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先週は仕事で冬のニューイングランド地方を700マイル(約1100キロ)3日間に渡って車で走って来ました。最初はこの季節に北に行くという事で寒さに対する恐怖がありニューヨークでさえこれほど寒い(氷点下10度)というのに更に緯度の高い北部への旅は臆病にさせられた。今回はニューイングランドの中心の街ボストンへ。そして、そこから2時間程北西に走りニューハンプシャー州の寂しい冬の森の中を目指す。
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ニューヨークから北東へフリーウェイを飛ばして5時間、最初の目的地であるボストン市街に入った。今年の一月のボストンは降雪も無くニューヨークと同じ様な光景。たまたまかどうかは知らないがこの日は小雨が降る平年よりも暖かい気温でホッとした気分であった。ボストン市内のフリーウェイでは夕方の交通渋滞にはまりのろのろ運転を余儀なくされるが運転していたドライバーは渋滞はニューヨークで慣れており、ノープロブン!を連発していた。
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夕方の7時頃予約していたホテルにチェックイン。
そして、
この夜我々を待っていたのは...。
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伊多利屋ん海鮮料理でした。
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旅を楽しくさせるものは、食事なのです。
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ボストンから更に北上すると褐色だった冬景色が緑色に変わってくる。葉を落とした広葉樹の森から常緑樹の新緑樹に植物体系が変わる。針葉樹の森には精気を感じる。木を観て森を見る、森を観て山を観る。起伏とコーナーの続く道を走りながら通り過ぎる景色を愉しむ。
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ニューハンプシャーの森は積雪こそ少ないが凍て付いていた。路に捲かれた凍結防止のカリウム(塩)で路上は白く車は砕かれたカリウムの白煙を起てて走る。この辺りの道は未舗装地も多く冬は積雪でぬかるむか凍結しているかだ。
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森の中の町と町との間隔は車で30分である。町といっても商店街などは無い、ガソリンスタンドも無い。ジエネラルストアと呼ばれるコンビ二の様な場所が一件あるだけが町の中心であったりする。地元の人々はこういった場所で食事をしたり生活用品を購入したりしている。この日は昼食を得る為に40分森の道を彷徨ってこのジェネラルストアに辿り着いた。店員の人々は気さくでとても親切だった。ここで食したサンドイッチとコーヒーは美味しかった。しかし、値段がニューヨークのマンハッタンの中心と変わらなかったのには驚いた。森の生活というのは意外と金が掛かるのかも知れないと感じた。
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そのジェネラルストアの横の入り口が郵便局。小さな建物なのだがここが町の中心なのだ。
ニューヨークの一月というのは寒く暗く、気持ちは常に南に向く。そういった中で今回は北に足を運んだ。僕は今まで寒さに背を向けていた、寒さから逃げたい気持ちがあった。そして冬の季節に対してはネガティブな感情を持ち、スポーツにしても車の整備にしても寒いが故に出来ない事も理由にあった。ニューハンプシャーから還ってきて山々の緑の精樹から力をもらったからかも知れないが、冬や寒さから逃げるという気持ちや姿勢を改めてみようと思った。前向きに冬を愉しもう、寒さを受け入れよう、寒い時にこそ北を向こうなどと思ったりした。2017年のこの冬はまだ続くがそこに生きる自分は既に北を向いているので、既に今年の冬は克服出来たんじゃないかと思ったりしている。