ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

夏のBBQ

2015年09月30日 | OVERLAND CAFE

 先週、明け方の夢の中に小さな小太りなタヌキが出てきた。タヌキの首根っこを掴んで『さあ、これからBBQにして食ってやるから、おとなしくしろ。』と思った瞬間、そのタヌキがニャッと笑った。表情を持つ動物はマンガの世界だけで実の動物が笑ったりすると、とてつもなく恐ろしいものだった。

...今年の夏は機会がある度にBBQを行った。

 

アメリカではご馳走と言えば、BBQ(グリルド)です。

 実はBBQというのは、乏しいレシピしか浮かばないおやじの証でもあるのだ。安いセールの肉を買ってきて、炭を熾して肉を炙り味付けは塩と胡椒だけでいい、つまり、楽して旨い(そうに見える)ものを食べるにはBBQが一番という単純な動機である。

 

煙にまかれて間違った思考をしない事。

 夏のBBQを振り返って確信した事がある。それは、BBQの回数をこなしたからと言って、料理の腕が上がったという事には成らない、という現実である。グリルの横に立って肉を上手に焼く事が出来るようになったら、俺の料理の腕も上がったなという錯覚を抱きやすい。

 

塩加減が味の決め手です。

 原始時代に人々が洞窟で暮らしながら、獲物を捕らえて火で炙って食していた時代は”料理の腕”などという言葉も観念も有り得なかったんじゃないかと、即ち肉を火で炙るという行為は現在も原始も同じ事。海塩にしろ岩塩にしろ人類はいつ頃から肉に塩をふりかける楽しみを得たのであろうか?

 

 一番印象に残ったBBQは8匹のサバを同時に焼いた時であった。閑静な住宅街からもくもくと大量の黒煙が立ち上り、辺りに異様な臭いを撒き散らし、やべぇなぁ!と思いながらハラハラする自分。魚の油がパチパチと燃える中で、このまま中途半端な生焼けで止めようか、それとも消防車がやって来るまでに焼き切ろうか、と葛藤する自分。結果、焼き切った。塩を振りかけたイワシの丸焼きは旨いが、サバの丸焼は心労のわりには味はいまいちであった。これも経験ですかねぇ。

 

ところで、これは何?

 プラターナと呼ばれる調理用のバナナです。一般的なバナナは熟すと柔らかく甘いですが、このプラターナは生で食べるものではなくて、焼いたり蒸したり揚げたりして火を通して調理して食べるバナナです。中南米の赤道に近い国々では常時食されている食材なのです。

 

焼いちゃいましょう!

普通のバナナを焼いた事ありますか?...私はあります。

普通のバナナは焼くと不味くて食えたものではありませんよ。これも経験ですかねぇ。

 

丸焼きが出来ました。

焼けて火が通ると皮の一部が割れてぷしゅ~っと汁が出てきます。

 

中はこんな感じです。

食感はサツマイモに近いです。

 肉を焼いて齧り、プラターナを食していると自分はガイアナ(アマゾン)のインディオになった気分です。

 

 

 実は、焦がしたり、塩をふりすぎたり、失敗も沢山しました。

食べ物を上手に焼くって本当は難しいのです。

...

 

食事で大切な事、それは雰囲気かもしれません。

食事の味は雰囲気(風景)と共にインプットされます。

 

 笑うタヌキが夢に現れたのはこのBBQと何か関係があるんじゃないかと考えたりもしたが、今のところ結論には至っていない。タヌキは煙と共に現れる。BBQも煙と格闘する調理法。タヌキは煙に巻かれると出てくるものなのかも知れない。もしもBBQを行っている最中に誰かがやって来たらそいつはタヌキだと思っていいだろう。そのタヌキには遠慮なく焼いた肉をふるまってあげてください。

 

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1987 Toyota Corolla GTS AE86 LHD

2015年09月25日 | VINTAGE CARS

 有りそうだが、以外に無いのがオリジナルモデルのAE86です。オートマチックのクーペは時々安い値段でオリジナルが市場に存在するが、マニュアルシフトのハッチバックとなると、何処かに手を加えた改造車がほとんどで、オーナーの性格と品が反映されている。現在、e-bayの市場に出ているこの1987年型のToyota Corolla GTS AE86 は、カリフォルニア州のあるディーラーによって長期間保管されていたもので現在ノースカロライナに住むオーナーが購入して初めて登録された貴重なオリジナル車(ホィールは社外)である。車体の赤いペイントもオリジナルペイントだと言う事だ。当時のTRDパーツ他、AC、パワーウィンドウ、パワステ、クルーズコントロールのオプションがフルに装備され、カセットテープステレオも当時のオリジナルである。ワンオーナーで走行距離は14,568マイル(23,300キロ)である。希望販売価格は19,000ドル(230万円)これを安いと捕らえるか、高いと捕らえるかはあなた次第です。

 

Toyota Corolla GTS AE86 LHD

 by e-bay motors

One owner car with 14,500 miles and original paint. The car spent most of it's life in storage in California at a dealership and was never registered until I brought it to North Carolina. This is a Power Steering, LSD, AC, Cruise Control, Power Window Car. Very highly optioned and one of the last built.

As far as I can tell, back in the 80s the dealer put a bunch of period TRD parts on it, took it to the track, played with it and then parked it. You can see where the decals were on the paint. The paint is 28 years old and has dings scrapes and small dents all over but still is in amazing condition overall. The keen eyed among you will notice that the decals are not original, all decals had been removed when I bought it. I do have NOS OEM door decals but not the tailgate ones.

 オリジナルのAE86は貴重である。ハチロクのオリジナル車両が希少であると言うのは、アメリカでオリジナルのハチロクを探した事がある自分自身の経験である。同時にもっと視野を広げてみると、このハチロクに匹敵するようなシンプルなF-R車は現在の市場には無い。トヨタ(アメリカではサイオン)やスバルには現在86が存在するが、何故か良過ぎて洗練されて別物という感じは否定出来ない。そういった意味でもハチロクの存在は貴重であると思う。

 いつかオリジナルなハチロクに乗って街を流す時には、僕はハチロクに乗ってんだぜ!という感覚よりも、僕は世界の大衆車カローラに乗っているんだ!という感覚を意識した走りがクールだと思っている。

 

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1967 Toyota 2000GT LHD

2015年09月24日 | VINTAGE CARS

 1967年型の初期型トヨタ2000GTがe-bayオークションに出てきた。オークションサイトに掲示されてはいるが、それは買い(For sale)の選択しかなく、その希望販売価格は1,295,500.00ドルで現在の日本円に換算すると1億5千600万となる。走行マイルの少ないこの2000GT(2317マイル、3700キロ)は、1969年にスイスに渡り1971の中頃に最初のオーナーの手に渡った。その後1993年に Andy Gippe という人によってフレームオフレストレーションを受けた後、1995年に Emily Frey AG Collection に加わった歴史を持つ。

Motorcars international, ebay motors

1967 Toyota 2000GT, Toyota's first supercar!  Built with a 2.0 liter in-line 6 cylinder fed by Triple Solex Side Draft Carburetors with twin overhead cams and tuned and developed by Yamaha. Accompanied by a 5 speed manual transmission which was unheard of in 1967!  These cars were very expensive for their era at $6,800 in 1967 compared to a Porsche 911 at $6,050, Jaguar E-Type at $5,585 or a new Corvette at $4,721!  Only 351 (only 62 left hand drive) 2000GT's were produced worldwide!  The 2000GT shattered many world speed records and was able to achieve a top speed of 135 mph!  The 2000GT made a name for itself as a world class car.  Another boost to its prestige was its appearance in the James Bond 007 movie, "You Only Live Twice"  Chassis number MF10-10193 was imported to Switzerland in January 1969 and was delivered to its 1st owner in mid 1971.  This example had a frame off restoration in 1993 by Mr Andy Gioppe and since 1995 the car has resided in the Emil Frey AG Collection.  After 25 years, the engine was in need of an overhaul which was commissioned to Roos Engineering LTD to prepare it to a very high standard.  At this time, a complete engine overhaul was performed as well as, Brake system overhaul, suspension including shocks, new differential seals, new tires, re-trimming original seats, restoration of all wood veneer, replacement of all rubber seals and various cosmetic touch-ups to the highest standard!  This car has been in the Emil Frey Collection (around 90 cars) for more than 30 years.  It is an original Swiss car that has resided in Switzerland since new and even better, in a radius of 30 miles around the city of Safenwil with all of its owners.  Original left hand drive car, matching numbers and fully restored engine in original color combination,

 1967年の当時の日本人の多くは海外の車を崇拝していた時代ではなかったであろうか?そういった時代の中でトヨタは351台の2000GTを製作し、内62台は左ハンドルであった。2000GTの存在は当時のプレミアムスポーツカーの中でも$6,800と高価なものである。その時代は、ポルシェ911が$6,050、ジャガーEタイプが$5,585、コルベットが$4,721の時代だ。

 しかし、驚くのは当時の価格が勝っていた事ではなく現在の評価(査定)価格である。極上のトヨタ2000GTはインフレーションを無視して考えると190倍の値段に跳ね上がっているのである。当時のプレミアム比較車は高くても2000GTの1/3位の価格ではないかと思っている。そういった意味から2000GTの存在は当時の日本人には考えられなかった程に一人歩きをし、ぶっ飛んだ存在になってしまっているようだ。

 

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フラットフェンダー

2015年09月21日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

Footage from the 16th Jeepers Jamboree on the Rubicon Trail 1968. Look what these guys did with almost stock vehicles, with no lifts, oversize tires, or roll bars. Also note how many people they packed into the Jeeps for fun rather than 2 tons of camp gear like we do today.

 

 1968年に開催された第16回 Jeepers Jamboree でのRubicon Trail の光景である。1968年という時代はKaiser Jeep (1953-1970)が CJ系を生産していた時代であり、それ以前のWills Overland(1944-1953) によって生産されたCJも市場には存在していたはずである。当時のCJは現在ではフラットフェンダーと呼ばれるシンプルなジープであり、正式な重量は1トンと少し位ではなかったかと思う。現行のラングラーJKと比べると当時のルビコントレイルを走るジープはタイヤも細くロールバーさえも無い。更に最大に人が乗り込んでいる。シートベルトなども怪しいものだ、ひっくり返りそうになったら直ぐに飛び降りるためにベルトはしていなかったのかもしれない。ジープはその後CJからYJとなりTJへ、そして今日JKとなって継続している。時代の要求する安全意識や基準は半世紀の間に蓄積され続け、現在ルビコンを走る最新のラングラーJKは装備を含めて2トンを越す重量級となった。

 

Jeep CJ Flatfender

 ハイリフトジャッキの持参は定かではないが、当時のジープにはウインチも無ければ前後のプロテクターバンパーも無い。ロックスライダーなどの発想もまだ生まれていなかった。こういった原点のジープを見ると現在のルビコントレイルに挑むジープ(JK)とは全く別物である。フラットフェンダーのジープの走りを見ると、ジープというのはこういうものなのだという原点を示唆してくれているように思う。確かにフラットフェンダーの飾らないジープを前にすると先の大戦(WW2)等の名残とか匂いも感じるが、頭の鉄のヘルメットをカーボーイハットに乗せ変えて、ゆれるジープにまたがっているのをみると、ジープに乗るっていう事の原点はここにあるように感じる。

 

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LEXUS SLIDE

2015年09月14日 | LEXUS

 反重力装置などというものは未来映画かマンガの世界、或いは頭の中に存在する非現実的なものだと思っていた。LEXUS が開発化学者の肩を押して開発した ”SLIDE” という Hoverboard は低温保持装置に液体窒素を注入して摂氏マイナス200度近くまで冷却し、超電導と永久磁石を応用して宙に浮く浮遊装置である。バルセロナの郊外にマグネットを埋め込んだ特別な会場を準備して実際にプロのスケートボダーに試乗してもらっている。この光景は未来の都市の縮小にも見える。未来の都市のアスファルトの下にはマグネットが引き詰められているのかも知れない。タイヤは過去のものとなりビークルは宙を浮いて移動する、そんな時代がやってくるのであろう。僕が生きた半世紀近い時間のテクノロジーの発展を思うと、それは遠い未来の事ではないかも知れない。

 

 

LEXUS SLIDE

 

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エクスペデッションビークルとアウトフィッター

2015年09月13日 | OVERLAND VEHICLE

 街でもちょくちょく見かけるようになった2015年型のToyota 4Runner。 現行のランドクルーザー200は高価過ぎ、タコマはピックアップトラックなので、FJクルーザーがラインから消えた後のトヨタの中心となるSUVではある。個人的にはマニュアル使用が無かったり、ミニランクル200の様な高級乗用車志向的な乗り心地がオフロードビークルとしては中途半端な感じがする。その4ランナーをベースに多くのアウトフィッターをスポンサーを募ってビルド(組み上げる)したのが以下である。

 

4Runner Expedition Overland Vehiclr Build

 エクスペデッション、オーバーランド仕様車には金が掛かる。それは装備に掛かるパーツ代と作業コスト等が含まれる。それをスポンサーの資本で行ったものだ。ビデオでは各パーツメーカーの最新装備を装着してフル装備のエクスペデッションビークルを組む演出が成されている。こういったフル装備の四輪駆動車を見ると、この4ランナーはどんな荒地でも走破しそうに感じる。しかし、アウトフィッターの装置には目的という前提が必要であり、目的を持たないアウトフィッターの装着は不要な荷物を積み込んで走っるのと同じで、車重が増加し走りのパフォーマンスは犠牲になる。本当はアウトフィッターを装着する余裕があるならば、目的にもよるが、軽くフットワークが良くバランスが取れているToyota 4 Runner TRD Pro の選択が良いのかも知れない、とも思ったりする。

 

 マンハッタンで見かけたNissan XTerra Expedition 仕様車。

 現在のアウトフィッターパーツには大きく3つの流れが重なっていると思っている。最初の一つは英国のランドローバーシリーズからの流れで、英国領の影響のあったアフリカやオーストラリア等のリーモートエリアの遠征とキャメルトロフィー等のラリーレイドから構築されてきた流れ。そして、一つは北アメリカのコロラド以西のロッキーやシェラネバダの岩場でジープラングラーを中心としたロッククローラーの流れ。そして最後にスピードが加わるパリーダカ等のレースからの流れ。それらが複合し進化し現在に至っておりオフロードパーツ市場を潤している。そういった現在の環境の中で大切な事は、受身的な姿勢ではなくて、僕はクルマを使って何をしたいんだ。という明確な目標であり、その目標の設定がクルマと自分とのスタイルを決めていく要となり、満足のいくものとなっていくはずである。

 2012年にアリゾナ州のキャンプ地で出会ったTim France という無名な男の経験とスタイルが現在の自分に影響を与えたと思っている。彼は荒野の中でトヨタタコマがスタックしてその脱出に3日間を費やした経験等も持つ。その彼がハッキリとこう言い切った。砂漠や荒野では信頼のおけるシンプルで丈夫な四駆が一番いい、重装備、重い車は命取りになるよ。

 

 重装備の4x4が追い越し車線をスピードを上げて走っていく光景を横目で見ながら、僕は僕のスタイルでいこうと思っている。

 

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セプテンバーイレブン(911)

2015年09月10日 | NEW YORK

 今年もまたこの日が廻ってくる。ニューヨークに住み続ける限りあの日に起こった出来事は意識しなくともリピートされる。セプテンバーイレブン(911)を僕の中でどの様に表現するのかを考えてみた。硬い綺麗な長方形のお餅が荒い金網の上で熱された炭火に炙られて、ぷくーっと膨らんでパスーッ...と弾けたその一こまが911の形容である。お餅は蓄えたエネルギーを放出し、いびつな形となって萎んでいく、そんな感じだろうか。結果、911以後は餅の焼けた匂いに覚醒され、近代世界史に対する見方が変わった。

 

 

 マンハッタンの対岸にある Hamilton Park, NJ からの眺め。

 正面右側の彼方に存在したツゥィンタワーが消えて今はフリーダムタワーに置き換わった。マンハッタンを眺める光景も9月11日が近づくと当時の光景が重なる。街を覆った黒茶色の煙、鳴り響くサイレンの音、そして鼻を突く焦臭い空気の感触。それらはもう忘れる事が出来ない。9月11日を迎える度にあの日に帰ってしまう。

 今日のニューヨークは2週間ぶりの雨の日であった。一日中雨が降り続き空はどんよりとした灰色。夕方、運転するランドクルーザーのフロントガラスには大粒の滴が当たり激しく流れていく、フロントやサイドに並ぶ渋滞中の多数の赤いテールランプがフロントガラスを流れ落ちる雨を鮮明な血の色に変えた。それは血と涙が流れていく様な光景であり、左右に動くワイパーはまさに握りこぶしの腕で涙を拭くような感覚であった。

 明日はSeptember Eleven。

 

911イブ(前日)の雨によって ニューヨークのWTCの跡地に美しい虹が架かりました。

...祈、

 

明日のニューヨークは晴れて欲しいな、って願っている。

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9-W

2015年09月06日 | NEW YORK

 

 先週は仕事のプロジェクトで朝帰りに近い状態が数日間続いた。そんな不規則な毎日が続いたら休日は家の中で寝て過ごすものだと思ってしまう。しかし、仕事が忙しければ忙しい程、時間に対する貴重感を感じる。拘束される事のない時間。僕の場合それは、仕事からも家族からも干渉される事がない休日の早朝である。

...天候が好ければそれだけで最高です。

 

 

 自宅を出て5分も走るとキツイ登り坂が待っている。ニューヨークに架かるジョージワシントンブリッジ(GWB)に至る為の登り坂である。早速呼吸は激しくなり、先ほど手を通した洗い立ての真っ赤なジャージーの中では汗が蒸せてきて、先ほどまで何らかの思考を巡らせていた頭の中は酸欠常態か?ブランクになってしまう。

 

 GWBの上から眺めるマンハッタン島。左がニューヨークダウンタウン、右側が我が街エッジウォーター、群青色のハドソンリバーの先には遥か大西洋が展開する。人口都市ニューヨークの光景を美しく自らに映す為には、ランドクルーザーでこの橋を渡るのではなくて、歩くか、走るか、自転車かの選択となる。

 

 自転車を美しく乗る為には目的を明確にして、それに向かって機能を追求しなければならない。僕の自転車は高級な自転車ではない。80年代に製作されたクロモリパイプ製で時代遅れな感もあるし、現在のカーボン製のロードバイクと比べたら重さでも勝っている。僕はこのロードバイクを天候の好い週末に1時間半から2時間位の時間幅を思いっきり汗を流す為に自分で組んだ。

 

 GWBを渡るとニューヨークのマンハッタン島である。休日の朝でクルマも少なく、バイクレーンはあるが街中は信号も多くスピードの出るロードバイクにとっては走りにくく、安全の為に神経を尖らす。

 

GWBを往復。慣らし走行を終えて本日のメインコースを目指します。

ニューヨーク方面から多くのロードバイクが混雑した街からこのGWBを渡って目指すルートがあります。

 

9-W

本日のメインコースです。

 9-Wは自転車道路ではありません。ニュージャージー州の北東の街 FORT LEE から PIERMONT という町まで、ハドソンリバーに沿って森の中を突っ切っているハイウェイです。平日の昼間は交通量も多く、クルマは時速80km/hで飛ばしていきます。この道がロードバイクに人気があるのは、信号がほとんどなく、写真で見ると分かる様に自転車が走る路肩の幅が広い事です。思いっきり飛ばせる環境だということです。

 

 

 その日のコースによって特別区間を自ら決め、その区間は息を切らして全力で走りぬきます。

あああああーっ!

もがきならでかい声が出る。喉から痰が揚がってきます。

...

 

 

 ...2時間程全力で走ってきました。

 ロードバイクを漕いだ疲労はありますが、一週間の仕事で蓄えた疲労は吹っ飛びます。

ニューヨークの短い夏を満喫させてもらっています。

...

明日はいよいよ夏の終わりを告げるレイバースディ (LABOR DAY) の祝日です。

 

... 明日も乗ろうかな。

 

 

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