ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

路上のモンテロ

2022年07月19日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 ニューヨークのブルックリン地区の古い住宅街の中で路上に駐車されていた1980年代の三菱モンテロ、日本ではパジェロと呼ばれている。ボクシーなシンプルなフォームはランクル60と同世代であり、この形には血が騒ぐものがある。状態が綺麗な事から他州から持ち込んだ様相ではある。四駆を観る時には外装よりも下回りに関心を持ち耐久期間を想定するという意識が自身の中に座している。さすがに路上に駐車されている他人の車の下を覗き込むという行為は出来ない。車体表面の目に見える錆や傷はそれ程重要ではない、いつの間にかそんな観方をする様になってしまった。おそらく誰かが中古の四駆やピックアップトラックを購入する時に自分はこういったアドバイスをするのではないかと思う。ロクマルとの生活で僕は自動車という機械と人間は会話が出来ると捉えている。会話するのは一つのクルマそのものの時もあれば個の部品であったりもする、また各部に発生した錆の意識に触れる事もある。僕がなぜ30年前のクルマに惹かれるのか?というのは感覚的な事ではあるが、こういったクルマとのコミニケーションにあると思っている。一昔前のクルマの方がコミニケーションが得やすいの感じるのは当時のクルマの方が人間に近いという事なのかも知れない、あるいはクルマは歳月が経つと人間に近くなるのだろうか?モンテロにはまたどこかで見かける事を期待して、またね!と心で発してその場を後にした。

 

 

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ラダーフレームの錆の音 諸行無常の響きなり

2022年07月04日 | ロクマル日記

 今週はいよいよブルーのロクマルにさよならをする事になる。この世に生まれ出る全ての物には必ず寿命が存在するのが宇宙の定め、ロクマルは気持ちの区切りとして寄付する事にしている。路上に停まっていたブルーのロクマルが自分のスティタスであり、近所の住民達からも変わり者のクルマとして愛されて来た。そのステイタスを失う事は寂しい事だがこの機を乗り越える事は精神的に逞しくなれる機会であると思っている。これは愛車を愛した人々が誰でも通過するイニシエーションである。ロクマルライフは引き続き弟の87年型シルバーロクマルが引き継ぐ事になる。

 アメリカでは今日は独立記念日。街で行われた独立記念日を祝う花火大会に出かけてきた。花火が上がって音と共に大きく開いて消えてゆく光景は、一瞬にして開いて消えてゆく人の人生そのものを象徴している。闇に映える火の鮮華を観る時、せつなく有限である命というものを考えさせられる機会であった。独立記念日の花火の音、諸行無常の響きあり、強靭なランクルのラダーフレームも久からず、編に風の前の塵におなじ...良い夏をお過ごし下さい。

 

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