職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

人生の分岐点がむき出しになっている。書架の前に腰をおろすと魂の内側に沿って底へ底へと下降していく

2010-05-27 14:54:53 | Weblog

10.05.27 人生の分岐点がむき出しになっている




◆「保存」か? 「処分」か?……なかなか決断できず、難航していた、ある書架の解体について、昨日、作業を断行。

 ずっとずっと以前に、「書棚の書物の配置&配列=自分の精神構造」と書いたことがある。
 書棚の書物の配置&配列は、「文学」「教育学」「国語」「自分の作品」等……と、一応はジャンル別分類になっているのだが、まだ未整備であったり、あるいは、ジャンル内で偶然が重なったりして、わたしの高校時代、大学時代前半、後半、教師スタート期、中期……と、わたしの時代の層がクッキリと見える場所がある。

 人生の分岐点が、むき出しになっている。
 書架の前のイスに腰をおろすと、魂の内側に沿って、底へ、底へと下降していく……。
 保存か処分かで逡巡していた書架は、まさに、そういう場所だった。

 ○年○月○日

 学校に行く。
 日直代行員のおばさんしかいなかった。
 印刷室で資料のコピーを済ませたあと、
 僕「1年間、お世話になりました」
 おばさん「どうか、よいお年を」
 帰宅し、昼食。
 その後、子どもたちと庭と家のまわりのゴミ拾いをする。
 落ち葉。
 木屑。
 枯れ枝。
 紙屑。
 午後、2Fの自分の部屋にとじこもり、一昨年のDiary→昨年のDiary→今年のこれまでのDiaryと、一気に読み通す。
 「教育」に対する姿勢が、徐々に変化してきている。
 変化は、もちろん教育の他にもある。
 しかし、これがいちばん重要だ。
 「変化」が積み重なり、「逆転」に至っている。

 一昨年では、「教育」と「僕」とのあいだに、一定の距離がある。
 「教育」は、ライフワークである『反響』地図を完成させるための「材料」でしかない。
 昨年では、「距離」を取ろうと、必死に、努力している。
 「教育」は、ライフワークである『反響』地図を完成させるための「材料」でしかない……と自身に言い聞かせている。
 昨年の後半では、「距離」が消滅している。
 そして、今年のはじめのDiaryには、あっと息をのむような記述が登場する。

 〈仁科の詩を、僕の「国語の授業」に教材として登場させるのだ。〉

 仁科の詩は、あるいは、仁科の詩ととわたしとの関係は、『反響』地図の中核をなす思想だったのだ。
 『反響』地図と教育が、融合している。
 いや、『反響』地図が、教育の「材料」になっている。
 遂に、逆転しているのだ。

 ○年○月○日

 鶴子たちは、実家へ行った。
 今、午前10時。
 光太郎はクリスマス・プレゼントのロボットの箱を抱え、千早もプレゼントのオルゴールをいれた籠をさげて、出かけていった。
 あとで玄関を見たら、その籠が下駄箱の上に置いてある。
 出がけに、戻ってきた千早の声が玄関でしていたが、籠を置きに帰ったのだろうか?
 それとも、何か忘れ物を取りに戻り、今度は籠を置き忘れてしまったのだろうか?
 ひとりで居間でコーヒーを飲む。
 太陽が射し込み、江戸錦の水槽のなかで光の環が揺れている。
 FMを聴く。……

 新しい年には、いくつかシステムを変更するつもりだ。
 今、その1つについて書く。

 〈「縦書きDiary」から「横書きDiary」へ〉

 理由。
 他の文章(たとえば、保護者や他の教師への通信文、校務の報告書、研究報告書、学習指導案……)で、今、縦書きを使うことは、ほとんどない。
 国語の試験問題と、国語の授業記録と、僕の私的な書簡くらいのものだ。
 もちろん、それだから……と考えているわけではない。
 「それだから……」に近いのだけれども、しかし、微妙に違う。
 どう違うのか?
 スイカを真っ二つに割ったようにうまく説明する自信はないが、あえていえば、(今、これは横書きで書きはじめている。これまでは縦書きで書いていた。強い抵抗感&違和感がある……という)「縦書き人間の自分」を、この際、捨ててしまおうと考えている。
 こういう変更は、他の何に似ているだろう?
 左側通行から右側通行へ?
 喫煙者から禁煙者へ?
 大日本帝国から日本国へ?
 古いペンから新しいペンへ?

 くわえて、昨日の「逆転」とは、どんな関係があるのだろうか?
 また、『反響』地図の消滅とは、どんな関係があるのだろうか?

 ま、まず、1ヵ月間、横書きをつづけてみよう。



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★画像=散歩コースの、こころはろばろ/スラバヤ沖/バタヴィアの沖/神社界隈の風景(RICOH・CX3)。

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