いよいよ51年間の歴史に幕を下ろす広島市民球場で昨日、カープOBオールスターゲームが行われたそうです。有名な人もそうでない人も含めて往年の選手たち59人が、小雪舞う中、同球場最後のゲームを観に集まったほぼ満員に近い観客の前で懐かしい姿を披露しました。
広島市民球場は路面電車の走る道路を挟んで、原爆ドームの真正面にあります。廃墟と化した広島の街の復興をずっと見つめ続け、そこで行われるゲームは他の何にもまして、立ちあがろうとする広島の人々を勇気づけてきました。市民のカンパで球団が創設されるというまさに市民球団として生まれた広島カープの歴史は貧乏と万年Bクラスという状況との闘いでもありました。が、1975年ついに悲願のセリーグ初優勝をしました。それはそれは本当に全広島県人が待ち望んでいた瞬間でした。当時、私は高校3年で受験生。今でもなんとなく記憶に残っているのは、優勝を決めたその日ことです。平日でしたから一応授業は行われていたのですが、ほぼ全クラスに先生がラジオを持ち込んで教卓に置き、ゲームの中継を聴きながら勉強をしていました。たぶん授業にはなっていなかったんでしょうね。優勝を決めたその瞬間のことは覚えていませんが、そんな日だったということは今でもしっかりと覚えています。
あれから34年目となる来年、広島カープは新しい球場に移ります。JR広島駅に近く、新幹線からも球場内が見えるそうですから、よければ覗いてみてください。もちろん私は球場に足を運びます!!