ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

便利は悪魔的

2017年03月05日 22時53分14秒 | Weblog
携帯と電話番号を替えた。
家電量販店で諸々の契約手続きを、目の死んだ担当者と行ったが、
特にお金の絡む契約関係はどうにも好きになれない。基本的に、
料金プランがどうのと出だしに来るようなものは碌なものが無い。
過去の経験を振り返ってみても、金に飢えた、もしくは倦んだ目を
した担当者ばかりであったように思える。

今回の件で得た教訓としては、料金プランは簡潔明解で変動の少ない
ものが結果として一番信用できるということである。
店員や契約担当者がおすすめしてこなくても、その人の目が獣の目を
していたならば逆の方向で信用できる。

そして旧携帯からアドレス帳を移行させようとしたが、Bluetoothは
型が合わないのか認識されず、赤外線通信など土台なく、メモリーカード
経由で何とかしようと試みる。
旧携帯に刺さっていたのはminiSDカードという規格で、後から調べて
分かったことであるが、現在はまったく主流ではない。
大体のカードが読めるというリーダーでも、下駄を履かせないと読めない
ようになっており(しかも裏面に小さく書いてある)、そのくせ
カードリーダー売り場でその下駄は扱ってないという、完全な規格敗者の
末路を見た思いがして、乾いた笑いが出てくる。

それにしても、携帯(スマホ)やその他の諸々便利と言われている道具や
サービスは、それを得る代償として実はとんでもないものを差し出して
いるのではなかろうかという、漠然とした、しかし濃い不安に駆られる。
それこそ心臓を直接握られているかのような。

大元がもはや判らないほどに積み上げられた前提と、暗渠で喰い合いを
続けている数多の規格がひしめき、いきおいブラックボックス化していく
道具とサービス。
安心して、穏やかな気持ちで使えるのならばいいのだが、そのどちらも
個人的には少々疑わしい。むしろ不安と心のささくれを助長している
のではなかろうかとさえ思えてくる。

こんな時のアナログの安心感よ。
コメント (3)
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