ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ラダーフレームの錆防止対策

2024年04月23日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 丈夫なランドクルーザーのラダーフレームは衝撃に強く耐久性もある。しかし、錆には弱い。錆の浸透はゆっくりと進行し歳月を掛けてフレームを蝕んでゆく。これが自然の有るべき流れの姿であり定めである。とは言え、その風化に委ねてしまう訳ではない。錆との付き合い、というのは自らの体を病気や怪我から守るような健康維持に似ている。フレームの防錆にWD-40の潤滑油のスプレーを散布する方法を取っている。アメリカではもっとも一般的で何処でも手に入り費用も安い潤滑油である事から、一番楽でコストが掛からないフレーム防錆対策だと思ってやってみているのだが、成果はまずまずであるように思う。結論から述べると、古いランドクルーザーにはこれでいい!!である。条件としては走行事情や距離によって定期的に散布する必要がある。僕の場合は年2回、一回に要する時間は5分程で細かく散布する事は無く、特に錆が発生し易い車体後部は覗きながらの散布である。しかし、フレームに触れると墨を塗った様に黒く汚れる。埃を拾いやすい。フレームの塗装にダメージを与える。等のデメリットがある事は理解しておきたい。フレームに対するメインテナンスを述べるならば、フレームの錆に対して定期的に関心を持ち続ける事であり、錆を見つけたら自分で出来る範囲で対策をする。これだけである。
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Command driving position

2024年04月01日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 ファーストカーであったブルーのロクマルが手元から去ってから、シルバーのロクマルが主人公となっている。
同じロクマルでありながら、いかせん、自身の中でセカンドカーという位置付けなので話題は少ないが、今の僕にとってはこの手間のかかるロクマルは愛おしい存在である。

 日差しが暖かく感じる季節になった。休日の早朝にロクマル維持の為に続けている街流しのランドクルージング。走りながらいつも感じるのは見晴らしの良さでである。フロントボンネットの端は勿論だが、面積の広い窓のおかげでサイドもバックも見切りがいい。窓のラインが低く前輪のラインを取りたい時には、窓を全開し頭を出すと前輪がそこにありタイヤの接地位置を確認出来る。このポジションをランドローバーでは、Command Driving Position 或いは、Command Seating Position と呼び、このドライビングポジションは現在もランドローバーでは意識され続けている。

 コマンダーというのは司令官という意味がある。車の見切りがいいことは目が行き届いている事、しっかりと事態を把握している事が条件となる。言い換えれば、コマンドドライビングポジションとは車体に対する把握性の度合いを意味する。同社が過去に論じた ランドローバー オフロード ドライビング テクニック の第一条は、自分が駆るクルマを知る、であった。この知るというのは捉える、あるいは把握する、という意味を含む。すなわちコマンドポジションというのはただ単に外的なシートの座高と視界の見切りの良さに拘る形態の事ではなくて、自身が駆る車両をある程度自信を持って知っている。経験と学習によって車両を構成している機能や機械的な仕組みを把握しており、人里離れた境地で何らかのトラブルが発生しても冷静な対応性や動揺しない精神、更にはサバイブする体力や知識を備えている。これを理想としている。コマンド ドライビング ポジション とは与えられるものだけではなくて、自身が築きあげてゆくエクスプローラーとしての理想であると感じている。
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シティオフローダー

2023年04月24日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 

 EARLY と名称されるクラッシックフォードブロンコは1966年から約10年間の期間販売されたモデル。2021年に再販された6代目ブロンコはこのアーリィを視点においてデザインされたモデルである。ニューヨーク周辺で時々見かけるアーリーブロンコの多くは保守的な当時の面影を保守しておらず、現在風にアレンジされて洗練されており古さを感じさせない。ただ太めのタイヤを履いているだけなら旧車という枠から外れる事はないのであるが、カラーリングやバランスをアレンジする事で都会のセンスを感じるのは製作者の意向と共に現在をアピールする要素が存在しているのだと思う。アーリーブロンコは60年代のオールドスクールから、現代のシティオフローダーの要求をも満たすという幅の広い要求に応える特殊な存在である。

 

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記録

2022年02月22日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 レクサスLX450のオイルチェンジを行った行き付けのメカニックより作業の終了時に領収書を頂いた。そこにはパーツ代やレイバー代の詳細と共にリコメンディーションとして幾つかの項目が記されていた。それらは近い将来に手を付けた方がよいメインテナンス作業の項目である。その中でクーラントのフィルターとラジエターキャップというのがあって、メカニックはメインテナンスヒストリーを見ながらその項目をペンで丸く囲んだ。早い内にやったほうがいい。という事でレクサスをそのまま置いて作業を依頼した。次の日にメカニックから連絡がありガレージに行ってみると、レクサスのフロントバンパーの下にプラスチック容器に入ったオレンジ色の液体が置いてあった。ラジエターから抜き出したラジエター水、本来は緑色の液体であるが不気味なオレンジ色である。抜き出したらあまりにも汚かったので見せようと思って直ぐに捨てないでおいておいてくれた様子。オレンジはラジエター内及びクーラント液循環機内の錆であろう。あまりの汚さにショックであった。ラジエター内部の水の色は普段気にする事はない、メカニックが指摘してくれなければずっーと気が付かないままで過ごす事になる。

 作業が終了した時にメカニックといろいろ話を交わし、いろいろと教えてもらう。領収書を貰って自宅に帰った後に、その日の内容とメカニックと話をした内容を領収書の空白に書き込む様にしている。メカニックのコンピューター内にある修理と整備の記録、そして、自分の手元にある領収書の記録。

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BMW GS 1200

2019年11月09日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 カメラを構えていた我々の前を低速でスタンディングポジションのオートバイの列が間隔を開けて通り過ぎて行く。通り過ぎる時にライダー達は片手でポーズをむけたり、会釈をしたり。走り去るオートバイの流れを観ながら僕はある人の事を思い出していた。

 今から9年前に関西住在の知人が身体検査の結果大腸癌を宣告されたのであった。彼は会社の経営者で自身の癌を知って動揺した。限りある人生の時間の中で悔いを残したくないという衝動で、中型二輪の免許を大型に書き換え1200ccの新型バイクを購入した。そこから短中期連発のオートバイツーリングをランダムに始めたのであった。癌の治療と平行しながらであったので体力的にもハンディであったが結果的に北海道から九州まで日本の殆んどの地を巡った。そうして、そうこう(走行)している内に彼の癌は縮小しとうとう治ってしまったのである。オートバイに乗ってたら癌が治った、と彼自身は冗談半分に語る。

 目の前を走り抜けて行くBMW GS 1200、この迫力あるバイクを実際に長時間オフロードで駆るには、先天、後天的な体力が必要で精神的な強さも必要であると感じる。バイクによる旅はそのサイズに関わらずクルマと違って気温や気候にそのラィディングが左右される事を考えてみても、クルマ以上に冒険的な要素が強く求められる。バイクは乗る人を選ぶ。よって、そのバイクに乗る為には努力が必要で、その為の努力が人間を変えてゆくのかも知れない。バイクにまたがって快走感を感じて走る時間に比べて、体力向上期、準備や知識、冴えない天候下での走行等の時間の方が遥かに長い。知人の癌がバイクによって治ったのはたまたまなのかも知れない。しかし、バイクによる快走感を日本の美しい景色の中で得るために蓄積した生活の中にこそ治療の鍵がある様な気もする。彼は話し好きで旅先で出会う人々と気さくに話をした。旨い物を食べる事も重要課題であった様だ。

 

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エクスペデッション プロフェショナルズ

2019年11月05日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 現在のアメリカにおいて四駆自動車及びオートバイのエクスペデッショントレーニングを行う機関はエクスペデッションツアーの計画と執行及びトレーニング等、変動的ではあるが少なく見積もっても20以上の機関が存在する。その中でも四駆におけるエクスペデッションとトレーニングにおいてはコロラド州に基盤を置く7P International (7P Overland) そして コネチカット州に基盤を置く Overland Experts (OEX) の2つの機関が主軸であると観ている。実際に2012年に僕が講習を受けた時も彼らからなるチームであった、その時の一部の記録はおやじ達の運動会シリーズに残してあります。

 

 

 7P International を構成するスタッフにはキャメルトロフィーの経験者達が在籍している。彼等の活動がキャメルトロフィーの伝統を相続し伝達し、現在も四駆で難所を走破する為に実践されている。つまり、キャメルトロフィーのラリーは昔に終了した。しかし、そのノウハウと実践は息をしており、惜しみなく伝達され続けている。キャメルトロフィーのサインは過去のノスタルジックを使って雰囲気を醸し出しているのではなく。現在もそれが生きているという証なのである。

 

7P International によって開発された “リング” と呼ばれるプーリーの役割を持つリカバリーギア。 

 

OEX のトレーニング車、トヨタハイラックス。アメリカ市場にはハイラックスは存在しないので希少車。

 

 OEX のランクル100、実際に長時間時速120キロのフリーウェイを走破し、ロックを含まない一部未舗装地を走破するなば、こんな仕様のランドクルーザーが理にかなっている。

 

 彼らはトレーニングを提供するだけではなく実際に世界のリモートエリアにてエクスペデッショントラベリングを企画し実行している。つまり実践を通じて経験とノウハウを更に積み重ねている。基本、彼等のトレーニングはプライベートレッスンという形を取り料金的にも決して安いものではない。ところが、オーバーランドエクスポでは彼等の持つ金銭的な敷居を下げて高質なトレーニングを通常価格よりも安い値段で提供されるというメリットがある。アメリカにおける講習においては質問の時間が充分に取られるのも有り難い。

 

 オーバーランドエクスポは七夕の日の出会い織姫と彦星の様に、1年に2度(来年からは3度)プロフェショナルと庶民が出会う機会である。意識して理解して置くべき事は、街にはジープが溢れオーバーランドビークルの極相をしたSUV車両も増えつつある。その量に比べて実際のエクスペデッション プロフェッショナル達の数は一握りでしかないという事。

 

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Jeep Wrangler と Jeep Gladiator

2019年11月03日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 Wrangler (2420mm、ショートホィールベース、SWB)、Gladiator (3480mm、ロングホィールベース、LWB)ホィールベースの長さの比較である。そのホィールベースの長さの違いはおおよそ1メートルある。ちなみに Wrangler Limited 4DRは2950mmなので、その中間に位置する。この1メートルの違いは起伏の激しいモーグルやショートヒルでのクローリング走行では見ていて明らかに差が有る事が分かる。前輪と後輪の間にある障害物を越える為の許容角度(ランプ ブレィク アングル)がSWBであるラングラーが断然有利なのである。

 

 

 ラングラーのSWBのルビコングレード、足回りがよく伸び地面への食い付きも良くオフロードでの走破性のポテンシャルが高い事が分かる。このホィールベースの長さはランクル43に近い。 ラングラーはこの様な使用をしてこそ、その持っている可能性の価値が発揮出来る。

 

 グラディエィターは後ろのデパーチャーアングルもラングラーに比べると長い。走りを見ているとタイヤの空転が避けられなかったが、デフロックが効いており、走破性は悪くは無くオフでもよく走る。車体の底を殆んど擦らなかったのはおそらくドライバーの腕であろう、そもそも3メートル50センチのLWBのジープトラックにとっては小さな起伏は苦手な環境であるが、この様な走行環境も想定して設計されているのであろう。流石、ラダーフレームを持つJEEP ブランドである。

 

 こちらのラングラーは WILLIS 仕様、やはり走破性のポテンシャルは高い。それには重さも影響すると思う、ラングラー系のジープのルーフと後部のサイドは樹脂性である。ラングラーとグラディエィターの重量の違いはグレードにもよるがだいたい200kg位。

 

 

 起伏のあるモーグル等のオフロードでの走破性のポテンシャルはSWB車が有利であるが、人々はあえてLWBでも走ろうとする姿勢を持つ。自分が手にした車両で挑む、つまり配られたカードで勝負するみたいな所がある。長距離を走るオーバーランドビークルにとってはLWBの持つ直進安定性と人と荷物を積載するポテンシャルは重要になってくる。

 

 観ていて楽しいのは不利なロングホィールで難所を超えようとする行為である。自分のクルマで走って難所を超えるためのコツを理解する、それをテクニックを習得すると言うのであろう。ショートを選ぶもロングを選ぶもその人の目的と嗜好でありそれは構わない。オーバーランダーの基本として "自分のクルマを知る事” が大切な要素であるが、ドライビングテクニックを学ぶという事はつまり自分のクルマを知るという最初の基本を理解する事なのである。そういった意味で、あえてLWBでモーグルやショートヒルをためしに走ってみるという機会は大切な事なのではないかと感じた時間であった。

 

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Landcruiser FJ45VL

2019年11月01日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 せっかく一緒に写真に納まって下さったのにオーナーの名前を忘れてしまった。1967年(だったと思う)型のランドクルーザーFJ45VL、オリジナルペイントにオリジナルエンジンである。誰もが無関心で通り過ぎる事が出来ない程にその存在は際立っていた。本来のボディカラーは緑で下地の朱色がサフェースラストと混ざっているがそこを上手に磨いて独特の雰囲気をかもし出している。ボディに艶や光沢はないのであるがその存在は輝いている様に感じた。

 

 室内は白にペイントされシートにはカバーがかぶせられ詳細な部品それぞれがきちんと取り付けてあった。 綺麗にされた室内からは、使っています、という空気が感じられた。レストレーションというと外観は塗装を剥離して新車の様に再塗装するイメージが強いがこのスリーパー的なレストレーションのセンスには好感が持てる。当時の車体は鉄板も厚く丈夫である。現在のクルマはいくら古くなっても残念ながらこの味は出せない。

 

 兄弟の息子さんもFJ55で参加していました。ランクルを愛する姿勢と言うのは特に近い身内には感染しやすいのであろう。一度古いランクルに乗せてもらうと、その臭い、軋み音、エンジンの吹きあがり、風切り音、トラックライクな乗り心地、そして、楽しそうに気持ちを静めてクラッチやマニュアルシフトを操作する運転手の姿が心に残るのであろう。大人になって自分が乗るクルマを選択する機会がやってきた時に記憶の奥に仕舞われたランドクルーザーに乗った時の感覚が甦って来る。この思いに素直に従うと縁が生まれて古いランドクルーザーのオーナーになってランクルを楽しむ様になる、なんて事を妄想しました。

  

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Ted Simon

2019年10月27日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 肩を竦めて送迎のカートを待つこの男は存在としては小さな存在であるが、彼は生涯を通じて偉大な業績を残した男である。彼は今年88歳で2年前に会った時には耳がよく聞こえないという事で横に若い男が彼のスピーカー補佐として共にいた。今回は顔色も好く耳も遠くなかった(しっかりと会話が出来た)。彼の名前はTed Simon氏、バイクを駆って世界を2度廻る旅をした実績があり、その旅行記は彼の著書 Jupiter's Travels に記されている。彼は世界のオートバイ乗りだけではなくオーバーランダー達からも高く尊敬される存在で彼を表現する形容名はゴッドファーザー或いは生きているレジェンドである。僕は彼の存在をかわいいおじいちゃんと裏では呼んでいる。笑顔が小さな子供の様に明るく素敵であったからだ。

 

 Ted Simon氏の幾つかある著書の中で一番メインの書籍である Jupiter's Travels 1973年から4年の歳月を掛けてトライアンフ製のタイガー500ccを駆って世界を廻った時の旅行記。この本は今でも売れ続けているロングセラー本である。この本が売れ続けている理由は彼自身の努力の継続によるものである。旅をして本を書いて終わりではなくて、オートバイの旅の素晴らしさを現役で伝え続ける伝道師として今も活動しているからである。以下は彼の思想を垣間見る為にトライアンフバイクのサイトFor The Ride より引用させて頂いた内容です。

 

1973年、彼は500ccのトライアンフタイガー100で4年に渡る旅をスタートしました。 その旅は45か国、64,000マイルにも及び、強い影響力を持つ旅行本、Jupiter’s Travelsにまとめられました。

2001年には、70才にしてもう一度やり遂げました。

FTRがテッドに旅のコツをいくつか教えてもらいます。

 

Q. 初めてのオートバイ旅を計画している人には、どこを勧めますか?

A. それは完全に相手によります。 どこにも行ったことがないなら、ブライトンへの旅もエキサイティングでしょう! もちろん、大事なことは自分の地平線を広げることです。 もしもブライトンにはすでに行ったなら、次はカレー(Calais)に行くといい。 自分が不安を感じる場所はどこか、考えてみてください。言葉がわからなくて、人々が油断ならないところ。 そこへ行くのです。

 

Q. オートバイの冒険を計画するにあたって、アドバイスは?

A. 大事なのは準備よりも冒険に集中することです。 何が起きるか、何を持って行くか、十分に準備できたか、みんな心配しすぎなんです。 そういったことで途方に暮れてしまって、結局実際に行動に移せないことがとても多いです。

 

Q. ライダーに必要な意識の持ち方はありますか?

A. 重要なのは、効率的かつ決然としていることです。 そして問題を避けずに、むしろ問題の可能性を歓迎すること。 問題は旅を最も面白くします。 問題を通して人々との出会いがあります。助けを求めましょう。

 

Q. 出発するときの、何が待ち受けているかわからない不安はいつまでもあるものですか?

A. 襲撃や強奪、または何らかの誤解で敵を作るというイメージは浮かぶものです。 私が聞いたほとんどすべての冒険の美点は、最後は真逆の印象で終わったということです。 言葉を換えれば、そのような不安があればこそ、行くべきです。 恐れているのに、恐れを避けることはできません。しかし何とか恐れを無視して旅に出て、恐れに根拠がないことを発見するのです。 私は初めての旅でたくさんの恐れと向き合わなければなりませんでした。 そのうちのいくつかは私を翻弄しました。しかし1年経った頃には、私は恐れをコントロールし、利用できることに気づきました。 そのおかげで自分の周りで何が起きているのか、より気づけるようになりました。 旅を終えるときには、恐れるようなことがいかに少ないかに気が付くものです。 相対する二つの衝動として、好奇心と恐れがあります。これは好奇心が勝たなくてはなりません。 好奇心は猫をも殺したかもしれませんが、あなたのことは殺しません。

 

Q. あなたにとって必要不可欠なキットはどれですか?

A. 輪ゴムは役に立つといつも思います。 ワイヤーやひものような基本的なものは非常に便利です。 ただ、今は大体のものはどこでも手に入ります。 もし今日、旅に出るとしたら、歯ブラシとクレジットカードを持って行きます。

 

Q. もう一度行きたい場所を一つあげるとしたら、どこですか?

A. 私が二度目の旅に出た理由の一つが、一度目の旅で行ったたくさんの場所を再び訪れることでした。 そのとき行けなかった場所で、ぜひまた行きたいのはインド南部です。 一つ名前をあげるなら、ケララです。 そこは北部とはまったく違うのです。

 

Q. あなたにとって「冒険」とは?

A. 多くの人々にとって、冒険といえば大量にモノを買い、計画し、旅に出て、写真を撮るものです。 しかし冒険とは、自分にとって居心地の良い領域を出て、挑戦させられるものでなくてはなりません。

 

Q. 一部の人々にとって、オートバイの旅は、仕事のために不可能であり続けるでしょうか?

A. 仕事のせいで旅に出るのが不安だと言う人には、私はそれはくだらないと答えます。 大きな旅を終えた人のことは、人々にはわかるものです。 多くの人々と色々な方法でやりとりできるようになります。 あなたが持ち帰ってくる自信によって、人々があなたを必要とするようになります。 実に魔法のようなものです。

 

 上記の彼の言葉には冒険旅行に対する重要な心構えや示唆が語られている。この内容は大きな旅を経験しなければ語れない内容である。最後に秘話がある。Simon氏が僕にぽろっと言った、「実は僕 、いまだかつて日本に行った事がないんだよなぁ。」僕は大変驚いて耳を疑った。

 

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Frank Ledwell

2019年10月26日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 僕が愛読している月刊誌 Outdoor X4 の編集長 Frank Ledwell氏。彼と彼の奥さんは雑誌の創始者であり彼が発行する誌は彼自身を表している。Ledwell氏は2004年型のランクル100を愛用しKawasaki製のオフロードバイクを駆って自ら定期的にリモートエリアを訪れて旅のレポートを紙面で紹介する作業を続けている。自らが行動する事で旅と自然を愛し現場を知る目線と感覚が誌の編集においておおいに役立っていると僕は彼の発行する近年の紙面を観て感じている。

 上の写真は最新のIssue33号誌、写真のバイクは彼のKawasakiで今年の5月の Overland Expo West の後に訪れたグランドサークルである。この表紙にメッセージとサインを入れてくれて今回の記念に渡してくれた。彼のメッセージ、" Happiest of adventures! Regards, " このメッセージの意味する所は、アドベンチャーとは特殊な或いは特別な人の事ではないという事。彼はアドベンチャーの普遍化あるいは庶民化というMission(テーマ)を持って仕事をしているという事が感じられる。即ち皆にアドベンチャーになってもらいたい、あなたはアドベンチャーなんですよ!自分の事をアドベンチャーと呼んでいいんですよ!そういう時代なんですよ。そんな声が聴こえてくる。時は既に、我々が自らを遠慮も躊躇も無くアドベンチャーと呼び認識出来る時代圏に入っているのである。

 今から旅に出る自らをアドベンチャーと呼ぼう。そして、アドベンチャーと呼ぶことに対しての行動規範を持つという課題に挑む事が真のHappyだと感じられるようになったらしめたものである。

 

 *Ledwell君、約束どおり雑誌と貴方からのメッセージをここで紹介しておきましたよ。(笑)

 

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W TRASHAROO 

2019年10月25日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 今回のキャンプには TRASHAROO を2つ活用した。本来ピックアップトラックのテールゲートにも取り付けられるバックであるので、テールゲートの開閉の構造が同じランドクルーザー60や80には容易に取り付けが出来る。室内には持ち込みたくない汚れ物、濡れ物等はこの TRASHAROO が有ると便利である。行き時にはBBQとキャンプファイヤー用の炭袋を、帰り時はゴミと朝露で濡れたツェルトとグランドマットを詰め込む。

 

持参した炭を全て燃やしつくしました。

 

キャンプ地にはゴミ箱はありません、全て持ち帰るのが基本です。隣人の方々のゴミも快く回収させて頂きました。

 

 W TRASHAROO にゴミを押し込み、取り付けベルトをしっかりと固定します。そして、更なる利点は車内のスペースをより広く保てる事でした。これらのゴミは途中の何処かのゴミ箱に捨てるのではなくて自宅まで持帰ります。オーバーランダー達はTread Lightly (環境保護の言い回し方)の意識が高いのでゴミに対する意識も高い。キャンプ場では沢山のTRASHAROO BAG を見かけたがこれほどパンパンではなかった。増してそのバックが2つである。考えられるのは、我々が一番沢山のゴミを出したという事である。注意点としては便利な存在なので、ついついなんでも放り込んでしまいがちだという事です。

 

 

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Overland Expo East '19(キャンプサイト)

2019年10月22日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 

 Infinity Downs Farm の広いキャンプサイトは丘の上と谷の下に別れていた。丘の上の方が面積が広く全体の3分の2を占め谷の下は3分の1位の割合である。我々は到着が遅かった事もあり谷の下に誘導された。キャンプ地の誘導員が、スペースがタイトだから上手くやってくれとの事。係員がオプションを提示してくれて会場の近くがいいか、それとも静かな所がいいか?我々は会場の近くを希望しやや過密なサイトに野営地を決めた。以下はキャンプサイトでの一部の写真である。

 

 隣人、フロリダ州のメキシコ湾に面したタンパの街からFJ 40を牽引して参上、ファミリーキャンプでした。

 

隣人、自らが開発した携帯トイレを使用しながら紹介中。

 

隣人、オハイオ州から来たフライフィッシャーマンの紳士。夏は毎年ワイオミングとダコタ州で過ごす。

 

浴室10個、洗面所4箇所のトレーラーシャワールームです。

 

Chevy Cololado のディーゼルです。

丘の上の一部の光景

 

BBQチキン、灰ではなくてガーリックパウダーです。

 

ブレックファースト、

 

 ルーフテントにグランドテント、トレーラーやキャンピングキャビネット、更にノーマル車の車内箔やバンを改造した車内箔と、ここに集まったキャンパー達にオーバーランダーの多様性が伺えられた。また外的な要素だけではない。エンジンルームを見せてもらうとダブルバッテリーシステムやコンプレッサーがしっかりと備わっている。時に人のいないリモートエリアを走る、荷物を搭載する、リカバリーの装備を備えている。くつろぐ、料理をする、シャワーを浴びる、寝る。そんな機能をクルマに追及した結果の形である。そして、それらを融合する事は難しく、優先性の選択に迫られる。そこに答えは存在しない。...ルーフキャリアにルーフテント装備を装着するにはある程度のお金が掛かるが、よく旅に出かける人にとっては安上がりとなる。即ち、高価なルーフテントやキャンプ用品への出費を安くする方法は旅に出かける回数を増やす事だ。そんな事を考えていた機会であった。 

 

以下のサイト Expedition Potal もご覧下さい。

Expedition potal overland expo east, camping

 

 

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Overland Expo East '19 (イベント会場)

2019年10月18日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 今回初めて Overland Expo East を訪れて予想以上に規模が大きかった事に正直驚いた。West(アリゾナ)に比べると規模は小さいと言えど、会場のInfinity Downs Farm には186の展示ブースが並び、10箇所で項目事に企画が進行する。3日間におけるイベントでのスケジュール(クラス)の数は166有り、子供からエキスパートまでカバーされている。会場の入り口は混雑を避ける為に地元ポリスにより一部閉鎖され誘導がなされていた。以下はイベント会場の写真である。イベントの期間は気温は穏やかであったが空が曇り気味で時々雨がぱらついた事もありイメージが暗い印象がある。しかし、そこに集った人々は爽やかな印象の人が多かった。

 

 

 イベントの好い所は互いに壁が無く話しかけ易い所にある。オーバーランドエクスポは大きな3つの流れの融合に感じた。まずはクルマ(主に4x4)、オフロードバイク(ディアルパーパスツーリング)、そして、キャンピング(オートキャンプ)と アウトドア(スポーツ含)である。それらが互いにリンクし溶け合ったカオスからそれぞれの指向を持った道具が発生している。更にそこには古い物の方が好いとする価値観と新しく進歩的な物の方が好いとする価値観が互いに譲りあったり引き合ったりしている。そういうアメーバーの様な形の当てはまらない動きの世界におもしろさが有る。

 

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早朝の重機

2019年10月16日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 10月14日(月)の朝6時半過ぎ、重機が稼働する音で目が覚めた。起きるには丁度いい時間だが辺りはまだ暗く朝日を迎えるには後一時間程かかりそうだ。寒さを覚悟して寝袋から出てそのままテントから這い出した。今日は晴れだな、昨日までは多くのキャンパーで賑わっていたここ Infinity Downs の森の敷地内のキャンプ場は、イベントの最終日の夜を過ごした後にそれぞれのホームや旅先に出発するまばらなパーティがこの日の朝日が昇るのを待っている。西の空には満月のピークを過ぎた月が浮かび昨晩と同じ様に我々を見つめている。月に向かって、おはよう!と挨拶をする。重機を稼働する音が継続している。ペーパータオルと洗面用品を持って水場に向かって歩いた。途中木が途切れた場所で重機の音の方向を見るとショベルが昨日までエクスペデッショントレーニングの為に掘ったり盛ったりした土地を更地に戻す作業を行っている。今日、14日はコロンバスディの祝日であるが、そんな日の早朝から作業を開始している事に驚いたのは、アメリカ人はレイジーだという思い込みのせいであった。

 

 

 結局、イベント自体というのは氷山の水に浮かんでいる一部の姿でしかない。このイベントの為の運営計画、準備、組織体制、人材動員、ボランティア、撤収、後片付け、etc..., それらを総合的に捕らえると理解はより深く立体的となろう。ゴルフカートに乗ったボランティアらしき年配の二人の男が近付いてきた。すれ違う時に互いに Good Morninig! と言って手を挙げた。彼らは敷地内に小ゴミが落ちていないかを確認しているようであった。イベントの終了というのは後片付けの完結であると感じた。さて、僕もこれから仕事に取り掛かる、朝一番の仕事はティーンエイジャー達を眠りから起こし暖かい寝袋から出す事である。これが結構大変な仕事なのである。その前にまず、コーヒーを入れよう。

 

 

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Expedition to Virginia

2019年10月11日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 バージニア州の西部に長く斜めに延びるアパラチア山脈(The Blue Ridge Mountain) の麓に Arrington という小さな町があり、その郊外で開催される Overland Expo East に参加する為にランドクルーザー80(Lexus LX450) に荷物を積み込んだ。僕自身は East への参加は初めてである。イベントが熟し定着した West に対して East はまだ成長過程の様子で毎年開催地が変わり、その様相は嘗ての成長過程をたどった5年以上前の West の様ではないかと感じているので、今回足を運ぶ事でそれらを確めたいと思っている。East でのエクスポは今まで試練の連続であった。過去には大雨によって開催会場がぬかるみ田植え時の田んぼ状態だったり、ハリケーンの到来によってイベントそのものが吹き飛ばされたりもした。それでもイベントは徐々に発展しており、北アメリカ大陸の東側にオーバーランダーに対する理解が少しづつ浸透しつつある。

 

 今回ランドクルーザーに乗り込む定員は5名である。僕を除いた4人はティーンエイジャー(中、高校生)達。目的はイベントだがキャンプを楽しみにしている。5人分のテント、アウトドアーダイニングファニチャー、キャンプ用品、寝袋、バーベキューセット、食料と水、そしてパーソナル ビロング、かなりの重量と容積となる。オーバーランドビークルは重量の考察が大事だといつも言っているが、今回重量について分かった事が一つある。ランドクルーザーに装着するアウトフィッターや予備の燃料と水。それらは重量の重なる要因であるが、それ以上に重量が重なるのが実は人間なのであった。

 

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