ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

オンロードドライビング

2019年03月28日 | ランクル ドライブ

  春に向けてランドクルーザー60のライトを新しいものに交換した。組み付ける時はパーツを一つ一つ磨き出来る範囲で汚れを落した。クルマというのはこうやって時々手を入れて簡単な作業を行うのが所有の喜びの一つである。ライトを交換したのは夜道を明るく照らすためでもあるが、広葉樹の森の中を抜けるハィウェイを走り抜ける為でもある。それは、他の車から見て走っているランドクルザーがよりかっこ好く映る事を意識している。

 自宅を出て北に向かうと直ぐに Fort Lee という小さな街がある。そこの短いメインストリートを抜けてマクドナルドの店を通り過ぎた所にあるのが Palisades Interstate Parkway というハイウェイの入り口である。Palisades Interstate 公園の中を南北に走るこのハイウェイは全長61.5キロの長さがある。トラックやバス、商用車は走行禁止であり、緩いワインデングと起伏が続くこの道は乗用車とオートバイにとっては最高のドライビングコースである。

 ランドクルーザーFJ60は未舗装地を走る楽しみもあるが同時に起伏とワインディングの自然環境に恵まれたコースを一人でマニュアルシフトを駆って走り抜ける事の楽しさをも与えてくれる。その運転の次元とは生活の為の移動とは切り離された世界であり、豊かな自然と、そこにある道をリスペクトした姿勢がランドクルーザーを駆るというドライビングなのである。車好きな男達の苦悩とは精神的な充実感を車に求めているのに、現実の課題としてその車を生活に活用しなければならない所にあるが、そういう境遇を拭い捨て車と自然が自身と一体化する時に心は充実感を感じる。パークウェイを降りて自宅に到着しキーを戻した時、自身の中に明日からの活力が充填されている事に気が付く。

 

 

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エネルギーの正体を知っていますか?

2019年03月16日 | 日記

ジョージワシントンブリッジから眺める太陽の光に満たされたニューヨークの街

 アメリカの The Land Institute (ランド研究所)の創設者である Wes Jackson 氏のエネルギーに対しての見解は我々を一つの気付に導いてくれる。彼の見解とは、全てのエネルギーは太陽の光によって持たされてものであるという事。そのエネルギーは新しいか古いかであり、新しいエネルギーは安全だが、エネルギーが古くなればなる程、取り扱いも環境的にも危険であるという知識である。エネルギーには歴史的に3つの時代が存在し、最初は木を燃やしていた薪の時代、次は、石炭や石油の時代、そして、原子力の時代である。原子力エネルギーは宇宙と同じ年齢、石炭や石油は地球が誕生してから人類が誕生する期間の年齢、そして、新しいエネルギーとは、薪、太陽熱、水力等の進行形のエネルギーである。原子力が最新のエネルギーだと理解されがちだが、実は最も古く、地球よりも古いエネルギーであるという理解である。今日、ランドクルーザーを走らせているエネルギー(ガソリン)の正体は太古の太陽の光であったのです。

 

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砂漠に惹かれた男の動機

2019年03月14日 | OVERLANDERS

 Ryan Murdock という国籍不明の旅行家がTom Sheppard にインタビューした会話の記録がある。こういった会話を通じて Tom Sheppard という人物がより浮かびあがる。サハラ砂漠のエクスペディションに対する動機や継続性の理由が、全てではないが、理解出来る。なぜ? Tom Sheppard は砂漠に惹かれサハラ砂漠でのエクスペディションを継続して来たのか、その動機は何か? そして、そこから我々は何を学ぶ事が出来るのか?彼の動機を自身にも当てはめてみたいと思った。

Ryan: What were the turning points in your life? What was the tipping point that caused you to take up exploration so wholeheartedly? What is it about you/life experiences that made you so responsive to this kind of pursuit? Did someone help you or champion you along the way?

Tom Sheppard: The clincher, the moment from which I was permanently hooked on the desert, is touched on in Quiet for a Tuesday (QFAT) – seeing dawn break from an aircraft over Jebel Uweinat in south east Libya and the vastness of the desert emerge from the shadows beneath us. It brought tears to my eyes. Almost surreal, such a landscape gradually appearing out of the grey beneath. Predisposition to this response? I’ve never been a gregarious person (beware, more cliché-labels looming!) but landscapes like that have double the impact if you’re on your own without the distractions and pressures of other people. And no, there was no champion/coach in the background.

 人生を変える結果となったターングポイントについて、つまり、砂漠の旅を継続してきた人生において、そのきっかけは何であったのか? という問い対してシェパード氏はこう答えている。それは、ある朝にサハラ砂漠の上空から観たサハラの夜明けの光景であった。飛行機がリビアの南東にある Jebel Uweinat を越えた所で地平線から太陽が昇り砂漠の大地を闇からグレーに染めていったその光景に深く感動し涙を流し、人知を超えた偉大な存在を感じた事による。(その夜明け前の数分の出来事は後に Quiet for a Tuesday という彼の著書となり、一時の感動は一冊の本として実態となっている)。

 遠廻しな表現を止めて理解すると、シェパード氏はその朝、神に出会ったのである。そして彼がサハラ砂漠へのエクスペデッションに惹かれ結果的に何度もサハラ砂漠を旅したのは神を求め、神に出会いに出かけたのである。これは僕の勝手な解釈に過ぎないが、なぜか確信を持っている。ならば、彼はエクスポローラーと名乗った修道者であり、彼の砂漠紀行は巡礼であったのだ。

 我々がランドクルーザーを駆って都会を離れ自然を求め、時として一人で静寂な自然の中に身を置く時にシェパード氏の心情と重なる経験をするのではないだろうか、オーバーランダー、エクスペデッションの真の目的はここにあると思っている。

 

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ノースコリア オートバイ紀行

2019年03月10日 | 日記

 

 2013年の初夏の季節であろうか、10年間の歳月を費やして世界をオートバイで廻ってきたニュージーランドのモーガン夫婦がバイク仲間と共にロシアから北朝鮮に入りバイクを駆って半島北部を廻るビデオである。入国から出国まで監視官が行動を共にし、決められたルートを守っての行動でビデオ自体も党局による検査が入っているではあろうが、そこには田舎の光景や古都ケソン、クンガンサン等の名所の光景が記録されている。行動を共にした車両の一台にランドクルーザー78トルーピーが有り、その画像がちょくちょく出て来るのは、78の性能を国家が認めている事の証ではないだろうかと感じた。北朝鮮の道の多くは舗装されていない様子。或いはオフロードバイクを駆っての旅であったのでそういう道が選択されたのかも知れないが、何れにせよ未舗装道路が沢山存在している。こうして観ると、あえて未舗装な道を走りたいとか、古いランクルが好きだという思考は、舗装道路が展開し多数の車種の選択が可能な世界での一つの嗜好なのだと思わされた。

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樹氷の朝

2019年03月08日 | ランクル ドライブ

 三月に入っても寒い日が続いている。体が寒さに慣れてしまったのか、寒さがそれ程苦にならないと感じるこの季節は春が近いという前兆である。冬の殺風景な広葉樹の森に雪が積もった日の早朝は樹氷が美しい。そんな中をランドクルーザーのステアリングを握ってワインディングを駆け抜ける時ドライビングの醍醐味を感じる。冬季は特にエンジンの始動時から走行、そしてブレーキング、全てにおいて緊張感が伴う。ランドクルザーFJ60は最近の快適な車とは違って走る事に集中しなければいけない。エンジンやトランスミッションの音、そしてロードノイズや風切り音、このノイズや軋みこそが車を駆る事の楽しみそのものなのである。しかし、最近の車から見るとそれらは否定的要素である。静かさや温調、スクリーンやサウンド、そして様々な制御に対する快適性の向上が重視され、結果、車内でのモバイル操作にも拍車が掛かかっている。良い車とは快適な車だという信仰は大衆の洗脳に成功した様である。そんな事をちらちら考えながら、樹氷の森の中を飛ばす。室内は寒いままで音楽は走行ノイズであるが、運転そのものが楽しい。車の楽しみとはここにある。走りながら、走り終わって、一人でニヤニヤしている自分。

 

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雪国のハッピーアワー

2019年03月02日 | ランクル ドライブ

 圧雪の雪道をランドクルーザーで走る。雪が積もっているからといって四駆に入れている訳ではなく、FRで走り抜ける。スピードを落してステアリングを回し90度に交わる道に入って行く。ハンドルを切って曲がる途中に一瞬時間が止まり、二つの選択のオプションが提示される。このままゆっくりと確実に曲がってしまうか、或いは、アクセルを少し踏んであえて後輪を滑らし、ハンドルでカウンターを切ってドリフトして立て直して行くかである。道が狭かったり他車の存在がある時には迷わず冷静に滑らせないように曲がってゆく選択をする。全ては自己責任である。今朝は仕事先の駐車場に一番乗りで入った。誰もいない新雪の駐車場に入って少し強くアクセルを踏込みハンドブレーキを引きながらハンドルを切る、ハンドブレーキを戻してハンドルを切ったまま押さえ込み継続してアクセルを踏み込むと、ランドクルーザーは雪煙をたてながら後輪を滑らせ360度のドリフトを決める。駐車場に出来たドーナツ型の轍を観て快感な気分になる。雪道では滑らない様に走らせるテクニックと、滑らせて制御するテクニックがあるのであろう。滑らせないテクニックは意識され実践されているが滑らせるテクニックは野蛮な行為に見えるかもしれない。だが、滑らせるテクニックを時々意識しておく事は、いざ雪道で意図しない滑りに合った時に心臓の鼓動を乱さないでいられよう。雪道での Fun to drive を安全に制御出来る事がランドクルーザーに乗る者の使命なのである。

 

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