職員室通信・600字の教育学

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凡庸なスタッフが作成した資料は、ゴミ出し可。まったく問題ない。しかし、気鋭のスタッフの資料は危ない

2011-04-22 07:43:23 | Weblog


2011
04.22
乱氏よ、三田村Tよ、全処分を諒とせられよ


★東日本大震災で僕の書棚の一架が倒壊し、このスペース分の本の行き場がなくなり、DAKA古書店全体から、倒壊した書架と同じ分量の本を処分する……という話をしたことがある。

 いつ頃だったか?
 自分の一太郎文章に向かって「倒壊」という語で検索をかける。
 と、4/12(火)に「処分」の話が登場し、処分候補のひとつに、40代後半の「教育資料」を選んでいる。
 10センチ幅のファイル5冊。

 ここ、しばらく、時間をみては、その資料を、マル秘、準マル秘、ゴミ出し可の3つに分類し、マル秘はシュレッダーにかけ、ま、準マル秘も用心に越したことはないから、やはりシュレッダーにかけ……という作業をつづけ、さっき全部終了した。
 10日近くかかったことになる。
 やれやれ……というところだ。

 行き場がなくなった本があるから、その分のスペースを空けるために、倒壊した書架と同じ分量の本や資料を処分する……というのが目的なのだが、シュレッダーにかけつづけていると、この目的を忘れて、シュレッダーにかけるのが目的であるかのような錯覚に陥ってしまう。

★先々、大きな時間を見いだし、過去の自分の教育行為を生かす仕事をするのだという計画があるから、結構、きわどい(持っていないほうが安全というような)資料とか、ま、取るに足らない資料(例=「花見の案内」)とかを、後生大事に保存している。
 したがって、マル秘、準マル秘、ゴミ出し可の3つの分類に神経を使う。
 ド~ンと全部シュレッダーにかければいいのだろうけど、業務用のシュレッダーではない。
 家庭用の小さなシュレッダー(アイリスオーヤマP5HMI)だから、できるだけシュレッダー分は減らし、ゴミ出し分を増やしたい。

 「できるだけシュレッダー分は減らし、ゴミ出し分を増やしたい」という視点で資料を分類していて、2つの発見があった。

 ひとつは、保護者参観日等に作成する「学年保護者集会用資料」だ。
 これは公開資料だし、当時、僕自身も含め何人かで中味をチェックしているのだから、当然、ゴミ出し可だと思ったのだが、今、チェックしてみると、そうではない。
 凡庸なスタッフが作成した資料は、ゴミ出し可。
 まったく問題ない。
 しかし、気鋭のスタッフの資料は危ない。
 彼らは、保護者に対して、ギリギリのデータを提示する傾向があるからだ。
 その時点では、僕とスタッフの間の、およびスタッフと保護者の間の信頼関係があるから、ギリギリの危険度がカバーされている。
 仮に何か問題があった場合でも、僕やスタッフの責任で説明すれば、OKだ。
 しかし、時が経ち、責任を取る者がだれもいなくなって、資料が一人歩きすると危険だ……というレベルの、実に微妙な問題をはらんでいる。

 もうひとつは、研究授業などの「学習指導案」だ。
 これも、完全公開資料だし、自分も含め何人かで中味を厳重にチェックしているのだから、当然、ゴミ出し可だと思ったのだが、よくよく中味をチェックしてみると、そうではない。
 凡庸な授業者が作成した指導案は、ゴミ出し可。
 まったく問題ない。
 しかし、気鋭の授業者が作成した指導案はは危ない場合がある。
 参観者に対して、ギリギリのデータを提示している。
 特に「生徒について」や「指導過程」の欄だ。
 この生徒を、この過程で、このように変容させたい……というシグナルが潜んでいて、「生徒」の特定が可能になる。
 こんなゴミをだれも見ないよ……と思うが、これまでの経験から、世の中、ホンマ、何が起こるかわからない。
 危機管理の観点からは、これも、シュレッダー処理だ。
 「学年保護者集会用資料」は「責任を取る者がだれもいなくなる」と危険だといったが、気鋭の授業者の学習指導案は、永遠に危険だ。

 でも、もう全部、終わった。
 ああ、シンドかった(ノ△・。)。
 乱氏や三田村Tの力作資料は、ずっと保存したかったし、シュレッダー口の直前で何度か手が止まりかかったが、しかし、保存したところで、僕にそれを生かす力は既にない。
 全処分を諒とせられよ。

★「職員会議資料」は、もちろん、すべてシュレッダー処分した。
 ときどき手に取り、読み返し、つくづく、「職員会議資料」というのは、学校の力の有る無し、特に校長の力の有る無しがよくわかるもんだなぁ~と、猛省するというか、もう、はずかしく、はずかしく……絶句や(ノ△・。)。










★画像は昨夕の食事^^;。
 僕がこれを全部食べるわけではない。
 焼き鳥は1本、あとはパートナーが食べた。
 タマゴ料理は1/4ほど。
 昨日は週に2日の休肝日だったが、アサリのみそ汁を飲むと、アルコールのことはすっかり忘れてしまう。


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マル秘、準マル秘、ゴミ出し可の分類作業の過程で、僕の痛覚に触れる過去資料が出てきた。悲しいようなうれしいような、ツンとくる一種名状しがたい不思議な感覚が噴出した
昨年9月の残がい・屑モノ大処分(ゴミ収集日に出す=95%、シュレッダー処理=4%、保存=1%以下)では、わたしの大学時代の『教育実習日誌』が見つかっている


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