も比較すると綺麗な方である。それに比べて中西部の車両は走行距離もかなり行き内部も埃っぽい所があるが、下回りやボディの錆が少ないという強みがある。この二つの特色をマッチ(にこいち)させようというたくらみで2台のロクマルを手に入れるに至ったのがマイロクマルヒストリーである。その後、結合には至らず16年間兄弟としての立場を守ってきたのである。しかし、最後になって当初の計画が実現するに至った。

 

ブルーのロクマルからの唯一の遺品、フロントバンパー。

16年の歳月が経過したが、これが当初の目的であった、他のパーツは使い切った感がある。

 

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久々のクラッシックカーショー

2022年09月23日 | VINTAGE CARS

 地元で開催された旧車集会へ行って来ました。イベントが楽しく感じたのは過去2年間に渡るコロナ過から暗いトンネルを抜け出した様な感覚があったからである。アメリカの旧車集会はマッスルカーが主体であるのは致し方ないが、日本車も健闘している。その中でも右ハンドルのシ-マとか軽トラの存在が、アメリカ人のクルマ愛好家達における変化の兆しであると感じた機会であった。

 

 映画BULLITT の中でスティーブマックイーンが駆っていたダークグリーンのフォードマスタングのレプリカ。会場で最もケータイをを向けられていた存在であった。

 

 美しくレストレーションされた車両が多い中オリジナルペイントを死守しているシェビーインパラワゴン、サーフボートを積む仕様である。ヤレや劣化がヒストリーを刻んでいるこういったスリーパーに魅力を感じる。

 

 今年でちょうど50年を迎えた1972年のFJ40。この車両とは今まで2回程街ですれ違った記憶がある。今回はオーナーと知り合いになり、色々と情報を交換出来た事が最大の恩恵であった。

 

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ロクマル ルビコン川を越える

2022年09月11日 | ロクマル日記

 ブルーのロクマルのラダーフレームが錆の浸透で朽ち落ちた結末を迎えた今年の夏は気分もブルーであった。そのブルーのロクマルが残してくれたもの、それは錆とのお付き合いである。もはや錆は生活の一部に溶け込んでいるかの様だ。ランクルや4ランナーに乗り込む度に錆の機嫌を伺っている。とはいえ、錆のやりたい放題を放置している訳ではない。愛の反対が無関心ならば錆に対する関心は即ち愛である。よって錆を管理するのは愛情心なのである。そんな錆に愛情を吹き付けている。

 ランクルのラダーフレームを油膜で覆い錆から守る手段を使い始めた。使っているのはWD-40というアメリカでは何処でも手に入る潤滑油である。使い始める時には覚悟が要った。油膜で覆うとなると今後将来はシャーシーブラック等のペイントは不可となるからである。使ってみると思った程べとつきは無い、フレームは黒く保たれている、何しろ安くて簡単なので、様子を観ながら年に2回程吹き付ければフレーム寿命は伸びると現時点では感じている。ただ、注意点もある。ゴムやプラスチックは極力避ける事、手や衣類が触れると黒く汚れるのので注意。実験的手法ではあるが古い実用的な四駆の下回りの管理には悪くないんじゃないかと思っている。こうやってシルバーのロクマルは生き延びる為にルビコン川を越えたのであった。

 

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ドライビングカーとしてのロクマル

2022年09月05日 | ロクマル日記

 ブルーのロクマルの使命が終わってシルバーのロクマルの時代になった。ブルーのロクマルとシルバーのロクマルは同じロクマルでも立ち位置が全く異なっている。ブルーのロクマルは仕事の通勤に買い物に荷物と人の運搬に、そして、旅行に活用した最高のオールランダーであった。ところが、シルバーのロクマルは実用車ではない。その位置付けはドライビングカーである。ドライビングカーは決して通勤や買い物に使用してはいけない。ただ純粋にドライビィングを楽しむ。しかも、休日の早朝の夜明けと共に、人々がまだ眠っている街中や郊外を流す。そして、クルマを眺めて楽しむ、掃除をしたり少しメインテナンスをしてみたりと、クルマに対する意識はエンスー的で贅沢だ。ロクマルは常に路上駐車。ボディの塗装はやれており、鳥の糞が落ちていたり樹のヤニが落ちたりと安楽な環境ではないが全く気にならない、自然な劣化も好としている。僕はなにも最初からこうやってロクマルを使おうと思っていた訳ではない。コンディション維持の為に休日の朝に行っていたルーティンであったのだが、この少しめんどくさい手間こそが、実はクルマの持つ楽しさを体感するという手法であったのである。

 

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Mt. Mansfield

2022年09月01日 | EXPEDITION

 バーモント州の最高峰マンスフィールド山(4395ft)の登頂に立つ事が出来た。ここが今回の旅の地理的ゴールポイントである。標高約1400メートルなので山国日本人の感覚からすると決して高い山ではない。緯度が高いせなのか、山頂付近の岩場の光景は日本の中央アルプスを思い出す。山頂に立つと、東にニューハンプシャー州のホワイトマウンテンズ、西にニューヨーク洲のアディロンダック山脈郡、北にはカナダとの国境が展開しその先にはモントリオール。南は同州バーモントのグリーンマウンテンの山脈が続き(写真)マサチューセッツ州、コネチカット州、そして大都市ニューヨークが存在する。山頂付近は風も強く雲が通過ししばらく視界が閉ざされたりの変化もあったが、おおかた晴れて空気は澄み切っていた。山頂でペンシルバニアから来た年配の夫婦が、昨日もここに立ったが雲っていて景色が全く見えなかった、悔いが残るから今日も頑張ってやってきた、最高だ!と語っておられた。ピークを制した事でエネルギーがー充填され心に残るいい思い出が出来た。ニューヨークに帰ろう、という気持ちにスイッチが入れ変わった時間であった。

 

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