ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

風はともだち

2020年05月30日 | ロクマル日記

 ニューヨーク州のロングアイランドエクスプレスにて。イベントやショップではなくて普通の公道を走っている他人のFJ60に遭遇したのは何年ぶりであろうか?以前の記憶が見当たらない。それ程FJ60を公道で見掛ける機会は少なく、一年に一度目撃出来たらラッキーである。

 最近ロクマルを運転する時、運転席の窓を全開にして窓の淵に肘を掛ける。このスタイルが自身の定番で、意識していなくてもそうなっている。時々腕を窓から出して手のひらを走行方向に向けてみたり水平にしてみたり、風を掴もうと試みたりして風と戯れる。窓から手を出して空気抵抗なるものを感じるのは、時速25マイル(40キロ)位からである。巡航スピードが時速60キロを超えてくると手ごたえを感じる。

 自動車のボディにおいて燃費の向上や静けさから空気抵抗の少ない物がいい、とするエアロ正義論な価値観が定着し、エアロ度が評価の高低を定める一つの基準となっている傾向があるが、空気抵抗は悪ではない。適度な空気抵抗こそは気持ち良さの正体である。運転席の窓から伸ばした手に当たる空気の重さで時速(スピード)を量る感覚は、マニュアル運転の応用力である。夏が直ぐそこまでやって来ている。ロクマルに乗り込む時はいちいち全てのドアを開けて窓を手で開ける。そしてロクマルから降りる時にはいちいち全ての窓を手で回して閉める。一見不便に見えるこの作業こそが愉しいのである。

 久し振りに見掛けたブラウンのFJ60の走りは嬉しかった。運転手の髪の毛が風で柔らかくなびいていたのが印象的であった。

 

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森とかかわる生活

2020年05月26日 | FIELD NOTE

 アメリカでは昨日までメモリアルディウィークエンドの連休で、久し振りに寛いだ時間を過ごした。気温も暖かく天候の冴えている休日は有り難い。そして、最近はマスクを付けてなくてもいい時間が貴重である。マスクを付けない事がどれ程気が楽であるかを堪能する期間であった。

 毎日時間を設けて近くの森(自然公園)に足を運んだ。森から帰って来るとエネルギーを貰ったと感じるのはなぜ?であろうか。同じ緑の草木に囲まれても人工的な公園ではダメである。自然の森には人間科学がまだ解明していない、人と自然物の特殊な関係が有りそうだ。森の中で終始聞く小鳥の歌声はどんなに絡みあっても心地よい音色である。森に入るにはジョギングシューズでもマウンテンバイクでもいい、細道をロードバイクで飛ばすのもいい。但し、クルマはダメ、ランドクルーザーもダメだ。それは走れるかどうかの問題ではなくて、クルマの中は人間生活の延長であり、森の自然物との接点が部分的になってしまう。

 ロックダウンが緩和されつつあり、森を訪れる人が増えた様な気がする。僕が感じたのは、ひと月やふた月、街の商店街やショッピングモールに行けなくてもなんとも無いが、森や川等、自然に接する機会が無い事は非常に閉塞感を感じ心苦しい。ネィティブアメリカンの生活思考の様に太陽や月、そして、森やそこに生きる全ての動物達を、自分の兄弟や家族として捕らえる感性というものが、本来人間の中に有るのではないだろうか。森に出かけ自然と触れる機会というのは本当は崇高な機会なのだと感じる。新型コロナの蔓延は人々の自然回帰を促す結果になるんじゃないか、と新緑の森の中で感じていた。

 

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アィ ヤィヤィヤィヤー!!!

2020年05月24日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 The God's must be crayzy は1980年代の南アフリカ共和国での Jamie Uys によるコメディ映画シリーズである。日本においてはブッシュマンと呼ばれた N!xau さん が有名であった。そのシリーズの中で俳優 Marius Weyers が演じる1956年型のランドローバー88シリーズ 1 を駆る場面は、今日においても高い人気を維持しており、ランドローバーを駆る映画の中では最高傑作である。舞台は アフリカのボツワナ。関心の対象はシリーズ 1 だけではなくて、映画の中に登場する大型のベースキャンプ的な住居を兼ねたテントや、ランドローバーに積んでいたアタックザックに詰め込まれた容積のキャンプグッズ等、個人的な興味の有無はあるが、アウトドアカーライフに参考になる要素もある。1980年代の映画において、1956年型のランドローバーを使用している所がいい。シンプルで手間のかかるクルマの方が人生をおもしろくしてくれるっていうのは、1980年代には既に証明されていたのであった。

 

The Gods must be crazy, Land Rover Part 1

 

The Gods must be crazy, Land Rover Part 2

 

The Gods must be crazy, Clip 3

 

The Gods must be crazy, Clip 4

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ロィアリティーを駆る愉しみ

2020年05月23日 | 日記

 僕が運手する車の前をトコトコと走る一台のウィンテージサイドカー。後ろにくっ付いて走りながら、このバイクはいったいなんなのであろうか?と思いを巡らす。シリンダーは水平対向っぽい、BMWにしては角ばっているしテールランプのデザインが違う。ロシア製のウラルでもなさそうだ。日本製ではなさそう、ブリテッシュかイタリーか? やがて、信号で止まり、グリーンシグナルが点灯するとサイドカーは右折し、僕は左にハンドルを切った。結局サイドカーの正体は不明のままである。

 天気の良い日には街の郊外でこういった古いオートバイにゆっくりと乗る人をよく見かける。旧車所有者ならば維持の為にも時々走らせる事が大切である。毎月最初の日曜日の朝に主催者無しの自主的イベント Motorcycle & Coffee での立ち話の会話の中で LOYALTY という単語を耳にした事を思い出す。ロィヤリティーというのはそのオートバイの持つ、目には見えない内的価値の事であり、関心を持つ人々が共通して持っている知の事である。オートバイを物、道具として捕らえると、性能や値段など名詞や数値で示す事が出来る価値と歴史やレース或いは過去の使用者や企業の努力等によって築かれたロイヤリティーが存在し、それらはDNAが螺旋を編む様に同時に存在している。そして、このロィヤリティーの強さこそがオートバイの本質的な価値だとする認識が、オートバイを生活の為の足としてのみではなくて、それ以上に愛する人々の主要な共通理解である。

 オートバイもクルマも性能と値段を誇って乗る事よりも、ロィアリィテーを理解して、尚且つ、それを誇らないで静かに風を切って爽やかな5月の陽気を楽しむ感覚こそが、一番高貴な乗り方ではないかと感じている。

 

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オーバーランドビークルの正義

2020年05月22日 | OVERLAND VEHICLE

 

 英語の CONQUER は日本語では征服する、という意味である。英国の登山家、故 George H.L. Mallory は1923年のニューヨークタイムズのインタビュー記事で、Why did you want to climb Mount Everest?  Because it's there. (そこに山があるから)と答えた。当時、エベレストの山頂を極めるという事は、今以上に困難を極めるチャレンジであった。実際、この山頂を極めるという行動の別の表現は、エベレストを征服する。である。

 例えば、広大な砂漠や大陸を目の前にした時に、そこを横断したいとか、一周したいと思い計画を練って四駆を駆って旅に出る。そして、困難を越えて難所を越え横断したり一廻した後に、自身の行動を振り返ってワインを片手に感嘆する表現が、征服した。である。

 人間は広大な神の創造物である大自然等を目の前にした時に、それらと関わりたい!という純粋な欲を持つ存在だ。そしてその為に、ひ弱な人間の体力と行動力の拡大のためには道具を必要とする。それが、オーバーランドビークルの存在なのである。そういった意味でオーバーランドビークルの正義とは、人間が広大な自然環境や地球上の地域を征服する為の道具であると位置付ける事が出来る。

 

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ジョギング

2020年05月17日 | ロクマル日記

 コロナによって空き時間が増え、その分運動する時間が増えた。最近はよく一人でランクルに乗って、近くの森へジョギングに出かける。一人で出かけるのは、自分のペースとスペースを確保する為である。緑が増えて暑過ぎないこの季節は運動するには最高に気持ちがいい。ランクルから降りて走り出す前にランクルの鍵をジョギングパンツの裏の小さなポケットに押し込む。古いランクルの鍵はプレスで打ち抜かれた一枚鉄なのでジョギング時には携帯しやすいというメリットがある。

 

 ロックダウンの環境下では毎日が日曜日みたいなものだが、それでも週一度の日曜日には、夜が明けて辺りが明るくなる頃に、メインテナンスの為にランドクルーザーを駆って街中を流す。僕はこの行為をリハビリを兼ねた、ランドクルーザーのジョギングと呼んでいる。路上にクルマが多い時のストップアンドゴーの繰り返しでは無く、クルマにコンディションを聞きながら会話し、ある程度自由なスピードで街中を流す事が出来る。即ちランクルの健康維持の為にジョギングをしているのである。道具に対する健康維持の為の目安は、埃を溜めない事。自分で勝手に決めたこのルールに従って、今朝も気持ちよくジョギングをして来ました。

 

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Virtual Overland Expo West 2020

2020年05月14日 | OVERLANDERS

VIRTUAL OVERLAND EXPO WEST 2020 (サイト)

 当初の予定では、今年のオーバーランド エクスポ ウエストはアリゾナ州のフラッグスタッフの郊外で明日から3日間開催される予定であった。今年の開催スケジュールは7月に変更されたが、現時点ではまだ先行きは不明である。そこで、今年はイベントをインターネットを活用して行う VIRTUAL OVERLAND EXPO WEST 2020 が5月16日の朝9時(パシフィックタイム)より、開催される。これは7月に延期された本イベントのアペタイザーではあるが、日本にいる方々にとっては吉報である。当地に足を運び込まなくても、その空気を部分的にではあるが感じる事が出来る。

 

7Pインターナショナルによるウィンチ講習(サイトより)

 フリーのオンラインイベントではあるが、課題が3つ有ります。まず、全てが英語であるという事。そして、日本からのアクセスには時差に対する考慮が必要である事。そして、イベント自体が初めての試みなので、どんなものなのだか誰も語れない事である。しかし、リカバリー、地域、歴史、料理、オートバイ、車両製作、等、興味のある課題があれば是非アクセスして欲しい。興味と関心さえ持ち得ていれば、言葉が正確には分らなくても何か掴めるものがあると感じます。本来イベントへの参加は有料です。更に、紹介される複数のレクチャーは本来は高価なものなんですよ、と小耳に挟んでおきます。

 

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THE FIRST TRUE OVERLAND

2020年05月09日 | OVERLANDERS

 ロックダウンが続いているニューヨークで、不便な事の一つに全ての書店が閉まっている事が挙げられる。本を買うならオンラインや e-book が有るではないか?と言うかも知れないが、それでは書店の車関係の雑誌コーナーに足を運んでトレンドをキャッチしたり、全体的な流れを掴んだりする事が出来ない。また、不意図的な新しい情報に触れる機会を失い、自身の中にある刺激を求める渇望が十分に満たされないでいる。これは、新しい生活様式における弊害なのであろうか?

 そういった環境下で手が伸びるのは既に買い集めている古い雑誌のたぐいであり、雑誌を捨てないで良かった、とページをめくりながらつくづく実感する。例えば、英国のランドローバーの月間雑誌を一年を通じて見て見ると、一つの結論を表現や観点を変えたりして毎年繰り返して説明しているのが分る。全くの分析結果ではないが、30%は普遍的コンテンツ、60%がそのコンテンツに沿った記事、そして残りの10%が変動的な新しい記事。ってな具合である。よって、雑誌というのはカテゴリーにおける専門的な要素を扱っているので、最低でも一年の期間、3次元の立体感覚では3年間。その雑誌に目を通す事で、その分野の知識を広く浅く把握出来るのである。

 

 英国のランドローバーの雑誌に目を通すと、1955年の最初のオーバーランド旅行 (The First Overland) と呼ばれるロンドンからシンガポールまでの当時の大学生によるランドローバーの冒険旅行が常に挙げられている。そして、その記事はなぜか、何度繰り返しても色あせる事は無い。それは今から65年前の出来事であるも関わらず。なぜならば、そこには重要なファクト(真実)がある。それは、今日において The First Overland が、オーバーランドというキーワードを視覚的に示す素材となっていると言う事だ。オーバーランディングにおける定義というのはこの The First Overland を頭の中に置いて、それを文章で表現したものに過ぎないと見ている。なぜならば、この The First Overland の事を別名、THE TRUE OVERLAND と呼び更に、THE MOTHER OF ALL ROAD TRIPS という副題も持っている。よって、オーバーランド、オーバーランディングの本来の意味はこの THE FIRST OVERLAND の事を示すのである。

 

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白頭鷲に再会

2020年05月04日 | 日記

 我が家の庭の木の枝に一羽の白頭鷲(イーグル)がやってきた。去年の夏に自転車で暴走している僕の10メートル程前を巨大な白頭鷲が横切って、道の反対側のガードレールに降り立った。鷹の鋭い爪が鉄のガードレールを掴む時に、ガシガシという甲高く豪快で不快な音を立てたのを覚えていた。しかし、そいつとの遭遇はここから25キロ程北に行った所であった。この白頭鷲があの時の奴かどうかは不明だが、あの時の奴だと思いたい。白頭鷲はアメリカ合衆国の象徴であり国璽である。また、過去においてはローマ帝国の象徴でもあった。古来からネィティブアメリカンは白頭鷲は天高く舞い神に近い聖なる鳥とみなし、彼らの装着物にも多用してきた様に畏怖な存在である。

 

 白頭鷲は地域の守護神なのであろうか? アメリカの都市部に住んでいて、白頭鷲を近くで目撃する機会は殆ど無い、近くでの遭遇は貴重な体験である。先月、コロナで世界各国がてんやわんやしている最中に、一つ気になるニュースが心に留まった。

【4月12日 AFP】世界的に有名な英出身の霊長類学者、ジェーン・グドール (Jane Goodall) 博士(86)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は、人類が自然を無視し、動物を軽視したことに原因があると指摘している。

 これが、時代的に、つまり歴史的に。更に世界的に、大きな目を持って、別の表現をすると、鳥の目から見たコロナの発生理由である。それについては自然発生か人工物かは問う必要は無く、起こるべき時に起こり、現在の人間生活のあり方に一度ストップを掛けた。もしも、この説に一つの真理が有るとすれば、人類が自然を愛し、地球上の動物を初めとする全ての生き物を尊重する姿勢を持つ事が。今後人類の生存を左右する要となるのである。人工的な乗り物を媒介として自然に足を踏み入れようとする我々にとって、これは心に秘めておくべき叡智なのである。

 

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1957 Toyota Landcruiser FJ25L

2020年05月02日 | LANDCRUISER

 大変希少な1957年型トヨタランドクルーザーFJ25が市場に出て来ました。正確にはFJ25Lで最後のアルファベットのLはレフトハンドルを示す表示だと思われます。車体は美しくフルレストレーションされています。FJ25のラダーフレームは当初からボディと同色にペイントが施されていました。必要最低限の装備です。これを見るとシンプルな40でさえ豪華に見えます。オークションでの販売と言う事なので今後の展開がどうなるのか見守りたいと思います。

 

1957 Toyota Landcruiser FJ25L , ebay 

 

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