今や世の中にはパーソナルトレーナーが溢れ、プロのアスリートでなくても
フツーの人たちもジムなどでトレーニングする時代です。
でも、この本の著者の言っているようなことを小中学校の体育の時間にでも
教わってきていれば、どんなにか効率的に運動を楽しめたことでしょう・・・・・
「たら・れば」を言っても仕方ありませんが、
願わくば、文部科学省や研究機関で、こういった概念の普及を考えてほしいです。
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p.190 尻についてもう少し続けよう。先にも述べたように、私たち人間は
足腰で地面をしっかり押し込むことによって、身体パフォーマンスを
向上させていけるようになる。私は、その「地面を強く押すこと」に、
一番貢献しているのが尻だと考えているのだ。
尻の筋肉によって生み出されるパワーは、全身の中で最も強力だ。
尻のパワーをフルに載せられれば、それまでより大きい力で地面を
踏み込めるようになるだろう。
p.191 このため、私は、よくトレーニング中のアスリートに対して
「もっとケツで押し込め」と言う言葉を使う。尻の大臀筋には
折り曲げた股関節を伸ばす役割があって、しゃがんでいる状態から
立ち上がる時などに使われる。すなわち、「ケツで押し込む」と言う事は、
大臀筋を使って股関節をしっかり伸ばすことで、地面を押すと言う意味に
なる。
(中略)少々品のない言い方だが、要するに、尻の筋肉のパワーをフルに
乗せて、地面を踏み込んでいけと言う話だ。そして、この「尻の力で地面を
押し込む感覚」が身に付いてくると、アスリートは自身のパフォーマンスを
向上させられるようになることが多い。例えば、野球のピッチャーなら
”ケツで押し込むように”、前足を地面に刺せるようになれば、より強い球を
投げられるようになる。また、バッターも”ケツで押し込むように”、前足を
地面に刺せるようになれば、より強いスイングでボールを叩けるようになる。
アスリートにとっては、地面を押すことに尻の力をどれだけ咲いていけるかが、
自分の能力を引き上げる大きな鍵だと言える。
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