ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

変わってゆく時代

2022年04月17日 | NEW YORK

 情報収集の為に定期的に大型書店に立ち寄る習性がある。書店は一箇所ではなく何箇所か存在しており、少し遠出をすると時間を作ってコーヒーを買いに書店に足を運ぶ。雑誌コーナーに足を運び自動車関係特に四駆やアドベンチャー及びオーバーランド旅行系の雑誌は必ずページをめくり興味深い記事があれば会計を済ます。今年になってからも同じパターンを繰り返し先週もニューヨーク洲の郊外の書店で時間を使った。そういった書店に並ぶ車関係の雑誌の視点から言うと、今日、車に関する人々の関心は薄くなりつつある。残念な事だが四駆雑書も少なくなり、オーバーランドジャーナルやアウトドアX4等が地域の書店から(一時的な事かも知れないが)姿を消してしまっている。しかし、英国系の自動車やバイク雑誌は生き延びている様子。英国系の雑誌は旧車を扱ったものが多いのは事実、正確に言うと雑誌業界は旧車を扱ったものが生き延びているのかも知れない。いずれにせよ、これらの所感はアメリカ北東部という地域限定の有様だとは思っている。街を行き来する自動車が新しくなる事によって街の景色も変わる、同時に人々の意識も徐々にモダンな未来へと土台が上がり伝染病の影響でその変化は加速した様にも感じる。

 

 写真の犬は2019年のオーバーランドエクスポウエストで見かけた犬達。最近ニューヨークの街には犬が増えたと実感する。犬の散歩をしている人々には若者が多い事を思って、最近の若い人々はクルマに金を掛けないで犬のいる生活を選んだのだ。若い人々はクルマをなでるのではなくて犬をなでている時代になったのだと感じている今日である。

 

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価値観は覆されるのだろうか?

2022年04月10日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 リンカーントンネルは大陸とニューヨークのマンハッタン島を結ぶ主要交通ルートの一つ。そのトンネルの入り口に聳える新型トヨタタンドラの看板はマンハッタンにアクセスする人々の目に否応無しに飛び込んでくる。今の所、新型タンドラは路上では数回しか目撃していないが、おそらく時間の問題であろうと思う。インフレーションが進みガソリン価格も上昇している今日において大型ピックアップトラックの需要は街中を観る限り良好ではないかと思わされる。フルサイズピックアップトラックは近年においては高級車となっている。国土が広く巡航スピードのリミットが時速130キロを超えるこの大陸では需要に叶っており、アメリカ大陸という環境の中で大型ピックアップトラックは独自の発展と進化を継続している。

 個人的な見解ではあるがトヨタ車は他のメーカーの同時代、同走行距離の比較の中では車の信頼性と耐久性が高い。これは車歴の異なる友人知人の意見なども総合しての意見である。トヨタトラックの強みというのは信頼と耐久にある。小利口な車内のごちゃごちゃした機能はおまけであるが、それさえも他メーカーと比べると壊れにくい。タンドラの存在はその信頼と耐久を背後にしてオーバーランドビークルとしての期待も存在している。以前、オーバーランドジャーナルのスコット氏はランクル70系で世界を回った後にオーバーランドビークルの十戒として10の重要な項目について解説を行った。最初の重要な戒律は車両がシンプルである事、二つ目の戒律は車両の軽さである。おそらくメーカーにとってはその様な項目は百も承知であるに違いない。シンプルで軽いが壊れ易い車量よりも、多少複雑で重いがそれ以上に壊れにくく快適な車両を生み出す事によって価値観を凌駕していこうとする姿勢である、これは同時に時代のトレンドと安全基準をクリアする術となっている。4代目タンドラは今市場に出たばかりであるが、カタログ上の評価よりも10年後以降の評価が今から気になるところである。

 

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Sunday Morning Driving (SMD)

2022年04月02日 | ロクマル日記

 今週の日曜も夜明けと同時にシルバーのランクル60の運転を楽しんだ。シルバーのランクル60は長期に渡ってエンジン内の液体巡回の問題を抱えておりオーバーヒートの問題を起こしやすい。しかし、かといって安静にして何もしないのも健康に悪い。定期的にエンジンを回し、いわゆる散歩をさせる必要がある。そういう課題を抱えているがゆえに選んだのが休日の早朝時間のドライブであった。休日、朝日が昇って直ぐの時間はニューヨークの都会に隣接している我が街でも交通量が圧倒的に少ない故に、30分程の時間でも街中をトップギアで走りぬけそこそこの距離を走る事が出来る。窓を開けエンジンの音色を聞きながらロクマルと対話をする。結果的にシルバーのランクル60は休日の朝の30分を楽しむ為の存在となっている。これは、旧車を所有維持しそのクルマを楽しむ為の一つの形態(旧車のある生活)なのではないかと最近感じる様になってきた。別の表現をするならば、あなたがもし晴れた日の休日のサンライズと同時に30分だけドライビングを楽しむとすれば、その為にどんなクルマを選びますか?そんな問いが生じてくる。これがクルマを所有する事によって得られる非日常を味わう一つの姿なのだと思う。

 

 今年になってからマンハッタンのミッドタウンにあるトヨタディーラーのショールームの中央に美しくレストレーションされたマスタードイエローのFJ40が置かれている。FJ40は近年ニューヨーク周辺のトヨタディーラーで人気の様で、コネチカット州のグリニッチ、ニュージャージー州のイングルウッドのショーウィンドー内でも見る事が出来る。FJ40を前にして、晴れた休日の早朝のマンハッタンをこのFJ40で流したい。SMDの為の一台を選ぶとしたらこいつは選択内となる。旧車を観る度に思うのが、ビークルオブSMDである。

 

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