まいど、日本機関紙出版です。

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最新刊 『治安維持法とわたし』〈戦前編〉~桑原武英 著

2007年08月30日 | 新刊案内

不屈の抵抗と青春を語り継ぐ

 若くして職業革命家をめざし、学業半ばで左翼労働運動に身を投じ、検束・留置、治安維持法違反で懲役刑。出獄後、前歴を隠して医師資格を取得、戦後は医療民主化運動はじめ多方面で活躍した「小説よりも奇なる」破天荒な人生を語る。

『治安維持法とわたし』〈戦前編〉
桑原 英武 著
四六判 200ページ 定価1500円

●著者紹介
 1912年1月大分県生まれ。1930年ごろから民主運動に参加、治安維持法違反で逮捕・投獄され、出獄後、医学を学び医師免許取得。戦後は医療民主化運動をはじめ多方面にわたって活動。現在、おおさかうえに病院名誉院長、と治安維持法犠牲者同盟名誉会長、民医連顧問として活躍中。大阪民衆史研究会会員。

●もくじ
 〈第1部〉 治安維持法とわたし
       はじめに

   第1章 職業革命家を志して
     1.左翼運動への参加
     2.ゼネラルモータースの争議
     3.ボランティアでオルグ活動に  
     4.桟敷よし子さんと淡路診療所
     5.念願の職業革命家に
   
   第2章 獄中記
     1.治安維持法の犠牲者
     2.獄中信
     3.東成診療所をめぐって
     4.青木康二と吉田病院
     5.未決囚で忘れがたいこと

 〈第2部〉 前科を秘して医者の道へ ―わたしの雌伏時代―

     1.医師への道を決意
     2.医師への壁
     3.経歴をひた隠しに―岩手医専の4年間―
     4.阪大第3内科へ入局
     5.軍医として召集
     6.由良要塞での軍医生活   
     7.補遺
     8.雌伏時代のまとめ
    
       あとがき
       編集後記

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清風堂書店が大改装オープン

2007年08月27日 | 編集・営業ふらふら雑記

 続報だが、いつもお世話になっている大阪・梅田の清風堂書店が大改装し、17日にオープンした。商品アイテム数を大幅に拡大、店内レイアウトを変更、レジ回りも改装した。今まで以上に幅広い集客をめざしての大変身で、これからどのような反応が寄せられるのか注目している。まずは1度訪問されることをすすめます。


新装オープンの清風堂書店


レジ回りも一新


広く感じられるようになった店内


社会科学系の棚


充実した実用書


美術・デザイン関連書の棚


教育書は斜め対面のフロアに移動



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〈パーソナル編集長〉で作った紙面募集しています。

2007年08月23日 | 行事のご案内&報告

 小社刊『パソコン新聞編集入門』(2006年3月)の新版を出版することになりました。〈パーソナル編集長〉がバージョンアップしたことに伴い、さらに役に立つ内容に、増ページしていきます。
 そこで読者のみなさんにお願いがあります。実際に〈パーソナル編集長〉で作っておられる紙面を募集しております。編集部で検討・選択の上、新版に参考紙面として掲載する予定です。つきましては下記にご連絡いただければ幸いです。どうかよろしくお願いします。(編集部・丸尾忠義)

日本機関紙出版センター 丸尾忠義
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-2-35
TEL:06-6465-1254
FAX:06-6465-1255
hon@nike.eonet.ne.jp
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「お母さん、本よんで」~子どもたちのまなざし④ 土佐いく子

2007年08月20日 | 土佐いく子の教育つれづれ

「この本がいい」
「それ絵ばっかりやん。こっちの方が字いっぱいあるからこれ買い」
 夏休みに入ったばかりのある日の本屋での親子の会話です。夏休みの宿題なのでしょうか。それとも「学力と読書力は比例する」と子育ての本に書いてあったから本を求めに来たのでしょうか。
 子どもがいいと思う本を買ってやってよ、と思わず出かかりました。

■本は「好き」こそ大事
 「夏休みの課題図書」というのがあって、その感想文を書かせるのが宿題という学校もあります。私は賛成しかねます(よびかけて、自主的に書くのはいいのですが…)。
 本は、理屈抜きに楽しい。好きだと思えてこそ生きる楽しみの一つにも、人生の豊かさにもつながるのです。
 字がいっぱいあるから「これを読め」と言われたり、強制的に感想を書かされたのじゃ本嫌いになりませんか。
 学力の高い子に本好きな子が多いのは確かですが、それは本が好きになった結果です。

■心暖まる読み聞かせを
 本の好きな子になってほしいなら、「読め読め」と強制などせず、親がたまにはゆっくりと楽しんで読み聞かせをしてやってはどうでしょう。
 CDでもテープでもない親の声で、ひざに抱いたり、添い寝をしながら、心も身体もあたためてやりながら、愛情と一緒に本の楽しさを届けてやりたいです。
 それは、きっと母の子守唄のように一生心のなかで生き続けてくれることでしょう。

■子どもの読みたい本を
 それではどんな本を読んであげたらいいのかということです。「子どもに出会わせたい良書」の紹介などもあり、それも参考にされたらいいですが、図書館や本屋に出かけ、子どもが自分の手にとって「これ読んで」という本を読んであげたらいいのです。
 本に学年は関係ありません。絵本は低学年で、字が多かったら高学年というものでもありません。大人だって絵本も楽しいのですから、高学年といえども子どもたちは言わずもがなです。

■読み手も楽しんで
 読み聞かせのとき、読み手は本の文字ばかり追わないで、子どもの表情を見、つぶやきを聞きながらコミュニケーションして、お話の世界で遊ぶ気持ちで読みたいです。
 「ごそごそせんとちゃんと聞き」「この字何ていう字や」とか「誰が出てきたか言うてみ」とか、ましてや読み終わるや感想を求めたりせず、楽しんで読んでやりたいです。
 好きな本は「もう一回」と何度も催促することもありますが、何度でも読んであげたらいいのです。
 そして、読んであげている大人が楽しくなったら本物です。必ずやまた「お母さん、本読んで」とせがみます。その言葉は「お母さん大好きよ」の言葉のかわりだといわれています。
 お話の楽しさ、言葉の世界の素晴らしさを、たっぷりの愛情と一緒に届けられる読み聞かせ。この良きもの、この夏やってみませんか。
(とさ・いくこ 大阪市立加賀屋小学校教諭)

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最近の読者ハガキから~ありがとうございました。

2007年08月16日 | 読者はがきから

『子どもはどこで生きる力をたくわえるのだろう』佐伯洋著
■思わず抱きしめた
 どのページを見ても子どもたちの生き生きとした姿が描かれていて、笑ったり泣いたり胸が痛んだりしました。関わる人によって子どもはこんなに自由な姿を見せてくれることを感じさせられました。
 いろいろな子どもたちが登場して、それぞれに心に残る姿を見せてもらいましたが、44ページの「こんどうさぎが来たらぼくが助けてあげる」と言った少年は、思わず抱きしめてしまいました。佐伯先生、ありがとうございます。(柏原市・女性)

この本について見る

 

『釜ヶ崎まんが日記シリーズ』ありむら潜著
■元気がもらえます
 カマやんの本はすでに5冊買ったけど、どの本も社会に対して風刺がきいていて抱腹絶倒。ひとり暮らしの寂しい生活を送っていても元気がもらえる。作者には頭が下がります。何回読んでもそのつど笑えます。ありがとう。平和を願う現在の憲法は変えてはならないと思います。(札幌市・男性)

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清風堂書店が変わるのだ!!

2007年08月14日 | 編集・営業ふらふら雑記
 大阪梅田のわれらが清風堂書店が全面改装中である。コミック以外のすべてをリニューアルする。この業界では有名な東京の超ユニーク書店「書原」の方式を取り入れ、新たな段階へと挑戦するようなのだ。商品構成、品揃えを大幅に見直し、もちろん店舗内のレイアウトなどすべて一新される。「書原」がどのようにユニークなのか。たとえば『校正記号の使い方』という極めて地味な専門書(定価500円)があるが、この本を500部以上販売したり、『会社法』とか統計学の本とか、密教の本とか、1万円以上するような料理の専門書などをバンバン販売する書店なのである。まあ、普通の本屋では絶対に置かれないような本が一見雑然と、かつ所狭しに並べられお客さんを圧倒くらいである。こうした書店作りに西日本で初めて挑戦するとういのだ。
 10日にまず教育書部分がオープンしたので、かもがわ出版の佐々木さんと差し入れを携え店長の山本さんを訪ねた。これまで雑誌フロアだった部分が教育書フロアに変更され、ぎっしりという印象の店舗に変身していた。夏休み中なので教育関係のお客さんのためにもと、他の部分に先駆けて改装を急ぎオープンしたのだ。残りの改装の中核部分はこの日は、作業の真っ最中。新しい棚の組み立て作業などが行われていた。商品はまだ未着のものがあるものの、オープンには間に合うそうである。オープンに向けて1万枚のティッシュペーパーを用意、隣接する旭屋書店の前でも果敢に配ったりして宣伝したそうだ。ほかにも大きな書店がすぐ近くにあるという状況下でお客さんの反応は果たしていかに。17日には全面オープン予定で、どのように変貌を遂げた書店が現われるのか楽しみにしている。
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桃谷の「ソウル」から再び始まるのだ。

2007年08月09日 | 編集・営業ふらふら雑記

 昨夜は、『窓をあけると虹の空』の葛目己恵子さんと『大阪民主新報』編集長の佐藤圭子さんの3人で、桃谷の焼肉店「ソウル」で佐藤さんの慰労会兼暑気払いの飲み会を行った。
 実は佐藤さんは先の参議院選挙の比例候補として活躍、持ち前の明るさ、感受性の豊かさ、長年の記者活動で培った筆力と話力をフルに活かしながら、候補者カーや大型宣伝カーで大阪府下一円を回りまわって、多くの人に支持を訴えてきたのである。新聞を見て突然の立候補に驚いたものだが、なにごとも経験というか、編集長職を休業しての候補者活動、あちこちでさまざまな出会いやふれあいがあり、その1つひとつがこれからの彼女のジャーナリストとしての活動にいかされるであろう大いなる貴重な財産として佐藤さんの内部に刻まれていったようだ。

 どこまでも子どもたちの目線で、常に現場からの視点で、教育・子育てを見つめ続け、発言し行動する葛目先生。その立場は決して揺らぐことはない。先生の元気の元は子どもたちである。だから学校が夏休みの今は、子どもたちに会えないといっては寂しくなって落ち込むのだそうだ。ここら辺がなんとも先生らしい。でも昨日はこうして飲んで食べられるから元気になったと、笑いながら語られるその内容は教育・子育てのことにとどまらず、政治、文化、芸能、さらに家族のことなど縦横無尽、その熱い語りを肴にビールのピッチも上がっていく。とにかく不思議な魅力を発する人なのだ。

 ところで、本のほうは初版完売までもう一息、今7合目という感じか。この飲み会を機にさらに広げていきたいと、酔う覚めやらぬボーッとした頭で考えているところなのである。(大丈夫か?) まだ読んでいない方、ぜひ読んでください。とにかくおもしろい、そして感動です。今の教育のことがよく見えてきます。
  

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今、なぜ改憲をねらうのか~石川康宏氏、六甲山上で吼える!

2007年08月01日 | 編集・営業ふらふら雑記

 ちょうど参議院選挙の投票日の29日、『いまこそ、憲法どおりの日本をつくろう!』の著者である石川康宏氏の講演が神戸・六甲山上のグランドホテル六甲スカイヴィラであった。日本高等学校教職員組合実習教員教育研究集会(長い!)の記念講演として行われたもので、小社で石川先生の本を各社分取り揃え出張販売に行った。本来ならどこかの書店さんが来るか、主催者にお願いするかなのだが、ひょうんなことからこちらが出っ張ることになったのだ。
 8時前にすばやく近くの自治会集会場に出向き、参議院選挙の投票を済ませ、車で一旦事務所に急行、荷物を積み込み、選挙関係の諸々を手配、ガソリン給油、淀川を渡り43号線に出て一路、魚崎・東明交差点を右折、表六甲ドライブウェイを上って行く。かなり上ったところで六甲山上と六甲山トンネルとの分岐点に出た。特に迷うこともなく料金所を通過しトンネルに入った。けっこう長いトンネルで、ああそういえば確か5月に、神戸の義父母たちと三田に行くときに通ったなあなどと思い出しているとまもなくトンネルが終了。だが、何か変、と思いながら標識を見ると有馬方面と六甲山方面に道が分かれているではないか。ということは、六甲山を越えて裏六甲、有馬に出ようとしているわけで、これは目的地である六甲山上を行き過ぎたことになることをここで発見、道を間違ったことに気づく。すばやく道を左折、六甲山方面へ裏六甲ドライブウェイを上ってく。約10分くらいカーブの連続が続き、六甲山の尾根に当たる部分に到着、正面に神戸港が見える十字路に出た。右は六甲山牧場方面、左は高山植物園方面となるが、どちらへも行かず交差点を直進する道を選んで進む。再び道はクネクネ道となって別荘・保養地地帯に入る。そして約5分後、無事ホテルに到着、気がつけば下界はかすんでいてまったく見えない天気になっていた。
 石川氏の講演は3時過ぎからだが、その前に基調報告など各種儀式が1時間あまり行われるので、それまでにすばやく商品をセット、主催者の小池副委員長にあいさつ、準備万端整えた。なにしろ会場が山の上で、車以外の人はケーブルで上り、駅からホテルの送迎バスでやってくるという事情からすこし開始が遅れるということになったが、約80人の参加者を迎えて無事集会がはじまり、主催者あいさつや基調報告など聞きながら時間を過ごした。実習教員というのは理科や技術などの先生のことで、今日はその先生達の組合の集まりなのだ。話を聴いていると実習教員は他の先生よりも待遇が低く、その点からさまざまな問題があるらしいこともわかってくる。
 石川先生の講演は約1時間半、いつものように膨大なレジュメが用意されるが時間の関係で大胆にカット、問題点を絞って実に小気味よいテンポで、最新の情勢も交えながら憲法問題の本質と私たちのなすべきことが、実にわかりやすく語られていく。今日はスライドも上映し、韓国で元「慰安婦」の人たちとであった女子大生達が、自分達の力で学びながら成長していく姿を説明、会場を見渡すと幾人もの人がその内容に引き込まれている様子がよくわかる。
 講演が終わると休憩に入り、ようやくその時間が本の販売タイム。司会の方が先立って紹介されていたおかげでまずまずの売り上げか。特定の本に偏ってしまった観もあり、お預かりした各出版社の方には申し訳ありませんという心境になる。まあ、よくあることだから別に気にはされてないと思うけど…。
 5時過ぎに、撤収作業が完了。選挙状況を気にしつつ、下界へと下っていった。


講演する石川先生


スライドを使って説明


 

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