今回の旅を通して意外だな~と感じた事がある。その感覚は1回や2回ではなかった、何度でもあった。それは薄い期待は裏切られるものであるという事、そして感動や発見のような心を打つ刺激は隠されているものだど知った。即ち予期した所では裏切られ、予期せぬ所に思わぬ発見があったりする。だからこそ旅はおもしろいのかも知れない。
真夏のシェラネバダ山脈、標高3000メートルの山々には残雪が見える。道は上り坂で車はパワーを求められるがエアコンは不要、窓を開けると入ってくる風に肌寒さを感じる程である。
TIOGA 峠のYOSEMITE 国立公園への入り口、入場料を払って...一つ質問をする。
どこかでキャンプできるかな?
...どこも一杯です...と。
この返事を聞いて気分は半減(暴落)、
まっ、こういう事もあるわな...
それでは美しいヨセミテ公園に入って行きます。
ここは世界遺産です。
森と山、水と岩、美しい光景が続きます。
息子が...パパー、キャンプ出来る?
出来んな!
ヨセミテ公園を東西に走る120号線、すがすがしい針葉樹の高原地帯がしばらく続く。
鹿、鹿、熊はいないかな~...。
息子が、キャンプはどこでする~?
かーちゃんが優しく、キャンプはね、人が一杯で出来な...
...
エルキャピタン、1000メートルに及ぶ花崗岩の一枚岩、ロッククライマーの聖地。
息子が、キャンプ...?
...
アイスクリームでもたべるか...で、やっと沈黙。
ヨセミテビィレッジ、ヨセミテにヨッテミテ、(失礼)
久しぶりにヨセミテ国立公園にやってきた。以前最後に来たのはもう10年以上前になるが、針葉樹と川の水の流れる音と水面の光、風に揺れる草原にバックパック姿で歩く人々、この光景は以前のままだ...意外と埃っぽいところも。
観光客が増えたな、真夏のシーズンという事もあるが...、昔はなかったのに今はあるのが交通渋滞かな。(笑)
まあ、ニューヨークに比べると全然たいしたことはない、大自然の中に来ると皆心が穏やかになるのだろうか?せこせこ割り込むような人はいない。
ここを訪れる人々は皆このインスピレーションポイントで記念写真を撮る、我が家も例外ではない。ここからはエルキャピタンの勇猛な姿とブライダルベール滝、そして渓谷の奥にハーフドームの顔が見える。
ここから1時間ほど山道を走って...
ヨセミテビレッジを見下ろすグレッシャーポイントへ。向こうに北アメリカで最も長い滝(730m)であるヨセミテ滝が見える。昔僕の先輩が目の前のこの岩(ワニの頭)の先っちょに立って写真を撮ったことがあった。(怖)、現在はこの先へは立ち入り禁止!
ハーフドーム、に挨拶をする。
ここで一時間以上時間を過ごす。
ヨセミテ公園で夕日を眺めてこれから2時間ほど近くの街まで...
夜の山道のぐにゃぐにゃ道を走ります。
ヨセミテでのキャンプを期待していたのだけど残念ながらそれは叶わなかった。期待はずれの残念感はあるが...こういった事もあるのが旅(人生)。いいじゃないか!今度こそは絶対キャンプといってまたここを訪れる強い動機になれば、と思っている。