p.25 「筋肉が凝っている」と言う状態は、「筋肉が硬くなっている」
とも言い換えることができます。筋肉は使わなくなるとどんどん
硬くなって、本来の動きができなくなり、それが体の不調を
引き起こす原因となります。
筋肉が硬くなる、つまり柔軟性がなくなって動かなくなると、
違う部位に負担がかかります。結果として、負担がかかるところに
痛みを感じると言う具合です。ここで重要なのは、筋肉が硬くなった
ところが痛くなるわけではないと言う事。さらに必ずしも痛いところが
悪いわけではないと言うことです。そのため、(腰に針を打ったら、
首の痛みが取れた)と言うこともあり得るのです。
自力整体的に言うと、「足・腰・膝の痛みは骨盤の歪みからきている」という感じ。
鍼灸師が鍼を打つ場所(ツボ)を自分の肘や膝で刺激し、遠隔操作で凝りをほぐし、
その後、引き締める・・・・・
ただし、著者がこの本で紹介しているWストレッチの方法では
「ツボ刺激」は行われず、「所謂ストレッチ」(筋肉を伸ばし、縮める)です。
それでもイイ(=読者が実践して、痛みを治せる)なら、素晴らしいです。
第2章(p.66~86)でイラスト入りで紹介されています。
これらを「正しくやれれば」効果はあると思います。
何事もそうですが、生徒さんによっては「気がすっ飛んでいて」、
ただ形だけ真似している場合も多いのが困りもの。
特にラジオ体操の後の「無料美容体操」のようなグループでは
「やらないよりマシ」程度の方も多いのが実状です。
でも「熱心に取り組み、確実に効果が上がっている方」もあります。
これはもう、個々の資質とか、困窮度だとしか考えられません。
言えるのは、過去の私みたいに
「早く膝の痛みを治して百名山巡りを終了させたい」と、
切実に思うようなモチベーションが大事、ということです。
または、「自分の身体の変化が嬉しくて、色々やってみたくなる」
好奇心が旺盛な方とかは、効果が上がりやすいです。