自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「下りのなかで 上りを生きる」 ⑦

2014-12-17 15:35:48 | 唄と踊り
写真はQuokkaワラビー。巨大なネズミのようなイメージ。
でも、齧歯目ではなく、カンガルーの仲間です。




誰にもいじめられないせいか、人を恐れず、自由に動いています。




さて、今日のテーマ・カテゴリーが何故<歌と踊り>なのか?

それは次回のミュージカル・テーマに繋がるものだからです。


P.237で、著者は彼が感銘を受けた、パレスチナの医師のことを紹介しています。

  Dr.Izzeldin Abuelaishは2008年のイスラエルのガザ攻撃で

  3人の大切な娘を爆撃で殺された。遺体は木っ端微塵になり、彼は絶叫した。

  (中略)

  彼は絶叫しながら、医師として他の傷ついた子供達を必死に救命し続けた。

  彼は『それでも、私は憎まない』という本を書いた。



P.238 (前略)憎しみは何も生み出さない。Abuelaish氏を日本に招き、

   「憎まない生き方」という講演会をした。

   やっかいな動物である人間が、どうしたら憎まないことができるであろうか。

   そんな話し合いをした。


   未来を見据えることだ

   二度とパレスチナの子供達がこんな無残な殺され方をしないためには、

   憎しみをかき立てても憎しみのキャッチボールになり、

   さらなる大きな悲劇がやってくる


   未来を見ることによって、彼は憎まない方法を見つけ出したのだ

   地球上にもっと平和がやってくることを願い続けている。

   微力だけど、やれることはとにかく、

   空振りでもいいからやってみようと思い続けている。


著者・鎌田医師は偉いなぁ!と、私が思うのは、

実際にシリアやイラクの難民キャンプに通い、動かれていることです。

  (チェルノブイリの事故の後、)

P.141 日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)という組織をつくり、

  測定装置を希望する妊婦や子供達50人にフィルムバッジという

  積算線量計を貸し出した。1ヶ月に1回、外部被爆量が出る。


気になることがあれば、ウクライナ国立放射線医学センターの担当者に

会いにいき、質問し、意見を交換し、現地を見て学び、研究されているのです。



ミュージカル研究会は次回の公演で、私のシナリオを上演、

<喧嘩や暴力では何も解決できない>

<お互いの立場や生き方を理解し合い、認め合おう>と歌います。


医師である鎌田氏のような、凄い働きはできないし、

<歌と踊りで!>なんて<ただの趣味または遊びじゃないか!>とまで

言われそうです。


それでも、今、私が<平和のために>やれることは、ミュージカル活動と、

普通の高齢者たちの健康維持・増進のための運動・研究……


最後に鎌田医師の言葉を、忘れないように、書き写します。

P.245 憎しみは横に置いて、誰かのために汗を流し、

   肩の力を抜いて生きていく。

   99%自分のために生きながら、1%は人のために生きる。


   そんな自分に変わってみようと思う。

   「新しい人間」になろうと思う。

   あったかさを武器に絶望を希望に変える突破力のある人間になりたい。


かつて、このBlogでご紹介したA.ヘップバーンの言葉を思い出しました。

   「年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。

     ひとつの手は、自分自身を助けるため、

      もうひとつの手は他者を助けるために。」

「2本の手のうち、1本を!」というと50%差し出すことになりますが、

鎌田医師のいう「1%」なら、多くの人にとって達成可能範囲かもしれません。

そう、特別に偉い、少数の人が50%出すよりも、

その100倍の人数が1%ずつ出す方が総量としては力になるのかもしれません。





   


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