著者は静岡県感応寺(日蓮宗)副住職です。
仏教について、
<信徒ではない、フツーの人が持つ素朴な疑問>への答えが満載です。
ただし、この本は友人から譲り受けたもので、非売品です。
一般に出版されたものとしては「優しさはどこから」(国書刊行会)が
あるそうです。
ま、いつものように、気になったところをメモしていきます。
P.14 上座部仏教の戒律に、
自身が悟りを開くまで他人を救ってはいけないという項目がある
(たとえば)行き倒れの人を見つけても手助けはできない。
できるのは、その人との距離が十分に離れてから様子を見て、
誰も手助けをしていないようだったら人を呼んで知らせる事だけ
うぅ~~ん、これでは、私でも無力感を覚えます。
出家者は自分のために祈るだけで、社会の改善には繋がらないようです。
今、仏教からムスリムに改宗する若者が増えているそうですが、
その理由は
P.15 「仏教は何もしてくれないから」だそうです。
ま、「誰も救われないのでは意味がない」ということで、
P.18 この戒律に疑問を抱いた比丘たちが
<世間を救うために運動を始めた>
それが大乗仏教の始まりでした。
まとめ
上座部仏教(小乗仏教):自身の悟りを目的として修行を続ける
大乗仏教(一般大衆部仏教):現在、日本にある仏教の殆ど。
修行しながらも世間の役に立つ仏教にしようと考えたのです。
(中略)困っている人も坊さんも一緒に生きていこうというのです。
まさに乗り合いバスのようなものですから、大乗というのです。
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