それはある暑い夏の日の午後...の事であった。
何も知らない僕はSORのバックヤードを見学していた。
これらの話はノンフィクション(実話)です。
SORの敷地でサンフランシスコから来た二人のおっさんと話をしていた。彼らは祖国にあるランクルヨンマルの部品を探しに来ていた。
...
ところで、国はどこですか?
エクアドルだよ、知ってる?
もちろん、行った事はないけど...知っているよ、友達がいるから。
...そういえば昨年ここを訪れた時に立ち話したお客さんもエクアドル出身だったな。(思い出した)
SORの敷地内で作業をしているカルロス君(だったかな?)
どこから来たんだい?
エクアドルだ。
おおーっ!
そうこうしている内に別のロクマルに乗ったお客さんがやってきました。
このロクマル自分で仕上げたんだぜ...買った時はエンジンははずされて後ろにのっかってたんだ、後はペイントジョブだけだ。
いつ塗るんだい?
実は明日なんだーよー!(キラキラ、良く聞いてくれた...)
おおーっそれは楽しみだなあ。
...
ところで、どこから来たの?
エクアドルさ
!!!
ランドクルーザーとSORそしてエクアドルの関係はいったいなんなんだ!
...
夏の午後のミステリーだな。(笑)
カルロス君の説明によるとこれが次期マーブ氏の愛車になるディーゼルエンジン搭載のロクマル、カナダから取り寄せたようだ...そしてボディーを持ち上げてフレームの修理。
錆びたフレームの一部を切り離し、錆の無い物との交換。
ここは社内修理工場、外から修理の依頼はない、やっていない。即ちスペクター氏の専用ガレージと言う事かな。
えっ、これゴミ?
ロクマルのドアだけどこれ捨てるの?
だって錆びているから...、
モッタイナイと思うけど...口を出すのは止めておこう。
...
ところでカルロス君、
なんじゃいこりは、 君のくるまか?
ダットラ
そうだよ、何か?
いえ、何も。(個人的には好きだ)
世界最大のランクルパーツショップでダットサンが...
まあ、許されます。(笑)
...更に、
真ん中に白く書かれた文字が見えますか?
D A T S U N と。
世界最大のランクル部品専門店で使用しているフォークリフトがダットサンとは...。
これがSORの真夏のミステリーなのだ?
...