ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

職人ダークマター

2012年09月26日 02時24分18秒 | Weblog
美術系予備校や、美大のような、ものづくりをする環境下でよく出る
能力値の一つに『集中力』というのがあるが、色々と考えてみると結構
総合的な能力である事に気付く。

まず、誰かの受け売りで実験をしたわけではないが、一般に集中力の
持続限界は90分であるらしい。訓練や素養などで前後はするであろうものの
『集中持久力』が集中力の一翼を担っている事は間違いないだろう。

これまた受け売りに近いが、極度に集中が深まると、体感時間に影響が
出たり、見えるわけもない微粒子の触感までをも得る事ができたり、
灰色のドームに突入したりと、物理法則を超えたような“ゾーン”に
入るという。昔一度だけ経験したことがあるが、さておきこのような
『集中深度』も集中力の一要素と言えよう。

そしてこれは最近気がついた感覚であるが、意識と手が程よく作業対象
に向かっていくような集中に至るまでには、差こそあれ時間がかかる。
いわば『集中加速性』とも言える要素があり、個人的には今後のトレンド
となりそうな集中力の一要素ではないかと考えている。

この三つの要素を総合したものが『集中力』というのが今回の結論。
ただこれら全てが人間の限界性能に達していたとしても、ハンドルや
ブレーキのない車のような、暴走の可能性を高めるため、高ければ良いと
いうものではない、というのが個人的な意見。
ついでに言うと、集中力は年齢や精神状態の影響を受け、しかも結構な
消耗を伴うため、そういった安全面からもやたらにアクセルをふかせば
良いというものではない。

しかも複合的な能力かつ比較してどうこうというものではないため、
客観的な価値になりづらいというのも案外厄介な部分である。
求める事も、与える事もできないのだ。
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