ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

1174 マイル

2011年01月31日 | LANDCRUISER

 数多くの錆びたランクルを見て来たが、ある一台のヨンマルを前にして、どうも今まで見てきた錆び方と少し違う様相はなんでだろう? と疑問に思って伺ってみたら1979年の新車時から1174マイルしか走っていないと言うではないか、生涯フロントに雪掻き用のシャベルを搭載されて、冬の雪掻き専用に使用され続けて来たヨンマルである。雪掻き専用ならばギアをバックに入れての走行距離も考慮しないといけないが... 

それにしても走行距離少なすぎ。





 ヨンマルに使用されている鉄板の厚さはこの1979年を境に薄くなった?と聞くが、錆びても原型をしっかり保っているフルノーマルである。

ユキカキとして奉仕してきたヨンマル君は今はどんな気持ちで再生を待っているのだろうか?



 今度生まれ変わったら、新しいオーナーのもとで夏の青空の下を思いっきりまっすぐに走りたいと思っているのだろうな。 

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ヨンマルとの対話

2011年01月30日 | LANDCRUISER

 40年昔の40(ヨンマル)を使われた地域によって比べて見た。

 錆の経過レポートではないが、丁度同じ敷地の中にあった1960年後半のアリゾナ州の砂漠で使い込まれたヨンマルと、1972年製のマサチューセッツのヨンマル、共に錆びているが錆の質には違いが見られる。



マサチューセッツで使用されたヨンマル

 



アリゾナで使用されたヨンマル、見事にラストカラーに染まってはいる。




 ヨンマルの泣き所リアシール、マサチューセッツの物は土に還っている。



 
 アリゾナカーと言えばアメリカでは古くて錆の少ないクルマを示す、乾燥した気候が錆の侵食を遅らせるのだ。この国の旧車の好きな人々はレストレーションにかかるコストを抑えるために中西部から車を探す、また砂漠で眠っているレストアベース車を時間や手間をかけて探す事も実は車の楽しみの一つなのだ、鉄の質の良いボロ車が見つかるとそれだけで自慢の種になる、いわゆる宝探し。




 アリゾナヨンマルのサフェースラストの美でも見て楽しんで下さい。









 こわーい、ヨンマルの写真もありますよ、




 形じゃなくて錆がコワイと言う事ですが...、

たえられますか?

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フレームオフ レストレーション

2011年01月29日 | 北米ランクルビジネス

 修理という概念を超えて作り直すという作業である。

どれ程の時間がかかるのだろうか? 

 細部の部品の調達や仕様にもよるが約1年はかかる。では予算は?これも仕様や使用部品によって異なるが新車のFJクルーザーなら容易に購入出来るとみる。古いヨンマルを時間とお金をかけて蘇らせているアメリカ人が少なからず存在する事に、一人の日本人として嬉しく思うのは僕だけだろうか?

 



 ブラックシャーシー、ノーマルリジッド




 メッキの施されたフレームに、定番のARBサスペンション


 フルレストレーションは修理というよりも、言い換えれば自動車の製作である。

時間と予算、場所と工具、そして情熱と試行錯誤。

これこそは究極のクルマ道楽だと僕は思う。

...いや、人生そのものか。

 

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アルミ二ウムボディー

2011年01月28日 | 北米ランクルビジネス

新車?

 



 クルーザーソリューションズの匠の技によって蘇ったFJ40

 一見すると塗装に隠されて全く解らないが、ボディのマテリアルはカリフォルニアのTLC、ICON も使用しているカナダのAQUALU社製のアルミ二ウムボディ、実はアルミ二ウムボディの使用は彼らの得意とするレストレーションマテリアルでもあり、アルミ二ウムのボディのみをも売る代理店でもある。

 アメリカ北東部の旧車はどうしても錆の課題が課せられる、ちょうど英国のランドローバーが錆を嫌ってアルミ二ウムの使用にこだわった感覚であるのかも知れないが、鉄よりも錆びにくく軽いという長所はある。このように再生された古いヨンマルの存在がやがて街や森で眩しいオーラを放ちながらニューイングランドの景色を飾る。




 

 再生前の写真

 78年式だったと思う、寿命を終え眠りにつくかと思っていたのに若返ってしまった。

姿を変え自由に生きるヨンマル、第二の人生、いや、車生の始まりだな。

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ユキカキ

2011年01月27日 | ロクマル日記

 この冬のニューヨークは積雪の記録を更新し続けている。

 たった一晩で50センチは積もったかな、この半世紀で一番雪が多いとの事。公共バスも子供の学校も休み、仕事は根性のある奴のみが行く。

積雪の朝は静かで神秘的だ。





 朝日が昇る前に車の雪を落とし道のユキカキを一気にやる、

気温が上昇すると雪は水分を含み重くなるからだ。


 さて、今日の仕事はこれでおしまいだな(笑)

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プロジェクトベース

2011年01月26日 | LANDCRUISER

 世の中には数多くのクルマが存在する、一般的には消耗品として新車あるいは中古車を購入し古くなったら買い換える、あるいは修理して維持し使い続ける、メーカーと消費者の暗黙の了解システムといったところか、僕のロクマルも修理しながらノーマル状態を維持し使い続けている。しかし世の中には別の考えを持っている人もいる、それがレストレーションベース車、こちらではプロジェクト、プロジェクトベース車と呼ぶ。



 アメリカで販売されたランドクルーザーFJ40は、不動車であろうが書無しの部品取り車であろうがそれなりの値が付く、それは車を持つ、乗ると云う流れに新しい渓流が流れ出しそれが大きく成ってきたたからだと見ている。クルマを所有するには購入、リースが一般的。そして別の流れでレストア(カスタム)ベース車を買うそしてクルマを製作する、また、その流れは大きく二つに分かれる。他人に依頼して製作してもらうか、あるいは自分で製作する事だ、時間と金がかかり現実的ではないと言う意見が多数だと思うが、古いものを大事にする寛容な合州国の政策もあり、アメリカの各州自治体では古い車にはガス規制が免除される、結果として40~50年昔に市場に出た車の価値が時間の経過と共に上昇している現実があるのだ、個人的には古いランドクルーザーの存在がやがて一つの資産になり、投資対象になるのではないかという懸念を抱いている。

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テッド&ハンク

2011年01月25日 | 北米ランクルビジネス

 日本で生まれたランドクルーザーは世界中で愛され続けている、アメリカ人が熱心にランドクルーザーを愛する姿にはもはや国籍も人種も関係ない、古いランドクルーザーは愛する情熱を最も注ぐ人々の元へ巡る旅をしているようだ、日本人以上にランクルを愛する人がアメリカに居るならばランクルは彼らの物だ、ランドクルーザーは人間と同じように愛する対象を探している、つまり車が人を選ぶという事かも知れない。

 



 テッド氏、クルーザーソリューションズのオーナー。

 2年前の夏、僕のシルバーロクマルのエンジンとフロントデフのオーバーホールを依頼した時に全塗装の見積もりを出してもらった、その時の会話を覚えている。『僕らはただ色を重ねて見た目を良くするだけの塗装作業はやらないよ、塗装をするなら全てばらして一つ一つ確実にやる、工賃は高くなるが結局長い目で見ればそちらの方が安いんだよ。』彼らのポリシーだ、〝YES WE CAN D0" の姿勢を持ってあらゆるカスタマーの希望をランクルに反映させてきた。ホームページにおいてビデオでレストア記録を紹介し続けている。






 ハンク氏、

 『ぼくはクルマのお医者さんなんだ、トラックが好きだから仕事は苦にならないよ。』カナダにルーツを持つ彼は純粋なレストアラーである。 (注:アメリカではランクルやSUVの事をトラックという)





 彼らのBJ45オーストラリアントルーピー、写真は2008年の夏。現在この青いBJ45はカナダへ嫁入りしてしまった。

 




 ランドクルーザーを愛するアメリカ人達を応援したい。

 

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Cruiser Solutions

2011年01月24日 | 北米ランクルビジネス

 Cruiser Solutions(クルーザー ソリューションズ)

 ニューイングランド最大の都市ボストンから車で北に約一時間走ったニューハンプシャーの森の中に存在するトヨタ ランドクルーザー専門の工房である。北はカナダ、南はカロライナまでの広大な地域から、古い40系60系を中心に修理、レストレーションの依頼を受け続けている。工房の駐車スペースには修理、レストア途中の40系が15台、60系3台が外の寒気の中で順番を待っており、工場の中は2台のヨンマルのレストレーションが行われていた。

 彼らのホームページhttp://cruisersolutions.com/には作業工程の撮影ビデオが多数あるので是非ご覧になって頂きたい。

CruiserSolutions.com

 



 ヨンマルが多い、製造が終わってから30年近いにもかかわらずその人気は高い、修理やレストレーションを専門店に依頼するのはその個体を長期において所有使用する覚悟があるのではないかと思う。





 最高の自然環境、夏は緑が豊で静かな森の中ではあるが意外と車のアクセス環境は良く、近くには幹線道路もある。あなたも一度おいで下さい.

彼らのホームページにですが...。

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アクセサリー

2011年01月23日 | ロクマル日記

 中学に入学と同時に親から自転車を買って貰った。当時はコテコテキラキラのアクセサリーを付けた26インチの黒い自転車は僕の憧れで、勉強をがんばるからという条件と期待、そしてしつこい愚図りで親をオトシタのだ。当初は自転車の性能なんてどうでもよく、ただ見た目が良くかっこ良くなければ友達に自慢できんという動機だった。しかし学校に行ってみると同じチャリンコに乗っている友達が多く少し残念にも感じた。結局この僕の自転車が原型を保ったのは最初の夏休みまでの4ヶ月間だった。夏休みになると直ぐに全てのアクセサリーを取り払った、泥除けもステッカーも、ハンドルはひっくり返してと...、頭の悪い勉強の出来ない子使用車(笑)、そしたら軽い、愉快、爽快、無駄を省く事は実は楽しい事だと感じたものだ。





 いつ牽引なんてするのか解らないのにずーと付けっぱなしなのはどうかな?

 結構重いよこれ、必要な時だけに付けるのがいいのじゃないのかな。





 ラックも必要な時だけ付けるというのがカッコイイと思う。

冬は最悪、雪積んで走る事になるから。



 最高スピード200キロを簡単に超える車とか、ごつい4x4車も本当はアクセサリーなんだろう。しかし一見無駄と思える事や物に情熱を注ぐ事はわるくない、むしろ楽しい事だ。ロクマルに乗り続けるという事は無駄をも承知で受け入れる事になる。だから他に削るところを探す。何かを得ると何かを失うではないが、ロクマル維持のために晩御飯のおかずが減るのはしかたがないか...(涙)
 

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教育

2011年01月22日 | ロクマル日記

 世の中には快適で燃費のいい乗用車が多数存在するのに、なんでうちのおやじはいつも古いランクルに乗っているのか?って我が家の子供達はおもうだろうし口にも出して聞いてくる。そこでおやじは言う、『カッコエエがなー』と一言だけ。そして子供達は家のおやじの乗っているクルマは世界一カッコイイー車だと理解している。実に恐ろしい洗脳かもしれない。(笑)




 子供は親をよくみているものだ。そして無意識の内に時間と共に親から影響を受け成長する。将来大きくなったらお前もランドクルーザーを買え、と云っているのではない。つまり願うのはモノを云わぬ教えだったりする、物を大事にしろ! 世の中に流されないで生きる生き方もあるんだぞ! だったりするのだが、そのためにも役立っている、はず、なんだが...自己正当化だわな(笑)

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チョーク

2011年01月21日 | ロクマル日記

 このわずか20年の間にチョークを引っ張ってエンジンをかける儀式が消えてしまった。インジェクションの普及で沙汰されてしまったのだろう。たしかに現在のインジェクションに慣れてしまうとキャブレター式の始動はめんどくさい行為だ、特に寒い冬の朝は5分運転するだけでも5分程暖気をしてから動き出す。この暖気運転が更に燃費の効率に影響する、古いクルマを実用で使い続けるという現実は忍耐を受容する覚悟が必要。




 このロクマルに何度か人を乗せた事がある。同乗者はクルマの始動時に不思議がる。チョークを引っ張って、ちょーく???? 4~5分待ってくれる...なんでー?????? と、いちいち説明するのは億劫なので『これはクラッシックカーなんだよ』で納得してくれる、が、たまにクルマを知っている奴は感嘆を込めた笑いをして喜んでくれる。

 毎度の出発のこの儀式が重なると気付かぬ内に人とクルマの絆が強まって来ると感じる。暖気でエンジンを温めるわずか数分間の時間はただ待つだけの時間ではない、この時にクルマの調子を感じたり簡単な室内の掃除をする作業を通してクルマとの会話を愉しむ。近年のクルマにおいてはこの特別な時間が消えてしまった。キーを捻るだけで走り出す事に慣れてしまうと旧車は不便な物だと認識してしまうが、あえてこのロクマルに乗るために5分だけ早く車に乗り込む行為で僕とロクマルの絆が深まってきたのかもしれない。




 雪道の路肩からの脱出に必要な4x4ローギア、今年の冬は大活躍だ。

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ロックスライダー

2011年01月20日 | ロクマル日記

 2年程前、コロラド州に住むジム君という職人が製作したランドクルーザー60用のロックスライダー。

 車高を上げたシルバーのロクマルに足掛けが欲しいという事で連絡を取って注文をした。最初は2週間位で出来るからという見積もりも、結局手元に届いた時は3ヶ月を過ぎた頃でそろそろ注文した事を忘れかけていた頃でもあった。彼は自分のロクマルで岩場をクロールした経験を元にこのヘビーデュティーなロックスライダーを製作してくれたのだ。




Solid Rock Off Road

 彼は今もこのスライダーを製作しているのかなー、

非常にしっかりした作りで手抜きはない。




 驚いた事に送られて来た時は梱包など一切無し。このまま鉄むき出しのまま送られてきたのだ。配達のおばちゃんがヒーヒーいいながら引きずって来たので少しキノドクに感じた。片側だけでも30kgはある鉄のカタマリ。人間にしてみれば鉄アレイを持って走るのと一緒、けっこー重いので燃費が気になってしまい今日まで怖くて取り付けられない。





 何度もこの上に色を重ねようかと考えたのだが...いまだに実行してはいない。

 鉄の持つ色合いと感触がたまらなく好きだ。動かす時々に床のコンクリートに当たって放つゴ~ンという金属音がたまらん、またこのままだと手作りというクラフト感覚が生きているようで、もし色を塗ってしまうと工業製品のようになってしまいそうで...いやだね。

 鉄にぬくもりがあるといえば変に聞こえるかも知れない。クルマの多くの部分は鉄で出来ているにもかかわらず現在のクルマはその存在に鉄を感じない。鉄は隠すべき冷たい物、危険なイメージすら持っているのかもしれない。しかしそれは偏見だと僕は思う、鉄は生き物、本当はあたたかいものだ。鉄を感じるクルマからはなぜか強い生命力を感じるのだ。

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雪道

2011年01月19日 | ロクマル日記

 雪が積もるとおやじも童心に還る。

 



 ランクルを手に入れる前は雪の日の運転は極力控えたものだ。下手にクルマを出せばどんな状況になるか解らない。しかしランクルならば雪道でも不思議な安心感がある、この安心感がランクルの持つ一つの魅力だといえよう。しかしその優越感こそが危険なのが雪道。

 

ランドクルーザーだからこそあえてゆっくりと運転したい。




 

 コワイ? かえる、ばけもの...? 

これも男の道楽、通り過ぎて行く人々はやっぱあのおやじは○○だと...。





 ヨンマル遊び?屋根を白くした色をシュミレーション出来ていいかも。





 近所のLexus LX570, 7万ドル(700万円)以上の高級車は雪の日の路上駐車のせいでオーナーは夜眠れない?

 

僕のボロクマルは雪の日の路上駐車でも全く気にせず夜を越せる。

これもロクマルゆえの安心感だな。(笑)

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自由

2011年01月18日 | ロクマル日記

美しく、レストレーションされた’78 FJ40
プレートを観ると、Live Free or Die(自由に生きるか死を選ぶか?)

 ニューハンプシャー州で登録される全ての車のナンバープレートがこの文句をうたっている。初期合衆国の建国の精神がヨーロッパの封建社会から宗教の自由を求めて大西洋を渡った歴史的動機が伺われる。

こんなモットーを付けられて走るクルマって幸せ?重い?



 


 古いクルマを見つけ出して直して乗るのも自由。古くなったクルマを破棄するのも自由。縛られる事は何もない。

 車を運転して自由な気分を味わう事が出来るのか?

 自由というのは法や制度の縛りだけではない。本当の自由は心の自由、その心の自由を感じられるならば乗るクルマは何だっていいと思っている。

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ロクマルパーツの宝庫

2011年01月17日 | 北米ランクルビジネス

 世界にランクル部品を提供するクルーザーネット

 倉庫の中を見学させて頂いた。本当は外部者は立ち入り禁止なのだが、私のようなロクマル好きが他にもいるからお願い!と懇願したら以外にも快く見せてくれた。

 気持ちよく整理整頓された倉庫の中は床から天上までびっしりとランドクルーザーの部品でいっぱい、良くこんなに集めたものだと感心した。すかさず ハウ イズ ビジネス(もうかりまっか)??? と訊いてみると、ニヤニヤしながら悪くはないという返事が帰ってきた。



 

 特にロクマルの部品は豊富だった、

 

 推測してみるにランクルロクマルは製造が終わってから20年以上の歳月が経過している。特別な思い入れや惚れ込みがない限り経済的な負担や錆の発生で容易に関心を失ってしまう個体でもある。特に雪の多いアメリカ北東部では自動車全種にその傾向が見られる。そうして人々の関心を失ったロクマル達が静かにここに集まってきた。南米や中東などでは我々が旧車と呼ぶ車の実用車が多数走っていると聞く、アメリカ北東部で集められた部品は世界に供給され続ける。



 

 僕がこのロクマルへの関心を失ったら、巡り巡ってやがてこいつもここにやって来るのだろうか? 

 ロクマルを諦める人がいるおかげで古いロクマルの値段は年々上がりつつある、これは好い現象なのかそれとも悪い現象なのだろうか...?

 一番上の写真、ロクマルに出来たツララを見て僕の脳裏には南カリフォルニアの眩しい風景が浮かぶ、寒い地方での車仕事はやはり辛い。温暖な西海岸なら寒さを気にせずに一年中クルマをいじり続ける事ができる。こちらの地方は一年の半分は薪が必要な期間、南カリフォルニアで自動車が文明が華を咲かせたのは明らかにあたたかい気候の外的環境があったからだと感じた。

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