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サンフランシスコの少女像、容認派の市長が誕生!

2018年06月15日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
サンフランシスコの少女像、容認派の市長が誕生!
それでもやはり吉村大阪市長は、姉妹都市解消を通知するのだろうな。
以下、毎日新聞記事から。

オーランド(米南部フロリダ州)長野宏美】慰安婦を象徴する像の建立を巡り大阪市が姉妹都市提携の解消を決めた米サンフランシスコ市で市長選が行われ、米CNNなどは13日、ロンドン・ブリード市議会議長(43)が当選確実となったと報じた。同市では初の黒人女性市長となるという。
 開票作業は続いているが、2位につけていたマーク・レノ元州上院議員が同日、敗北を認め、ブリード氏が勝利宣言した。
 像は中国系の民間団体が設置し、同市議会が昨年11月に全会一致で寄贈を受け入れた。ブリード氏も像の寄贈に賛成しており、方針は変わらない見込み。大阪市の吉村洋文市長は提携解消について、新市長誕生後に通知する意向を示している。
 市長選は像の寄贈受け入れを承認したエドウィン・リー市長=当時=の死去に伴い実施された。



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次の新刊は「サンフランシスコの少女像」(平井美津子/著)です!

2018年06月02日 | 新刊案内

サンフランシスコ市の「少女像」(慰安婦像)建立に反発して、60年間続いた姉妹都市関係を一方的に解消すると宣言した吉村洋文大阪市長。

そのあまりにも稚拙な対応に怒り心頭の著者は、「少女像」の本当の意味を知るために現地に飛んだ。

歴史を知り、社会正義と未来を語りあったドキュメント!

◎著者:平井美津子(ひらい みつこ)大阪府大阪市出身。

現在、大阪府公立中学校教諭、立命館大学非常勤講師。大阪歴史教育者協議会常任委員、子どもと教科書大阪ネット21事務局長。専門研究は、アジア太平洋戦争下における日本軍「慰安婦」、沖縄戦研究。
著書に、『教育勅語と道徳教育』(日本機関紙出版センター、2017)、『「慰安婦問題」を子どものどう教えるか』(高文研、2017 )、『原爆孤児 「しあわせのうた」が聞こえる』(新日本出版社、2015)、『近代日本 移民の歴史③太平洋~南洋諸島・オーストラリア』、『シリーズ戦争孤児③沖縄の戦場孤児』、『シリーズ戦争孤児⑤原爆孤児』、『平和を考える戦争遺物④沖縄戦と米軍占領』、『シリーズ戦争遺跡②戦場となった島』(いずれも汐文社)など多数。

◎目次から
はじめに…恥ずかしいよ大阪市長

第1章 恥ずかしい人々
・アメリカで「歴史戦」が!
・「少女像」を撤去せよ!
・連帯する人々
・橋下市長の暴言を拒絶するサンフランシスコ市
・恥ずかしい人々
・「恥を知れ!」

第2章 サンフランシスコ市に「少女像」が
・像をめぐる吉村市長とリー市長の違い
・吉村市長が姉妹都市解消?!

第3章 多様性の街・サンフランシスコ
・大阪通み~つけた!
・ホームレスを受容する街
・ホームレスも大学へ
・図書館は多文化体験の宝庫
・講和条約の地で感じた日本の存在の耐えられない軽さ
・レインボーフラッグのシャワー
・歴史を記憶する街

第4章 「少女像」を作った人々
・会いたかった人たちに会えた
・さまざまな背景をもった活動家たち
・吉村市長のおかげで有名に
・「慰安婦」を教育の場で
・在日がつなぐ連帯
・吉村市長、人としての情けと共感を
・社会正義から遠く離れた日本

第5章 つちかってきた絆は壊せない
・友好を築いてきた人々の思い
・なにわ友あれ交流を

おわりに…「少女像」を大阪に

◎A5判/116ページ
◎本体:1000円 
◎6月8日出来、6月18日書店発売予定

◎Amazonで予約開始!

 

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「子どもの元気育てる宝塚の学校給食」、各紙で紹介されてます!

2018年06月02日 | 書評・紹介記事

「宝塚の学校給食」本が、いくつかの紙誌に紹介されました。ありがとうございます。

1.「神戸新聞」2018年5月3日

2.「毎日新聞」2018年5月23日

3.「食育フォーラム」7月号(健学社)

Amazonほか、書店で発売中です!

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次の新刊は『「明治150年」に学んではいけないこと』です!

2018年05月24日 | 新刊案内

今年は「明治150年」だと、安倍政権が熱心にキャンペーンを展開しています。だからと言って全国的には一概に、明治礼賛一色でもありません。しかし、政権のねらいは「明治の精神に学び、日本の強みを再認識する」と明白で、その先に何を見ているのでしょうか。

「50年前の1968年10月23日、日本武道館で開催された政府主催の「明治百年記念式典」では、軍国主義復活を懸念する野党の国会議員の欠席が多くあり、空席を国会事務職員が埋めた。当時は戦争の記憶が人びとの間に強く残っており、日本を「明治礼賛」一色で染めることはできなかったのだ。明治維新の帰結として、アジア太平洋戦争があったことは、良識ある政治家の共通認識だったからだ」(本文より)

しかし現在は、「明治100年の時に比べて、現在は軍国主義復活が現実のものになってしまった。戦争加担時代の到来ともいえる。安倍内閣による集団的自衛権の行使容認、特定秘密保護法案や現代版治安維持法といわれる共謀罪法案の強行採決…。北朝鮮の核ミサイル開発を口実とする、際限のない軍事費の拡大…。だとするならば、『明治150年』は、明治100年のときよりもはるかに危険な状況のなかでのキャンペーンということになる」(本文より)

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「明治150年」に学んではいけないこと 本庄豊/著

「明治の精神に学び、日本の強みを再認識することは、大変重要」だと「明治150年」キャンペーンを展開する安倍政権。しかし、明治を単純に美化してはならない。わかりにくいとされる幕末から明治への流れを読み解き、明治とともに生まれながら、明治という時代に殺された革命家・幸徳秋水の生きざまを通して、「明治150年史観」に対抗する歴史認識を体得することの意味を提示する。

◎定価:本体1000円

◎A5判 ブックレット 106頁

◎6月7日出来予定

◎近日にAmazonで予約開始!

 

 

 

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近刊『当たり前の生活って何やねん?! 東西の貧困現場から』、Amazonで予約開始!

2018年05月15日 | 新刊案内

来週末出来予定の『当たり前の生活って何やねん?! 東西の貧困現場から』のAmazonでの予約が始まりました!

よろしくお願いします。 

Amazonで予約する

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次の新刊は 『「当たり前の生活って何やねん⁈」〜東西の貧困現場から』です!

2018年05月11日 | 新刊案内
路上生活支援活動をきっかけに、今、東京と大阪で貧困問題に取り組んでおられる生田武志さんと稲葉剛さんが語り合った「当たり前の生活」をテーマにしたトークセッション!

夜の大阪ミナミの異色の会場で、参加者とともに激しく語らいながらの2時間をまとめました。コーディネイトはシンママ大阪応援団の芦田麗子さん、解説に埼玉大学の高端正幸さんです。

知っているようで知らないこと、意識してるようででもよく分かってなかったことなど、いろんな学びのある内容です!大きな文字で組版したので、短時間で読破、保証します。

当たり前の生活って何やねん⁈ 〜東西の貧困現場から



◎定価:本体900円
◎A5判ブックレット 90頁
◎5月25日出来




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憲法記念日以外にも憲法のことを考えないといけなくなった今日この頃

2018年05月02日 | 好評発売中の本

明日は憲法記念日ですが、このブログ読者のみなさんには憲法のことを考えるのはもはや日常化していることと思います。

が、やはり出版社としては関連書を再度押し出しておかないといけませんね。

以下、未読の方々、ぜひお読みください。

憲法が生きる市民社会へ(内田樹、石川康宏、冨田宏治、本体800円)

正式に店頭販売は10日からですが、すでに出来してますのでお急ぎの方はご注文ください。Amazonでも予約中です。

内田樹さんがご自身のブログで一部内容を紹介されています。とてもおもしろい内容だと思います。

そして文字も少し大きくし読みやすく編集しました。

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日本国憲法の真価と改憲の正体(上脇博之、本体1500円)

今、森友学園問題や官房機密費問題で大忙しの上脇先生の日本国憲法施行70年記念出版です。

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ガイドブック五日市憲法草案(鈴木富雄、本体1300円)

「近代化を急ぐあまり、国会も開かず、憲法もつくらずにすすめた専制的な明治政府のあり方に対して、早期の国会開設と国の基本法である憲法の制定などをスローガンにして展開した自由民権運動から生まれた」「日本国憲法の先駆けともいえる民主主義的内容を持つものであった」(新井勝紘氏)憲法草案の内容を、現地ガイドが平易に紹介します。

 

 

 

 

 

 

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カープ少年と衣笠祥雄

2018年04月28日 | 丸ちゃんの私的時間
GW到来で今年も鯉のシーズンがやってきた。昨日までは5連勝で首位をがっちりキープ、一昨日のゲームは先日亡くなったレジェンド衣笠祥雄さんの追悼試合。これからカープの新たな伝説を作ってくれるであろう鈴木誠也が4番に復帰2日目で、衣笠さん同様のフルスイングの満塁ホームランで勝利を飾った。

さて訃報に触れて、1975年の初優勝やそれに至る弱小球団時代の頃のことを思い出す。と言っても当時、広島と島根の県境近くの田舎に育った私にとって大都市・広島にある市民球場は遠い存在で、試合観戦は専らテレビの巨人戦の放送しかなく、カープファンの少年が自然と育っていった。

高校3年生の時だった。1975年10月15日の午後、相手は後楽園球場の巨人。カープ創設26年目の待ちに待ったその瞬間がやってきた。授業中にもかかわらず、先生がラジオを持ってきて教壇に置き、授業そっちのけでクラス全員が耳を傾けた。いやおそらく全校の生徒と先生がまさに興奮の渦の中にいたんじゃないだろうか。

そのチームの中心選手が衣笠さんと山本浩二さん(解説者)で、以後カープは赤ヘル軍団と呼ばれ何度も優勝、さらに日本一にもなった。それから衣笠さんは前人未踏の大記録を樹立し、「鉄人」と呼ばれる球界のレジェンドになっていった。

カープの歴史は原爆で廃墟となった広島の戦後復興とともにある。市民がお金を出し合って球団を支えてきたというまさに市民球団で、広島の再生とカープの初優勝は市民にとって一体の夢となって実現した。

衣笠さんは「野球を思う存分できることは、戦争で志半ばで倒れた人もいることを思えば、なんと幸せなことだろう」と自著で打ち明けていたそうだ。

退団後は、いつかは再びカープのユニフォームを着てくれるものだと思っていたが、結局その時は訪れず、解説者・評論家として活動した。ラジオやテレビをつけると、少し甲高い乾いた声の解説が聴こえてきて、それがすぐに衣笠さんだと人懐っこい顔が浮かんできた。その解説はいつも選手を励ましファンにとってもとても優しくあり続けた。もう二度とそんな鉄人の声を聴くことも姿を見ることもできなくなったことが実に寂しい。



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次の新刊が出来! 「憲法が生きる市民社会へ」

2018年04月27日 | 新刊案内
本日、なかなかいいブックレットが出来上がって来ました!(自画自賛)

なんとなく、今日の東アジア史にとっての歴史的な出来事に通じるものが書かれてあるように思います。

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近刊のご案内~『憲法を生かす市民社会へ』

2018年04月12日 | 新刊案内

今月、3点目の新刊は、内田樹さん、石川康宏さん、冨田宏治さん三氏の鼎談本です。

テーマは、今の世界をどうみるか、日本をどうみるか、対米従属と安倍改憲、そして希望の灯をどうともすか。

世界から足元のことまで幅広く、今の私たちにとって、ぜひとも押さえておきたいものの見方、捉え方をそれぞれの立場から独自の観点でお話されてます。

きっと、おもしろい本だと思いますので、読んでね!

憲法を生かす市民社会へ

未来へのビジョン無き政権の下、著しい政治の劣化と格差と分断が進行する一方で、憲法の理念に市民運動の意識が追いついてきた――。グローバルで身近な視点から対米従属、沖縄、天皇、改憲などをめぐって展開される、いま最も読んでおきたいとっておきの白熱鼎談!

◎本体800円

◎A5判 90ページ

◎出来予定:4月27日

◎発売予定:5月10日

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新刊2点、同時に出来!

2018年04月10日 | 新刊案内

本日、新刊が2点同時に出来!

書店での販売は来週中頃からです。よろしくお願いします。

 

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次の新刊は『子どもの元気育てる宝塚の学校給食 レシピ&ストーリー』

2018年04月09日 | 新刊案内

足掛け3年、遂に出版となりました! 

子どもの元気育てる宝塚の学校給食 レシピ&ストーリー

兵庫県宝塚市では1957 年小浜小学校が単独で自校調理場方式完全給食を実施以降、義務教育9年間の直営自校方式の給食を目指してきました。教育委員会の学事課長は「こだわりは手作りの味です」と話します。

材料は原則国産(野菜、果物はすべて国産)、出汁は化学調味料は使わず、いりこ、削り節、昆布からとり、食品の持つ自然の味を生かすために薄味に仕上げ、フライや天ぷらも冷凍食品ではなく全て給食室で衣を付け、ふりかけもジャムもゼリーも手作りです。パンも市販のものとはちがい、添加物および脱脂粉乳も入っていない。

なぜこんな給食が提供できるのでしょうか。国も自治体も「効率化」という名のもとに、本来自治体が果たすべき公共部分をどんどん切り捨てていく中、学校給食を支えるために果敢に挑戦し続ける宝塚市の秘密のストーリーを、「めっちゃ美味しい」と子どもたちが絶賛するレシピと合わせて公開します。

◎本体 1200円

◎B5判 70ページ(カラー)

◎4月10日出来、書店発売は4月18日予定

◎Amazonで予約受付中

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天皇の沖縄訪問に思う

2018年04月01日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
日本国憲法は、天皇・摂政、国務大臣・国会議員・裁判官その他の公務員に、「憲法を尊重し擁護する義務 obligation to respect and uphold this Constitution 」を課しています(第99条)。

憲法制定者である国民が、天皇や公務員に憲法尊重擁護義務を課しているわけで、憲法制定者である国民は、憲法遵守義務を課せられる対象ではありません。

これも立憲主義の一つの表れですが、実は今もっとも憲法を尊重し、擁護しているのが天皇・皇后だということは誰の目にも明らかではないでしょうか!

別に私は天皇主義者でもなんでもありませんが、天皇・皇后の退位を前にしての、今回の沖縄訪問のような行為は、まさに自らが憲法第99条の体現者であるように見えます!

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わが故郷の三江線廃線は仕方がないことなのか…。何を今更と言われそうやけど。

2018年04月01日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
わが故郷の鉄道が廃線になった。昨日で営業を終えたJR三江線だ。営業距離は108・1㌔㍍、国鉄分割民営化後、本州のJR廃止路線としては最長距離となる。

振り返れば、高校時代の3年間毎日乗っていた。もちろん国鉄時代の話で、最寄りの駅は船佐駅。と言ってもその駅に行くまで家から10キロを自転車、そして後にバイクで通う必要があったが。約15分間乗って、終点は広島市と岡山県新見市を結ぶJR芸備線の三次駅。高校は三次駅からさらに15分ぐらい歩いた場所に今もある。

三次駅の一つ手前の尾関山公園駅辺りの三江線の鉄橋(出所:毎日新聞)

三江線は島根県の江津市と三次市を結ぶ路線で、山陽側と山陰側を隔てる中国山地を突き抜ける計画で、1930年にまず江津側の一部が開通したが、工事が戦争で中断、その後55年に三次駅〜式敷駅間が開通し営業が再開された。高校に通っていた時もまだ全線は開通していなくて、利用していた路線は三江線の南側部分だったので、三江南線と呼ばれており、全線開通したのは高校卒業直後だった。

当時、田舎の高校生が沿線の景色を楽しむなんてことはなかった。線路は単線でオレンジ色のわずか2輌のディーゼル車が、朝夕を中心に1日に数回行き来する程度だったが、江ノ川という大きな川が眼下を流れ、対岸には急峻な山々が連なるという景色で、今振り返れば、なかなかの絶景が車窓から眺められる路線だったわけだ。

出所:ブログ「車窓と旅情」より

この江ノ川だが、一般には川は山から海へと流れるが、この川は中国山地を突き抜け瀬戸内海側から日本海側に流れるという珍しい川だと当時教わった。この川の魅力については、カヌーイストの野田知佑さんが『日本の川を旅する』(新潮文庫)中に書かれている。

さて廃線というと、過疎化での利用者減、そして赤字経営へというのがパターン化されてる。この三江線もその例に漏れず、通学で利用していた当時はまだ2輌編成だったが、その後1輌編成になり、最近では1日の利用者が100人以下という日が常態化してたという報道もある。さらに急峻な流れの大きな川沿いに走っているので、水害が頻繁にあり、その復旧費にJR西日本が耐えられなくなったとも言われている。

しかし、全国で次々に廃線が増えているが、赤字だからもうやめるということでいいのだろうか?
ここからは関耕平氏の「住民と自治」2017年9月号の論文「三江線廃線と沿線地域のこれから 地域の持続可能性とローカル線の役割」を紹介しながら考えてみたい。

鉄道の廃止は、それまでその鉄道によって築かれてきたさまざまな集積機能、生活圏、文化などの崩壊にもつながり、地域の切り捨てそのものを意味する。三江線沿線地域は昨今、UターンやIターンなどで田園回帰の傾向が見られる典型地域だけに、なんとかならなかったのかと思う。

廃線について沿線自治体や利用者の声がどのように反映されたのだろうか。この点では、「2000年の鉄道事業法改正で、鉄道の廃止が許可制から届出制へと移行、沿線地域の死活問題ともいえる鉄道の存廃が、一民間企業(ここではJR西)の経営状況や意思決定で決められ、当事者である沿線自治体や住民が関与できないというシステムが成立してしまった」そうで、基本的にはもはやどうにもならないとの感がする。

第3セクター運営ということもあるが、それも地方自治体財政が地方交付税に多くを依存している下では、赤字補填に使えるようなお金はない。また、JRは地域住民に代替のバス運行を示したそうだが、休日には運行を止めるといったようなかなりいい加減な提案だった。

さらに都道府県の姿勢が大事だとも指摘されている。例えば三重県では、知事の断固たる姿勢で、災害で廃線を打ち出された名松線を長い時間をかけて復旧させ、廃線を中止させているが、島根県の姿勢は常に行司的立場にあって、その姿勢には沿線自治体から強い不満の声が上がったが、この県の姿勢が廃線への流れを強めたという。

今回の三江線廃止はこの数カ月間大きなニュースにもなり、全国の鉄道ファンが押し寄せ、ここにきて天空に浮かぶ駅や沿線の絶景が改めて注目されたが、なんとかしてそんなことを活かせる手立てはないのだろうかと思う。

天空の駅、宇津井駅(出所:おくたま経済新聞)

地元では廃線決定後も、沿線住民・自治体による鉄道資産の活用と沿線地域の再生に向けた動きとして複数の団体と個人とで「三江線地域フォーラム」が結成され、廃線利用の地域起こしの動きもあるそうだ。

関耕平氏は最後にこう記す。
「歴史を振り返れば太古の昔から江の川流域を通じた交易があり、近代になってこれを代替してきたのが三江線であった。こうした流域や三江線沿線の地域・人の「つながり」、一体性が再生されていくなかで、流域・沿線地域全体の発展を担う主体が形成されつつある。この動きを国や県行政がしっかりと後押しできるかどうかが問われている」

今、この国では鉄道廃線に限らず、規制緩和や資本の論理、企業の論理で次々に地域生活が崩壊しているように思う。おそらくJRが国鉄のままだったら、そう簡単に廃線というようなことにはならなかったんじゃないだろうか。民営化はやはり企業論理が最優先。安全は二の次になり、さまざまな事故が起きている。そこにどう規制をかけていくのか。いろんなことを考えてしまう、わが故郷の鉄道廃線事情やね。
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土佐いく子さん(小社著者)、土佐和史さん(写真家)の二人展のご案内!

2018年03月19日 | 行事のご案内&報告

イベントのご案内です。

小社の著者、土佐いく子さんのイベントが今週21日(水)から25日(日)まで行われます。

写真家の土佐和史さん(いく子さんの息子さん)との二人展で、いく子さんは墨彩画、書、水彩画、色紙絵、はがき絵などを展示されます。

これらの作品は新刊の『マジョリン先生 おはなしきいて』にも収載しています。

最終日の25日には同じく息子さんでシンガーソングライターの土佐拓也さんのライブもあります。

ぜひ、ご近所のかた、読者のかた、お誘い合わせの上ご観覧くださいませ。

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【土佐いく子、土佐和史の二人展のご案内】

◎日時:3月21日(水・祝)13時開会~3月25日(日)18時まで

◎会場:ガーデン&ギャラリー KARATA 堺市北区新堀町2丁128 072・255・8620

     地下鉄御堂筋線北花田駅下車4番出口より徒歩7分

 

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