ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

E - Bike

2019年07月24日 | OVERLAND EXPO WEST 2019

 パリダカのブースが消えて、BMWモーターサイクルが大会のスポンサーから去った。更に昨年を最後に? KTMの大きなブースも消えてしまった。モーターサイクル(ディュアルパーパス)はこの10年位の流れから見ると縮小傾向にあるという現象である。そういった中で、10年前には無かったが近年拡大しているカテゴリーがE-Bike(電動自転車)の存在である。現在は街中でよく見かける様になった電動自転車をアウトドアで使用するという流れである。写真はYAMAHAのYDX-TORC、自分は乗った事は無いが、ヤマハという日本のブランド故に信頼性が高いと感じる。マウンテンバイクの延長にある存在である。

 

 上記が電動マウンテンバイクに対してこちらはファットバイクをバースにしたROGUE RDGE RB1000 である。機敏な動きよりも野山を散歩する仕様の様な感がするのは彼らが製作したモンタナを舞台にしたプロモーションビデオの故であろうか。

 

 スゥエーデンのCake が作成した電動式モトクロッサーです。バッテリーを含めた総重量は約80kg、最高スピードは時速90キロ/時でトルクもあります。値段は上記の電動式自転車が3台程買える値段です。この分野は軽量化とバッテリーの耐久時間と充電に掛かる時間の短縮という技術的な事が課題となっています。少量生産ですが味のあるE-Bike です。

 

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ランドクルーザー80

2019年07月19日 | OVERLAND EXPO WEST 2019

 今回イベントの情報を整理しながら気が付いた事の一つが、ランドクルーザー80の数が以前に比べて減ったという現実である。それは一時的な現象かも知れないし、隔たりのある自らの視点が招いた偏った結論であるかも知れない。同時に減ったと感じるのがFJクルーザーであるが、これはブームが去った静けさの様な感じがあり同じ減少という現実でも質が異なっている様な気がする。80の場合は後の100の中古市場価格が下がった事や、旧車である60、更に後の100の中間である事から新しくもなく古くもない中間という曖昧さ故に人々の目をそらせているのかも知れない。近年のToyota 4WDの関心はTRD Offroad に注がれているので、Tacoma 4Runner が主体となっている流れが80の存在を目からそらしている感覚もある。写真はカミング製のディーゼルエンジンを搭載した80で美しく仕上がっている。

 

 80を所有している立場から言うと、80は現在の交通環境にも充分適応し、60に比べると抜群に快適である。しかし、課題がある。それは各種電装品の劣化である。製造が終わってから20年以上が過ぎた80は普通に使用していると、ウインドウ、バックミラー、ステレオ、電動調節シート等、多数の電気装備の不都合が生じてくる。こういった現象も遠因になっているのではないだろうかと思われる。そしてそれらは80の問題ではなく、100や200が今後長く使用されて行くには当然通過する課題なのである。

 80の数が減ったと感じる事に対しての結論は不明である。ひょっとしたら、ランクル80は減ったのではなくて、70が他国からアメリカに流れて来ているように、80は他の国に流れて行っているのかも知れない? そんな事を感じさせられる機会であった。

 

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ランドクルーザー60 

2019年07月17日 | OVERLAND EXPO WEST 2019

 オーバーランド エクスポ ウェスト’19では沢山のランドクルーザー60を目撃した。最後の60系であるFJ62の製造が終了してから今年で30年である。ランドクルーザー60は30年の間居場所を探し続け現在はオーバーランダーの世界に安住している様子であった。こういうアウトドアイベントでロクマルが輝いて見えるのは水を得た魚の様にロクマルが居場所を見つけたという証拠。つまり、こういう場所と使い方こそがロクマルにとっては相応しく似合うという事である。エクスポに集まったロクマルの一部の写真を紹介する。

 

 普段自分がロクマルに乗っているからであろうか、ロクマルが光って見えます。良く手入れされた車両が多くオーナーに愛されている事が好く分かります。

 

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2019 Range Rover Supercharged

2019年05月26日 | OVERLAND EXPO WEST 2019

 新しく高級なSUVとは僕の嗜好に合わないのだが、それでも否定する訳ではなく、その機能を知っておく必要がある。ランドローバーはオン、オフの王座を狙った高級レンジローバーをオフロードコースにおいて提供しステアリングの操作を通じてその機能を見せ付けてくれた。パッセンジャーシートにはランドローバー社のランドローバーユニバーシティを受講したオフロードのプロが同乗する。このランドローバーユニバーシティとはランドローバー社の社員教育機関である。そこではビジネスや接客、運営、メカニックに携わる様々な事からオフロードドライビングのノウハウを実践し学ぶ機会が提供されているとの事。これは凄い事だと思った。なぜならば、高級オフロードビークルを製造販売しながら、その影で(表にはあまり出ない所で)オフロードドライビングの伝統を保守し続けている会社の姿勢があるからである。

 

 高級シートに座り込みシートを合わせて、タッチスクリーンでローレンジを選択する。フロントとサイドのバックミラーに搭載されたカメラが車体前部の死角であるフロントの下部、サイドの下部を映し出す。アクセルを踏むと自動的にパーキングブレーキが解除される。ギアのスイッチをローレンジに入れる事によりAll Terrain Progress Control が作動する。これはオフロードでのクルーズコントロールである。オフロードテストコースの一番最初の狭い坂道を降りた所に前タイヤが半分程埋まる溝が真横に掘られている。基本的なオフロードドライビングテクニックではフロントの2つのタイヤを溝に同時に入れる事はしない、一つずつ入れるのが基本だ。インストラクターはそれを承知の上であえて2つのタイヤを同時に溝に入れるように促す。フロントの両タイヤは完全に溝にはまるが、そこから軽いアクセルワークで容易に溝を乗り越える事が出来た。All Terrain Progress Control システムとは人間のミスをコンピューターが察知して手助けしてくれる有り難い機能なのだ。

 

 

 急な岡を登って正面に下り坂を迎えた時、ギアをパーキングに入れてハンドブレーキを引き車から一度降り、下りの下方の風景を確認する事が基本であるが、車内のモニターに前方下部の光景が映し出され、わざわざ車を降りての前方確認は不要となる。ギアは1速に入れて真っ直ぐに下るというのが基本であるが、インストラクターはそのままブレーキを放すだけでいい、と言う。Hill Descent Control システムが坂の斜度を測っての自動運転を行ってくれる。つまり急な下り坂ではブレーキの使用は不要、ステアリング意外は何もしなくてもいいという事だ。しかも、下って直ぐに右に90度曲がるコースであるが、その辺の按配もシステムに任せてハンドルだけ切れば良いという事。このシステムは慣れないと怖い、また、機能に対する信頼性がないと怖いと思った。

 

 レンジローバーは市販車であり、ピレリ社製のオールシーズンタイヤを履いていた。タイヤの溝は完全に泥で埋まっている。複数のモーグルがあり、対角線上のタイヤは宙に浮く。また45度近く傾く傾斜の後に車体が上がっている方向にハンドルを切る 様に指示され、アー ユー シリアス?(まじっすか?)と疑った。これも意図的なコースによる展開である様子。結構難しいコースを自身で走破した様な気分になるが、実はレンジローバーの持つ機能の導きなのである。この様にレンジローバーはオフロード適用車でありながらその実体はオフロードドライビングの基本と常識を破っている、ベーシックオフロードドライビングテクニックを凌駕した存在である事を知った。

 

  Range Rover Supercharged のステアリングを握るTRY-ANGLE優勝経験者のH氏。レンジローバーの最新機能が理解出来るのはベーシックオフロードドライビングテクニックを理解している人の比較によってである。9時12時、12時3時のステアリングの持ち方、回し方テクニックさえ、路面からくるキックバックを緩和する機能があるので不要だとの事。ランドローバーオフロードドライビングのプロフェッショナル達のランドローバーの車造りにおける仕事の実体が一台のレンジローバーを通じて見えてくるのである。

 

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MAN KAT1 6X6

2019年05月25日 | OVERLAND EXPO WEST 2019

 Expo会場には複数のトラック(カミオン)が展示されていたが、この MAN KAT1 6X6 Camper の存在は他を圧倒する存在感があった。基はドイツ陸軍の為に開発したトラックで、後部にはロケットランチャー等を搭載して荒野を駆け抜ける機能を保持している。開発当初からミリタリーが使うオフロードトラックという仕様なので、アプローチ、オーバーハング、デパーチャーアングルの確保が徹底しており、図体が大きいにしても未舗装地の走破性を考慮した設計となっている。

 

 

 後部に搭載されているごついタイヤリフトはフォークリフトの様で目が釘付けになってしまう。このトラックを前にして経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏の言葉が浮かんできた。氏はこう言った。人間とはどういうものかについて一言で言うならば、人間と言うものは万物を支配活用する事の出来る偉大な王様という本質を与えられている。つまり、万物=大地、大地を支配する。その為の道具にこんなトラック(トラック自体も万物)が重なった。未舗装の大地で四輪駆動車を駆るという事は人が万物を主管する為の術ではないだろうかと思わされた対面であった。

 

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オーバーランド スタイルの極相

2019年05月22日 | OVERLAND EXPO WEST 2019

 極相とは自然の森の生態系の構成が移り変わって行く過程が最終段階に至る状態の事である。英語ではこれをクライマックスと呼ぶ。極相を迎えた森は平均状態を維持しようとし永い安定状態となる。近年のオーバーランドビークルに対して一定の価値観を持つ人々が多く、その価値観が極相的な状態に入っているのではないかと感じた。

 

 XOVERLAND のランドクルーザーを例に挙げると、インチアップされた足回り。マッド或いはオールタレーンのタイヤ、ロックスライダー、前部のウィンチバンパーにウィンチ。後ろのメタルバンパーにはスペアタイヤホールダーと予備タンク、サンドラダーにスコップとハイリフトジャッキ。ロックスライダーにルーフラックとルーフテント。車内にはドゥローアー収納システムに冷蔵庫。こういった仕様の車がオーバーランドビィークルとして人々の理解の心を掴んでいる。

 

 ピックアップトラックにしても同じ価値観が浸透している。そして、この価値観こそがビジネスの要なのである。各種のパーツメーカ等が経営を継続して行く為にはオーバーランドビークルにおける極相が必要であったのである。時代が極相状態を迎えると、多くの四駆オーナー達はアフターマーケットのバンパーを求め、定番のパーツを愛車に組み込む構想を練りだす。そこまで至ったのがエクスポ10年間の成果であるといえる。オフロードビークルの世界は今後暫くこの極相を維持する方向で進んで行きそうな気配です。

 

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Overland Expo West 2019

2019年05月21日 | OVERLAND EXPO WEST 2019

 今年10周年目を迎えた Overland Expo West は17日(金)から19日(日)の三日間に渡りFragstaff AZ の郊外において展開されました。最終日の日曜日は朝から強風で雲行きも怪しく御昼を過ぎる頃には小雨が降りだし、やがて霙となり、雪に変わりました。ここは海抜2000メートルの高地、すなわち山岳気候です。山の気候は変化が激しいですが、それを体験する機会となりました。ちなみに、御店に売れているポテトチップス類は気圧が低いのでパンパンに膨れています。

 Overland News に公表されているイベントの概略は、400を超える特集とクラスレクチャー、プログラム。世界から160人の4x4及びオフロードバイクのトップクラスのインストラクター達の参加。更に400に近い数のブースの展開です。実際に会場を廻るには3日間という時間が必要でした。また、3日間を通じてのオーバーランドアドベンチャーのフイルム上映があり、食べ物関係のブース、展示車(ショーカー)等も会場のスペースを賑わせてくれます。

 車関係は、ドイツのフレィトライナー(メルセデス)の大型バンの4x4キャンピングの充実、オーストラリア等から北米に進出した、キャンピングトレーラーやピックアップトラックのキャンパーユニットの増加。車種に合わせて上手に設計された前後ウインチバンパー、新しい流行のルーフラック等が目に付いた。車両ベースは、Tacoma, 4Runner が優勢で、ジープラングラー、各種のランドクルーザーがそれに続く。今回は少ないが今後はシェビーコロラド、フォードレンジャー(いずれもタコマクラスのピックアップトラック)が増加する気配を感じた。ランドクルーザー200のモディフィケーションも昨年と比べると増加し、レクサスGS(日本名プラド)も標的になっている。ランドローバーは旧ディフェンダーこそ見かけたが、近年のレンジもディフェンダーも全く見かけなかった。

 オートバイのセクションは大口スポンサーのBMW、KTM. が手を引いてから縮小傾向にある様に感じた。しかし、それに変わって興隆して来たのがエレクトリックバイクである。会場の周りを沢山のエレクトリックバイクが走り回っている光景が今回特に目に付いた。

 

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今年で10周年

2019年05月17日 | OVERLAND EXPO WEST 2019

 オーバーランドエクスポ(ウェスト)が開催されてから今年で10周年を迎える。当初のモルモンレイクから現在のフラッグスタッフにイベントが移行してから規模も随分と大きくなった。10年という歳月を通じてオーバーランドという概念が人々に浸透した事が大きな成果である。一昔前はオーバーランドのイメージさえ曖昧であったのが、現在ではオーバーランドビークルやデュアルパーパスバイク等の具体的な存在を持って捕らえられる様にまでなった。しかし、その実体はアメーバーの様でもある。例えばある人に、オーバーランドってなんですか?と、問うと、それに対する返事が帰って来る。またある人に同じ質問をすると別の返答が帰ってくる。それらはちょうど、目の見えない修道者達が象に触れてその触れた所の部分を象として説明する姿に似ている。よって、オーバーランドというテーマを追求する事は大げさに言えば人生のテーマの様であり、そこに面白味が存在する。

 10という数は1に還る数で帰一数と呼ばれている。よって、もう一度原点(1)に戻ってみて廻りの景色を見直す機会が必要であろう。今日はこれから飛行機でアリゾナに向けて出発します。オーバーランドエクスポは本日から19日の日曜日までアリゾナ州のフラッグスタッフにて開催されます。個人的には楽しんで来たいと思っています。それでは、行って来ます。

 

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