ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

持ち味はどこか

2017年10月17日 23時48分05秒 | Weblog
例えばアニメなどの女性キャラがいたとして、それなりの人気があるとする。
いきおいイラストやフィギュアなどのキャラグッズがたくさん作られ、それは
原作者以外の手によって描かれたり造形されることになる訳であるが、
他人が作る以上そこに幾何かの、その人なりの解釈や趣味趣向や偏見やら何やら
が入り込んでくる。

全く別人であるとか、キャラのコンセプト的にNGな行為や使われ方をした場合は
当然のように版元からダメ出しがされる。しかし、例えば胸の大きさとか体形に
ついてはあまり版元からのツッコミは無く、キャラによっては髪型とか服装レベル
で許容しているような印象すらある。

個人的には女性キャラの体形はあまり解釈の幅を持たせない方が良いと考える方で、
胸がないのに田舎のおばちゃん張りに『若い子はこんくらい行かないと駄目よぉ~』
とばかりにドカ盛りしてくる作家などは、ちょっと勘弁して欲しいと思ってしまう。
個々人の解釈であるとか、作家性であるとか、そういう妄想を形にするのは良いが、
それならばそれで『○○氏によるアレンジ!』というように作家の名前を前面に
押し出しておくべきで、そうではない原典に忠実であることが求められる場であれば、
その場のしきたりに従うべきである。それもまた作家の技量のうちと言えよう。

思うに、イラストレーターを始めとする、絵や造形を生業とする"作家"は、上に
書いたような、作家性を控えることを要求された場における、よそ行きモードと
自由にやってよい場における趣味全開モードの二つ(以上)を使いこなしていかねば
生きていけないのではなかろうか。余程汎用性と魅力、もしくは画力が高いとかで
あれば向こうが合わせてくれるだろうが、そのような作家は極々僅かである。

そして話を蒸し返すが、例えば元々"胸があまりないキャラ"を特盛にアレンジされた
場合、喜ぶ人の方が多いのか、悲しむ人の方が多いのか、まずそこが知りたい。
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