職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

早朝、TVのスイッチを入れると、高齢の男性(福永光司)が、老荘道教の哲学を語っていた。

2008-07-03 21:33:16 | Weblog

      

★合唱コンの練習。きょうは、昼、1年と2年の合同練習。このポジションで聴いていると、ああ、生きていてよかった、ああ、みなみにいてよかった……と、頭がクラクラした。

◆休日は、子どもと同じで、あれもやるぞぉ~、これもやるぞぉ~、あそこにも、あそこにも、あそこにも行ってみるぞぉ~……などと思っているから、かなり疲れていても、早くから目を覚ましてしまう。
 その日の朝も、早起きして、コーヒーを沸かしながら、TVのスイッチを入れた。
 インタビュー番組の途中だった。
 高齢の男性が、老荘道教の哲学を語っている。(番組の正体は、終了時にわかる。NHK映像ファイル あの人に会いたい「福永光司(中国哲学者) チャンネル:総合/デジタル総合 放送日:2008年 6月28日(土) 放送時間 :午前5:40~午前5:50)
 ご自身の研究内容を、ブルドーザーが土を噛み、着実に前進するように語っていく。
 その寸分の狂いもない語りに、これまでの自分の浮わついた行いを対比させ、悔いつつも、心がシンとなった。

    


 「心がシンとなった」話とは、大きくはずれるが、最近「休日」が絶不調だ。
 あれも、これも、あそこも……の、どのひとつも達成できないで「休日」が終わっている。
 原因は、たぶん、疲れているのに、張り切りすぎて、早起きし……、でも、エネルギーがないのだから、失速する……ということのくりかえしなのではないか?と、最近、思い始めている。
 そう思ったのは、休日不調で、フテ寝して、長時間眠りこんだ翌日、要するに月曜日が、絶好調ということが多いからだ。

 次の休日(次の休日がいつ来るかわからないが……)から、ライフスタイルを少し変えてみたい。

    


◆学校通信〈すこやかみなみネット通信〉のトップ記事について、(1)新学習指導要領とみなみ中の経営……か、(2)学校の教育丸抱えが教育危機を増大させる……か、かなり迷い、結論として、今は、夏季休業に接続する時期であること、それから、執筆にかけることができる時間の量とを考え合わせ、後者を選択した。
 次が、その記事だ。

〈トップ記事〉
◆日本の教育は一般的にいって、学校が教育を丸抱えする傾向にあるといわれるが、このことが教育の危機を増大させているのだという強い認識が必要である。

 教育は、単に学校だけで行われるものではない。
 学校と同じように、家庭や地域社会が、教育の場として十分な機能を発揮することによって、子どものすこやかな成長が可能になる。

 いわゆる「生きる力」についても、学校において組織的、計画的に学習しつつ、家庭や地域社会において、親子の触れ合い、友達との遊び、地域の人々との交流などの様々な活動を通じて根づいていく。

◆本学区においては、学校・家庭・地域の教育のバランスはかなり改善されているが、中学生の教育課程外活動(部活動・地域行事・家庭行事)については、まだまだ課題を残し、ある意味では、「学校の教育独占体制」あるいは「学校の教育丸抱え体制」に近い状態であるといえるかもしれない。
 これを改めたい。
 夏期休業中は、そのよい機会である。

◆ただし、「学校の教育丸抱え体制」に近い状態であるからといって、学校側の判断のみで、無制限に、ダムの水を放流するように、丸抱え体制を解除することはできない。
 大混乱が目に見えている。
 学社間のコーディネート機能が重要だ。
 とりわけ多く抱えている側の気遣い、心配りが重要だ。
 このことに関する本校の基本方針は、次のとおりである。
 
(1)学年・学級(学年教員)で、あるいは、部活動(顧問)で、個々の子どもたちの社会教育活動(学習塾・稽古塾を含む)の実態を、可能な限り把握する。
 そのうえで、個々の社会教育活動が円滑に行われるように配慮する。
 家庭での行事などについても同様である。

(2)地域で行われる社会教育活動や公的な社会教育活動への参加を奨励する。
 部活動と重なる場合も多いが、各部顧問は、ここで充分、学社コーディネート力を発揮する。
 具体的に例をあげれば、大久保地区の運動会の日は、大久保地区の子どもたちについて、運動会への参加を奨励する。
 子どもたちは、学校教育ではとても育てられない力を、社会教育の場で獲得する可能性がある。
 青少年期といわれる年代に、同年代の友人や教師以外の地域の方々とのコミュニケーションおよび地域活動・地域行事などを通して、思いやり、協調性、感謝の心、連帯感、地域の一員としての自覚を育て、さらに大きく成長させたい。
 地域の方々も「中学生をどんどん寄こしてほしい」とおっしゃっている。
 10年後は25歳、20年後は35歳、30年後は45歳で、地域の中核だ。
 中学生の地域行事への参加は、確実に次世代を育成し、「力のある地域づくり」、さらには「学校・家庭・地域の教育のバランスがいい校区づくり」 につながっていく。

(3)部活動の休止日については、これまでの通り(①第1・3日曜日 ②他の週については、土・日のいずれかを休止日とする)であるが、長期休業中の土・日は可能な限り休止日とし、家庭や地域での活動を保証する。(各部の活動については、計画表を参照)
 なにとぞ、なにとぞ、ご理解賜り、家庭・地域・学校間での調整(=コーディネート)にご協力いただきたい。
 また、このことに関する忌憚のないご意見もいただきたい。

◆今回、書けなかった「新学習指導要領とみなみ中の経営」については、本校の経営の重点№1「学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底する」と関連させて、次号で、持論をぶちまけるつもりだ(^_-)。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿