ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

1983 Landcruiser FJ60

2014年08月29日 | LANDCRUISER

 1983年の83716マイル(約144000キロ)のランドクルーザーFJ60が地元の市場に出てきた。製造から30年を過ぎたロクマルにしては少ない走行距離。外観から察するに、ガレージ保管で時々普通に使っていた印象がある。アメリカの北東部で仕様されてきた車体としてはかなり良い状態ではないかと思う。

 

 ランドクルーザー60には3種類のブルーが存在する。1983年という年式から、これはミディアムブルー(カラー番号#857)である。1981年から84年まで続いた初期のロクマルのブルーである。

 

 

 ロクマルオーナーが同じロクマルを観ると、外観だと具体的な錆の発生箇所や欠点を指摘する事が出来る。それは所有する事によって、経験が蓄積され自車と他車を比較的に観る事が出来る様になったからである。初期の所有時にはそれは観えてはいなかった。これを車種や年式には限られるが、その車の知識と呼ぶのであろう。もしも、将来に車を買い換える機会が生じた時に、同じ車を選択するならば、その蓄積された知識は大いに役立つであろう。しかし、他車や年式の新しい同車に乗り換えると、それらの知識は無駄にはならないが同じようには役にたたない。

 

 次にまたロクマルを選ぶとしたら良い状態のロクマルを選び抜く事が出来るかも知れない。しかし、そう思った時には運良く良いとするロクマルが市場にあるとは限らない。そして良いと思うロクマルは異なる見方をする他人に嫁がれて行く。車の所有というのは縁かな。ただその縁というのも、よき縁を求める努力を継続する事によって名馬にめぐり合うのかも知れない。

 自分の現行のロクマルには課題は多いが、まあそれも縁であろうと思っている。

 

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再販 ランドクルーザー70

2014年08月28日 | LANDCRUISER

 

「ランクル70」、10年ぶり復活の理由

 トヨタがこだわった"最強のオフロード車"

トヨタ自動車は8月25日、四輪駆動車「ランドクルーザー70(ナナマル)シリーズ」を、10年ぶりに日本で発売すると発表した。

 ランドクルーザーは、1951年に警察予備隊(現・陸上自衛隊)の要請で開発された、「トヨタ ジープBJシリーズ」を原点に持っており、悪路を走るタフさが売りだ。「ランドクルーザー」という名称になったのは、1955年の「20シリーズ」から。現在はオフロード性能を突きつめた「70」のほか、ラグジュアリーなワゴンタイプとして進化した「ランドクルーザー200」、オンロードの扱いやすさも重視した「ランドクルーザー プラド 150」の3つのシリーズがある。

 ランクルブランドの累計販売台数は790万台。「70シリーズ」だけでも、これまで世界180カ国で販売されてきた。ただし、「70」はディーゼル規制などをきっかけに、2004年に日本国内で販売を終了。以降は海外だけで売られてきた。

シリーズごとに集まるユーザー

 今回は来年6月末までの期間限定だ。バンタイプ(360万円)と、荷台を持つピックアップトラック(350万円)の2モデルを用意した。いずれも4ドア5人乗りで、V6・4.6リットルのガソリンエンジン、マニュアルトランスミッションの海外仕様車を、ほぼそのまま販売する。

 ではこのタイミングで、70シリーズを復活するのはなぜか。

 ランクルのチーフエンジニアを務める製品企画本部の小鑓貞嘉氏は「たくさんのファンの声。今年は70シリーズの誕生30周年に当たること。またランクル本来の魅力を日本でも味わっていただきたいこと」と3つの理由を挙げる。

 実際にランクルには、ブランド全体だけでなく、シリーズごとにユーザーの集まりがある。70シリーズ復活のお披露目となったこの日、会場には老若男女、多くのランクルファンが集まった。

 東京都に住む島田謙佑さん(20)はそんな一人だ。2年前に父親が中古で買った94年モデルの「70」を気に入り、すっかり自分のものにしてしまった。2年間で走った距離は4万キロメートル。ランクルを通じて多くの仲間にも出会った。島田さんより年上で自動車の知識も豊富な多くの“先輩”から、自動車の修理方法やオフロードでのマナーなどを学んだという。

「ランクル70はおもちゃのようで楽しい。車の素人だったが、ランクルを通じて多くのことを学んだ。若者のクルマ離れなんて言われているけど、このクルマがない人生は考えられない」と目を輝かす。

 多くのファンを惹き付けて止まないのは卓越したタフさだ。とりわけ70シリーズは、圧倒的なオフロード性能から、世界中の過酷な現場で使われている。

灼熱の砂漠、地引き網の浜でも

 確かに、中近東の国境警備隊やオーストラリアのパークレンジャーは、灼熱の大地を走る。オーストラリアの炭鉱では、地下1500メートルの坑道で塩水と酸性水の中、作業をする。「ランクル70でも3~4年しかもたない。でも、ほかのクルマだと半年で壊れてしまうので、これしかないと言われた」(小鑓チーフエンジニア)。中東では、漁師が地引き網の網を引く道具として使われているという。

 ランクル、特に70の開発では、「信頼性、耐久性、走破性。この3つは絶対に犠牲にしない」(小鑓チーフエンジニア)。過酷な環境で壊れたら、それは人命にも直結する。「だから壊れない。たとえ壊れても戻ってこられる自動車であることを重視している」。鋪装された平地を走る限りにおいては、「300万キロメートルでも400万キロメートルでも何ともない」(同)。

 もちろん、快適性や燃費も大事だが、優先順位はそこにはない。今回の2モデルの燃費は、1リッター当たり6.6キロメートルと、ハイブリッド車で低燃費が代名詞となる、トヨタの自動車とは思えない水準だ。が、欠点よりも、その突出した個性を魅力に感じるユーザーも少なくない。

 ランクル70の受注を見ると、バン500台、ピックアップ250台の計750台に達する。月販目標とする200台を大きく上回っている。

 近年、新興国を中心にランクルの販売台数は右肩上がり。2013年は全世界、シリーズトータルで、40万台弱を売り切った。

 販売の9割以上は海外であるのに対し、生産は70を含めてほとんどを、国内で生産する(ケニアでの組み立てと中国向けのみ中国生産がある)。しかも部品の90%は日本製だ。

 近年、大手自動車メーカーは、消費地の近くで生産することを基本としており、それはトヨタも同じ。その中で、国内生産300万台を守ることを公言しているトヨタにとって、輸出でも圧倒的な競争力を維持するランクルは心強い存在なのだ。

 トヨタのクルマは平均点は高いが、面白みがないと評されることが多い。トヨタ自身もこのことを否定しない。そして、その殻を打ち破りたいと考えている。

昨年の東京モーターショーでスピーチをした加藤光久副社長は、「嫌いじゃないけど、好きでもない。そんなクルマはいらないと思っている。好きで好きでたまらない、このクルマ以外は考えられない。お客様にそう思っていただけるクルマを造ること。それがトヨタのクルマづくりの方向性だ」と言い切った。

 ランクル、ましてや70は数が出るクルマではないかもしれない。だが、トヨタが目指す理想像にもっとも近いクルマの1つだ。

 

 ...

 期間こそ限定されているが、日本でランドクルーザー70が再び発売された。これは嬉しい出来事である。何が嬉しいかと言えば、トヨタの中に分っている人々がいる事が分った事である。

 

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自動車工場見学

2014年08月27日 | NEW CARS

 ショーウインドウに並んでいる完成したクルマからは見えてこないクルマ造りのプロセス。最先端技術のソフトとハード、そして効率やコスト削減、設備投資や雇用課題など自動車が生産される過程というのは数え切れない要素の蓄積がある。

 

ランドローバー Solihull 組み立て工場

ライン生産。ラインに流れて人とロボットが組み上げて行きます。

 

ベントレーW12エンジンの組み立て

BMWの資本もあり、かなりのハイテク技術の様です。

 

老舗、アストンマーティン

イングリッシュローラーなる道具まで使っています。クラフトマンシップです。

...現在もこうなのかな?

 

伝統のモーガン

正直なクルマ造りと呼ばれています。

 

 こうして観ると、どちらが良いとか悪いではなくて、高級車にも2種類あるようだ。まずは近代設備に多くの投資をしてハイテクの環境の中で大量生産されるランドローバー。そして少量生産でほとんど全てに人の手を必要とするアストンマーティン。お客さんにしてみると、設備投資にお金を払うか、クラフトマンの時給に金を払うか、という立場になる。同じ自動車でも生産過程は随分と異なるものだ、多くの自動車生産の過程はこれらの融合の中で生産される。手造りだがら高い、ハイテクだから高い。どちらも技術を必要とするが、その求められる技術は異なっているように感じる。

 こういう生産過程の違いを知っておくと、目の前に現れた車の評価も変わってくる。

 

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叡智は足元にあるのだよ

2014年08月26日 | TURTLE ISLAND (亀の島)

I have found more to life

In the travels of an ant

Than in the progress of the world

Which has fallen far behind

The place it started from.

 

世界が移り変わっていく情勢なんてもなぁスタートラインにも及ばない、

遥か後方のたわごとにすぎん。

わしは一匹のアリンコが旅をするその姿に、

もっと深い人生の意味を見つけるよ。

 

 これは無名なプエプロインディアンの古老が、

ナンシーウッドという女性に語った言葉の一つである。

 

 

 時間があると、木を見て森を観る為に移動する。クーラーの効いた涼しいカフェよりも木陰が好きだ。別に特別な事をする訳ではない。時々、買ってきたメシを食ったり、水やコーヒーを飲んだり、本を読んだり、そのままま寝たり。ボンネットを開けたり...。こういった深い意味の無い?行動を客観的に見つめる奴がいたのだ。それは自分自身である。

 そして、ある事に気が付いたような感覚がある。

 それは、自分が今まで考え意識してきた内容の多くはこのアメリカ大陸に広く住んでいたネイティブアメリカン(インディアン)と呼ばれる人々達が太古の昔から親から子へ、じーいさん、ばーさんから孫へ伝承されてきた教えであり、作者不明の哲学とでも呼ぼうか、そして、その内容に共振するという事だ。

 

 上記のメモはこうも語っている。

世間に目を囚われていては人生の本質は見つけられないよ。 

大切な事は、ほら、君の足元にあるんじゃない。

 

 さーて今日は、ありんこを探し追いかけてみようかな。 

 

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LANDY って呼ばれています

2014年08月25日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 

 駐車場で一台のレンジローバーを見つけた。1996年まで生産された初代のモデルは現在クラッシックと呼ばれている。近年、クラッシックの存在自体が減った事もあり、こうやってたまに見かけると嬉しく思う。

 

 フロントは広いアプローチアングルを確保したチューブバンパーにウインチ、更に履いているのは鉄チンホイールである。モデルとこの仕様から、このランドローバーオーナーの指向がうかがえる。

 

 ルーフにはマッドタイヤ。そしてよく観ると、アメリカでは見ない低位置のルーフラックが装着されている。これは英国か南アフリカ製ではないかと思われる。

 

 ランドローバークラッシックは後ろのデパーチャーアングルをしっかりと考察して設計されている。その機能的なデザインは正直に美しい。

 このオーナーがランドローバーに求めている世界というものが感じられる一台だ。オーナーはあえてクラッシクに乗っているという感じがする。

 

 ところで、ランドローバーの事をLANDY(ランディ)と呼ぶ一部の人々がいる事を僕はこの夏に知った。ランドクルーザーはランクルと日本では称している。それと似た感覚なんだろうとは思っている。

 

 See you Landy, またどこかで会う事でしょう。

 

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SOPA DE CARACOL

2014年08月24日 | OVERLAND CAFE

 先週はBBQパーティに参加した。特別なBBQではないのだが参加者の国籍がバラバラなので実に面白い機会であった。手を汚しながら肉をほうばって、アルコールが少しまわって来ると緊張という繕いが解けて皆陽気な気分になる。美味しい食事、旨い酒というのは夏の夕暮れ時の陽気な音楽と共に人と人とを溶かしてゆく。

 

 

 肉を焼く煙が香ばしい匂いと共に広がる。サルサとかメレンゲとかラテン系の音楽が力強くビートを打つと、手に皿を持ってリズムに乗って音の周りに人が集まってくる。いい年をしたおっさんどもが普段見せない本性を現す。めかたは重いが腰は軽いぜ!

...仕事になると腰は重いのだが、(汗)

 

皆ぁ、今日は楽しんでくれー

SOPA DE CARACOL

 1990年代にラテン系社会て大ヒットとなった 曲 ソパ デ カラコル 。歌って演奏しているのはホンジュラスの有名グループ、BANDA BLANCA (バンダ ブランカ)。曲名の意味は巻貝のスープという意味で、なぜ?巻貝のスープなのかをホンジュラスのおやじに聞くと、こうやって腰を回す様に動かすだろ、それが巻貝、カラコールなんだよ。怪しい回答だが、そういう気がしてくるのも事実。普段から鍛えているのか、ホンジュラスのおやじは腰の動きに切れがあり、一番踊りが上手かった。ちなみに、BBQパーテーで踊っていたのは全員おやじかおっさんどもです。色気は全く無し。(笑)

 

さーて、更に料理が出来ましたよ!

なんじゃこれ?

鳥(チキン)の丸焼きに見えますが...

 

POLLO DELLENO だそうです。書いてもらいました。

ほぐした鶏肉を鳥の皮に包んでオーブンで焼いた食べ物です。

シーチキンじゃーないだろーなぁ、という程に食感は似ています。

ほくほくで美味しいです。

 

...

はいはい、

ちょっと、そこどけてー!

よっこらせっ、と!

ド~ン!

...

 

さーて、メインデッシュです。

これは豚の丸焼きぃ?

ちょっと強烈な印象ですが、ちんちん(しっぽ)がかわいいですね。

 

さて、切ります。

鳥もこの豚も南米のコロンビアの宴食だそうです。

LECHON COLOMBIA

 

おおーい、皿もってこーい!

 

中は、サイコロに切られた油の無い豚肉と味付けされたライスがびっしりと詰まっています。

 

表面の粘力のある皮と一緒に食します。

香辛料と豚肉と塩、そして燻製の香りが味です。

肉の密度とボリュームがあるので、ご飯を食べているというより、

肉を食らっているという満足感があります。

 

当然、...食べすぎました。ゲップ!

 

...

音楽が流れ、食事が流れ、

そして、今年の夏も流れて行きますね。

 

...

今朝は朝顔が綺麗でした。

今週もがんばります。

 

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乗るというより使う、車というより道具かな

2014年08月20日 | ロクマル日記

 自動車というのはその存在自体がオーラを放っている。そのオーラは更にどのような人が使うか、乗るかによってその色が変わって来るものだ。つまりクルマというのは人の外観を覆う衣類の延長にある存在。中古車が時間と共に使用者によって性能が違ってくるのはこの影響かも知れない。しかし、同時にそのオーラというのは見る人によっても大きく異なる事も覚えておきたい。ランクル60を観てボロイ、古い、という人もいれば、渋い、カッコ好い、と言ってくれる人もいるからだ。

 

 僕にとって、いや多くの人々にとっても自動車は道具。買い物を済ませて車のドアの鍵を開けるのに手が塞がっている時、ボンネットは物置となる。ボンネットの表面には艶が無くザラザラしているので滑り止めにもなっている様子(汗)。

 

 結構重い物も普通にこうやって置いたりする。ランドクルーザー60はやはりトラックです。実用車の特権はそれが当たり前の様に出来てしまう事かも知れない、ランクルの良さとはこの実用性にある。普段使っていてあまり意識した事はないが、僕はこのランクルの持っている実用性にずいぶんと助けられているのだという事に気が付いた。

 いいクルマって言うのもいろんな概念がある。実用性というメガネをはめてみると、時間の経過と共に、あるいは使えば使う程にその良さを感じる(良さに気付くといった方がいいかも)のは、まさに僕にとってはKING OF JITUYOUSHIYA であり、これがオーラとなっている。クルマを使うことの楽しみを静かに感じ続ける事が出来るのが、ロクマルのある生活です。

 

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8月の森を歩く

2014年08月18日 | 日記

 8月のよく晴れた昼下がり。太陽はほぼ真上に位置し、クルマの車内では炎昼のけだるさを感じていた。

 森に足を踏み入れると木陰のおかげで静寂感を感じる。小鳥のさえずりは近くからも遠くからも聞こえてくるが、蝉の声は聞こえない。時々小動物(リス)が木の上の方で小枝を揺らすがその光景はとても可愛いものだ。腐葉土の土の上をゆっくりと歩くと枯葉を圧縮する音と小枝が折れる音が混ざって複雑な音がする。その感触と音はとても気持ちがいい。それは、森には母性が残っており、それが生きていると感じる瞬間なのかも知れない。

 

 人間は誰でも道先案内人を持って生きているという。それは自分の良心という心(個)と、自然(全体)という環境だ。では、何も語らない自然はどのように人を導くのであろうか?

 

 時々歩みを止めて気の向くままに写真なども撮ってみる。そこで話しかけるのはその辺の木や草にではない、自分自身にだ。でも話しかけると...黙ってろっ、て静かに応える。息だけしとれ、と。目の前には生き生きした緑植物で満ち溢れているのだが、そこで感じるのは”無”だけである。

 

 時々草の葉に触ったり、握手しながら、そこに冬の光景を重ねたりもする。また、生命とか栄枯盛衰などの言葉が浮かんでくるが思考をそれ以上発展させないように、ただただ感じるままに、それでいいじゃないかと大きく息をする。大きく息をすると森の精が体に回るのかもしれないが、深く考える事を抑えて安楽な気持ちになれる。

 

 木陰というのは本当に涼しいですね。広葉樹に覆われた森は夏には木陰を造り太陽の熱をさえぎる、冬はその葉を落して光と熱を地面に届ける。自然の営みの中には多くの叡智が存在している。

 

 森から出てくるとランドクルーザーが待っている。

 人間は欲深く、この森だけに限らず大きな自然を自分自身に取り組みたいという欲張った欲望を抱いている。そこにある魅力的な自然を少しでも自分の物にしたいという気持ち。つまり自然を抱きしめたいというか、ほっとけないという彷彿する気持ち。その気持ちこそが、ランドクルーザーというクルマを選んだ遠因であろうと思う。皆が皆そうでは無いと思うが、僕にとってランドクルーザーに乗るという行為は、この手で自然をガシッっと掴みたいとする欲の手段なのだと感じている。

 

 森は何も語らない。いや、語っているけどそれに気付かないんじゃないかなぁ。

 森の声に耳を傾けに、8月の森を歩いてみた。

 

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日産G60パトロールと共に思い出をたどる

2014年08月18日 | EXPEDITION

 1962年、オーストラリア中央部。地質学者で資源発掘者である レッグ スプリッグ は妻 グリセダ と当時10歳の姉 マーガレット、そして7歳の息子の ダグ を連れて、オーストラリア大陸の中央に位置する176500平方キロに広がるシンプトン砂漠の資源調査を兼ねたの自動車横断旅行を行った。それは広大なシンプトン砂漠を初めて自動車で横断した遠征の旅であった。

 

日産パトロール50周年記念(参考記事

 

マーガレットとタグ、そして1962年の日産パトロールG60

 それから50年の歳月が過ぎた2012年の7月、日産パトロールシンプトン砂漠横断50周年記念行事の一環として当時子供であったマーガレットとダグは当時使用した同じモデルのニッサンG60パトロールを駆って当時の形跡をたどりながらシンプトン砂漠の回顧の旅を行った。旅行には現行のニッサン4x4が同行する。

  50年の歳月の間に車の性能も道の状態も格段に良くなった。1962年製の4リッター、6シリンダーのニッサンパトロールはバーズビルの砂漠の端から34キロ西にあるビックレッドと呼ばれる巨大な砂丘の丘を力強く駆け上った。我々は、なぜ父がこのニッサンパトロールを遠征用に選んだのかを実感出来た。

 

 50年前にお父さんとお母さんに連れられて走ったシンプソンの砂漠を、今度は自らがステアリングを握って走るスプリッグ姉弟。感無量とはこういう事なのだな。

 

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My Endless Love

2014年08月17日 | ロクマル日記

 キーを差し込んで、エンジンをかける。窓を全開して、サンルーフを開けて入ったままのエアコンのスイッチを切る。ラジオのスイッチも切る。夏の朝の爽やかな空気が室内に溜まっていたどよんだ空気と入れ替わる。足元の空気が涼しいと感じるまで運転席のドアも少し開け放つ。ラジオのスイッチを入れて、クラッシック音楽にチューニングを合わせる。さーて今朝はこのままオープンで行こうか!5分程して愛妻がやってくる。パッセンジャーサイドのドアを開けて中に乗り込みシートベルトをはめる。では、行きますか、lET'S らGO!

 

 お願い、窓閉めてくれる。髪の毛が乱れる。

...クーラー入れるわね。プチッ!

...はい!

まあ、こんなもんなんですね、夫婦というのは(笑)

 

 肌に感じるのは色なき風、8月も半ばになると既に秋の匂いを感じる。アメリカにはお盆なんてありません。ただ日本人である僕の中にはお盆の意識はある。8月13日の夜、仕事を終えて帰宅時のロクマルの中で久しぶりに聞いた1980年代の一つのラブソング。アナウンサー曰く、3ヶ月間に渡って全米ヒットチャートNo1に君臨した名曲をお届け致します...。

 

 Endress Love. オリジナルはダイアナロスとライオネルリッチーのデュエットですが、多くのシンガー達が後々カバーして歌っています。

 お盆時にラブソング。8月13日の火点し頃に耳にしたこの名曲は長き夜の夢として僕の心を捉えている。おそらく、お盆とエンドレスラブは関係があるのでしょうね。そう理解した事が今年のお盆の収穫です。

 

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希望の国のトヨタ

2014年08月12日 | 日記

 

 カンブリア宮殿という経済トーク番組がある。2006年から始まって2014年の現在も続いている。対話の主導は作家の村上龍氏であり、小池栄子氏がホローにまわる。2006年の4月17日が第一話であった。この記念すべき最初の番組のゲストとして会場に招待されたのはトヨタ副会長の張富士夫氏。トヨタが一番最初に選ばれた理由は日本産業歴史において純利益が初めて一兆円突破を果たした事と、トヨタという自動車会社が何をさておいても日本を代表する企業である事を多くの人々が既に認めていたからであろう。

 その番組の中で何が語られたのか?だが、結果、村上氏はある事を感じて言葉にした。

 トヨタは創業以来ほとんど負けなしで業績を伸ばしていて、石油ショックや円高、グローバリズムや現地生産などの試練にも耐え、環境問題にも深い関心を示している。ソニーを見ればわかることだが、トヨタがやって来たことは決して簡単ではない。トヨタ以外の自動車会社はすべて外資が入っているのだ。危機感を持ち続けなければそういったパフォーマンスは不可能だ。どうやってトヨタは危機感を持ち続けることができたのか。またそれを国内7万人、世界で26万人という従業員にどうやって徹底することができたのか、それを探って示すべきではないかと思った。危機感を持続すると口で言うのは簡単だが、実行するのは極めてむずかしいし、個人や企業によっては危機感の概念すら持っていないこともある。

 すぐそこにある希望 村上龍 より引用

 

 トヨタの業績はそれからも大きな試練を超えて再び伸び続ける。

 トヨタ自動車は4日、2014年3月期連結業績予想(米国会計基準)を上方修正し、本業のもうけを示す営業利益が前期比81・7%増の2兆4000億円(従来予想2兆2000億円)になる見通しだと発表した。円安で輸出や海外販売の採算が改善するのが要因。営業利益はリーマン・ショック前の08年3月期の2兆2703億円を上回り、6年ぶりに過去最高となる。
 売上高は15.6%増の25兆5000億円(同25兆円)、純利益は97.5%増の1兆9000億円(同1兆6700億円)を見込んだ。純利益も6年ぶりに過去最高。ダイハツ工業と日野自動車、中国合弁企業を含めたグループ総販売台数は、従来計画の1010万台で据え置いた。 

 時事ドットコム より引用

 

 危機感、あるいは危機感を持ち続ける事。これこそが成長の要なのだ。しかし、頭では分かっても納得がゆかない気持ちがある。なぜなら僕自身も今まで多くの経営者やマネージャーに接してきたが危機感を抱いている人がほとんどであったからだ。むしろ安泰感を抱いて仕事をしている人はいなかったと記憶している。では、トヨタは何が違うのであろうか?危機感プラス、トヨタ式生産方式と成果主義、あるいはコスト削減の努力の成果なのだろうか?そういった課題を頭の隅に軽く置いて生活していた。

 答えは見つけたのではなくて、向うの方からやってきた。そしてそれはカンブリア宮殿にあった。つまり、この番組が今も続いている事が答えなのである。危機を脱する為の試行錯誤や思考方法に対しては皆努力を惜しまないが、逆に危機を感じるためにこういった番組があるとしたらどうであろうか?危機や危機感から逃げる為に成功方法を探すのか、成功する為に危機感を持つ努力を惜しまないのか、トヨタの継続は後者の姿勢であると感じている。

 

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The Spy Who Loved Me

2014年08月11日 | VINTAGE CARS

 

 1977年の夏に公開された007シリーズ ”The Spy Who Loved Me ” に登場したボンドカーのLotus Esprit S1 (シリーズ1)がアメリカのe-bayに出品されている。綺麗にレストアされたボンドカーは撮影の為に準備された3台のロータスエスプリの内の一台であり、100万ドル(一億円)の値段が提示されている。ただ、車体の路上運転は認可されないというから、展示物という運命ではある。

 

 

 映画に登場するこのロータスエスプリは、こんな車があったらなぁ、こんなシュチュエーションで運転してみたい、を表現したものだ。数多いボンドカーが有る中で、このロータスエスプリの存在はかなり強い印象と存在感を残している。

 

 

 ロータスエスプリは1976年から2004年の28年間の長期に渡って製造されたスポーツカーであるが、その生産数は約一日1台(10675台/28年、年中無休として)。初代モデルのシリーズ1は1976年から1978年の2年間に渡って製造された。デザインはジウジアーロ、フレーム構造にファイバーーグラス(FRP)のボディ、エンジンは2Lの4気筒で160HP、重量は2205ポンドとキロに直すと1000KGを切るライトウェイトスポーツカー。

 

 

 1977年 007 ロータス エスプリ S1

 

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ロングアイランド ドライビング 8

2014年08月09日 | LONGISLAND EXPRESS

 8月前半の爽やかな休日の一日であった。夏なのに日中も涼しく快適で、書斎の大きなガラスドアを開け放していると、カーテンの揺れと共に常時涼しい風が足を包んでくれる、この感覚が気持ち良い。気が付くと時計は夕方の7時。夕食の支度の為に立ち上がり、冷蔵庫を開けると昼食の時に購入したマクドナルドのアイスコーヒーが氷を残したまま残してあった。それを持ってソファーに転がり、そのまましばらく虚ろな時間を過ごす。窓の外が暗くなるのと平行して徐々にやる気のスイッチなるものが入ってきたかな?

  モバイルの中の写真の整理です。すれ違い、追い越し等、何かの縁で路上で目に留まった乗り物。我がロクマルも他人の目に留まっているのだろうか?と思ったりもしながら、運良く写真に納まった車達です。

 

一際目立っていた駐車場の中のフォードF-150。

足回りに手を入れています。

 

特徴はこのダブルマフラーです。

 

BMW

 

4RUNNER ニューフェース

 

おおーっ!80年代のトヨタ マークⅡ、チェーサー、クレスタ?

いえ、アメリカでは、クレシーダ (Cressida) です。

 

消防署のフォードF-250。

 

タコマ4ドア。

この4ドアのマニュアル仕様があればいいんですけどね。

 

ピアノの先生のホンダシビック、マニュアル車。

このモデル、意外と無いんですってねぇ、

はい、市場にはほとんど出てきませんねぇ。

 

広ーい!ルーフラックが気に入って取った写真、

フライトライナーです。

 

おっ!ベントレー

 

おおっ!初期型レスサスGS(クラウンアリスト)

僕の好きなセダンです。

 

おっ!優雅な、メルセデスベンツ

 

お!ランドクルーザー200

 

ん!ランドクルーザー100

 

おっ!流行のリフトアップチェロキーだな。

 

おおー!マクラーレンかぁ、

 

おっ!MAZDA RX-7 (サバンナ)

 

浜ちゃんでーす!

 

おおっー!ラングラーTJに手作りラック、そして手作りボート?

 

おほーっ!トヨタ、バックツウザフューチャー風トラック。

 

おおおーっ!フェラーリディーノ308GT4

 

おっ!あれは、

 

極上中古車のベントレー。

 

 おっ!VW ウエストファリア キャンパー 

 

でかーっ!オーバーサイズ、

家の売り上げは良さそうですね。

 

横を走るフォードエクスポローラーと比較すると、

その大きさが分かります。

 

Yes Coke Yes!

コカコーラ、レッドサマー

 

おーい!おっちゃん。

売れています。

 

 

夏の上空の雲の形を観ながら、妄想を膨らます。

おっ!これはプードルかスフィンクスか?

 

来週も元気に行きましょう!

 

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オーバーランダービークルとしてのランドクルーザー100

2014年08月08日 | OVERLAND VEHICLE

 2007年に生産が終了してから7年という期間が過ぎて、北米においてはランドクルーザー100をオーバーランドビークルとして使用するのがいいんじゃないかという流れがある。

 

 大きな理由は3つある。まずは値段、平均車体価格が$15,000を下回る様になった事。(The best overland vehicles for under $15000, by Expedition Potal) 中古車を購入する時にはローンを組んだりするのだが、7年以上の歳月が過ぎると車の物としての価値が下がるので仮にローンが組めたとしても金利は高くなり、消費者と販売者の間には壁が出来る。消費者は一括で払ってしまうか、クレジットカードなどを使って高い金利を払って購入するか。販売者は在庫を抱えたくはない。で、その壁を両者が低くする為に交渉の余地が生まれてくる。結果、値段は下がる傾向に流れる。

 2つ目の理由は車の持つ信頼性である。これは他のメーカーの同年代のSUVと比較しても分かる事で、あまり説明は要らないと思う。消耗部品を交換してきちんとメインテナンスがされていれば20万マイル(32万キロ)などのオドメーターの表示を見ても驚く必要は無い。アメリカでは平均的に西部で使用されてきた車はマイレージ(走行距離)が高いです。東部で使用されて来た車は走行距離は短く内装も意外と綺麗だったりしますが、管理が悪いと下回りなどに錆が発生しています。いずれにせよ、中古車の購入時には多少の手入れは必要となります。

 3つ目の理由は使用目的です。独立懸架という足周りはオフロードに向かないと言われて久しいですが、実際に100を使ってアメリカは勿論アフリカやオーストラリア大陸等をオーバーランド旅行する人々が存在し、機能に問題なく道具としての役目を果たしている事から、荷物を積み込んでの長旅、未舗装地の走破性は先に挙げた信頼性と共に高い。ロッククローイングなどの使用はラングラーに譲るが、オーバーランド旅行には向いている。という事。

 

Watch Cruiser Outfitters build their 2000 Toyota Land Cruiser in 48 hours then take it to Baja Mexico for the Baja 1000.

 値段が下がった事で未舗装地を走破して車体の傷や凹みを嫌う気持ちが消滅し、ボディやフレームに多少手を加える事も気分的に楽になった。生産が終了して7年を経過してから、ランドクルーザーが本来持っている機能を十分に使ってやろうとする人々の手に渡りやすくなったという事である。

 

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マイクとパイクとフレイトライナー

2014年08月05日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 

 93回目を迎えた2014年のPikes Peak International Hill Climb(パイクスピーク)が今年も6月30日に開催された。このパイクスピークは日本勢の参加もあり日本人のモータースポーツ界にとっても関心の高いイベントである。その中でも年々エスカレートして行く マイク リィアン の駆る スーパーターボを搭載したフレイトライナー カスカデア PPS は関心の枠を外れる事は無い。

 

SIZE MATTER 2

スポンサーを獲得して、紹介ビデオ(プロモーション)も製作しました。

注目度と関心を盛り上げてくれます。

 

しかし、今年は半ばでクラッシュです。

路肩から外れて20メートル程落下。幸いマイクは無事でした。

オートブログの記事によると、事故の原因等は分かっていない様子です。

 でも、つくづくマイクは運がいいなぁと思った。もし、事故が高所で起こったならば路肩を外れたら引っかかる立ち木など全くなく悲惨な惨事になっていた事も考えられるからだ。神はマイクに再び挑戦する機会(チャンス)を与えられたのだと思う。

 パイクスピークというのは本番は十数分間のレースである。この十数分間のタイムの為に残りの一年間の準備の時間を過ごす。そういった意味でレース、レースへの参加と言うのは相当キツイものなのです。表に現れるのは氷山の一角以下、この事故が(挫折)が後の栄光に繋がって行く事を願っている。いずれにせよ、挑戦する男達の存在はやはり魅力的だ。自分も何かに挑戦したい、と炙られるからである。

 

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