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ロードスター(マツダミアータ)はそのまま日本語にすると、路上の星というのだろうか?
星と言うのは地上から見上げると気流の加減でキラキラと煌めく存在である。
そして、その輝いた印象は意外と頭の中に残るものなのだ。
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1993年の初期型マツダロードスター。
このロードスターには物語がある。
そしてその物語の結末は、我々に深い示唆を与えてくれる。
それは、人と車との関係である。
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この12月にある仕事の関係で出会ったのが隣の街に住むI氏である。
このロードスターは実に特殊な一台である。
このロードスターはI氏自身の手によって製作された。
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ほとんどのパーツは徹底的に走りを極める為に慎重にセレクトされた。
国内(アメリカ)には存在しない多くのパーツを日本から取り寄せた。
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エンジンも基本はノーマルだが、圧縮比を高めるなどのチューニングが施されている。
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ワンオフで製作されたパーツも多くあり、
ほとんど全てを自らの手で削り加工し組み上げた。
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グロッシーな塗装は外注ではなく、自宅のガレージでの作業である。
元の色はブラック。
オリジナル塗装は全て剥離し、
地の鉄板を磨き込んでガレージの中に塗装ブースを設けた(DIY)。
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ロードスターはドンガラとなり、
そこから慎重に部品を組み込んでいった。
レストレーションという表現は当てはまらない、
古い車(1993年)という表現も不自然に感じる。
1993年のロードスターを材料にして、
自分が求める車を作り込んだ。と、表現するのが相応しいのであろう。
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トランスミッションは6速。
クラッチは重い、
エアコン無し、パワステは取り外した。
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ダッシュボード等の多くの内装は初代のロードスターの物ではなく、
セカンドジェネレーションの物を好みで装着している。
それもあってか、古さを全く感じない。
外装のディープブルーと内装と幌のベージュの色が似合って、おしゃれでもある。
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乗ってみた、
まさに、スポーツカーです。
その操縦感は音と共に魂を揺さぶります。
やばい!感覚。といえば分かりやすいかもしれませんね。
多くの人が、欲しい車は買うものだと思っていませんか?
お店に売ってある物の中から、欲しい物を見つけるのが車選びだと...
実は、それは選択の一つだったのですね。
欲しい車は造り上げるものです。
メーカーに対する不満などは論外ですね。
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ロードスターを形容する表現とは、
“人馬一体”
これを経験すると、人は更(次)なる次元を求める様になる。
I氏がおっしゃるには、
もう僕は満足しました、思い残す事は何も無い。
車を極めるとこの境地に行き着くのだなと思った。
全てをやり尽くしたあっさりとした気分。
執着(拘り)を持って製作した結果、拘り(執着)が昇華されたという事。
一つの物を極めたら、人もクルマもスッキリしているんだな。
それはまた澄み切った夜空の星の瞬きのようでもある。
アメリカNo.1のロードスターです。
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