ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

9/11 あれから10年...

2011年09月11日 | NEW YORK

 9月11日の朝を迎えた。本日も良い天気だ、空の色や風で揺れる木々、そして頬にあたる風には夏の終わりを感じる。空気はあの日と同じである。

10年前の今日の朝、僕はいつものようにマンハッタン(NY)の街を歩いていた。

 オフィスのある5番街に差し掛かると複数のパトカーと消防車がけたたましくサイレンを鳴らしながら5番街を南に向かって走って行く。いつもは通勤者の波のうねりが左右に交差するこの時間だが、人々は足を止めて南方にある一つのビルを見上げ指差している。ニューヨークのランドマークであるワールドトレードセンター(WTC)から灰色の不気味な煙がたっていた。僕はその時その現象をビル火事だと思った。

...

 オフィスに入ってコンピューターのスイッチを入れて、仕事に取り掛かろうとしている時アメリカ人のパートナーが血相を変えて入って来た。

 飛行機が突っ込んだんだ!

 ...

 ...戦争が起こったのだ、僕は避難民。僕は幸いにも対岸のニュージャージーに脱出するフェリーに乗る事が出来た。いつもは先を譲るニューヨークの紳士達もそんな余裕はない、涙を浮かべその高級スーツに灰や埃をかぶった紳士達。フェリーは超満員でマンハッタンを離れていった。

 街は崩壊したビルの埃と煙が霧のように覆っていた。

 これらの現実が一瞬にして起こった事が衝撃であった。

WTCで働く友人...(安否を祈る)

 

...それから数時間後だっただろうかB大統領の声明が出た。

 アメリカはテロに狙われた、我々は報復の体制に入る。

 

 どのような明日がやって来るのだろうか...誰も答えられない。

暗い時代の幕開けであった。

あの日の朝は忘れる事が出来ない...。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする