ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

2021 FORD BRONCO

2020年11月12日 | NEW CARS

 

 2021年型の新型フォードブロンコの先行予約が好調であるとの事。1965年に誕生した初代のアーリーブロンコをスキャンしたデザインをベースとして現在のテイストでのブロンコ復活である。フォードブロンコのホームページを観るとグレードもカラーも豊富で遊び心を感じさせられる。2ドアと4ドアが存在するが共にオープンルーフ、更にドアを取り外しての使用も考慮している事からジープラングラーとのライバルを意識している様である。初代ブロンコ以降は車体が大型となりビッグパワーを誇るワイルドな方向性を維持して来たが、この新型ブロンコは初心に戻った感がある。エンジンは2.7Lの6シリンダー310馬力と2.3Lの4シリンダー270馬力が用意され、ミッションには10速のオートマチック、2.3Lにおいては7速のマニュアルの選択もある。ジープラングラーの市場での成功を横目に長く機会を伺ってきたフォードの四駆市場への挑戦である。発売にこぎ付ける姿勢はとても慎重であった。幾つかのプロトタイプの披露が有ったが最終的に、やっぱ初代のアーリーブロンコがいい、これでいこう、となったのだ。ラダーフレームにショートホィールベース、アドベンチャーを意識した新型フォードブロンコの存在はアメリカの景色を変える存在になると見ている。

 

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新型ディフェンダー

2020年09月22日 | NEW CARS

 新型のランドローバーディフェンダーを街でちょくちょく見かける様になった。近所の駐車場にも停まっている。右側の後ろに何やら奇妙なアルミの弁当箱の様なものが付いており、それがアイデンティティにも見える。デザイン的には前代のディフェンダーとは一線を引いたハイテクな印象で、明らかにこっち側(モダンで都会的)の車である。新型ディフェンダーには時代が変化した事の現在の形を感じ、古い価値観で四駆を観る自身の価値観に、対比ではなくて客観性を要求されている様にも思う。

 四駆の機能を評価する時に僕は3つの負の物差しをあててみる。それは全体、或いは車体を構成している個別の部品に対して、上辺、表面的、小手先、という3つの物差しである。この3つに対しての抵抗が少ない結果が機能美となる。四駆に対する機能美は機能とデザインの調和であり、そこには本当の意味の美しさが潜み人の心を掴み、時には驚嘆させる。そして今の時世は、この竹で出来た様な古い物差しを手放して最新のデジタル機能のものにするという時代の変化に対する対応を迫られているようでもある。(上の写真は昨年の秋号の ALLOY GRIT)

 

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ディフェンダー復活

2019年09月09日 | NEW CARS

 地元のランドローバーの販売店のセールスマンから以下のメールが届いた。

 Great news!!!!

we're getting closer to the arrival of the 2020 Defender. Land Rover has plans to reveal the new design at the Frankfurt Motor Show on September 10th. There will be a live stream, I'll provide the link once it's released.  

 今月の10日に開催されるフランクフルトモーターショウにおいて、お待ち兼ねの新型ディフェンダーがベールを脱ぎますよ。情報を送りますので購入を前向きに考慮しておいて下さいね。...また(しつこく)電話するね

 

 以前丁寧に御断りしたセールスマンから新しいディフェンダーの発表においての連絡があった。このメールのタイミングには驚いた。以前、電話でランドローバーの購入の件について話をした時に、近年のラグジュアリーなランドローバーには全く興味が無いという正直な気持ちを伝え、唯一ディフェンダーの復活には条件付で多少興味がある、という事を話をしたのを覚えていたのかメモを取って残していたのであろう。このセールスマンの積極性には関心した。以前ランドローバーのインストラクターと話をした時にランドローバースクールではオフロードドライビングテクニックのみならずセールスやマーケッテングも教授されると聞いていたが、このセールスマンもランドローバースクールのセールス科目を習得したのであろうと思わされた機会である。

 新型ディフェンダーが発表された。2ドアと4ドアが準備されている。新型ディフェンダーに対しての好き嫌いは個人の嗜好に任せるとして、ここで注目すべきはディフェンダーのスペックよりもランドローバーが新型デイフェンダーを活用して展開するマーケッテングとセールス、そしてプロモーションである。それらは既に始まっているが、それらを意識して観てゆく事も楽しみ(学習)の一つではないかと思っている。

 

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Land Rover New Defender

2019年08月19日 | NEW CARS

 今日はメカニックを訪れて色々と立ち話をしてきた。目の前には近年のジャガーのセダンがエンジン交換の為にリフトアップされ外されたエンジンとそれに付属して外された前部のサスペンションが置かれていた。見るからに難儀な作業っぽい。作業を担当しているメカニックがこう言った。日本車ならばおおよそ2日程で終了するエンジン交換だがこのジャガーは先週の木曜日から作業を開始して今日で4日目だがもう数日掛かるとの事だ。何がそんなに時間が掛かるのか?と聞くと、全てだ!と答えた。メカニックなので全般的に多くのメーカーや車種を隔たりなく受け入れて作業をしてきた立場の人間だ。そのメカニックが弱音を吐く、メカニック泣かせな車の様であった。、

 

  2020年型の新型ランドローバーディフェンダーがそのベールを脱ぐ前に様々なメディアで紹介されている。高熱の砂漠も、極寒な寒冷地も、高所もジャングルも、おおよそ想定出来るオフロードの難所のタレーンは全て試験済みで、かなり高い走破性能を秘めた存在である事は事実である。写真はアフリカのケニアの自然公園でライオン保護の活動の為に現地のスタッフが試験的にニューディフェンダーを活用している光景である。ランドローバーは走破性だけではなくて、そういった自然保護の活動ににも賛同している企業である。

 定期的に地元のランドローバーの販売店から試乗に来ないか?という誘いの電話を受けている。車が素晴らしい事は分かっている。しかし、高価である。購入価格だけではなくて維持費も高価である。ランドローバーというブランドは好きである。しかし、もう一歩踏み出せないのはその高級感と自動制御の固まりである近年のラインアップである。ジャガーの整備と修理の大変さがメカニックを通じて実態的に感じた事で気持ちの中にしこりがあるのかも知れない。ジャガー、ランドローバー社の新型ディフェンダーは多様なタレーンを克服していると同時に、カタログや広告には出ない整備や修理性の陰の面がどれ程熟成されているであろうか?という事が気になる所である。実際にその陰の部分が良く考慮されていなければアフリカのリモートエリアでは実際に活用出来ない。僕にとってニューディフェンダーに対する関心事は走破性能よりもここにある。

 

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Jeep Gladiator

2019年02月20日 | NEW CARS

 2020年型のJeep Gladiator がこの2019年の春から発売される。ジープブランドのピックアップトラックの復活である。このラングラーのボディを持つピックアップトラックは今までAEV(American Expedition Viheicles) がBrute DC350 の名前でラダーフレームを延長しキットである荷台を取り付けた特別仕様車を製作していた過程があり、多くのジープ愛好家達から待望されたモデルである。大まかなスペックは3.6LのV6でホィールベースは137インチである。Gladiator には4つの仕様車が有りその一つの名前が Overland と言うのが嬉しい。これによって Overland という知名度と関心が高まる可能性がある。Jeep はWrangler JK を発売してから随分と長い時間を掛けて慎重にピックアップを考熟してきた感がある。もうすぐ春、街でJeep Gladiator を見掛けるのがこの春の楽しみである。今度ショールームに行ってみようと思っている。

 

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2020 LANDROVER DEFENDER

2019年01月22日 | NEW CARS

 

 2020年型のランドローバーディフェンダーがカモフラージュされて紹介されている。紹介されているのはオフロードにおける走破性能であるが、オフロードを愛するオーバーランダー達にとっては懐疑的な様子である。Expedition Potal のコメント欄にはストレートな失望の声が溢れている。特に今までディフェンダーに乗って来た人、ディフェンダー系を愛してきた人、実際にオーストラリアやアフリカの荒野を走って来た人々にとって、過酷なオフロードビークルが装備する電子制御に信頼性や安全性を依存する今日のランドローバーの姿勢には深い失望感を隠す事が出来ない様子である。新しいディフェンダーのスペックはまだ公表されてはいないと思うのだが、彼らは足元を見てこれがどういう構造でどういう機能を持ち得ているかを嗅ぎ付けているようである。デスカバリーⅡの新型か?、Mam's Car (子供の学校の送り迎えなどに使用するSUV)、ディフェンダーという名称を使って欲しくない。などの意見である。大衆受けを狙った社の方針かも知れないが、本格的なオフロードビークルを期待していたランドローバーのファン達は今後益々往来のディフェンダーを求める傾向になる様子。英国で発売されている2つのランドローバーの月刊誌、LRインターナショルとLRマンスリーはランドローバーの生産が終了してから今日に至ってもなおその中心はディフェンダー90と110である。この傾向は今後も続く事になりそうである。

 

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Desert Intake

2018年02月17日 | NEW CARS

 現在開催されているシカゴオートショーにおいて北米市場を牽引するトヨタトラックの3種 TACOMA, TUNDRA, 4RUNNER の頂点に位置するモデル2019年型 TRD-PRO(FOURWHEELER参照) が公表され4X4愛好家達の間で話題となっている。特に関心が集中するのがToyota Tacoma TRD-Pro に装着されている Snorkel (スノーケル) と呼ばれる Air Intake の存在である。恥ずかしながら獏は今までスノーケルの存在機能に関心が薄く、あれは深い水場で役に立つ存在という程度の理解が頭の中を占めていた。乾燥した濃厚な砂埃の中を前進するビークルのボディの表面をフロントからバックへなでる様に空気は切り裂かれて行き、舞い上がった砂埃もその流れに巻き込まれボディの表面を流れて行く。その流れから独立した位置に座するのがスノーケルの存在なのだ。スノーケルの空入口はA ピラーとフロントウィンドウの上部に存在し、埃の純度の少ない空気をエンジンに送る事が出来るのである。用途を考えたら実に機能美的な装備だと理解する。実際にアメリカ南西部のダートコースを普通に走っても恐ろしい程の砂埃が起ちます。砂漠でのダートコースに必要なのは Desert Intake を備えたパワーの有るクローズドボディの四駆なのです。

 

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Jeep Wrangler JL

2017年12月02日 | NEW CARS

Jeep Wrangler が新しくなりました。新しいラングラーの名前はWrangler JL (Expedition Potal より)

 

1. The Jeep JL retains a body-on-frame design and solid front and rear axles

サスペンションが独立懸架式になる事が懸念されていましたが、往来のSolid Axles が維持されました。

2. There will be three motor options, and yes, one is a diesel

JKには無かった3LのV6ディーゼルエンジンが追加されます。

3. Approach, departure, break over, and total ground clearance have improved

アプローチ、デパーチャー、ランプブレイクアングルが更に改善されました。

4. The windshield still folds down

JKに比べてフロントガラスが容易に前に倒れる様にデザインされました。

5. The JL is bigger than the JK

車体が大きくなり積み込み容積が増えました。

6. It still comes in manual

6速のマニュアルが準備されています。

What else is new?(その他)

ウインチ用バンパーが準備されています。

専用ルーフラックが用意されています。

ドアにはアルミが使用されて重量が軽くなりました。

サハラ、ルビコンにはLEDランプが常備となります。

タッチパネルや電動開閉ソフトトップ等...。

 

 以上、掻い摘んだスペックです。これを見る限りジープらしさとラングラーファンの期待とを維持しながら現代を取り入れた仕様である。アメリカらしいオフロード(ロッククローイング)を意識している事もあり、新しいJLの誕生によってアメリカのオフロード界は更に熱が上がりそうな気配がある。

 

 

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寒空下のスリーホィーラー

2017年11月22日 | NEW CARS

 寒気の冬こそオープントップでヒーターを全開にしてマツダロードスター (MAX-5) を駆るのが最高に楽しいと語っていたある方の事を思い出した。しかし、このイーグルVトゥィンエンジンを搭載しロードスターの5速マニュアルを組み込んだモーガン3ホィーラーには室内暖房は無く走行風を遮るフロントウインドウは小さい。クルマというよりもオートバイに乗る感覚で搭乗者達はヘルメットを着用していた。安全で快適な自動車に慣れた現在の人々に対して、形にして放つ個性と主張は半世紀の時代を継続して現在に至っている。変わらないことを主軸に生き続けてきたモーガンならではである。3ホィーラーにはスポーツカーを走らす本当の楽しみが秘めらている。希少な事もあり非常に注目される存在であるがゆえに駆るには勇気が必要だが、このクルマでなければ得られない世界があるのだという事は一目瞭然である。

 

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NISSAN CANTON 工場

2016年04月05日 | NEW CARS

 ニューヨークで開催された国際オートショウに出掛けて来ました。最終日で日曜日だった事もあり会場は朝8時半のグランドセントラル駅を思わせる程の多くの人で賑わっていました。全てのブースを廻るのは効率が悪いので最初からテーマを絞っての見学でした。同時にそこに集まる人々の関心度も確認出来たと思っています。皆、ワクワクする感覚やカッコいい車に対する憧憬は昔も今も変りませんね。自動車メーカーとはただ単に車を造って売るだけではなくて、人々の夢を捉えて形にする使命があるという事を感じました。

 

I

マイナーチェンジが施された NISSAN GTR.

これは45周年記念のゴールドバージョンでしょうか?

会場では人々の手の届かない場所に置いてありました。(笑)

 

自動車というのは皆に夢を与える事も出来るし、人々の日々の糧をも与えてくれる。

 

ミシシッピーのカントンという町にある北米ニッサンの工場が朝日に照らされます。

まさに、日 SUN! です。

 

Nissan Canton Vehicle Assembly Plant

The opening of the Nissan Canton Vehicle Assembly Plant in 2003 was a groundbreaking moment, bringing automotive production to Mississippi for the first time. The plant has become a force for economic development, creating thousands of well-paying jobs and inspiring other auto companies and suppliers to set up operations in the state.

For more than a decade, the Canton team has been assembling quality, award-winning cars, trucks, crossovers and SUVs. The plant has grown significantly over that time and transformed from a domestic manufacturer to a global one.

Our Team

  • More than 6,000 people work at the Nissan Canton Vehicle Assembly Plant.
  • Our workforce comes from all over the state of Mississippi – with residents from 61 of 82 counties.
  • Our management team is made up of 46 percent minority managers and our workforce is 62 percent diverse, with 60 percent African-American employees. In recognition of the company’s diverse workforce, Nissan was named one of DiversityInc’s Top 25 Noteworthy Companies for 2014.

  昔はデトロイト、近年はアメリカ南部に自動車アッセンブリー工場が集まってきています。メーカーの進出とは凄いものです、資本が投入され雇用された人々は安定した収入を手にする事が出来る。それに付随して多くの人とビジネスが集まり街が出来る。これはまさに大きなイベントであり貢献です。オートショウに足を運んでつくづくと思うのが、日本人である事が誇らしいと感じる事である。これからも間接、直接的に日本企業を支えていきたいと思っています。

 

がんばろう、日本!

 

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狼煙は上がっているぞ

2015年01月18日 | NEW CARS

 2014年6月の100ドルを最後にその後下落を演じた原油価格は半値である50ドルよりも更に値を下げ、今日では40ドル台で移行している。原油の先物取引にはあまり関心はないが、スタンドのガソリンの値段には敏感になるものだ。どのような理由があるのかは知らないが半年間で原油の価格が半額になったという事は何かが起こっているサインだと理解した方がよいのではないかと思う。

 すなわち、

 

そのサインは戦の狼煙(のろし)である。

今日もまだ狼煙は上がっているのである。

 

と、理解するのがよろしい。

 

 現在の戦(いくさ)とは前世紀の戦とは随分と異なっていると思っていい。そこには価値観、エネルギー(資源)、水や食物、技術、情報、そして金融や企業なども国という単位を超えて複合的に絡む。そしてその戦には必ず大儀があるものなのだ。その大儀がまだ見えてはこないが、それはサスペンスドラマの様に犯人が誰であるかが分った時点というのは番組の結末(最後の頃)である。

 アメリカはシェール石油ガスの開発(自国生産)に力を入れている。原油価格が低迷するとその生産性(利益)に暗い影がかかる。しかし、見方を変えれば強い者が弱い者を吸収するなどの業界の統合が進む事も考えられる。

 

Toyota FCV Mirai

Toyota Gloval site

 どちらが狼煙でどちらが戦いの火蓋かは分らないが、原油価格の低下とFCVの実用生産計画は実は大きな関連があるのではないかと感じている。今世紀の初頭はこのエネルギーを巡る戦いだろう。そしてそれはもう後に引く事は出来ない。トヨタ及び日本の技術は時代を変える期待でもある。しかし、同時に石油で潤っていた産油国等にとっては試練の時代がやってくるであろう。そしてそれはテロの遠因になるかも知れないし、国境のラインが変わる事変になるかもしれない。しかし、それでも後に引く事は出来ない。

 

良い未来というのは必ずやってくる。そしてそれはもう始まっている。

 

さあ、狼煙は上がったぞ!

兜の緒を締める時だ!

 

...が、

ガソリン代が安くなると、財布の紐はゆるむよなぁ。(汗)

 

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マツダロードスター (人馬一体)

2014年12月29日 | NEW CARS

 

ロードスター(マツダミアータ)はそのまま日本語にすると、路上の星というのだろうか?

星と言うのは地上から見上げると気流の加減でキラキラと煌めく存在である。

そして、その輝いた印象は意外と頭の中に残るものなのだ。

 

1993年の初期型マツダロードスター。

このロードスターには物語がある。

そしてその物語の結末は、我々に深い示唆を与えてくれる。

それは、人と車との関係である。

 

この12月にある仕事の関係で出会ったのが隣の街に住むI氏である。

このロードスターは実に特殊な一台である。

このロードスターはI氏自身の手によって製作された。

 

ほとんどのパーツは徹底的に走りを極める為に慎重にセレクトされた。

国内(アメリカ)には存在しない多くのパーツを日本から取り寄せた。

 

エンジンも基本はノーマルだが、圧縮比を高めるなどのチューニングが施されている。

 

ワンオフで製作されたパーツも多くあり、

ほとんど全てを自らの手で削り加工し組み上げた。

 

グロッシーな塗装は外注ではなく、自宅のガレージでの作業である。

元の色はブラック。

オリジナル塗装は全て剥離し、

地の鉄板を磨き込んでガレージの中に塗装ブースを設けた(DIY)。

 

ロードスターはドンガラとなり、

そこから慎重に部品を組み込んでいった。

レストレーションという表現は当てはまらない、

古い車(1993年)という表現も不自然に感じる。

1993年のロードスターを材料にして、

自分が求める車を作り込んだ。と、表現するのが相応しいのであろう。

 

トランスミッションは6速。

クラッチは重い、

エアコン無し、パワステは取り外した。

 

ダッシュボード等の多くの内装は初代のロードスターの物ではなく、

セカンドジェネレーションの物を好みで装着している。

それもあってか、古さを全く感じない。

外装のディープブルーと内装と幌のベージュの色が似合って、おしゃれでもある。

 

乗ってみた、

まさに、スポーツカーです。

その操縦感は音と共に魂を揺さぶります。

やばい!感覚。といえば分かりやすいかもしれませんね。

 

多くの人が、欲しい車は買うものだと思っていませんか?

お店に売ってある物の中から、欲しい物を見つけるのが車選びだと...

 

実は、それは選択の一つだったのですね。

欲しい車は造り上げるものです。

メーカーに対する不満などは論外ですね。

 

ロードスターを形容する表現とは、

“人馬一体”

 

これを経験すると、人は更(次)なる次元を求める様になる。

 

I氏がおっしゃるには、

もう僕は満足しました、思い残す事は何も無い。

車を極めるとこの境地に行き着くのだなと思った。

 

全てをやり尽くしたあっさりとした気分。

執着(拘り)を持って製作した結果、拘り(執着)が昇華されたという事。

 

一つの物を極めたら、人もクルマもスッキリしているんだな。

それはまた澄み切った夜空の星の瞬きのようでもある。

 

アメリカNo.1のロードスターです。

...

 

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自動車工場見学

2014年08月27日 | NEW CARS

 ショーウインドウに並んでいる完成したクルマからは見えてこないクルマ造りのプロセス。最先端技術のソフトとハード、そして効率やコスト削減、設備投資や雇用課題など自動車が生産される過程というのは数え切れない要素の蓄積がある。

 

ランドローバー Solihull 組み立て工場

ライン生産。ラインに流れて人とロボットが組み上げて行きます。

 

ベントレーW12エンジンの組み立て

BMWの資本もあり、かなりのハイテク技術の様です。

 

老舗、アストンマーティン

イングリッシュローラーなる道具まで使っています。クラフトマンシップです。

...現在もこうなのかな?

 

伝統のモーガン

正直なクルマ造りと呼ばれています。

 

 こうして観ると、どちらが良いとか悪いではなくて、高級車にも2種類あるようだ。まずは近代設備に多くの投資をしてハイテクの環境の中で大量生産されるランドローバー。そして少量生産でほとんど全てに人の手を必要とするアストンマーティン。お客さんにしてみると、設備投資にお金を払うか、クラフトマンの時給に金を払うか、という立場になる。同じ自動車でも生産過程は随分と異なるものだ、多くの自動車生産の過程はこれらの融合の中で生産される。手造りだがら高い、ハイテクだから高い。どちらも技術を必要とするが、その求められる技術は異なっているように感じる。

 こういう生産過程の違いを知っておくと、目の前に現れた車の評価も変わってくる。

 

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トランスパーレント ボンネット

2014年04月27日 | NEW CARS

 ランドローバーによって4X4を巡る新しいテクノロジーを搭載したディスカバリーの試作車がニューヨークオートショウで公表された。大きなフロントボンネットを持つランドローバーデスカバリーにとって、運転席からのボンネットの下周りは死角視点である。そこで彼らはToransparent Bonnet と呼ぶ運転席からの視界の中のボンネットにボンネット下部の死角を映し出す事を考えた。

 

ボンネットが透けて見えるという事。

おそらく、今後の高級SUVに追加される装置となる可能性有り。

 

 

 

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Toyota FT-1

2014年01月29日 | NEW CARS

 次期スープラではないか?と噂されている Toyota のスポーツカーFT-1 。現時点ではまだコンセプトカーである。複雑系のボディ形状を持ちエイリアンのスペースクラフトを彷彿させる最先端のデザイン。内部もかなり凝った造りであり、最新のトヨタの技術を集結したスポーツカーである。

 

 FT-1 デザイン

 

 

 FT-1 走り

 

 シルエットフォーミュラ的なデザインはGT-R、ステングレィを意識しているが、

フォーミュラーカー( F-1) を意識している様に見える。

 

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