蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

鮭はらこ丼  村上旧市街

2008-10-20 21:07:46 | 日本料理
村上の旧市街は規模は小さいが、城跡から、武家屋敷から、料亭から何でもそろう感じだ。このスケールで結構高級そうな料亭が何軒もみられるのは何故、と思っていたらこの松浦家のある辺りは昔は花町だったという。


他にも見て回りたいところが沢山あるので、手早くそれらしいお昼を出してくれそうなお店を探した。



三面川に鮭が上って来るシーズンなので、迷わずはらこ丼を注文した。イクラが非常に新鮮で柔らかい。



はらこ丼の他には、味噌汁に魚のすり身、漬物がつく。


ごちそうさまでした。

村上旧市街

2008-10-19 17:08:58 | 古民家、庭園
村上市は、新潟県の最も北にある都市で、規模は小さいながら村上藩の城下町であった。旧市街は非常にコンパクトで、ちょっとした時間で端から端まで歩けてしまいそうだ。昔からの町らしく、訪ねた日には定期市が開催されていた。


右側は公民館に市役所。こんな市の中心で、車を遮断して定期市が開催されるのだ。人間的な規模の都市であることが、見て取れる。



市の中心から10分も歩けば街外れになり、敷地に余裕があるのだろう、いくつもの武家屋敷が公園等に展示されている。それも、無料で入れる所が多い。
こちらは、成田家住宅。



こちらは旧嵩岡家住宅。茅葺屋根が、なかなかよい。



こちらは旧岩間家住宅。



こちらは旧藤井家住宅。移築ではなく、もともとこの場所に建っていたものを、復原したもの。
城跡は、歩いて5分くらいの所にあるが、現在はほとんど何も残されていない。
こういう、歴史ある武家屋敷が何気なく住宅に交じって建っているというのは、凄いと思った。

東桂苑  関川村

2008-10-18 16:06:05 | 古民家、庭園
東桂苑は、先日の日記に書いた渡辺家の分家が明治38年に建築した、建築延面積177坪の大邸宅である。



明治の建築らしく、屋根は瓦葺になる。ちなみに渡辺家本家は木羽葺で、多数の石が乗せられている。


座敷の壁は紅柄塗りで、とても華やかだ。


主庭は昔の姿を留めていないのか、渡辺家本家に比べれば大分見劣りがする。




座敷部分と、寝室部分に囲まれて奥へ引っ込んだような部分が、坪庭のような風合いを見せてくれる。これは、かなり繊細な感覚の持ち主が造った庭に違いないと感じた。坪庭の一番奥は、主人の書斎に面している。



座敷部分と寝室部分で建築年代に差はないようだが、それぞれに非常に違った雰囲気が漂う。

手打ちそば処 千成  戸隠村

2008-10-16 19:08:32 | 蕎麦
ちょっと肌寒いくらいの天気になると、かけ蕎麦がちょっと気になってくる。新蕎麦には早いし、かけを試すのにはちょうどいい時期かもしれない。


お店に入ると、お品書きと同時に揚げ蕎麦団子が出てくる。揚げてからやや時間がたった感じで、パリパリの皮ではなかったのは残念。


こちらの双味そばは、ざるにミニかけそばが付くセットだ。
ただし、両方同時に出てきてしまうので、どちらから食べ始めるかちょっと迷ってしまう。



結局はざるから始めたが、かけも捨てがたいなと感じた。蕎麦はあまり香りが強くなくておとなしいが、甘味を控えた汁がなかなかである。
かけの場合は、海苔は蕎麦と相性が良いと思う。


ごちそうさまでした。

渡辺邸  関川村

2008-10-15 22:19:47 | 古民家、庭園
渡辺家は村上藩の武士であったが、17世紀後半にはこの場所に定住し、以後大庄屋を務めた。


旧米沢街道に面した邸宅の押し出しを見ても、その規模が大きいことが見て取れる。


奥座敷には武者隠しまで備え、昔の大名貸しの迫力が伝わってくる。


その庭は、また実に見事なのだが、今回訪れたら測量中らしく一面にビニールひもが張り巡らされ、クリストの現代アートのよう。


仕方がないので、測量作業にお邪魔にならない範囲で写真を撮ることにした。


必然的に、縁側と靴脱ぎ石がテーマとなる。


座敷の隣には、質素なようで贅をこらした茶室がある。

十二峠  新潟県

2008-10-14 21:55:41 | 古民家、庭園
魚沼川沿いの塩沢町と、信濃川沿いの津南町の間には、通称魚沼アルプスが聳える。アルプスの麓の、津南側の集落である。



津南側から半分くらい登ったところで、大分年代のありそうな祠を見つけた。急傾斜の農地の中に、今も良く手入れされている感じだ。


ということは、すぐ近くのこの家も相当に古い建物なのだろう。景色は広々と見えるが、この傾斜地を整地するのには大変な手仕事を要したと思われる。


段々畑が崩れないように、一つ一つ運んだであろう石積みが今日でも目を光らせているように思われる。

ベーコン・ニンニクのスパゲッティ

2008-10-13 23:38:38 | 男の料理
いつもながらなのだが、仕事に手間取ったとかで夕食が遅めになったときに速攻で作れるのが安心感の源なのだ。


最終的には、このようにたっぷりとチーズをかけて、赤ワインと合わせるのがお薦めです。


でも、このようにパンチェッタとニンニク炒めだけとスパゲッティを合わせるのも、相当に粋です。
なんていうか、この焦がしニンニクさえあれば、パルメザンなんて意味なし、という考えもあるでしょう。

小石川後楽園

2008-10-09 19:28:18 | 古民家、庭園
水戸徳川家の中屋敷であるが、中央に占める池には神田上水が流れ込み、ここから更にお茶の水方面の水道が引かれていたという、江戸の都市計画とも深く関係した庭園である。


池には蓬莱島が浮かぶ。左手は一本松。


沢渡りの石も、流石の風格である。


この庭は水戸徳川家の頼房の時代に造り始め、二代目の光圀の時代に完成した。蓬莱島へは舟を出したりして、渡ったりしたらしい。灯篭の後ろにそれなりの石組が見えるのも、そのためか。


徳川家のプライベートな場所であった内苑。松の枝ぶりが素晴らしい。


石橋が薄く、非常に軽く見える。
この日は汗ばむような陽気だった。


内苑とは、庭の反対側にある西湖堤。江戸の大名庭園における中国趣味のはしりである。

おつまみ二品

2008-10-08 21:51:52 | おつまみ
エノキダケは使う分だけはがして、根元を落としてさっと茹でます。上に載せる用は3cm、それ以外はもっと細かく切ります。本当は茹でる前の方が切りやすいのですが、ざるの目からもこぼれそうなので、茹でた後に切りました。


納豆と合わせてかき混ぜ、上に載せて出来上がりです。
茹でたエノキダケの食感りと、納豆の滋味を合わせてみました。辛子を利かせてどうぞ。


小ぶりな地物のカレイで、お値ごろなのですが、買う時に魚屋さんにお願いしたら丁寧にワタを出してくれました。
後は、小麦粉をまぶして、じっくりと揚げます。頭からパリパリといけます。太めの背骨は、はずしましたが。

天喜  本郷

2008-10-07 23:13:05 | 日本料理
創業明治43年の老舗です。「喜」は本当は七を三つ書く字なのですが、うまく変換できません。


午後も1時過ぎにお店に入りましたが、比較的空いてました。
おしながきを見れば、江戸前天丼があります。迷わず注文すれば、丼から穴子がはみ出す艶姿。


綺麗に揚がった天麩羅を、汁を掛けて熱々のご飯で蒸らして。話には聞いていましたが、これ程に昔の味が生きているお店は初めてです。
エネルギー溢れる若主人と、ベテランの御かみさんの取り合わせは、非常によいバランスを保っているようです。
この日は、生憎めごちの入荷がなく、それに代わってつまみえびの出番となりましたが、江戸伝統の芝エビのつまみあげ三本が入りましたので、それはそれで満足度は非常に高かったです。


当たり前ですが、暖簾には正式な店名が見られます。