こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

主の公現(マタイ2:1-12)ひれ伏して幼子を拝んだ

2021-01-02 | Weblog
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(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
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こうじ神父
「今週の説教」
2021/1/3(No.1100)
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主の公現(マタイ2:1-12)
ひれ伏して幼子を拝んだ
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主の公現の祝日を迎えました。朗読箇所の最後の部分を切り口に考えてみたいと思います。「家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」(2・11)

占星術の学者達は、「ひれ伏して幼子を拝んだ」とあります。占星術の学者が私たちに教えたのは、ひれ伏して拝んだ幼子イエスが、「王であるキリスト(黄金)」であり、「祭司であるキリスト(乳香)」「預言者であるキリスト(没薬)」の姿を備えていることでした。はるばる来て、「王・祭司・預言者」であるキリストに礼拝をささげに来た。何かを思い出しませんか?

私には、2019年に日本においでになった教皇様の姿が重なります。バチカンからはるばる旅をして、イエス・キリストを礼拝しました。あの日の典礼暦が何だったか覚えているでしょうか?「王であるキリスト」の祭日でした。教皇様はきっと、「王であるキリスト」を礼拝しに来たのだと思います。

占星術の学者たちはもう一つのことを教えています。遠くからやって来た学者たちが、近くにいたユダヤの人々、またヘロデ王よりもお生まれになった方がどなたであるかをよく知っていた、ということです。

日本でも、同じことが当てはまると思います。クリスマスを日本中の人が祝っています。こんなに身近に祝って、親しんでいるのに、多くの日本人の中に幼子イエスはいません。もう一歩踏み込んで、クリスマスを祝う多くの日本人の中に幼子イエスを意識させるためには、私たちが占星術の学者の役割を確実に果たさなければならないと思います。

二つの方法で、役割を果たしましょう。一つは、救い主の礼拝をその場限りにしないということです。私たちの住む日本で、クリスマスはだれもが知っている「日常」になりましたが、いまだにその場限りの出来事で終わっています。最近日本で「イースター」という言葉さえ「日常」になりつつあります。こんなにキリスト教の行事が溶け込んできているのに、そこから本来のキリスト教信仰に結びつかないのは、「その場限りの出来事」で終わっているからです。

私たちはそうであってはいけません。お生まれになった救い主は、ずっと私たちと共にいてくださるのです。「クリスマスが終わったから、しばらくミサは休みだ」私たちの教会との関係がこうであっては、誰が新たにキリスト教の信仰にたどり着けるでしょうか。誰も、たどり着けません。毎週、できる人は毎日、お生まれになった救い主のもとを訪ねて、「共にいてくださるキリスト」「王であるキリスト」を人々に示していきましょう。

もう一つは、救い主を迎えた生き方を二の次三の次にしないということです。日本人の多くの人々は、クリスマスよりも大事なことがあると考えて生きています。クリスマスが、二の次三の次だからです。「どうやったらクリスマスを優先できるか」と考えていないのです。そうではなく、常に「どうやったらクリスマスを優先できるか」「どうやったら主の復活を優先できるか」「救い主イエスとの繋がりをどうやったら優先して生きていけるか」考えるということです。

占星術の学者たちは、最後にユダヤの国を出るにあたり、「『ヘロデのところへ帰るな』と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った」(2・12)となっています。彼らは使節団としての国と国のしきたりよりも、神の導きを優先する道を選んだのです。

いただいた信仰の恵みをその場限りにしない。どうすれば神との絆を優先できるかを考える。この二つを忘れないで生きるなら、私たちはこの日本にあっていつも占星術の学者です。イエスとの絆を常に温め続ける学者は、この日本にいて十分最先端の学者でいることができます。

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‥次の説教は‥‥
主の洗礼(マルコ1:7-11)
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ちょっとひとやすみ
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▼多くの人の前で見られる。それはすべてをさらけ出すこと。年末に修道会の神父様で長く海外で働き、教育を十分受けられない子供に学校を建て、多くの人の父担ってくれた人のドキュメンタリーを見た。
▼「裏も表も」さらけ出して生きる。それを公現の主日に学んだ。これから裏も表も司祭として生きる。

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今週の1枚
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第707回目。新成人の祝福式が無事にできた新年のミサで2021年を迎えた。

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詳細は、ホームページ:http://ss104313.stars.ne.jp/
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† 神に感謝 †
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