ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

おやじ達の運動会シリーズ、低速を制する者はバイクを制する

2018年10月21日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 デュアルパーパスとかアドベンチャーと呼ばれる排気量の大きなオートバイを駆って低速走行の技術を評価する機会です。BMWのGSシリーズが多く参加していました。流石にオイルタンクの燃料は控え目で背後のパニアケースは外してはいます。排気量の大きなデュアルパーパスはアメリカのフリーウェイで速度が75マイル(120キロ)を越える広大な地域や西部の未舗装地帯のリモートエリアを長時間走行するのには適した仕様ですが狭地の低速ではトライアルやモトクロッサーの様にはいきません。200kgを越える重量を低速で駆る事に面白みが伴います。

 

 土を盛って造った小丘を駆け上がり頂上でハンドルを90度に切って降りてきます。これを左右共に行います。

 

ガレ地走行、瞬時のルート選択力が要求されます。

 

小丸太越え、これはそんなに難しくなさそうではあります...しかし、

この後、この2本の小丸太の間の隙間を抜けます。技術が必要です。

 

ドラム缶のロープ巻き。長いロープを右手で持ってドラム缶の周りを廻ってロープを巻き上げてゆきます。

何処まで巻けるか(耐えれるか)という至難さがあります。

ちなみに、ロープを持つ右手はアクセル操作が伴います。

 

コーンの上に乗っているテニスボールをピックアップして次のコーンの上に置きます。

直線ではなくてサークルです。

 

 其の他にも30メートル程の深い砂地走行等もあります。多くの参加者があらゆるセクションでこけていました。倒れたバイクを起こす時には大人3人がかりです。中には全てのセクションでこける参加者もおられました。それでも最後まで諦めなかったのは立派でした。実際にはタイムとか足つきの減点採点などはありません。ライダー達は自身の技量を再確認し、他人の走りを観て学ぶという機会を得ます。バイクの難所低速走行には筋力やバランス技術が必要です。バイクを駆るという行為は練習や経験等の蓄積が必要であるという事を感じました、それは奥が深い道です。

 

 運動会では体力や技量を競うだけではありません。やはりランチ(昼食)を楽しむ事も大切です。それは運動会の一部であります。食事は出来事をインストール(記憶収納)します。写真はTACOS です。ドライブやツーリングに出かけたら何か美味しい物を見つけて食べてくるというのも一つの掟みたいなものです。今回の運動会は応援に出かけた様な感じですが、それでも楽しい思い出となりました。

  

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おやじ達の運動会シリーズ、リカバリーリング

2018年10月19日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 リカバリーリング (Recovery Ring) というのは聞きなれない名称であろう。これはリカバリーギアのプーリー(Pulley)同等の役目を果たす道具である。プーリーは重く丈夫なリカバリーグッズであるのに対してリカバリーリングは軽量のアルミ合金である。7PInternational によって開発されたこのギアは正確には Recovery Ring System と呼びリングそのものだけではなくて中心の穴にロープが通された状態で携帯する。

 

 7P International とキャメルトロフィーのチームのコラボレーションでこのリカバリーリングシステムを活用しての大掛かりなデモンストレーションが展示された。用意されたのはキャメルトロフィーのディスカバリーです。そのウインチワークを応用します。

 

 土を盛り上げて渓谷を演出し、左右に大きな3本の丸太を組んでやぐらを固定します。左右のやぐらの頂上からリカバリーリングを垂らしそこにウィンチロープを掛けて繋げてゆきます。結構大掛かりな仕掛けです。

 

 プーリーとストライプでオートバイを吊るします。吊るされたのは HONDA CRF でした。普段オートバイを吊るす機会は殆んど無いかと思いますが2本のストラップが掛かっているバイク車体の位置を覚えておく事は将来役に立つ事があるかも知れません。これは深い川や渓谷をシュミレーションし、いかにオートバイを向こう側(岸)に渡すのか、という実技想定演習である。リカバリーリングシステムの紹介の為の仕掛けであるが、大衆の目の多くは吊るしてあるオートバイとディスカバリーに注がれているようでした。(汗)

 

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おやじ達の運動会シリーズ、四駆という道具のポテンシャルを引き出す

2018年10月17日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 キャメルトロフィーのスタッフによる教習を兼ねた実演。道無き場所に車前のウィンチを活用して2輪を渡す即席ルートをセッティングします。オフロードドライビングというよりも土方工事です。ウインチは石に掛けて石を動かしたり丸太を移動したりする事にも活用します。ウィンチワークはキャメルトロフィーの伝統でもありますが、ランドローバーの初期の頃は畑仕事にローバーを活用していた事を思うと、その応用的な流れを踏んでいるのではないかとも感じられる。インストラクター達は自身の経験からストラップをどの様に対象物に掛けて引くのが好いのかを説明する。こういう事に大人達が夢中になっている姿を観る時にオフロード車って何だろうか?という問いが沸いてくる。その問いに対してオフロード車とは道具なのであると感じた。こういった状況こそがその道具の持つ深いポテンシャル(可能性)を発揮させる機会なんですよ。という実演教習なのである。四駆の世界においてこういう伝統が維持され支持されているという事は素晴らしい事である。四駆を志す人は何時の日か必ずこういった行動美学に感染するのではないかと思う。なぜなら、面白いからである。

 

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World Land Rover Day

2018年08月19日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 初代ランドローバーシリーズⅠが1948年のアムステルダムモーターショウでベールを脱いでから今年の春で70周年を迎えた。それを記念して宣布されたのが World Land Rover Day! という記念日で、今年から毎年4月30日をランドローバーの祝日として定められた。今年はその宣布の年であった為にエクスポにおいても威勢が良く例年に比べてサービスが旺盛であった事を知った。会場に集ったランドローバーはディフェンダー或いは旧式のモデルばかりであった。新車のランドローバーを持ち込んでいたのはメーカーだけであったと思う。以下は会場で見かけたランドローバーの一部。

 

G2チャレンジのディスカバリー

 

BAJA Experence のディフェンダー110

 

ディフェンダー90

 

デイフェンダー90

 

ディフェンダー110 フルゲージ

 

ディフェンダー110 キャンパー

 

シリーズⅢ キャンパー

 

 ディフェンダー130

 

レンジローバー クラッシック

 

70 YEARS OF LAND ROVER

TIMELINE:

1948       Land Rover Series I launched at the Amsterdam Motor Show

1953       Long Wheelbase version of the Series I is introduced

1956       Oxford and Cambridge teams complete on London to Singapore expedition in Series I

1958       Land Rover Series II unveiled with more refined design

1970       Original two-door Range Rover (the Classic) goes on sale

1971       Land Rover Series III launched

1972       Range Rover crosses Darien Gap on 18,000-mile Trans-America expedition

1976       1,000,000th Land Rover built

1979       A Range Rover wins the inaugural Paris-Dakar rally (and again in 1981)

1981       Land Rover begins legendary partnership with Camel Trophy

1981       Four-door Range Rover released

1989       Land Rover Discovery, the third Land Rover model, goes on sale

1990       Original ‘Landie’ relaunched and renamed Defender

1994       Second generation Range Rover launched

1997       All-new Freelander is unveiled with innovative new technology: Hill Descent Control

2001       Third-generation Range Rover with all-round independent air suspension revealed

2003       Inaugural G4 challenge sees 16 teams traverse USA, South Africa and Australia

2004       Range Stormer Concept previews performance Range Rover and three-door body

2004       Discovery 3/LR3, the third-generation Discovery, launched at New York Motor Show

2005       All-new Range Rover Sport unveiled                             

2006       Freelander 2/LR2 launched. The first Land Rover to be manufactured at Halewood

2007       LRX concept car previews design language of a new luxury compact SUV

2009       Fourth generation of the Land Rover Discovery introduced

2010       Range Rover Evoque, the world’s first luxury compact SUV, makes global debut

2012       Fourth-generation Range Rover introduced – the first all-aluminum SUV

2013       New generation of Range Rover Sport unveiled at New York Motor Show

2014       Special Vehicle Operations (SVO) division is officially launched

2014       Range Rover Sport SVR debuts, the fastest, most agile, most powerful Land Rover

2014       Discovery Vision Concept previews design vision for new family of Discovery vehicles

2014       Launch of Discovery Sport, a new premium compact SUV with 5+2 seating

2015       Trio of end-of-line Defender editions revealed with biggest sand drawing in UK

2015       Exclusive Range Rover SVAutobiography long wheelbase launched in New York

2015       Evoque Convertible becomes world’s first luxury compact SUV convertible

2015       One-of-a-kind Land Rover 'Defender 2,000,000' sells for £400,000 at charity auction

2016       Last Defender rolls off the production line

2016       All-new Discovery with world-first remote Intelligent Seat Fold technology launched

2017       Land Rover launches the fourth Range Rover, the Velar

2018       Limited Edition Range Rover SV Coupé debuts at Geneva Motor Show

 

 2016年にディフェンダーの生産が終了した時にランドローバーの歴史は終焉したと思っている。70周年を迎えてオーバーランダー達から今も愛され続けているデイフェンダーの存在がより強く心に引っかかる。これからまだランドローバーは進化し続けるであろうが、果たして前代を超える事が出来るであろうか?(それは機能や性能の事では無い)それが今後のランドローバーの大きな課題である。これから毎年ランドローバーディを迎える度に個人的にはこの課題が頭を横切る事になると思う。

 

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ダカールラリー モーターサイクル レギュレーション

2018年08月16日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 少し前まで(少なくとも2012年)オーバーランドエクスポのモーターサイクルブースにはダカールラリーのブースが展開していた。ブースでは次回の(毎年1月に南米にて開催)のラリーの日程やコースが紹介され同時に多くのライダー達で賑わっていた。そこに集うオートバイの多くは排気量の大きなBMWのGS がメインでオフロード用のブロックタイヤを履き多くのライダー達は敷地内を立ち乗りで移動していた。実はその時に既にダカールラリーのモーターサイクルに対するレギュレーションが変更されていたのである。2011年から始まった近年のダカールラリーのモーターサイクルに対するレギュレーションでは排気量の上限が450cc となっている。よって、排気量の大きなデュアルパーパス(アドベンチャー或いはデザートバイク)はオン、オフロードの長距離ツーリング用に開発されたオートバイであり現在のダカールラリーでは使用されていないという事を今年になって知るという有様であった。現在では ENDURO(エンデューロ)と呼ばれモトクロッサーにデュアルパーパスの要素を取り入れたモデルがダカールラリー仕様バイクに近い。

 

 ダカールラリーのブースが消えて、BMWがスポンサーを降りた現在、そこに君臨しているのがダカールラリーの連続勝者 KTM である。KTM はイベントのスポンサーでもあった。ダカールラリーのレギュレーションの変更がオフロードバイクの市場を変えるとは断言出来ないが影響は有ったと観ている。自身においても今までデュアルパーパスの大型バイクを追っていたが観る目が広がり、450以下のオフロードバイクへの関心が高まったのは事実である。

 

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Maltec Landcruisers

2018年08月15日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 ドイツの MALTEC の手によってランドクルーザーをベースに製作されたエクスペデッションキャンパー。大胆な改造であるが、ランドクルーザーの持つ機能を維持しながらその車内空間を軽くコンパクトなカーボン製の特殊キャンパーキャビンに乗せ変えている。現在、ランドクルーザーのエクスペデッション仕様はルーフラックにルーフテントが一般的であるが、キャビン搭載はそれ以上の便宜と機能を持つ。ヨーロッパ(ドイツ)で製作されたランドクルーザーはヨーロッパ人達のキャンパーに対する姿勢を見せてくれている。

 

Maltec Landcruser 200

 

 

 

Maltec Landcruiser 80

 

Maltec Landcruiser 70

 アメリカではピックアップトラックをベースにしたキャンパーは多いがこの様な仕様は観る事は無い。エクスペデッションビークルには走りとステイを両立させるというバランスの課題が常時ある。Maltec Landcruiser はその小さなキャビンに宿泊の為の全ての機能を搭載しているが走破性を強く意識している事が分かる。軽さとコンパクトで課題をクリアしバランスの良いエクスペデッションビークルであり各所に遊び心もある。不利な点を一つだけ挙げれはシートの関係からファミリーキャンプには向かないという事。それは即ち突き詰めた走りと居住性を持つエクスペデッションビークルという結果なのであろう。

 

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形に込められた四駆の王道

2018年08月05日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 アメリカでなぜジープラングラーが売れ続けているのか、もしもピックアップトラックがエアロダイナミックスの容姿になったら...、彫刻家イサム.ノグチ が形を追求する姿勢の一部をを他人が観て表現したのが The Tradition of the ever new and ever old.(伝統とは常に新しくて常に古いもの)という理解。更にクラッシックとは古いものではなくて、時間の流れを得ても古くないもの。そういう理解の感性がスクエアな四駆の容姿のデザインに当てはまる。新型スズキジムニーの写真を観てミニロクマルの様でもあると感じた。四輪駆動車にはシンプルなスクエアボディが似合うとはどこで誰が決めた訳ではないが、多くの四駆愛好家達は古いランドクルーザーやディフェンダーを好みラングラーを駆る。日本では80年代の後半のバブル期と呼ばれた頃に四駆の人気がピークを迎えたと言われている。もし、新型ジムニーの人気が一時的なブームではなかったと近い将来に知るならば、四駆の人気が衰退した大きな原因は四駆のデザインと構造(ラダーフレーム)が王道を外れた事にあるのかも知れないと思った。写真は2代目SUZUKI SAMURAI 日本名ジムニーです。この角ばったボディの容姿が実用的な四駆の容姿であると内心が認めます。新型ジムニーの人気を静観して行きたいと思っています。

 

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Cummins R2.8 Turbo Diesel

2018年08月03日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 Cummins R2.8 Turbo Desel エンジンが注目されている。Proffitt's Resurrection Land Cruiser (PRLC) をはじめとする多数のショップがこのエンジンを搭載したコンバージョンを奨励している。実例としてアメリカに入って来ている1ST, 2ND のランドローバーディスカバリーは全てガソリンのオートマチック車であるが、このディーゼルエンジンを搭載する事によってラグジュアリーを払拭した別の車(本来の持ち味に近くなるとでも言おうか)に変わる事が出来る。ランドクルーザーにおいても既にその波が押し寄せておりランドクルーザーのディーゼルコンバージョンエンジンとして君臨しつつある存在である。以下の写真は全て Cummins R2.8 を搭載した車体です。

 

 製作者(ショップ)は全て異なります。PRLC によって製作された赤のトラックはHZJ79ですが、シャーシーはランクル80、エンジンはCommins R2.8、ボディと内装はは中東から持ち込んで製作された車体です。現在売りに出ていますが値段は22万ドル、2000万円以上もする高級車です。

 

 Cummins 社は今から100年前(1919年)に創業したディーゼルエンジンの老舗です。このR2.8には長い歴史と英知が詰まっています。大型ピックアップトラックにおいては、カミンズエンジンのダッジラムが良く知られています。そして、北米で生産されている大型ニッサンピックアップトラックのタイタンのディーゼルエンジンもカミンズの5000.V8が採用されています。その中でもR2.8ターボディーゼルは多くのビルダーから選ばれています。今後は更にR2.8を搭載した四輪駆動車が増加するであろうと考えています。

 

 

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フィールド バイク

2018年07月13日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 普段に自転車に乗っていると自転車そのものと、その自転車に乗っているオーナーの意向が、その自転車の有様によって理解出来る。エクスポの会場とその周辺において沢山の自転車を目にした。ここに集う自転車は大きく2種類の目的を持っている。一つは野外キャンプの付属としての目的。広いキャンプ地では歩くと時間が掛かるが自転車を活用する事によって移動の効率を良くしようとする目的。そしてもう一つは、フィールドに出かけるのはそこで自転車を楽しむ為だとする自転車が主体の有り方である。そして共通しているのは、どちらも共に自転車を車に乗せるなり取り付けるなりして運んで来たという事である。殆んどの自転車はマウンテンバイクである。数多くある自転車であるが、街で見かけるマウンテンバイク風の自転車(安い自転車)を一台も見かける事は無かった事からこういったイベントに集う人々の自転車に対する意識を知る事が出来た。

 

 

 

 これらの写真を観ると多くの人々がフィールドに自転車を持ち込んでいる事が伺える。これは実際に四駆で走行可能なフィールドは限定的であるが自転車であるならば選択の余地が多く、多数の地方の自然公園を持つ自治体等が自転車を誘致している事からも分かる。車に自転車を搭載して裾野まで出かけ、実際に自転車を駆ってオフロードを走りに出かけるスタイルは定着しつつある。また自転車を運ぶために車に装着するキャリアー等も発展し普及し続けている。四駆と自転車、自転車を服する事でアウトドアでの行動範囲が確実に広がる事は疑いの余地が無い。

 

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Narrow Porsche 911 

2018年06月22日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 

 アメリカ人はラリーカーに対して馴染みがある人は少ない。オーバーランドというのはクルマやバイクを駆って行う冒険旅行の事だが、人々はそれに使用するクルマはモディフィケーションを施した四輪駆動車のワゴンやトラックばかりだと思ってしまいがちである。この PORSCHE 911 をキャンプ場で見かけた時は歓声が出た。オフロードラジアルタイヤにアンダーガードとラリーカーの要素を取り入れた美しいポルシェである。

 

  Autoweek の Porsche 912E Testarossa to the Sahara の様にスポーツカーであるからこそ道は選ぶがオフロード(主にダート)を楽しむ事は愉しい事であり、しかもそれが近年に生産されたスポーツカーではなくて旧車となると、これは贅沢な行為で有るのかも知れない。しかし、リモートエリアでの故障と、それに対応する事態を考慮すると、より冒険的であると言えよう。車の持っているポテンシャルを殆んど使わない四駆トラックに対比して、その持ち得るポテンシャルをフルに活用しようとするのがスポーツカーでのオフロード走行である。

 

オフロードを意識したラジアルタイヤを使用している事から足回りもラリー設定か?

 

ルーフに一枚の板が積んであるのはリカバリーギアか?

 スポーツカーはその仕様云々以上に、そのスポーツカーをどう使うかという人の有り方が今後の関心事であるというのが、スポーツカーの未来という事なのである。

 

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Proffitt’s Resurrection ランドクルーザーFJ45

2018年06月13日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 Proffitt’s Landcruiser は Proffitt’s Resurrection Landcruiser という新しい名前になりました。ちなみに英語の Resurrection とは蘇生という意味です。Proffitt's Landcruiser は2台のランドクルーザーピックアップトラックを持ち込んでいましたが、その内の一台がこの1968年型?(聞いたけど実は正確に覚えていません)のFJ45です。

 

 ワイパーが上から下がっているのは1972年以前のランドクルーザーの特徴である。室内は3速のマニュアルコラムシステムかと思ったが床からのステックシフトでした。車高は少し上がっているがノーマルのバランスの良いFJ45である。

 

 荷台の横のロープフックが時代を語っています。

 

  Proffitt's Resurrection Landcruiser (PRL)は Colorado 州の Austin に拠点を置くランドクルーザーのレストレーション工房である。コロラド州という場所は全米でも指折りの古いランドクルーザーが存在する場所であり同時にランドクルーザーを駆る場所、ロッキー山脈とその周辺の恵まれた環境がある。PRL の工房はオーガナイズドという言葉で運営をしている。レストレーションの依頼を受けた車体が入庫するとその車体事に責任担当者が指名される。過程の作業は分担されるが最後まで責任を持つ担当医が存在するという事だ。彼らは特に40系、60系のパーツの全てを把握している。このFJ45の様にステージ3と呼ばれるレストレーションでは車体を全て分解して新しいボルトで組み立て直している。今後はどのレストアー工房を選択するかが顧客の課題となる。PRLの様にいかに目の届かない所に手を入れるかも顧客の選択の要因となる。忘れてはいけないのは今日のウィンテージランドクルーザーの人気と価値を堅いものにしたのは彼等の様なレストレーション工房であるという事だ。彼らに古いランドクルーザーパーツのアベイラビりィティ(市場中の存在)に付いて聞いてみた。彼らレストアラーでさえ容易にはパーツを入手出来ないとの事だ。彼らはランドクルーザーのレストレーションにおいてはアフターマーケットのパーツは使用しないという拘りを持っていた。

 

 

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FJ Company's ランドクルーザー FJ43 Signature

2018年06月11日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 MIAMI を拠点とした FJ Company が1981年型のFJ43をベースに製作した Signatur と名称されたモデルを観る事が出来た。このモデルは昨年の秋にラスベガスで行われた SEMA で紹介された FJ Company の自信作である。

 

 ボディカラーはオリジナルのタンであるが艶消しで仕上げている。離れて観ると分からないが細部の小さな部品の一つ一つに手が加えられたクラフトである。派手さや主張を否定しシンプルに拘り、ドレスダウンした雰囲気こそがこのランドクルーザーの特徴である。

 

 エンジンはFJクルーザーに搭載されている 4 リッター V6 の 1GR-FE を搭載しており、マニュアルトランスミッションは6速である。ブレーキは全てディスクブレーキ。

 

 ボディのマテリアルを聞き忘れたがアルミの可能性が高い。バックミラーのステム等もアルミ削り出しのオリジナル品である。

 

 内装は手が込んでいるがシンプルに仕上がっている。ステレオコンポーネントを組み込みエンターテーメントを楽しむ快適性を持っている。レザーシートには驚かないが、マニュアルステック、ドアノブ、ペダルなどはアルミニウムから削り出したワンオフの製作品である。

 

 ブルーのFJはオリジナルをベースにフレームオフレストレーションされた車体です。新車以上に輝いています。

 

 こちらの写真は売り物では有りません。ランドクルーザーの製作見本を紹介する写真集です。FJ Company が今までに手掛けた(手掛ける)ランドクルーザーが紹介されています。このShignature はFragstaff の街のレストランの駐車場でも見かけました。FJ Company は最近大きく注目されているビンテージランドクルーザーレストレーション工房です。

 

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Wyld Garage Co 1979 ランドクルーザー

2018年06月11日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 Wyld Garage Co. は主にウィンテージフォルクスワーゲンバスのレストレーション及びカスタムの実績を積んできた工房であるが、彼らはそのVWのレストレーションのノウハウを活かして1979年のランドクルーザーFJ40をレストアと同時に別のクルマに造りあげてしまった。このFJはショーカーであると同時にフォーセールの売り物でもあった。値段は14万ドル(1500万円)と高価である。現在はFJの艶を落したタン塗装は人気なのであろうか? エンジンはノーマル。フロントウィンカーは1960年代のパーツ型である。フレームを延長してブラジルから取り寄せたバンデランテのダブルキャビンを搭載している。

 

 内装も美しく仕上がっている。Vintage Air Company のエアコンを装備し、Garmimin GPS に Apple CarPlay, Bluetooth のハンドフリートークシステムに前方の景色が撮影出来る機能を搭載している。

 

 アメリカではこの型のピップアップトラックは正式に輸入されなかった事もあり目にする機会は殆んど無い。製作には沢山の時間を費やしている。

 

 5人乗りのキャビネットに追加して後部のトラックスペースにもジャンプシートを装備して大人4人が座れる空間となっている。ロールバーも装備されておりサバンナの草原をゆっくり走るのに良げな感じがする。

 

 このWYLD のランドクルーザーを観ながら思ったのは ICON を製作している カリフォルニアのTLC である。TLC は初期の頃はランドクルーザー40系のレストレーションとコンバージョンのみであったが最近は様々な車種をこなす様になった。その中に1967年のVWバスもあった。その様にして捉えてみると近年は単なるレストレーションという枠とは別に古い車(素材)を使って新しい物を築くという思考手法が定着し、現在の技術で古いクルマを楽しむ(コンバージョンとも言われている)形の旧社ブームは既に開花している。新旧、国籍を問わないこの WYLD のランドクルーザーに名前を付けるとすると Landcruiser International がいいんじゃないだろうか。

 

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Jonathan Hanson's ランドクルーザーFJ40

2018年06月09日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 Hanson 夫婦はOverland Expo の主催者である。その主催者の愛車が1973年のランドクルーザーFJ40だという事はオールドスクールのランドクルルーザーを日常の足としている僕にとっては背中を押される気分である。Hanson 氏のコメントや記事は洞察的な視点があり常に何かを学ぶ事が出来るので彼の経験と教示の内容を尊敬している。そういったリスペクトな気持ちがあるのでその Hanson 氏が駆るFJ40は常時興味の対象であった。

 

 Hanson 氏のFJ40は常に我々の行く先に現れた。多忙なスケジュールを考慮して彼を追いかける事などはしないでいたが、それでも握手をして挨拶の言葉を掛けたりする機会には恵まれた。前回御会いした時に比べて少し年をとったかなという印象はあったが握手した時のグリップは強く、頼れる男という実感がその手から感じられた。

 

 1973年のFJ40の走行距離は32万マイルである。ペイントを含む車体はノーマルであるが昨年2017年にエンジンをオーバーホールする行程を得ている。1978年に最初のオーナーから中古でこのFJを手に入れてから今年で所有期間は40年を迎えた。

 

 彼はToyota 4x4 のファンです。以前はカリフォルニアの TLC でフォードのディーゼルエンジンを搭載したタン色のランドクルーザーFJ60も所有していました。

 

  この40は同時にアリゾナカーです。年間を通じて雨の少ないアリゾナにおいては車体の錆は非常に少ないです。オリジナル塗装のかすれなどはありましたが錆は殆んど有りません。オーナーが大切に使用しているという雰囲気が強く感じられました。

 

 装着しているホィールはオリジナルに戻りました。古い事にこだわる事無く前後には機能を優先したアウトフィッターバンパーが装備されています。モディフィケーションは見てくれ的な要素ではなくて機能優先的です。

 

 この角度から観ると良く分かりますが車内にはロールバーが装着してあります。5年程前だったか Mac Mackenney という英国の自動車冒険家がランドローバーディフェンダーのプロテクションアウトフィッターに付いて意見を述べた時に、プロテクションには2種類ある事を述べました。それはクルマを守る為のプロテクションと中の人を守る為のプロテクションの2つです。それで彼の意見としては人を守る為のプロテクションの方が優先的でオフロードを走る人にはロールバーを勧めていました。そういった事をこのFJ40を観ながら思い出しました。

 

 このFJ40から伝わるのは道具とは何かという無言の問いかけなのかも知れない。一台のFJを長きに渡って実用的に使用しているというシンプルな事に過ぎないのであるが、僕にとってその問いかけは大げさかも知れないが価値観や人生観をも刺激される。Hanson 氏のオーラがそこに宿っているからかも知れないがこのFJ40には感じるものがあるのは間違い無い。

 

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ZIMBALIST 家のランドクルーザーFJ55

2018年06月05日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 一台のランドクルーザーFJ55に惹かれるものがあった。古いFJに惹かれるのはランクル好きならば当然の事である。カリフォルニアナンバーのオリジナルペイントでルーフの一部は塗装が剥げて下地のサフェーサーが浮き出している。距離を置いて通り過ぎようとすると車体の後ろのテントからオーナーが丁度出てきたので挨拶をした。

 

 オーナーの名前は聞き忘れたが彼はこのFJ55について色々語ってくれた。このFJを手に入れた時はひどい状態でボディの下部には錆で複数の大きな穴が開いていた。その穴をオーナー自身が修復したのだが穴を塞いで新しく塗装する手段は選ばずオリジナルな雰囲気を保つ事に注意しながら作業の出来が自然で有るようにボディを復元中なのである。そして、彼がこのFJ55のオリジナル維持にこだわっているのには理由があった。

 

 アメリカの俳優 EFREM ZIMBALIST JR. を知っているか?と聞かれた。勿論知らないし、イメージさえ全く沸かなかった。彼の娘 STEPHANIE ZIMBALIST も良く知られた女優であるとの事。このFJ55は ZIBALIST 家で使用されていたランドクルーザーで当時は彼のシンボルであったホースシューの印がボディの横に貼られていた。(写真はその跡です)この意味のあるランドクルーザーをオリジナルで保存したいとする気持ちが現オーナーにはあるのです。外見はオリジナルを保ちつつもエンジンはV8に置き換えられていますが、意味のあるランドクルーザーを使い続けている姿勢は故 ZIMBALIST 氏にとっても嬉しい事なのではないかと思います。

 

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