ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ルーフテントか、グランドテントか

2015年11月29日 | FIELD NOTE

 ルーフテントかグランドテントか。

by Andrew St. Pierre White 

On a recent expedition and TV shoot in Zambia, I used a well-respected roof tent by Ezi-Awn. And it made me think. In my travels I have used many types of roof tent, as well as many types of ground tent. The advantages and disadvantages of each type are not always obvious to travelers who have never rigged and slept in a roof tent. Which do I prefer? Which one is easier to erect, wrap up, and which type is more weather proof? Here are my findings.

 エクスペディションポータルより、引用

 

 南アフリカのオーバーランダー、ホワイト氏によって提示されたルーフテントとグランドテントの長所と短所。彼は色々なタイプのルーフテントとグランドテントを目的に合わせて使用してきた経歴がある。テントというのはルーフがいいのかグランドがいいのかという観点だけでは語れない要素がある。何処に行くのか、どんな道を走るのか、何人で行くのか等、その目的を前提としてテントを選択するのである。経済性や合理性を総合的に捉えるとグランドテントの方が有利な気もするが、ホワイト氏はEzi-Awn のルーフテントがお気に入りの様子である。

以下は、ルーフテントについては赤で、グランドテントについては青で分けてあります。参考になれば幸いです。

 

SUMMARY:

ROOF TENT

Secure from wild animals, to a point. A rapid evacuation from the area is not possible.

居場所が高いので、徘徊する野生動物から身を守るには良い。しかし、いざと言う時の避難には困難が伴う。

GROUND TENT

Less secure from wild animals although they are not a real danger, more a perceived one. Rapid evacuation is far easier.

野生動物が接近する可能性は高いが、いざとなれば避難しやすい。

ROOF TENT

Secure from insects and scorpions. Security from mosquitoes depends on tent quality.

地を這う虫やサソリの脅威が無い。テントのクオリティによって蚊に悩まされる事はある。

GROUND TENT

Keeping the flap zipped up is more important. Security from mosquitoes depends on tent quality.

地面に接するジッパーをきちんと閉めておかないと危険な虫やサソリが侵入する事がある。やはり、テントのクオリティによって蚊に悩まされる。

ROOF TENT

Even the large ones can only sleep two adults, and even then it’s cramped. Leave your clothes bags in the vehicle.

大きなテントでも大人2人までが限界だ。スペースに限りがあるのでバックや服などはクルマの中に置いて置く事になる。

GROUND TENT

Tents advertised as 3-man bow tents can easily accommodate three adults and their bags.

3人用のテントならば、3人とそのバックなどもテントの中に置いて置く事が出来る。

ROOF TENT

Takes a shorter time to erect, perhaps 20%.

グランドテントに比べて1/5程のスピードで設営が出来てしまう。

Easy to unpack. Some are awkward to pack up and return to its cover. Some are easy, and the cover tarpaulin can make you dirty.

テントのカバーを外す時は意外と簡単なのだが、テントをたたみカバーをかける時に物によってはてこずり、手を汚す事にもなる。

GROUND TENT

Will generally take a bit more effort to pack away and the ground sheet can make you dirty.

ルーフテントに比べると撤収には時間がかかり、グランドシートの回収時には手も汚れてしまう。

ROOF TENT

Must be collapsed and packed away fully before the vehicle can be moved, for a game drive etc.

設営後、もしもクルマを移動するとなると一度テントを畳まなければならない。

GROUND TENT

Self-standing. More convenient. You can leave and ‘claim’ a campsite with a ground tent.

設営後、車を移動する事は幕営とは無関係。

ROOF TENT

If the ground is not level, the vehicle can be made level with rocks etc.

クルマを平らな所に止めさえすれば幕下は全く気にする必要はない。

GROUND TENT

If there is no level ground or it’s covered with rocks, that’s hard luck.

設営時に平らな地面を選び、岩などの突起物を避けなければならない。

ROOF TENT

You have to be a bit of a contortionist to get dressed and undressed in a roof top tent.

テントの中での服の着替え時にはコツがいる。

GROUND TENT

One can almost stand up, even in the quite small ones.

立ってパンツを履き変える事も出来る。

ROOF TENT

The mattress and sleeping bags can be left inside as the tent is folded away, saving space in the vehicle. A huge advantage.

テントの中にマットと寝袋を入れたままにしておく事が出来るので、車内を広く使える利点があります。

GROUND TENT

Tent must be emptied when packed away.

テントを撤収する時はテントの中を空にしなければなりません。

ROOF TENT

Heavy. Reduces remaining weight permitted on roof. Lifts the centre of gravity.

重いです。クルマによっては重量制限があります。ルーフに設定するので重心の高さが上がってしまいます。

GROUND TENT

In comparison, lightweight and can be carried anywhere.

軽いです。何処にでも運ぶ事が出来ます。

ROOF TENT

More expensive to buy as well as carry, as an increase in fuel consumption is unavoidable.

テントの値段が高価である事と、それを設置するためのルーフキャリアにもお金が掛かります。また、燃費も悪くなってしまいます。

GROUND TENT

Far less expensive to buy and own.

ルーフテントに比べると安く購入する事が出来ます。

ROOF TENT

They are large, bulky and heavy. Its weight is enough to raise the vehicle’s centre of gravity. It also takes up some, if not all the space on a roof rack.

大きくかさばります。重く重心が高くなります。多くの場合ルーフラックの上部の全てのスペースを占領してしまいます。

GROUND TENT

Large ones are bulky to carry inside a vehicle, but small ones are not. Far lighter and can be stowed anywhere convenient in vehicle or trailer.

大きなテントはクルマの室内を占領するが、小さなテントならば車内の何処にでも収納が可能です。

 

 ルールテントかグランドテントという比較は、宿泊テントという種類の比較なのだが、この比較はそれぞれの用途と個性を理解するのに好い。宿泊で比較するならば、アメリカではホテルかモーテルか、日本ならは旅館か民宿かビジネスホテルかみたいな感じで、それぞれの個性がある。しかし、その個性や長所や短所をしっかりと理解する事が出来てこそ、目的に沿った選択が可能になるという事だ。

 

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ロクマルと針葉樹の香り

2015年11月28日 | ロクマル日記

 

 これはランドクルーザー60を所有する者の特権かも知れないが、ランクルに積んで一番嬉しい物は何?って聞かれたら、間違いなくクリスマスツリーの生木です。と答える。そいつは7フィート(2メートル)程の長さがある針葉樹であり、小さなちくちくする葉がみっちりと詰まっている。生木の積み込みと降ろしの時には特に小さなちくちくした葉がぼろぼろと車内の至る所に激しく散らばってしまう。

 

 毎年サンクスギビングデイの次の日(ブラックフライディ)に特定のお店にクリスマスツリーを買いに行く。今年は仕事が入っていたのでお店に入ったのは夜の9時を周った時間であった。お客は我一人だけ、レジで支払いを済ませると若いあんちゃんがクリスマスツリーを担いで一緒にランクルまで来てくれた。後ろのヒッチを開けると丁寧にツリーをランクルに収めてくれた。Happy Holiday's ! と言ってチップを渡す。ちなみにこのクリスマスツリーの値段ですが、ブラックフライディのディスカウントもあり20ドルでした。

 

 おそらく、どんな車内香水や消臭系の香りよりも生木の針葉樹の香りは豊かだ。それはヤニの臭いでもはあるが、ヒジョーに癒される気分になる。僕はこれをミトラスの香りと呼んでいる。太陽の日光時間が短いこの時期に生命力のある生木から元気を頂く。ランクルの車内で森林浴ですな。

 

 一年に一度だけのクリスマスツリーの生木をランクルに載せて帰宅する僅か20分程の快至な時間を楽しんだ。今朝は針葉樹の小さな葉が散乱したシートを手で適当に掃除しながら、古いランクルの外観や内観の傷や汚れをいちいち気にする事無く使い続ける事の有り難さを感じた。ランクルは重いクルマなのだが使う人の気分は軽いかも。ロクマルには数値なんかでは表現する事が出来ない、使ってみて楽しいな、とか豊かだな、って感じる良さがあるね、それらを引き出してやるのが ”ロクマルに乗る” っていう事なのだろうな。

 

 

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アフター サンクスギビングディ

2015年11月27日 | 日記

 今年の秋が始まる頃、郊外を散歩していると、

 

おや!?

何かが動いたような...

岩かな?と思って目を凝らしてみると。

 

わっ! いるぞ、ターキー!

ワイルド ターキー(七面鳥)です。

 

黒グロと輝くその姿、

まるまるして、おいしそう!!

 

サンクスギビングディ、が今年もやって来ました。

これは、何時か見たあの七面鳥かな?

 

 

重さを量ってみると、9.7kg

けっこう重いです。

 All Natural (全て天然物)と書いてあります。

まじか?...怪しいな。

 

裸にすると...

結構な、グロさです。

命を喰らう為に、今年もこいつと格闘しました。

 

 サンクスギビングディの次の日の挨拶は、昨日のターキーはおいしかったか?である。おいしかった!Very good, という返事を期待するのであるが、最近はターキーを食べない人も増えている様子だ。ターキーを食べる食べないは個人や家庭の嗜好や事情があるのでそれは仕方がない事だと思うが、ターキーを食べるというセレモニーは特別な事だと思っている。七面鳥の買い付けから味付け、下ごしらえ、実際にオーブンで焼くにも4時間という時間がかかる。そして、それを食する為に離散している家族が集まり、親戚が集い、友達が集まる。一つの肉塊からナイフで切り取られた肉のピースが各皿に載せられる時は同じ釜の飯を食うのような、まさにそういう感覚であり、一つの肉塊が人と人を繋ぐ役割を果たしているのだと感じる。そういった意味で、ターキー食ったか?という挨拶に、食った、旨かった。という返事が帰って来ると、なぜか?ほっとしてしまうのは僕だけではないと思う。アメリカにおける伝統的な食事であるサンクスギビングの夕食に皆が集まって七面鳥を食する機会というのは、やはりいいものだなと思う。

 

今年も上手く(旨く)焼けました。

今年もターキー食べましたよ。

 

HAPPY THANKSGIVING !

...秋は終わりましたね。

 

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ロクマルというのはライフスタイルの事かな

2015年11月22日 | ロクマル日記

 

 ロードバイクに乗るのは10月一杯までだろうと思っていたが、朝日が昇って周りが輝き出すと、家でおとなしく過ごす事がもったいなくて走り出す。11月も半ばを過ぎると外気は10度以下だが30分も走るとジャージの下は汗ばむ。夏のように額に流れるような汗をかく事はないが11月という月が自転車にはいい季節であるという事を知った。ロードバイクに乗っていると複合的に連鎖的に健康の事を意識したり、限りある時間の有効な使い方などを考えたりする。すれ違ったり、追い抜いたり追い越されたりするサイクリスト達と軽く挨拶を交わしたりする時に、彼ら彼女らも同じような事を考えているのだなと思う。ランドクルーザーで走る時にはゆっくりと走る事を好とする自分が、ロードバイクではいかに速く走るかを意識している。朝日に照らされる自分の孤独な姿を無心で追いかけながら、その一瞬一瞬を楽しんでいる自分がいる。

 アンドリューホワイトは4X4とはライフスタイルの事だと言っているが、僕にとってロードバイクはロクマルのある生活の延長であると思っている。つまり、ロクマルから派生する複合的なライフスタイルの一つなのである。ロクマルとは機械の事ではなくて、ライフスタイルの事という観点は、食事や健康の事、あるいは仕事や人間関係、そして中年以降の男の生き方や嗜好などに適度な刺激を与えてくれるものだと思う。11月の空は澄み渡り、葉を落とした木々の隙間からハドソン河の青い水面が太陽の光を反射してキラキラと眩しく輝いていた。その光景は人生の後半(秋以降)はまだ輝いている期間じゃないかという事を示唆してくれている様でもあった。

 

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頭文字 D

2015年11月21日 | VINTAGE CARS

 

 天候の好い週末に今週納車したToyota AE86を見せてもらった。両側のドアに “藤原とうふ” のステッカーを貼れば完璧、という程に外観は良く真似して造られている。オリジナルのAE86は1.6Lの4A-GEUエンジンが搭載されているが、この車両はスープラか何かの大型のトヨタ製エンジンが搭載されており、ハチロクらしさであるライトウェイトクーペのスポーツカーではなく、ダイレクトに表現するとハチロクの皮をまとったマッスルカーという感じである。アメリカでのスポーツカーというとコルベットに代表されるような感覚が強い。よってアメリカ人のオーナーが日本的な思考を集結したスポーツカーを手にした後に、改良や改造する機会を得たならばどの様な選択をするのかは想像出来る。衝動買いをしたK君はこいつは自分が探していた物とは違うという事を知って、早速売りたいという姿勢である。

 現在のアメリカで1.6Lと言えば多くの人々は小型車だという認識しか持たないであろう。実用的でもあり、走らせれば駆る楽しさを感じる。シンプルな1.6L-FR-マニュアルスポーツカーのAE86。この車の存在が良く知られる様になったのは映画やマンガの影響がある。結果として、オリジナルに近いハチロクが少ないという事が第一の理由で、幻の名車になりつつあるのが現在のアメリカでのハチロクである。K君は、衝動買いが許されるのはオリジナル車だけ、という事を高い授業料を払って学んだ様子であった。

 

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Ouray County Sheriff Department

2015年11月19日 | FJ CRUISER

 

 ロッキー山脈が連なるコロラド州のOURAY COUNTY (オーレイ郡)は、FJクルーザーの愛好家達にとってはよく知られた地名である。そこでは近年、毎年7月にFJSUMMIT が開催され、全米からFJの愛好家達が残雪の残るロッキーを舞台にFJと共に過ごす思い出を刻む為に終結する地である。それ故に!?そこで活躍するパトロールカーはFJクルーザーなのである。或いは、そこではFJクルーザーがパトロールに活用されているが故にFJSUMMITが開催されるのだ、という声もある。

 

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比べられない面白さがあるっていう事

2015年11月19日 | FJ CRUISER

MME Challenge - Point-to-point can a TRD FJ Cruiser be quicker and more fun than a TRD Toyota 86 (GT86, FT86, Scion FR-S, Subaru BRZ)? We find out exclusively at Motoring Middle East, with a blast across the desert of Sharjah in the United Arab Emirates.

 アラブ首長国の荒野の砂漠を舞台に、おそらく当地のトヨタによって製作されたTRDのプロモーションビデオだとは思う。砂漠という決して色彩が豊富ではない環境の中で、TRDのパーツが組み込まれたFJ CRUISERと GT86は白いボディーにTRDのデザインディケールが冴えている。砂漠の砂丘(デューン)の中ではFJ CRUISER の方が速く面白いという結論になってはいるが、FJにはFJの、86には86の、それぞれの面白さがあるという事が理解出来る。

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名車が納車されました ...隣に

2015年11月17日 | VINTAGE CARS

 昨日隣人宅に納車されたのは、走り屋なら誰でも知っているあのクルマであった。ある人はそれを名車とも呼ぶ。そのクルマは製造されてから30年程歳月が経っており、最近はほとんど路上で目にする事はない。しかし、その存在はとてもインパクトがあり、車庫の前に停めておくと通行人車が車を停めて手元のモバイルで写真を撮って行く。

 

左側は911です。右側がそのクルマです。

 

それにしてもあれだな、

人間世界というのは実に不思議だ、

つーか、恐ろしい世界だ。

 

...?

 

なぜか、と言うと。

僕が欲しいなっ、て思う車を隣人が揃えてくれるからだ。

無言で意志が伝わっているのは、なぜ?

 

このクルマの詳細はまたの機会となります。

 

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アンドリュー ランドクルーザーで語る

2015年11月15日 | LANDCRUISER

 Andrew St. Pierre White 氏については以前にここでも紹介した。彼は現在もアフリカ大陸の南東部を中心とした4X4の活動を展開している。僕は彼に会った事はないが、彼が4X4の走りやアウトフィッターについて語るビデオや記事は多くの示唆が含まれており勉強の教材として活用させて頂いている。よって、彼の事を師と呼ぶのが好いのかも知れないと思ったりする。さて、先生(師)と生徒(弟子)の関係について、それは先を行く者と後に続く者との関係ではあるが、一つ大切なポイントがある。多くの客観的な理解では、弟子は目標を先生自身に置いていると思う。しかしそれだと、いつまで経っても弟子は先生を超える事が出来ないのだ。だからこそ、弟子は先生が目指しているものを目指すという共通の目標。つまり目標の共有制が師弟子関係では大切なポイントではないかと思っている。

 

ホワイト氏の目指しているもの、その4x4に対する哲学は以下に要約される。

 

It's not just machine -

 A fourwheel drive is a lifestyle.

4x4とは機械の事ではない、ライフスタイルの事だ。

Andrew St. Pierre White

 

Toyota Land Cruiser - The Ultimate Camper Conversion


The vehicle I was driving was a Toyota Land Cruiser 105 Station-wagon. This vehicle is a 100-series, but with an 80-series chassis – to my mind, one of the most outstanding 4x4 vehicles ever produced by Toyota. But being a station-wagon meant it has its limitations in terms of living out of for extended periods. So my mind drifted toward the Land Cruiser 78-series wagon, known in Australia and some other countries, as the Troopy. This basic light truck with its cavernous rear load bay would make the perfect basis for a live-in camper style vehicle, while still being small enough for use as an overland transport that could reach places larger trucks simply cannot go. This would be my 5th Land Cruiser and 11th 4x4.

The story of that vehicle and the three years of its designing, building and testing became part of a South African TV series, as well as a number of YouTube videos, first released in 2012. They concluded with the forth one, released this year (2015).

 48分に及ぶこのビデオは今年2015年に南アフリカのテレビで放映されたものだ。ランドクルーザートルーピーに出会い、そのランドクルーザーをエクスペデッションキャンパー仕様に改造して、ザンビアや南アフリカのアウトバックを駆け巡る事を楽しんでいるという設定になっている。このビデオで彼は一体何を伝えたいのかというと、a fourwheel drive is a lifestyle. の世界である。 このキーワードは四駆を愛する人々が掲げる共通の目標である。

 ホワイト氏は4x4ライフスタイルというテーマを様々な角度からアプローチしており、抽象的なこのテーマを具体的に表現したいとする課題を負っているように感じる。アフリカの大自然の中でのちっぽけな人間の存在。その小さな人間が神から与えられた大自然を満喫する為の一つの手がかり的な存在としてランドクルーザーを必要としている。ランドクルーザーは人間を神に一歩近付けたのだと思った。

 

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Border to Border Toyota Tundra TRD-Pro

2015年11月13日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 新車のToyota Tundra TRD-Pro を駆ってテキサス州のメキシコ湾に面したメキシコの国境から北アメリカ大陸の背骨のロッキー山脈を越えて、合衆国の北西に位置するワシントン州の太平洋に面したカナダの国境まで、18日間の時間を掛けて、Corst to Cost, Border to Border の走りの企画を実行するのはフレッドウィリアム氏である。75マイル(時速120キロ)での巡行の続くフリーウェイから、フラットダート、ロック、サンド、とバラエティに富んだトレイルを過酷な使用にも関わらず余裕でこなす走り(そのようにしか見えない)は実に気持ちがいい。

 

Border 2 Border! Epic American Road Trip in a Toyota Tundra TRD Pro

On this episode of Dirt Every Day presented by 4 Wheel Parts, Fred cuts a diagonal line across the lower 48 in an epic road-trip in Toyota’s new Tundra TRD Pro. From the Gulf of Mexico to the north western Pacific/Canada line Fred and his team explore a variety of off road destinations on an exciting 18-day adventure.

 タンドラTRDは十分なパワー(5.7L V8 DOHC 32VALVE) と足回り、そして快適性をも備えている。タンドラTRDはピックアップトラックという枠を超えて、現在のアメリカンスポーツカーと呼ぶのに相応しい存在なのではないだろうか?

 

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Best 4x4 For World Travels

2015年11月10日 | OVERLAND VEHICLE

 

The FJ60 and FJ62 might just be the best world car that we can think of. That we mean that parts for these trucks are going to be available almost anywhere they have roads. these things have been bashed through roads and trails from the outskirts of timbukyu to New York City and back. ....

  トヨタ ランドクルーザーFJ60とFJ62は、現在の所、我々が思うにベストワールドカーである。(世界中を旅行するに最も適したクルマだという事)それはまず、どの国に行ってもパーツが存在するという事。よって、サハラ砂漠のTimbukyu(マリ)を走破してニューヨークシティまで辿り着く事が出来る。アフリカの奥地やヒマラヤ山脈、そして、シベリア地方に至るまで現在も信頼を置かれて活用されている。

 

 上記の記事を紹介しているのは最新号の Petersen's 4Wheel & Off-Road 誌である。表紙にある Adventure Time Any Time の特集の誌中で Best 4x4 for world travel としてランドクルーザーFJ60とFJ62が揚げられている。

 ロクマルのオーナーにとっては嬉しい記事だ。こういう記事がロクマル維持を後押ししてくれる。ワールドトラベルとくるとハイラックスやランクル70系、特に78トルーピーが思い浮かぶのであるが、アメリカにおいて70系やハイラックスが存在しない故に、アメリカの存在を無視して世界を語るでなかれでもあろう。それはBJではなくてガソリン車のFJが揚げられている事からも感じられる。ならば、80系とも思うのだが、60系の方が構造がシンプルで修理やメインテナンス性がいいのかも知れない。

 

 TLCAが発行するToyota Trail 誌のTRDパーツの広告は最近毎回FJ60である。

 なぜ Best 4x4 World travels カーがFJ60なのか?という問いに対して誌は結果的にそうだという検討から取り上げたに過ぎない。僕にとって、同じDNAを持つロクマルが世界の僻地や都市で活用され続けているという事は誇りでもある。更に、ワールドトラベルに相応しいというのには感覚的や視覚的な見地もあるのではないだろうか。ロクマルのステアリングを握ってそのシンプルなシートに座って走るからこそ、その前後左右の窓から見える景色はより味わい深く感じるのである。ロクマルを駆る世界から巡る世界を眺める事がBESTであるという意味が同時に重なっているのではないだろうかとも思っている。

 

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澄み砥がれた感覚が欲しいのだ

2015年11月08日 | 日記

 

 紅葉がピークを迎えた森の中の一本道の長い下り坂。ギアをトップに入れて更に踏み込む、やや腰を後ろに引いて、ドロップハンドルの下の深い所を握り一指し指と中指をレバーに掛ける。コーナーの直前でペダルの回転を止めて曲がる側の反対側のペダルを下げ、その足に体重を掛けてリーンウィズの姿勢でコーナーを攻める。続くワインディングロードではアウトインアウトでコースを選択し足の回転を維持する。落ち葉で路上の起伏が分らず荒い衝撃が続くが、腰を上げて腕と足でショックアブゾーバーを意識する。風に舞った落ち葉が時々顔や体に当たる。

 

 登り坂での持久力もさながら、下り坂でのスピードを楽しめるようになったがゆえに以前と比べて速く走れる様になったかなと思う。下り坂には真剣勝負の世界がある。剣道で互いに向き合って出方を探るようなピリピリした感覚の様でもあり、それを形で表現するならば、澄み砥がれた剣の先に立つ感覚である。

 

 先週から始まった仕事のプロジェクトで連日早朝から深夜近くまでニューヨークのビルの中で缶詰状態であった。マンハッタンというアーティフィシカル(人工物)の中にいると季節を感じるのは道を歩く人々の服装と大きなデパートのショウウンドゥの世界である。時間は休む事無く流れ、季節はめまぐるしく変わり、今年のニューヨーク周辺の秋の紅葉は既にピークを過ぎたようだ。

 

 穏やかなナチュラルな世界を感じて楽しむ事が出来るのも、シャープな世界があるからこそだと思う。自分にとって仕事に没頭する機会があるからこそ休日のロードバイクは最高の気分転換となる。落ち葉を踏みつける音、臭い、太陽のまぶしい光り、朝のまだ冷たい空気、朝日に映し出された自分の影との対話、それらは全て来週のエネルギーの元となる。

 

 僕は欲張りなんだ、と思う。目の前を通り過ぎる自然の美しさや情景を目で見て感じているだけではもったいないと思ってしまうからだ。道に溜まった落ち葉を蹴り散らし、息を切らしながら秋の紅葉に包まれた森の道を駆け巡る時に、僕は風になる。こうやって穏やかな秋の自然の中で研ぎ澄まされた感覚を求め楽しめるという事を知るのは、表現は変だが財産だと思う。今年もクリスマスが近づいてきて、何か欲しい物があるかい?と聞かれたりすると。はい、あります。澄み砥がれた感覚が欲しいです。と、今年からは意味深い(不解)な事を言う準備は出来ている。

 

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V W の排出ガス規制問題に思う

2015年11月02日 | 日記

 自動車販売数世界一を目指して邁進していたVWの不正ソフト搭載問題がニュースとなって世の中に広まったのは、今年2015年の夏の終りの9月18日であった。発表したのはアメリカの環境保護庁(USEPA)である。このニュースを耳にした時には信じ難いと思った。まさか、VWのようなヨーロッパを代表する大企業が大きなリスクをとって、ばれたら会社が傾く様な不正をするかい?と思っていたが、それからそれ程時間が経過しない内に、不正は確定となったのである。VWが掲げていたクリーンディーゼルという表題は実は実態の伴わない幻であり、そのテーマに親しんでいた多くの人々の信頼を裏切る結果となってしまった。

 

 2015年9月18日、アメリカの環境保護庁は、フォルクスワーゲンが、アメリカの自動車排出ガス規制をクリアするため、ディーゼル自動車に不正なソフトウェアを搭載していたと発表した。このソフトウェアは、試験であることを自動検知し、排気ガスをコントロールする機能をフル稼働し有害物質の量が大幅に減るようになっていた。しかし、自動車が通常走行する場合は、環境基準の40倍に上る窒素酸化物などを排出していた。このように試験だけをクリアする機能はディフィート・デバイス(無効化装置)と呼ばれ、アメリカでは違法である。

 2015年9月20日、フォルクスワーゲンは不正を認めた。翌月曜日、環境保護庁は同社がほぼ一年間にわたって不正を否定してきたが、2016年に発売する車両の認可を保留すると脅して初めて不正を認めたと発表した。翌9月23日水曜日、CEOのマルティン・ヴィンターコルンは辞任した。9月25日金曜日、前ポルシェ社長のマティアス・ミュラーがCEOに就任したWIKIより引用

 

こういったニュースが大きく報道される中にあって、つくづく感じる事がある。

それはスズキという企業の存在とその強運だ。

 

 

 2009年12月にはフォルクスワーゲン(以下『VW』)との包括的提携を発表した。VW側はスズキの発行済株式の19.89%を24億ドルで取得する一方で、スズキ側もVW株を「VWがスズキ株式の取得に投じた金額の2分の1を限度として」取得するほか、ハイブリッド車等の開発でも提携するとしていた。 2011年3月に発表されたVWの年次決算報告書の中でVWはスズキを「財務・経営面で重大な影響を及ぼせる会社」にあげた。スズキの鈴木修会長兼社長は提携時に両社は対等な関係を維持することを約束したはずだとしてVWに対して不快感をしめした。 6月にスズキがフィアットからディーゼルエンジンの供給を受けることが発表されると、VWは提携合意に違反するとして抗議を行った。 スズキは、技術的支援が受けられなかったことや、VWがスズキを「財務的、経営方針上、重大な影響を与えることができる」会社とみなしたことを理由として、2011年9月12日にVWとの提携を解消すると発表した。互いに購入した株式については売却を求めるとした。VWは2011年10月27日発表の決算報告書ではスズキを持ち分法適用会社から除外した。スズキは提携の解消を求め国際仲裁裁判所に調停を依頼している。

 2015年8月30日、国際仲裁裁判所が、VW保有のスズキ株を売却すべきだという判断(判決)を示し、VWが保有するスズキの全株式(19.9%)を手放すことになり、正式に提携解消となった。スズキ会長兼CEOの鈴木修は同日の記者会見で、記者から「VWとは別の分野での協力することはあるか」との質問に対し、「離婚した人とまた再婚することはないだろう」と述べた。WIKIより引用

 

 

手元に2009年の春に出版された、僕は中小企業のおやじ、鈴木修 という本がある。

 この本が執筆された2008年はアメリカでリーマンショックからなる金融危機、経済混乱が起こっていた時代で、スズキも大きな危機に遭遇してい時期であった。この本の中にはスズキ社長の哲学が記されている。

その本の書頭に記された短いメッセージ。

 

僕は中小企業のおやじ。

やる気、そして

ツキと出会い、運とともに

生涯現役として走り続けるんだ。

 

 結果、スズキはVWと共に沈む事にはならなかった。

運というものについて、スズキ会長兼社長から学ぶことがあると思うなぁ。

 

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ベーシック オフロード ドライビング テクニック 

2015年11月01日 | OVERLANDERS

The Land Rover Defender (initially called the Land Rover Ninety and Land Rover One Ten) is a British four-wheel-drive off-road utility vehicle developed from the original Land Rover Series launched in 1948. In October 2013 Land Rover announced that production would end in December 2015 after a continuous run of 67 yearsalthough local sources suggested it would continue until at least February 2016. 

 今年2015年を最後に(生産ラインの終了は2016年の2月)1948年からランドローバーシリーズとして始まり、後に90/110となり、現在はデフェンダー呼ばれる67年間継続した英国の本格的なオフロード車の生産が終了する。ディフェンダーは来年以降ははランドローバー社の手を離れてオーストリアでの少量生産が検討されてはいる。近年の快適で様々な装置の付いたSUV、そして姿を消しつつあるシンプルなオフロード車。これが時代の流れというものなのであろう。同時に以前は必要とされたベーシックオフロードテクニックの一部も、現在はドライバーに代わってコンピューターやセンサーが代行し、オフロードテクニックを覚える事よりも各スイッチの扱い方を覚える事がまず大事なのかも知れない。

 人生は結果、楽しんだ者が勝ちだ。その為ならば正直クルマなんて何でもいいんじゃないかとも思う。モロッコのサハラ砂漠を最新のレンジローバーで快適に走る事も、古いランドローバーのシリーズで熱風にあおられながらトコトコ進む事も、或いはフェラーリテスタロッサを駆ってフラットダートを飛ばす事もそれぞれ楽しい事なのだ。そういった多様な選択圏が存在する中であるからこそ走りの基本は最も大切な事だと感じている。ベーシック オフロード ドライビング テクニック というのは古いオフロード車に乗って未舗装地を走る人々にのみ必要な知識ではない。また人種や国境を越えて、南北などの経済格差も無視した基本となる知識なのである。今後も機会のある度に多様な角度(視点)からオフロード ドライビング テクニック を自分なりに学習して行きたいと思っているが、それはあくまでも “基本を極める為に” なると思っている。

 

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