蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

しんばし  湯沢町

2008-10-26 19:41:14 | 蕎麦
江戸の蕎麦屋さんは、一人でもサッと暖簾をくぐり、手早く昼酒まで片付けるのを当たり前とする気風があるが、地方によってはそういう習慣が無くて、昼酒の相方となるつまみものがお品書きに無かったり、または蕎麦屋さんは基本的に一人ではなく数人かそれ以上で行く場所だったりする。


新潟は湯沢町から十日町、そして小千谷にかけての魚沼川沿いの地域では、蕎麦屋さんは基本的に数人で行くという文化のようだ。そういう処へ一人で行って、単品でおつまみを注文すると相当に大変になる、という事は前回の「しんばし」さんの日記に書いた。
おつまみの量の事もあるのだが、そういう蕎麦屋文化のお店へ一人で行くと、周りが賑やかに盛り上がっている為に、ややもすると寂寥感のようなものを感じやすい。偶然だが、うまい対処法がみつかった。




ラストオーダー近くの時間にお店に飛び込むのである。ビールには菊の花の漬物が、緑川には山菜の煮ものがついて、ササッと出てくる。待たされないから、手持無沙汰にならない。




蕎麦は、お品書きに一人前とある範囲で注文する。
それでも、こちらは天麩羅がたっぷり付く。
蕎麦は十割で、舌の上でちょっとひっかかる位にザラツく。
これを一息に平らげるのが、なかなか心地よい。