こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

年間第6主日(ルカ6:17,20-26)いつでも「最後の授業」ができる人は幸い

2022-02-12 | Weblog
当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。

(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
↓↓説教者の意図が、より自然に伝わます。↓↓
http://ss104313.stars.ne.jp/voice/220213.mp3
(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
‥‥‥†‥‥‥‥
こうじ神父
「今週の説教」
2022/2/13(No.1164)
‥‥‥†‥‥‥‥
年間第6主日(ルカ6:17,20-26)
いつでも「最後の授業」ができる人は幸い
‥‥‥†‥‥‥‥

2月13日になりました。今日もミサは中止しているでしょうか?田平教会がコロナ禍の中で長崎教区に誇れることを一つ紹介します。今回も主日の説教と「聖書と典礼」が配布されました。これは他の教会では行われていないことです。

ただ第5波の時に平戸地区司祭団で田平教会の取り組みを威張って話したので、真似をしている教会があるかも知れません。それでも最初に取り組んだという自負は今もあります。YouTubeに関しては、平戸口の神父様が黒島にいる間にちょっと先を越されました。

皆さんは「最後の授業」という活動をご存知でしょうか。「定年を迎えた大学教授が、お別れの日におこなった授業」ではありません。現役バリバリの教授が、「もし余命数日の宣告が下されたら?」というような設定で、すべてを賭けておこなう授業のことです。

先週、日本26聖人の殉教に触れましたが今週ももう少し触れさせてください。「日本26聖人殉教祭」は言わば「西坂の殉教者たちを思い起こし、物語るためのミサ」です。しかし単に425年前を振り返るだけでなく、出来事を今どうやって生きたらよいか考える必要があります。

26人の殉教者は、決してこの世を捨てて、この世に背を向けて生きていたのではないということです。時代はキリシタンにとって完全な逆風だけれども、正面から逆風に立ち向かって生き続けた人たちです。誠実に日々を生きて、生き方を曲げることなく貫いたのです。

私は、26人の京都から長崎への連行と西坂での殉教は、彼らが日頃から用意していた「最後の授業」だったのだと思っています。「どうせもう死ぬから、これだけは言っておこう」という気持ちで立てた証ではなくて、命に満ち満ちた、花が満開に咲いた状態で、すべてを賭けておこなった授業だったと思っています。

彼らは今週の福音朗読にあるようにすべてを取り上げられて貧しい身なりで飢えに苦しんでいました。最後に全員聖体拝領をしたいと願ったけれども半数しか認められず、心は泣いていました。人々に憎まれ、のけ者にされ、ののしられ、汚名を着せられて西坂にたどり着きました。けれども彼らは、与えるものを豊かに持っていました。パウロ三木の十字架の上での説教がそれを証明しています。26人はキリストの弟子となったその時から、すでに「最後の授業」の準備ができていたのです。

私たちはどうでしょうか。何も頼るものが無くなったとき、神にすべてを委ねて、「私には失うものがありません」と、「最後の授業」ができるでしょうか?私にとっての「一世一代の授業」は、今日やってくるかもしれませんし、三年後かもしれません。

神さまをどのように信じているかを、いつでも自分の言葉で話せるように準備を整えておきましょう。私にとっての一世一代の信仰の証し、最後の授業の準備を、コロナ禍の今こそ整えておきましょう。「神しか頼るものがありませんという最後の授業ができる人は、幸いである。」

‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
年間第7主日(ルカ6:27-38)
‥‥‥†‥‥‥‥


‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥

▼いよいよ、大司教様交代の時期が近づいてきた。その前に現在の大司教様が堅信の秘跡を平戸地区の中学生に授けてくださる。中学生も緊張すると思うが、お恵みの時をいつまでも忘れないで欲しい。
▼現在の大司教様が堅信式を司式して私が記憶に残っているのは、感謝式での受堅者代表あいさつを聞いて、そのあいさつの原稿をぜひ欲しいと言われることだ。大司教様の収集品の中で、もしかしたら大切なものの一つなのかも知れない。
▼今の大司教様の堅信式は、おそらく平戸地区が最後だろう。記録に残して、大司教様にも、また受堅者とその家族にも、DVDに残して残してあげようと考えた。これが思ったよりも難しく、何時間もテストして半日を費やした。うまく形に残せればと思う。

‥‥‥†‥‥‥
今週の1枚
‥‥‥†‥‥‥
第771回目。最近鍋の火を忘れて焦がしてしまう。キッチンタイマーを買った。

http://ss104313.stars.ne.jp/220213.jpg
ホームページもご覧ください。
http://ss104313.stars.ne.jp/

† 神に感謝 †
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする