ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ノイズ

2021年11月26日 | ロクマル日記

 ランクル60に乗る時にラジオを付けなくなってから半年以上が過ぎている。ラジオを付けなくなったのは行政のプロパガンダを聞かされるのが苦痛であったからだ、ラジオや音楽の無いランクル60の運転は愉しさの再確認であった。2Fエンジンのリズム、トランスファーケースの唸り、タイヤが路面を転がる音、風切音。鍵に付けたキーホールダーがプラスチックに当たる音、積荷の軋み。現在の静かな車に比べると実にやかましい乗り物である。動きがその存在を音で示し合っている。これらの音は Noise (雑音) と呼ばれて片付けられてしまう。感覚的には無いほうが好いとする価値観を持つ人も多いのかとは思う。しかし、僕にとってこれらの音は雑音ではなくて、英語で書くと Know is (知覚) であると理解している。その複合的な音の中で少し意識を集中すると、各音の識別が出来る。適度な音と走行時のリズムは車の状態を教えてくれる。街を走る最新のスーパーカーやハーレーが音を発するのは、昔の戦のドラムの音と闘志の高まりを20世紀以降に表現した一つの実体なのかも知れない。それらの音は人間で言うと生命力となる、マシーンの生命力を音で表現する手法である。ランクル60のノイズは自分自身があまり自覚していなかったのかもしれないが、気持ちを高めてくれる。ランクルで走るという事は音を聴く愉しみの機会であるという事。

 

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メカニカル シンパシー

2021年11月18日 | OVERLAND VEHICLE

Mechanical sympathy is when you use a tool or system with an understanding of how it operates best. You don't have to be an engineer to be be a racing driver, but you do have to have Mechanical Sympathy. Jackie Stewart, racing driver.

 英国の元F-1世界チャンピオンの Jackie Stewart 氏がマシーンとドライバーとの関係で初めて口にしたと言われるのが、Mechanical Sympathey という言葉であると言われている。メカニカルシンパシーとは、機械やシステムを扱う時に、それらを最も好ましく使用する心得を得ている人の状態’である。

 メカニカルシンパシーという言葉を挙げたのは、車によるエクスペデッション、オーバーランドの領域の基本の最初の一歩が、自分の車両を知る (Know your vehicle) で’あり、その姿勢のあり方に メカニカル シンパシー という表現が用いられるからである。わかりやすく説明すると、自分の車を知るという事に対して、それは具体的にどういう事なのか分りにくい。よって、多くの人々が車に対してメカニック、エンジニアレベルの技能とか経験が求められると思い込んでいる。実はそうではなくて、自分の車を知るという事は、ずばり、自分の車に対する メカニカル シンパシー を持ち得ているという事なのである。

事を要約すると、KNOW YOUR VEHICLE ≧ MECHANICAL SYMPATHY である。

 

 自身の車を知るという事に対しての最初のステップは、自身の車のオーナーズマニュアルに深く目を通す事にある。オーナーズマニュアルの内容の知識こそがスタートであり基礎となる。よって、オーナーズマニュアルに対して繰り返し目を通す事が大切である。その次が、修理解説書(Repair Manual)。僕は HAYNES のランドクルーザー1980-1996の修理解説書を活用している。これはトヨタ自動車の協力の基に、アシスタントアドバイザーとしてカリフォルニアの Man-A-Fre Landcruiser と Jonathan Ward TLC が参加して作成された実用書である。自分の車のボンネットを開けた時に何処に何があって、どういう働きをしているのか、車体の下にジャッキを掛ける時にジャッキポイントは何処なのか、それらを理解しておく事は基礎となるインテリジェンスとなる。

 英語の Sympathy には思いやりとか同感という意味がある。機械道具に関心を持ってより良く使う為に知ろうとする努力がそれらに対する愛情である。愛の対義語は無関心だと聞いた事があるが、自分の車を愛する姿勢が自分の車を知るに繋がってくるのだと思う。

 

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Your vehicle must be safe before go

2021年11月11日 | OVERLANDERS

 

 Ford Motor Co. America, International Markets Group の K. Gallotra さんによると、最近の消費者のデーターを観ると、今までになく人々は友人や家族と共に自然の中にクルマで出かける (explore nature) 指向を示している。これは、Ford Explorer SUVの新しいバージョンである Explorer Timberline が今年の夏に紹介された時の解説の内容の一部である。

 こういったデーターに対する見解は実際に多くの自動車メーカーの広告のターゲットになっている様で、モノコックのSUVがアメリカのコロラドやユタ州の荒野を走破するシーンをTVコマーシャルで見る機会が増えたと感じている。少し前までスバルの世界だと思っていた領域に多くのメーカーが食い込んで来ている様に感じる。映像やテスト走行を観ると砂埃をたてながら荒野のダートを駆け抜けたり、ライトロックな道を越えていくような機能を備えている。内容はともかく、四駆機能を持っている市販車のオフロード走行シーンは人々の心を掴むインパクトがある様に感じる。

 上の写真は2014年の OutdoorX4 誌に載った写真。これはリビアの砂漠 Hendric de Backer の入り口に立てられている朱色のボードのサインで、Your Vehicle Must be safe befor go と英語で記されている。シンプルな内容ではあるが意味が深い、なぜならは命と安全に関わる指摘であるからだ。リモート地帯のライトオフロードを走る事が出来るという機能を備えた車に乗っているという事と、実際にリーモートエリアに出かけるという事は全く異なる次元である。オフロード走行に対するマーケッテングが展開され、人々がエクスプローラー指向に向く時世で有るからこそ、準備やオフロードトレーニング等の知識が広く必要となる時代である。

 

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秋の味覚

2021年11月07日 | 日記

 ニューヨーク洲にある秋の自然公園を訪れた。この公園内には未舗装のグラベルロードが展開し、そこを自転車で駆け廻り秋の味覚を愉しむのである。秋真っ最中の落ち葉の積もった山野の森は静かな冷気が漂っていた。秋の味覚というのは肌に受ける冷えた風や、積もった落ち葉の匂いや音、木の隙間から差し込む優しい太陽のぬくもり等の事である。週末に自転車で走り汗を流すという習慣が季節を体感する為の手段となっている。

 

 科学的な根拠等は全くなく証明するには無理があるのであるが、土地には気という目には見えないエネルギーが存在しそれは無限に提供されている。美しい自然の中に居ると爽やかな気持ちになったりする。そういった自然の中には体と心に好い気が充満していると感じている。では、その気というエネルギーを自身の中に取り込むにはどうしたらよいのか? それは呼吸である。なるべく沢山その場の空気を吸い込む事。美しい自然の中での有酸素運動というのは大地の気をより沢山吸収出する事となる。今日は自転車で4時間程走ってきた。体は少し疲れてはいるが気分は充実している。僕にとって近くにある天然の自然はエネルギー増強の場所である。秋の紅葉はピークを越した、森の中の道を走る僕の直ぐ後ろに冬が迫っている事を感じた時間でもあった。

 

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