ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

Appalachian Drive

2018年03月31日 | 日記

 TriStar (トライスター)はテネシー州のシンボルで州内の東西と中心の地域を星で示しその統合を示している。州の旗はこのシンボルを濃い色の赤で包む。バーのカウンターで注文したドラフトビールの下に敷かれたこのシンボルを観て面白いと思った。中心には三菱のシンボルがある。Nashville TN の周辺はNISSAN 自動車が北米での生産拠点を置いている地域であるがそのNISSAN 自動車の傘下にMITSUBISHI 自動車が入ったというのは、どうもこの TriStar に遠因があるらしい。などと冗談を交わしたりした。またこの TriStar のシンボルは斜めに置いているのではなくてこれが正規の配置なのである。つまりシンボルの中に一つとして平行線(パラレル)が存在しない。不安定に見えるが動きを示すデザインだと関心した。

 

 Nashville での最後の仕事は同州の東に位置する Knoxville までの片道3時間の往復ドライブとなった。I-40 (インタースティツ40 号線)は Appalachian の山並みを東西に横切るルートで18輪の輸送トラックも多い主要な道である。フリーウェイの脇にはおそらく人工的に植えられたのであろうと思うが、淡く濃い色の山桜が連なり春の到来を感じさせてくれる。山々は低いが時折樹木の隙間から遠方に広大に広がる初春の山並みの光景は美しいものだった。

 

 ガソリンスタンドのグロッサリーでサンドイッチを購入した。これはアメリカ南部を代表する食材であるナマズの揚げ物のシンプルなサンドイッチ。肉厚なナマズのフライは注文してから揚げてくれる。好みでタルタルソースを付けてピクルスを挟む。サーブしてくれたおばさんの印象も好くて、また来たいと思った。

 

 花の名前は知らないが地面に咲く花に春を感じる。

 

 小高い丘が続くアパラチアの道。時々霧が出ていたり雨が降ったりと春の天候は忙しい。このまま Knoxville を越えて一時間程東に走った North Carolina 州に Asheville, という街がある。そこの郊外が今年の秋に予定されている Overland Expo East の開催地である。時間があれば Ashevill まで足を伸ばしたいが今回は時間的余裕は無い。

 

 アメリカの野菜と聞くとサラダ等の生野菜をイメージするがアメリカの南部料理には煮込んだ野菜料理もある。一日の仕事を終えた後の夕食に柔らかく煮込んだ野菜を口に運ぶと気分はホッとする。古き時代のアメリカを感じる一皿。道端から観える山の景色、美しく咲き誇る春の花、そして暖かい料理。これらは Nashville での最後の一日を印象深いものにしてくれた。明日はニューヨークに帰る。そして、2度目の春を待つ日々を過ごす事になるのである。

 

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Tennessee Whiskey

2018年03月28日 | OVERLAND CAFE

 その地を訪れたらその土地の特産品に触れるのは楽しい事である。テネシー州の特産物にアメリカンウィスキーを代表する Tennessee Whiskey が有る事はよく認知されている。日が暮れた夕方に緩いネオンが光るリカーショップ(酒屋)に入った。店内を廻って観ると Jack Daniel’s等の有名なテネシーウィスキーが程好い価格で並んでいる。我々は地元で生産されたテネシーウィスキーを探していた。近くに居た店員を捕まえて、ローカルのウイスキーはあるか?と尋ねた。店員は素早く10メートル程歩いてあるセクションを指差した。そこには幾つかのウイスキーが並んでいたが予想外の値段と大きさだったので、もっと庶民的なのはないのか?と聞くと、カウンターの棚から2本のボトルを出して並べてくれた。1816.Chattanooga Whiskey。これを見た瞬間に喉が渇きを感じた。2本のボトルの違いはアルコールの強度(ラベルの色)である。僕はアメリカンなアルコール度の低い(45%)方を選んだ。ラベルの横には伝統的なテネシーウイスキーの説明が印刷されており、熟成したバーボンウイスキーをこの土地のカエデのチャッコール(炭)でろ過するプロセスによって柔らかい味わいとアンバーな色合いになる。このチャッコールメローウィングの過程を得るのがテネシーウィスキーの特徴なのである。ヒストリーチャンネルでアメリカの独立戦争のドキュメンタリーを見た。各地のフォート(要塞)で司令官が一人で地図を睨みながらウイスキーを口に運んで軍の指揮方針を決める場面が幾つか有った。ウイスキーとは寛ぎの時間だけではなくて緊迫した場面で口にする酒でもあるのだ。寛いだ時間、緊迫した状態、それぞれにウイスキーの効力がある。そういった理由で一本のボトルを常に手の届く所に置いて置きたいものだと思った。

 

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ディーゼルの臭い、ガソリンの臭い

2018年03月26日 | 日記

 Nashvilleでは仕事に追われているが先週一つ小さな事件があった。仕事で借りていたトラックに間違った燃料を補給して止まってしまうというハプニングである。仕事仲間と一緒に借りていた Dodge のトラックで給油所に行ってガソリンエンジンのトラックに間違えてディーゼル(軽油)を入れてしまい、そのまま1マイル程走った所で止まってしまったのであった。最初は原因が分らなかったが直ぐに燃料を間違えたのだと知った。多くの場合給油口のノズルのサイズが異なり、ガソリン用の給油口は細くディーゼル(軽油)は太い。よってガソリン用の給油口にディーゼル用のノズルは入らないのであるがそのガスステーションは違った。また、ディーゼルには Diesel only と給油口に書かれているが、ガソリンの給油口にはそれは無い。実際に給油中に互いに全く疑う事無くディーゼル(軽油)を満タンにしてガスステーションを後にしたのである。周りに集まった人の中に少し車に詳しい人がいて事情を説明すると、まず給油口を開けて指を付けてその燃料の臭いを嗅いだ。そしてトーイングカーがトラックを引き取りに来た時も同じように給油口を開けて指を入れて臭いを嗅いだ。それらの動作を見て感じた事は、ディーゼル(軽油)とガソリンの臭いの違いは知っていても、その違いを知っているという知識を役立てなければいけないと感じた。まずはガソリンの臭い、ディーゼルの臭いの違いをしっかりと認識する事。最近のディーゼル車の室内は静かである、トラックだからディーゼルだという安易な思考が今回のハプニングに繋がったのである。迷ったら臭いを嗅ぐという行為も一つの確認方法だという事を覚えておきたい。

 

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山間部の森の雪道でのスタック時におけるサバイバル解説

2018年03月18日 | OVERLANDERS

 ホテルでテレビを観ていると、ウェザーチャンネルで1993年にアメリカオレゴン州の冬の山間部の雪道で起こった車のスタックによる遭難を教訓として、もしも人がいない山間部の森の雪道で車がスタックして動かなくなってしまった場合どの様に対処するのかを解説していた。孤独な森の冬の雪道でそれらの知識を知っているのと知らないのでは生存において大きな違いが生じるのは間違いがない。車でアウトドアを指向する人々には参考になる内容である。番組の内容を基に冬の森の雪道で孤独なスタックに備えての対処法を記して置く事にした。

1、必ず事前に行き先とルート、そして予想到着時間を(可能ならば複数)誰かに伝えておく事。

2、長い山間部のルートに入る前に車の燃料をしっかりと補給し、装備を備えておく事。

3、スタック、或いはスリップして路肩を外れ前進が困難となった場合、必ず誰かに連絡をとり救助を依頼する。

 1990年代の初頭は携帯電話は普及しておらず、当時は連絡をとる事が出来なかった。

4、車が誰もいない山奥の道でスタックしてしまった場合、車に残るべきか、それとも、車を置いて歩き出すべきか? 地元の人間で土地感覚をしっかりと持っているなら車から離れて歩き出しても構わない。そうでなければ車から離れてはいけない。気温の低い冬の雪の環境ではクルマが雪と風を防いでくれるシェルターとなる。番組で使用していたのはスバルのレガシィ、夫婦に子供が一人という設定であった。同伴者が居る場合は単独行動はしない。

5、エンジンを掛けて暖を執る。天候が悪く救助に来てくれる時間が長引きそうであれば10分~20分/一時間、で燃料を維持する。排気ガスの出口に雪が堆積していないかを常に確認する、風下の室内の窓を少し開けて換気を保つ。

6、ドアが雪で埋まってしまうとドアが開かなくなるのでドアの周辺の雪が溜まらぬように気を付ける。

...以下はサバイバル解説となります。例えば、携帯電話を持っていない、電波が届かない。車の故障...

6、フロントシートの2つのフローアーマットを取り出し、シートベルトを伸ばして切り取り足を中央に乗せて足を包み込むようにナイフで切れ目を入れてシートベルトを通す穴を開けて縛り込み、雪の上を歩くカンジキを作る。

7、車の中のマットにはインスレーションが使用されているので体の保温の為に活用する。番組で使用されていた車はスバルのレガシィ、カーゴスペースのフロアーマットを剥がしてナイフで分け綿の部分を内にして足に巻き付けて保温に使用していた。

8、天候の状況を観て周辺から薪を集める。倒木、枯れ木、枯れ草等、燃える物を集めて火を熾す準備をする。針葉樹の木肌にあるヤニはトーチにもなる絶好の材料である。枯れ木を井の字に組んで火を熾す。火を熾す目的は煙を立ち昇らせ存在を遠方に知らせる為でもある。冬の雪に覆われた森の中では白い煙は目立ちにくい、そこでスペアタイヤを燃やして黒煙を昇らせる。子供のおむつ(ダイパー)の中の繊維素材を取り出してほぐすと火が点火しやすい。番組ではライターの燃料が無くなってしまった時に擦り石の火花で点火させていた。

9、ヘリコプターが上空に現れた時が太陽の照る日中であるならば車内のリアミラーを取り外してなるべく見晴らしの良い場所に立ち左手でピースサインをつくり、その逆三角の中にヘリコプターのコクピットを収め、右手でミラーを持って右目の真横に付けてビミョーに角度を変えながら照らす。

  その他にも番組の中では松脂を使ったトーチのつくり方とか、外したバックミラーをうつわにして灰を引きしめスミを盛って車内に持ち込み暖をとる解説もあった。

 シャベル、毛布か寝袋、懐中電灯、ライターやマッチ、防寒具、笛、ナイフ、水と食料などは必需品。冬の雪道、特に人里を離れて森の中を抜ける様な時は準備をしっかりと行い困難を想定しておく事。番組でやっていた様なサバイバル行為の知識は最悪の状況を想定しての事であるが、そういった知識も頭の隅に置いておけばイザという事態時の行動の指針の助けとなるであろう。

 

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ナッシュビルの春

2018年03月16日 | 日記

 春がやって来たのではなくて、私の方から春の世界にやって来ました。今週から Tennessee 州の Nashville に滞在しています。寒いニューヨークから飛行機に乗って2時間少し南にやって来ると季節が一月以上進んだ辺り一面春の光景です。写真にあるのは現地でブラックチェリーペアと呼ばれる樹木で街の至る所に存在し春の到来を伝えています。春の気候は安定ではありませんがそれでも春の暖かさが気分を開放してくれます。今回は仕事で今月一杯この街に滞在する予定です。朝夕は車の渋滞も多いですがランドクルーザー100はよく見かけます。

 

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リアドアスペアタイヤ

2018年03月14日 | 日記

 Landrover Discovery 2期目のモデル(ディスコ シリーズ2)1998~2004年。僕の記憶の中ではディスカバリーが輝いていた時代はこの2代目の時代までであった。その理由は街中でディスカバリーを沢山見かけ、車高の高さと、その背面にあるスペアタイヤにアイデンティティを感じていたからである。リアゲートのスペアタイヤカバーにはランドローバーに似合うアフリカサファリの動物のイラストがプリントされており、ゾウやサイ、キリンやシマウマがとても素敵であった。そして、このイラストの動物がランドローバーのロゴ以上にディスカバリーのシンボルになっていたと思っている。今日、最新のモノコックSUVのディスカバリーに付いては意見が分かれる所だが、街を走るディスカバリーを観てもそれを見定めるのに集中力が必要になった。それは多くのSUV、クロスオーバーが類似しているからである。友達が冗談で言った、だからディスカバリー(発見する)という名前なんだと。アメリカ市場ではハマーもFJクルーザーも消えてSUVで背後にスペアタイヤを装着している車種はジープラングラーとGワゴンとなってしまった。今日のSUVの殆んどが流面形となり硬派さを失った大きな理由の一つがデザインにおいて背面からスペアタイヤを除去する方針から始まった様に感じている。

 

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有難う!日本

2018年03月11日 | 日記

 日本語で感謝の意を表す時に『 有難う! 』と言う。僕はここアメリカでも親しい外国人に感謝の意を示す時は『 ARIGATO!』と敢えて日本語で言う。なぜならばこの『 有難う!』が好きだからだ。英語では一般的に感謝の意を表現する言葉は Thank you! であり、中国だと 射射! 隣の韓国では カムサハムニダ!(感謝します)となる。『 有難う!』の意味は感謝であり有り得難いと言う意味だが、同時にその漢字が示すように難しい事が有るという意味をも含んでいる様に感じる。今日は東日本大震災から7年目。今朝はニューヨークの街を背景にした東の地平線から明るく眩しいオレンジ色の太陽が昇ってきた。窓に垂れるブラインドウを開けて眩しい朝日に包まれると『 有難う! 』と感謝の言葉が出てくる。あの日を境に自分の身の回りに起った様々な出来事が昨日の様に一瞬にして蘇った。今朝は、耐えがたき困難が有ったにも関わらずそれでも前進する我が祖国日本。その日本が抱える様々な課題を思いながら過去も現在もそして未来にも国家的次元、個人的な次元、そこには必ず難しい出来事がある。生きる事、存在し続ける為には必ず困難が伴いますよ! 大丈夫、受けて立つよ困難よ来い!という前向きな姿勢が日本語の『 有難う!』には含まれている。我々が普段使う『 有難う!』の言葉には事態を前進させる力があるのだと感じている。

 

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雪道での一本の轍

2018年03月09日 | ロクマル日記

 雪が降り続く住宅街の道は除雪車が雪を掻いても直ぐにまた雪が積もる。雪の無い日には少しスピードを落とせば対向車とすれ違う事が出来る道であっても雪の日においては道の真ん中に出来た一つの轍を互いに譲り合う事になるのである。その譲り合う姿勢に運転するドライバーの意地や性格が表れるのである。多くの場合、進行方向の前から車がやって来ると僕はランドクルーザーで轍を外れて(轍を)譲る。ドライバーは手を挙げて礼を示す人もいれば、当たり前の様に通り過ぎる人もいる。そして、時々遠くからパッシングしてランドクルーザーに轍を譲ってくれる親切なラングラー乗りもいたりする。通り過ぎる時には手を挙げて礼を示す。こういった雪の日の轍を巡っての展開で感じるのは轍を譲る余裕を持ち得ているドライバーこそがかっこいいという事。余裕こそがかっこ良さの正体なのだ。雪の日に限らず高性能な4WDに乗っていてもそのドライバーに譲り合う気持ちの余裕というものが無ければ本当のかっこ良さを発揮する事は出来ない。4WDのかっこよさというものはそのクルマとそれを運転するドライバーの持つ心の余裕によって開花するのである。

 

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ジェリースノウ

2018年03月08日 | ランクル ドライブ

 3月になってもう沢山の雪は降らないだろうと期待していたが見事に裏切られた。朝から降り始めた雪は正午を過ぎる頃には激しい霙となり、やがて重い牡丹雪に変わって辺りを銀世界へと変えてしまった。水分を多く含んだ雪は樹木の枝に取り付きその重さで枝をへし折った光景を沢山見かけた。日が沈んでから重い雪の中をランドクルーザーで帰路に就いた。動くフロントワイパーの下とウィンドウの横に付着した雪が蓄積し視界を狭める。信号が黄色から赤に変わった。ギアを3速から2速に落として止まる体勢に入り軽くブレーキを踏んだ時にランドクルーザーは止まれ!というドライバーの意図を無視して滑り出す。ブレーキから足を離してギアを1速に入れてブレーキをポンピングする。ランドクルーザーはスリップし斜めになりながら辛うじて信号の手前で止まった。ヒャ!とした一瞬であったが随分長い時間の様にも感じた。幸い交差点には他の車は居らず夜中の吹雪の中での一人芝居であった。水分を多く含んだこの重い雪をジェリースノウと言う。それはべちょべちょの雪質の事。そしてこのジェリースノウ状態はクルマが最も滑りやすいと感じた。帰路の途中で乗用車は勿論、市内バスが、大型トレーラーがスタックして道を塞いでいる。特に上り坂は絶対に途中で完全に止まらないように車間距離を保ちながらも AS FIRST AS NECESSARY! であった。厳冬期の雪は緊張感と共にハンドルを握るが気温が上がった春が近い雪日は緊張感が緩んでいたせいなのかも知れないが、雪道はジェリースノウ状態が一番良く滑ると感じたのが昨晩のドライビングの成果であった。

 

 

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ランドクルーザーのレストレーションに人生懸けてみませんか?

2018年03月05日 | 北米ランクルビジネス

 TEXAS 州の DALLAS において新たなランクルビジネスが立ち上がった。駆け出したばかりの BLACK DOG TRADER は現在 FOURWHELLER の媒介を使って Do you live to restore Landcruiser? (ランドクルーザーのレストアに人生懸けてみませんか?)と謳ってメカニックやセールスなどの人材を募集している。ランドクルーザー(ここでは40)のレストレーションとは人生を懸ける程の価値や遣り甲斐のある仕事であるという自信と確信があるからこそ、その様に掛け声を掛ける事が出来るのである。また、ビジネスのキャシュフローにおいても人を雇うとなると継続的な収入が必要でありそれが見込めなければ雇用を宣伝し人を採用する事さえ難しい。即ち、ランドクルーザーのレストレーション事業の将来が明るいと見極めなければ人材を集める自信も、人を雇ってビジネスを廻してゆく展望も描けないのである。オーダーメードで希望の40を製作するのはその需要が増えているからである。これは大きな観方をするとアメリカ経済が伸びている事の一つの現象であり、観方を狭めると、新車の40が欲しいという声が続いている事になる。トヨタの公式なランドクルーザーの歴史は生産年と形式で成り立っているのは良く知られている事だ。そして現在、非公式的で表には公表される事は無い裏のランドクルーザーの歴史というのが確かに存在しており、そのページには新車の40の存在が更に書き加えられるのである。

 

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DATSUN 620

2018年03月04日 | VINTAGE CARS

 North Carolina 州に住むクルマ友達のBW(ベー)氏と一緒にラテン料理のレストランに出かけて食事をした。BW氏の普段の実用の足はフォードのディーゼルトラックである。彼は同時に別のクルマ嗜好があり今は無き日本のブランドDATSUN に対して特別な感情を抱き続けている。BW氏が最初に手に入れたDATSUN は1968年式のローウィンドウのDATSUN 311Lであり、その311を自らの手でフルレストレーションを行った。そこから火が付いて才覚が目覚め今日もその炎はメラメラと消える事なく燃え続けている。それはちょうど赤ん坊がミルクを欲しがる行為の様にそれが無ければ生きていけないという境地に至ってしまった危険な側面もある。最近まではDATSUN 260 に対する復活プロジェクトにはまっていた。つつける、修理レストレーションする課題を持った対象が傍になければ落ち着かない、そういう性質を持っている。そのBW氏が最近手に入れたクルマの写真を見せてくれた。

 

 1979 DATSUN 620 PICK UP TRUCK

 ダットサントラック、ダットラと呼ばれた620はFRのシンプルなトラックでアメリカ南部で眠っていた。以外にも荷台の中や室内の床などがしっかりしており錆によって穴が開いている様な事は無く、ノーマルのエンジンは始動し室内は年式に比例する様には汚れていない。人々はこれをボロクルマと評価するであろうが、我々はこの620を極上レストレーションベースカーと高く評価した。購入した当初はフロントの右側のサイドパネルは紛失しており早速BW氏は世界の中古パーツ市場をサイトで廻って買い付けた。620はその数が少ない故にそのパーツの値段は 240Z や 510 以上に値段が張る。BW氏はこの620に対して自らの手で全塗装し機械を整備し普段用に実用車としてゆっくりと近所を流す予定でいる。大きな声では言わないが、アメリカの南部の納屋には古い希少な日本車が悪くない状態で静かに眠っておりレストアラーの出現を待っているとの事だ。

 

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ルーフラックに対する理解 その3 ダイナミズム

2018年03月02日 | OVERLAND VEHICLE

 アクセルを踏んでクルマを走らせハンドルを切って曲がる。ブレーキを踏んで止まる。それら全ての動きにはDYNAMISM と言って力と作用の力学が影響する。走っているクルマには必ず物理の法則が働き、加速、減速時は惰性の力、コーナーでは遠心力が働く。ブレーキの停止距離は速度の2乗に比例する事は良く知られているが同時にクルマの重量にも比例する。

 

 ルーフラックを装備し頭上に荷物を積むとクルマのダイナミズムに確実に影響を及す事となる。走行においては空気抵抗が増加しそれにより燃費が落ちる。コーナーでは遠心力がより強くなるので車体は不安定となりやすい。そして、ブレーキング時は停止距離が伸びる。運転の力学というのはクルマの重量や使用しているタイヤのメーカーと空気圧、サスペンションの具合、ドライビングテクニックや癖など複雑にそして複合的な要素が全て影響し合うので運転する車の力学を数値で表す便利な方法はどこにも存在しない。そこで、多くのオンオフを問わず署名なドライバー達が伝えているのはクルマの動きを支配するダイナミズムが存在するという知識と、それは経験を通じて感じて学び知る事が出来るものという事です。多くのアドベンチャードライバー達がルーフに荷物を載せ過ぎるな!と警告しているのはその経験からだ。そして、その経験は我々にとっては知識となる要素なのである。

 理想的なルーフラックの使い方とは、取り付けたままにしない。めんどくさいが必要に応じて取り付ける。乗せる物を確実に固定し乗せ過ぎない。ルーフラックは4X4を道具として使用するには活用範囲を広げてくれるアイテムである事には疑いがない。そして、その活用に対して基本的な知識を持った上で、用途に合わせて活用する。ルーフラックの使用は4X4を乗りこなす者達の一つの特権なのである。

 

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