先週土曜日は夕方から、本の打ち合わせで新大阪・ぎんのスプーンへ。初めの予定より相当ずれ込んでいる状況を3人で確認、総選挙もあるのでその辺りの事情を含んだものに再度組み直して仕切り直しすることにしました。
打ち合わせ終了後の9時過ぎ、尼崎方面の方々が合流、さらに東淀川関係者も合流、お疲れのみなさんにとっては暫しの休息の時間となったようです。
今回は、前回のような深夜の不安タクシー体験をしたくないとの声が強く、全員終電に間に合うように引き上げました。
この2日間はちょっと以前から試みているホームページ作成に時間を費やしていました。まあ会社の名刺代わりのようなもので、そんなに本格的なのものではないのですが、出版物の紹介カタログ程度の機能は持てるようにしたいと思っています。
昔作っていたものよりは随分と簡単に作れるようにはなっていますが、それでやはりホームページはブログとは違って作るのに時間がかかりますね。
ブログと同じようなやり方が出来るネット上で作業できるものにしています。とりあえず数ページ分作ってみました。これから暇を見てはちょこちょこ作業をしていきます。
内容的には特に秘密にすべきようなことは何もないので、すでに公開している状態にありますが、まだまだ不十分なものです。見てもらっても申し訳ないのでURLはまだ内緒です。もしお時間がおありなら、探してみてください。どこかに見つかるかもしれません。(笑)
生活保護を利用する一人親世帯に支給されていた母子加算は今年の4月に廃止されていました。
ところが、厚生大臣が廃止の主な理由として挙げていた「母子加算を加えた被保護母子世帯の生活扶助基準額が一般勤労母子世帯の消費支出額よりも高い」という論拠の元になるサンプル調査数がわずか32サンプルにとどまり、政府が「資料の数値が統計的に有意なものであるか確認できない」と答弁しました。
このデータについては当初から信頼性がないと指摘されていたのですが、今回これが政府答弁によって確認されたことになります。
なんといい加減なことでしょう。10万世帯、18万人の子どもたちに影響を与える大問題です。
昨日、参院厚生労働委員会はこの母子加算の復活法案を可決しました。当然のことです。でも自民。公明は採決を欠席しました。公明党は貧しい人の味方ではなかったのですか?
母子世帯の平均就労収入は171万円で、全世帯の子ども貧困率が15%であるのに対して母子世帯の子ども貧困率は66%と言われています。
そういう時に生活保護基準を低い方に合わせていけば、どんどん貧困が広がっていくばかりではないですか。
政府は「社会保障費2200億円抑制方針」を取りやめたのですから、まず、すぐに母子加算手当の復活や児童扶養手当の拡充など行うべきです。
それにかかる費用は2200億円のうちのごくわずかなのですから。
詳しくはコチラをご覧ください。
『出版年鑑2009』(出版ニュース社)が刊行され、その中に30年間の出版界が図表でまとめられています。
我が関連する書籍の状況ははっきり言って見通しが持てない、「暗澹」の一言でしょうか。新刊の発行点数は増える一方なのに、返品は約40%の高返品です。簡単に言えば、10冊書店に置いても4冊が返品ですから、そりゃあ、利益は出ないですね。
2008年の書籍実売総額は9541億円で、これはなんとバブル崩壊直後の1992年と変わりません。しかしその一方で新刊の発行点数は約46000点から80000点、およそ1.74倍に増えています。
16年前と販売額は同じなのに、発行点数はまあ2倍近くになっている。いろんなことがそこにはあるようですが、これからの行方は見えませんね。
と、嘆いてばかりもいられないので、やることやらにゃあいけんのですがねえ・・・。
うーむ、それにしても暗いです。
一昨日、噂の映画『劔岳 点の記』を観に行きました。
前日に公開されたばかりなので相当混雑するだろうと2回目の12時20分上映開始分を観ようと余裕を持って11時に家を出ました。
さて梅田ブルグのあるビル1階に着くと何か様子が変。リュック姿の若いとは言えない人たちで溢れています。どうやらこの映画が目的のようです。
出演者や監督の舞台挨拶があるらしく、その上映が11時45分からになっており、結局12時20分のものは中止になっていたのです。もちろん満員状態のようでした。
うーむ困ったものだと次回予定を見ると3時10分です。3時間半後なので、これはあかんなあと思いながら携帯で他の上映館を調べたところ、ありました。天六のホクテン座で1時20分からです。
ラッキー!!ということで時間もまだ余裕があるので、かなり蒸し暑い日でしたが歩いて天六まで移動しました。ホワイティ梅田地下街―御堂筋横断―クリスタル梅田ビル―中崎町―天六と、初めて歩くコースでした。
天六ホクテン座。そうそう、確かにここに昔から映画館があったのはよく覚えていますが、入るのは初めてでした。
なぜよく覚えているか。正面から右側部分でポルノ映画の上映をしているのです。まあ昔風に言えば日活ロマンポルノとか、いろいろのようです。そんな映画の煽情的手描き看板がドカーンと大きく道路に面して掛けられているので、ついつい目がいくわけですね。
なんとなく怪しい雰囲気漂うビルで普通の映画も合わせて何本かが同時に上映出来る映画館です。
さてお目当ての映画のやはり手描きの看板がドーンと掛っている入口をめざしていくと、「『劔岳』はビルの左に回ってエレベーターで5階へ」との表示を発見。なるほどそういうことかと、左へ回りなんとなくうらびれた(ビルのオーナーさん、ごめんなさい)入口からエレベーターで5階へ行きました。
ドアが開くと目の前に入場券の自販機が2台。左に受付があり、おばちゃんが一人座ってこちらを見ています。さっそく自販機で1人1600円の入場券を購入しました。その券を持っておばちゃんの所に行き、おばちゃんに声をかけました。
「座席の予約お願いします」
「ここではやっていません」
「えっ?早いもの順ですか。入れ替えやっていないのですか」
「ええ。今日は人が多くて満員です。次の回を観ようとする人ももう中に入って立ち見してますよ」
と言われるものの、チラリとロビーを覗くと数人の人がベンチに座っている姿しか見えません。
まだ1時間以上もあるし余裕、余裕と思い、お腹がすいたのでコンビニにおにぎりでも買いに行くことにしました。エレベーターに乗ろうとするとおばちゃんに、
「ああ、外に出るんならこの外出券を持って行って」
と呼び止められました。何のことかと思い受付に行くと、ちぎった入場券の半券をホチキスで外出券というカードに止めても持たされました。
ああ、なるほどそういうことね、と納得しました。
コンビニから帰って映画の台詞が漏れ聞こえるロビーに入り、4人掛けのベンチで2人分を占めて焼きそばを食べながらビールを飲んでいるおじさんの横に座り、こちらもビールとおにぎりです。
大きな登山ザックとおじさんのやけに日焼けした顔とその出で立ちが気になったので声を掛けてみました。
「どこか山に行ってはったんですか」
「ええ、3日ほど立山にね。けさ、帰ってきたばかりなんです」
「おおっ、では劔岳ですか」
「いや、劔までは行ってませんよ。スキーして帰ってきたんです」
「山スキーですか」
「そうです」
「じゃあ、ちょうどこの映画の舞台についさっきまでいてはったんですね」
「そうですね。あっちでは映画のことも話題になっていましたよ」
山好きにはたまらない映画のようです。
そんな話をしているうちにお客さんが増えてきました。気になったので中の様子をドアを少し開けてみると、確かに立ち見の人が左右と後方の壁一面にびっしりと立っています。
やがてエンディングらしい音楽が流れ始めて、中から次々と人が出てきました。
少しでもいい席に座ろうと思いさっそく中に入ったのですが、すでにほとんどの席が埋まっており、結局最前列左端から2番目の席にありつけるのが精いっぱいでした。
目の前のクーラーから冷風が直撃するという最悪の場所という感じですが、仕方ありませんね。クーラーの羽根を上向きにしてやりました。
椅子の背もたれは頭部分まであるのですが、どうなんでしょうか。首が痛くなりそうでした。
さて映画の方ですが、たっぷりと劔岳と立山の魅力を味わえた内容でした。実話に沿った新田次郎の同名小説を映画化。2年にわたり延べ200日間の標高2999mの現地での生撮影。
よくまあ、撮影できたもんだと、ストーリーや役者の演技よりもそっちの方に感心するほどの迫力です。
ラストにはなかなかの感動シーンもあります。香川照之の演技が素晴らしい!! これは泣かせましたね。宮崎あおいもいい。
こうやって日本の地図というものは作られてきたんですね。これは大変な作業ですよ、いやホントに。でもまだその作り方がよくわからないのですが・・・。
そうそう、義弟が地図会社にいるので今度教えてもらいましょう。
全てではないのかも知れませんが、こういう山の地図が日本陸軍の手によって作られてきたということ、軍事目的のためにはその時代の最先端技術・頭脳が否応なく駆使されていき、そして人々も動員されていく。でもそれは最後には人々の心を裏切る結果につながっていく、そんなことも考えさせられました。
「日本陸軍の威信」なんて、あの圧倒的な自然の力の前には実に滑稽なものでしかないのかもれません。対して描かれた人間の素晴らしさ(エンドロールでは「仲間たち」と表現されていましたが)です。
ぜひ観に行く価値はありますよ。
「天の声」ってどこから発せられるのかと、思わず空を仰ぎ見ました。でも空は今日もいい天気でした。対する言葉は「地の声」になるんかな?
「天の声」ねえ…。とりあえず今年の流行語大賞の候補にはなるんじゃないですかね。いったい誰がどのように発する声なんかなあ。どんな声なんでしょうか? 優しい声なんかなあ。甘い声なんかなあ。それとも恐ろしい声なんかなあ。
「天」ですからまあ相当上の方から下の方に向ってなんか響き渡るような感じで聞こえてくるんかなあと思ったのですが、新聞記事には直接、生で、この「声」を聞いたというようなことは書いてないんですね、残念なことに。
どうもその被告である秘書の人が間に入っているようですからね。
その仕組みは、①受注を希望するゼネコン側からまず「天の声」を出してほしいと小沢事務所に陳情する―お願いしないと出してくれないんですね。やはり「エライ」存在なんでしょうか。
②小沢事務所から了承が得られた場合には、談合の仕切り役に連絡がいく―今度の公共事業は●●会社が請け負うことになりましたという談合結果の了承なんやね。了承が得られた場合ということは、了承しない場合もあるということで、それってその「天」がお気に召さない場合ということなんかな。了承って小沢事務所の誰が了承するんかな?
③仕切り役は「天の声」が本物かどうか、小沢事務所に電話で確認する―電話で確認する相手は誰なんやろう? その被告秘書の大久保という人に確認したことがあると書いてあるから、その人なんやろうね。ということはその秘書さんは誰に確認するんかなあ? そうかあ、その人が「天」さんなんやろうねえ。
ああ~っ、しょうもないこと書いてしまいました。
兵庫県知事選挙が昨日告示されました。
自民、民主、公明、社民が共同して推す現職VS共産推薦の新人候補の構図です。まあオール与党対共産党というやつですが、それにしても懲りないオール与党体制です。
あれだけ国会で対決姿勢を(まあポーズにしか見えないんですが)双方、打ち出しているんですから、ここでもそういう姿勢でやってほしいんですけどね。国政は国政、地方とは別という考えなんかなあ。では何に対しての対決姿勢なのかなあ? やはりそれは国の政治の中身、やり方でしょう。それが国民に対して悪いことだから反対し対決しているんでしょう。
ならばそこは理解できるとして、でも国の悪政が執行されるのは国会の中ではないのです。実際に人々が暮らし生活しているまさに地方がその現場なのですから、やはりそこで国の悪政が執行されようとすることに対して対決しないと何の意味もないように思うんですね。
国に言われるままに「はい、はい」と何でかんでもそのまま県民に押しつける首長なら存在価値ないように思うんですがね。
『朝日』の記事によると自公民は知事選に衆院選を持ち込まないことを確認し、現職を含む衆院選立候補予定者は知事選の選挙カーや街頭演説会で応援する知事候補と同席しないことを決めたとありますが、なんかセコイですね。
推しているんだからどんどん応援すればいいじゃないですか。いっしょに選挙カーに乗って回ればいいじゃないですか。ねえ! 何なんでしょうかね?
『ケアマネ白書』を読まれた東京のケアマネジャーの方から編者であるT内さんにうれしい電話があったようです。詳しくはコチラをクリックしてください。
なるほど、本というものはこうやって人を変えていく、動かす力があるものなのですね。
●『女子大生と学ぼう「慰安婦」問題』 神戸女学院大学石川康宏ゼミナール編
「慰安婦」問題については新聞などで読み、知っていましたが、昨年地域の集会に女子大生が来られて〈ナヌムの家〉を訪問された報告を聞いてより身近に感じるようになりました。今年AALA兵庫の呼びかけで4月13日~15日まで〝韓国平和の旅〟に参加することができました。〈ナヌムの家〉にも訪問しハルモニたちと交流もできました。また水曜集会にも参加し大使館前で抗議行動もできました。この本は現地の〈ナヌムの家〉の資料館で求めました。孫の女子大生に読ませます。(神戸市・72歳・女性)
●『ケアマネ白書』 よりよい介護をめざすケアマネジャーの会編
資料や案内があれば送ってほしいと思います。とても勉強に、参考になりましたが、もっともっと掘り下げてさまざまな意見や対応方法などを学びたいのです。地域性もあるでしょうが、幅を広げるためにもお願いします。本は少し読みづらかったです。(秋田市・36歳・女性・ケアマネジャー)
●『パソコン〈新聞&ビラ・チラシ〉編集入門』 機関紙協会大阪編
「パーソナル編集長」のマニュアル本が少なく、価格も手ごろなので助かっています。また、編集技術の件で問い合わせ、親切に対応してくれてありがとうございます。(横浜市・65歳・男性・自営)
「パーソナル編集長」のことはネット検索で知っていたが値段が高価なため購入に躊躇していた。そこに2000円という低価格で体験版があるという。即注文した。
町内会の役員をしていて「町内会新聞」を作る必要に迫られて希望した。(熊本市・47歳・男性・警備業)
『ケアマネ白書』の執筆陣であるU海さんからとても嬉しいお礼の言葉と、U海さんが書いた文章に登場されたお二人の介護保険利用者さんから本の感想をいただきました。
こういうことって本当はあまり表に出すことではないのですが、すごく嬉しくて、まだこの本を読まれてない方にもぜひ読んでいただきたいと切なる思いを込めて以下に紹介させていただきます。
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先日は、(よりよい介護をめざすケアマジャーの会)総会にご出席いただきありがとうございました。
白書をこの世に送り出してくださったことに心から感謝してます。
どうしても、直接丸尾さんにお伝えしたくてメールしました。
現場の実態告発はもちろんですが、利用者さんの声をありのままかたちにしていただけたことが何よりもうれしいです。
総会でも少しだけ紹介しましたが、この間、証言して下さった利用者さん宅に訪問すると話題になってます。
読み返すたびに、涙で目をうるませ私の手を握り喜んでくださいます。
利用者さんの声や利用者さんとの関わりをありのままを文字にすることにためらいを感じていた私に、「いいんじゃない。そのままで。書けばいいよ。」と言ってくださった丸尾さんのことばが忘れられません。
丸尾さんに背中を押してもらい、素直にありのまま書くことができました。ほんとにありがとうございました。
お二人の利用者さんから、ぜひ丸尾さんにお礼を伝えてくださいと、伝言いただいてますのでご紹介します。
「こんな年寄りの言葉が本になるなんて夢にも思わんかった。年寄りの愚痴を愚痴とも思わず心の叫びと紹介してくれたことがうれしい。話したままのことばをそのまま文字にしてくれた内海さんにも感謝してるけど、それを本にしてくれたお方にも感謝してます。お礼を伝えて下さい。売れるものしか作らない今の世の中で、年寄りの愚痴を本にしてくれるお方がいてはるんですね。ほんまありがたいことです。もう少し頑張って生きてみますわ。」
もう一人の方からは、「年寄りの生活を見つめたやさしい本やね。私らの気持ちを伝えてくれてうれしい。こんなこと言うのは厚かましいと思ってたけど、みんな同じ気持ちなんやとわかった。本にしてくれたから、たくさんの人に読んでもらえる。年寄りのこともわかってもらえるはず。うれしいです。」と。
感謝の気持ちを込めてお二人の笑顔の写真を添えました。
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U海さん、ありがとうございました。