先に出た女性に追いついた。追い抜くときに予約できたか訊きたかったけれど、声をかけることはできなかった。
鐘楼門をくぐると、すぐ前に女性の歩き遍路さんが遍路地図を広げて、宿の予約をしていた。話を聞くと、十楽寺は宿坊が改装中で断られたということだった。越久田屋さんはどんな宿ですか、と訊かれたので、素泊まりのみの4500円、お風呂はなくて近くの温泉施設に車で送迎してくれる、と答える。素泊まりが希望と合わなかったのか、安楽寺に電話してみます、ということだった。遍路宿情報を手渡して水屋に向かう。本堂の手前には夫婦の歩き遍路さんが休んでいた。二人とも相当疲れているようで精根尽き果てたという感じで休んでいる。1番からでも10km足らずだけれど、暑さが尋常ではないから無理もない。
金泉寺から54分かかって4番札所大日寺に到着した。予想通り4ヶ月前に比べて8分遅れ、時速は5.5kmしか出なかった。この間写真は120枚も撮ったからいつものスピードは出しようがなかった。
この自動車道を渡ったところで、外人の自転車遍路さんに金泉寺へ行く道を尋ねられたのは3年前。通し遍路では毎回1人以上の外人の方と出会う。出会った場所も大体覚えている。