ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

野原の垂訓

2015年08月30日 | 日記

 

 長い運転の途中休憩、暑い日差しが照りつける8月の後半。コーヒーを持って野外を少し歩いてみた。雑草が茂った野原から虫達の大合唱が途切れる事無く沸いてくる。雑草が茂った野原というのはエネルギーに満ちているようだ。

 

 ベンチに横になって、しばらく目を閉じて虚ろな状態でいると太陽と風と虫達と自分との境界線があいまいになり、僕は雑草の一部になったようだ。目がはっきりと覚めたのは木陰に隠れていた頭上の太陽が頭上の小枝を避けて姿を現し、強烈に僕を照らすからだ。

 

野の花がどうして育っているのか考えて見るがよい。

マタイによる福音書6-28

 

栄華を極めた時のソロモンでさえ、この花の一つ程にも着飾ってはいなかった。

マタイによる福音書6-29

 

今日は生えていて、明日は炉に投げ入れられる野の草...

マタイによる福音書6-30

 

目の前の光景を眺めながら、キリストが野に咲く花について語った言葉を思い出した。

キリストはそれ程野に咲く花については語らなかったようだが...

 

ただ、 キリストはこう言いたかったのだろう、

それは、

生活に少し疲れたな、と感じたら、

野に咲く花を眺めるのがいいよ。

 

花屋の店先にある花ではなくて、

野に咲く花だよ。

 

人々からは価値(コマーシャライズ)を付けられていない。

雑草です。

その辺に生えている草、

そしてその草が付ける花。

 

それを見ろ!とさりげなく伝えています。

 

我々の周りに、野に咲く花を眺めて心を囚われる人がどれ程存在しますか。

 

キリストがそう言うのは、多くの人々が野に咲く花に無関心だからです。

 

キリストは聖書を読んでその解釈の為に討論しろなどとは言っていません。

野の花とお話が出来るぞ!などとも言えませんでした。

 

僕は野に咲く花が、囚われない自由を伝えていると、

この時感じました。

 

ミツバチの喝采が花をゆらし、風が吹けばいっせいになびく野の花の群れ。

もし生きながらにして別世界に触れたいと思ったならば、

道端にクルマを停めて、

腰をかがめて、

野に咲く花の世界に浸ってみるのが好い。

 

おおーい、

そろそろ行くぞっー! 

Let's Go! Come on...

後ろから声がかかった。

 

コーヒーは口を付けるによい程に冷めていたが、まだ一口もすすっていない。

ちょっと待って、今からコーヒー飲むからな。(汗)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘビーウェイト、ライトウェイト

2015年08月26日 | ロクマル日記

運命を変える(かも知れない)一つの箱。

...が届いた。

 

中には、

よく吟味して選んだロードバイク(自転車のロードレーサー)のコンポーネントと装備である。

...

 

 この夏から再びロードバイクを駆るようになった。再びと書いたのは10代の後半にロードバイクに乗っていたからである。ロードバイクを降りたのは20代になって他にやる事が出来たからだ。それから歳月が過ぎたが、長い間再びロードバイクに乗ろうとは思わなかった。しかし、なぜか不思議な事に、再び急にロードバイクが恋しくなり手を出してしまったという訳だ。この、ロードバイクに乗りたいという衝動が湧き上がってきた事は自分自身でも驚いているが、その本質は、楽しい事をしたい!面白い事をしたい!という心の渇望に対してロードバイクという存在が自信の中に既にあったからである。

 普段ランドクルーザーで走る街の郊外の道もロードバイクで走ると全く異なる経験をする。ランドクルーザーでは道の起伏はつま先のアクセルの踏み加減の調節程度で終わってしまうが、ロードバイクでは太ももの強烈な圧縮(ダンシング)を要求される。それはまさに2Fエンジンのピストンと同じ様子であり、クルマに掛かる負担をダイレクトに体全体で感じる機会なのである。ロードバイクの場合は2Fは二本足(Two Foot)という意味です。今後もへビーウェイトなランドクルーザーを足として使い込む姿勢に対して、極端に対照的なライトウェイトなロードバイクを楽しむ事によって、走りに対しての感覚的なバランスが取れて行くのではないだろうかとも感じている。それは、ランドクルーザーという存在が手段から目的へ。そして、目的から手段へと振り子を振るように自分との関係を保つ為に必要な要素なのかも知れないと感じている。

 

 今年の夏もピークを過ぎて行く、

季節が変わる様にランクルに対する姿勢も変わるものです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイヤ テスト

2015年08月18日 | 日記

 オフロードタイヤというのは街の繁華街から高速道路、そして岩場から泥濘、そして砂地や砂利道などと場所と四季を通じて活用の幅が広く、その走破性や耐久性のテストなどはどのメーカーも過酷な条件下で行っている。そういった中で BF Googrich KO2タイヤの実験の一つはユニークである。その実験は一万フィート(3Km)の上空から地上にタイヤを落下させるというものだ。タイヤに装着しているホィールはジープラングラールビコンの物である。

 

The new All-Terrain T/A KO2 is our toughest all-terrain tire ever.

Get a look behind the scenes at our most unconventional toughness test yet.

 

 The new All-Terrain T/A KO2 is our toughest all-terrain tire ever.

Tough enough to take on nearly any challenge on Playground Earth. (Or even above it.)

 

 実際にホィールには全くダメージが無かったのかとか、ジープを丸ごと落としてみてホィールとタイヤだけは問題ないという事を証明して欲しかった。などという突っ込んだ意見もあるが、エンターテーメント性を兼ねたこの試みはユニークである。このタイヤに付いては今後一万フィートの上空から落としても大丈夫なA/Tタイヤ、という認識が付く事になった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SANTANA TROPHY

2015年08月16日 | EXPEDITION

 サンタナ モトール(モーター)は1956年から2011年まで存在していたスペインの自動車メーカーです。そのサンタナ モトールが当初の1956年にランドローバー社と提携し1958年から1983年までの25年間に渡ってスペインにてランドローバーをノックダウン生産していました。

 

 

 今年(2015年)の春に開催されたサンタナトロフィーと称されたこのラリーイベントは、スペインで生産された歴代のランドローバーのシリーズ系を駆ってスペインの Linares という街からジブラルタル海峡を渡って北アフリカのモロッコに渡り、サハラの西端を走破して Marrakech の街までの約2000キロを8日間に渡って走破しました。

 

 イベント自体は大きなものではありません。おそらく古いランドローバーの愛好家位しか知らない程の規模でしかありません。古いランドローバーシリーズで広大な砂漠のフラットダートをラリーという項目を置いて走破するという行為ですが、僕はとても未来的なイベントだなぁと思っています。スペインで生産された多くのランドローバーシリーズが地中海を跨いでアフリカ大陸に渡ったのでしょう。

 

  それは自動車の世界の多様性が実現してきたという現象です。

 快適で高性能な四輪駆動車が市場で販売される今日において、そういった四輪駆動車を見て多くの人々はクルマは進化したなぁ、と素直に感じる事と思います。ショールームのピカピカの電子レンジ(レンジローバーの事)を眺めながら、既にやって来た未来を感じます。

 

自動車の未来とは、古い物が消えて新しい物に置き変わるという理解は完全に間違っているのです。

 未来のクルマあるいはクルマ環境というものはハイブリッドやエレクトリックというキーワードでは無いのです。もし未来のキーワードを問われるならば、それは ”多様化の実現” です。豊かなクルマ社会とは古い物が淘汰されて消えて行き新しい物に置き換わる事ではありません。

 

古いものと新しいものが共に共生、共存し合っていく世界が既に始っています。

 旧車に乗ると言う事。そういった価値観は特殊なものでは無く多くの選択の中のひとつに過ぎません。サンタナトロフィーは古いランドローバーで砂漠を走るというイベントではあり、来年も開催されるという保障はありません。しかし、たとえサンタナトロフィーが開催され無くとも世界の多くの場所で似たようなイベントが開催される可能性は高いです。それは自動車が発展してきた経過の結果として多様化が進んでいく現象です。

 

SANTANA TROPHY 2015

 

言い方を変えれば、

この時代に古いランドローバーで砂漠を滑走するという事は、

豊かな車社会が既にやってきている証であるという事です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

休日のゴールデンタイム

2015年08月09日 | NEW YORK

 健康管理を兼ねて時々早朝のジョギングをしている。休日のゴールデンタイムというのがあって、それにはまず天候が好い事が前提となるが、その時間帯は朝日が昇ってから直ぐの一時間程の時間帯である。明け方の暗闇が去って辺りが明るくなってきたなと感じたら即出発する。体には物を着けないのがいい。時計もサングラスも帽子も要らない、ジョギングパンツにTシャツそしてジョギングシューズの紐をきっちりと締めて早速走り出す。呼吸は吸って吸って吐いて吐いてのリズムを保ちながら機関車を意識し、登り坂では2NDギア、平地ではトップギアだが...残念な事にそれ程スピードは出ない。時にはローギアに落として歩いたりもありである。

 

本日のコースは世界最大の交通量を誇るジョージワシントンブリッジの往復である。

 ニュージャージー州からニューヨークのマンハッタンを結ぶ1.5キロ程のこの橋は、孤立したマンハッタン島と大陸を繋ぐ橋であり、東はコネチカット、マサチューセッツとニューイングランド地方に続く重要な交通の関所である。乗用車一台の通行代は$14ドル(1700円)と決して安くはないが自転車や歩行であるならばタダである。この橋から眺める晴れた日の水に浮かぶニューヨークマンハッタンの光景は絶景である。ジョージワシントン橋をジョギングするならば排気ガスを思いっきり吸わない休日の早朝がいい。ロクマルでは排気ガスを思いっきり出して走っているくせに、自分が走るときは排気ガスを吸いたくないというのだから、わがままなおっさんである。

 

休日に必要なのはジョギングシューズです。

...

靴の中に蜘蛛が巣をつくらない様に時々確認する事が健康の秘訣です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Pipe Dream

2015年08月06日 | 日記

 

Published on Aug 2, 2015

DC presents Robbie “Maddo” Maddison’s “Pipe Dream,” giving the world a chance to witness history being made as Maddo rides his dirt bike on the powerful and iconic waves of Tahiti. From his helmet to motocross boots, Maddo was dressed for FMX when he took his dirt bike into the unchartered saltwater terrain of the Pacific Ocean in French Polynesia.
For nearly two years Robbie has been focused on making surfing on his motorbike a reality. His efforts paid off in Tahiti, where he rode the world famous waves at Teahupoo and Papara.

 

凄げぇなぁ...

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

充実感

2015年08月05日 | ランクル ドライブ

 現在は車社会である。どなたもご存知であろう。人々の車に対する入れ込みようはほとんど信仰に近い。車についてはいろいろな議論があるけれど、経済性は本質的な問題ではない。イメージが決め手である。アメリカでは、車は体を表すのだ。ガレージの車を見れば思い当たる節があるはずだ。

 思うに、時代の先端を行く車はおのずから機械工学の傑作でなくてはならないはずである。贅沢であって、なおかつ、実用的で、便利で、安上がりなのがいい。...つまるところ、私が求めているのは外見ではなく、実感である。単に乗り心地が好い、悪いの問題ではない。車で走るというのはこれだ、と言える充実感である。

 子供の頃、ある夏の夕暮れに、叔父のロスコウが運転するくたびれきったフォードのピックアップトラックの荷台に乗って家に帰った事がある。8歳になる二人の従兄弟が一緒だった。泳ぎに行った帰りで、私たちはスペアタイヤに腰掛けて、古いキルトを肩にはおり、年老いた犬に体を摺り寄せて温まった。そして、チョコレートクッキーを頬張り、メイスンの魔法瓶からおいしいミルクを飲み、みんなして『壁にビールが九十九本』という歌をありったけの声で際限もなく詠い続けた。月がのぼり、星降る空から神がわたしたちを見守っていた。家に帰れば、道はそのまま夢路へと通じている。

 そう、これが車に乗ると言うことだ。これでなくては楽しくない。わたしはそういう人間だ。どなたか、いいセールスマンをご存じなら、お教え願いたい。

 

 All I really need to know I learned in kindergarten. 

(人生に必要な知恵は全て幼稚園の砂場で学んだ、より引用)

by: Robert Fulgham

 

 

 気温35度の真夏日のニューヨークの午後、クーラーの利かないロクマルの窓を開けて街を流す、汗も流す。

 長距離は勿論、ちょっとそこまでの短距離であっても運転する毎に気持ちが踊るのが我がロクマルでの走りです。ロクマルは単なる移動機械、あるいは便利な道具だけではなくて、走る毎にいちいち感動を与えてくれる媒介である。ロクマルの走りはガソリンを燃やすというエネルギー消費ではあるが、運転する僕にとってはロクマルを走らせる事はエネルギー充電となっている様子。ロクマルに乗ると言うことは真夏日にエアコンが無くても楽しい事なのだ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする