蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

そばきり  高崎

2012-01-30 22:43:54 | 蕎麦
30年以上通っても、お店の構えがまるで変わらない。
お店の周りは、由緒ある土地柄とかそういうのではないのだが、見事に茶味がかった姿を徹底して維持しておられる。


暖簾の陰に隠れているが、混雑時の待ち用の椅子は、腰掛待合の姿そのまま。
お店の敷地に数歩進むだけで、すごく気持ちが落ち着く。


この日はたまたま、奥の茶室に通された。
このお店は全体に茶味がみごとに活かされていて、手前の席も素晴らしいのだが、やはり茶室は見どころがある。


限られた空間に、大変な大きさを表現する技術。やはり、日本庭園に面した座敷は居心地がよい。




冬場なので、辛みせいろをお願いした。
蕎麦は、見事な姿。辛み大根は本当に驚くほどの辛さ。甘みが感じられる汁は、おそらく普段のせいろの汁のまま。いわゆる田舎蕎麦の辛みおろしとは違うが、蕎麦に合わせるとこれ位の構えが良いのかも知れない。


ちょっと寒そうに見える構えが、蕎麦には実にふさわしいと思う。