まいど、日本機関紙出版です。

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東京都知事選挙の投票日。都民の良心に期待しながら

2024年07月07日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

7月7日(日)

梅雨とはいえ昨日も今日もとにかく暑い! なので一歩も外出せずに、週明けからまた時間に追われることが予想されるので休養気分でゆっくり過ごしている。

さて今日は東京都知事選挙の投票日。以下、都民の良心に期待しながら雑感を。

「小池リード、蓮舫猛追!」と報じられる中、今日の投票日を迎えている。もちろん蓮舫知事の誕生を願っていることは言うまでもないが、決めるのは1153万の都民有権者なので一大阪府民の身としては何もできない。ここは都民の良心に委ねるしかない。

一自治体の首長選挙とはいえ、表には出てこないが、小池知事と裏金金権問題に足元がぐらついている政府・自民党とのつながりは、かつてとは様変わりして今ではお互いに依存関係にあり?国民からすでに見放されている岸田政権にすれば小池三選はなんとしても勝ち取りたいことで、それゆえに日本の首都の知事が誰になるのかは今後の日本政治に大きな影響を及ぼすだろう。

ところで東京都の予算はスウェーデンの国家予算に匹敵するそうだ。スウェーデンの人口は1045万人なので東京よりは少ないが、知られているように世界でトップレベルの社会保障を実現している。スウェーデンは国家なので軍事費など国家として予算を使わなければならないことなど他に沢山ある中で、そのうえで充実した社会保障を実現している。そういう国と同規模の予算があるのだから、はっきり言えば、知事が誰になろうと本当にやる気さえあれば何でもできるはずだ。小池都政はそこに正面から取り組んできたのだろうか?

だからこの都知事選で問われているのは、小池都政8年間を評価するかしないかということではないか。基本的にはどういう東京都をつくってきたのかということで、その判断材料はこれまでもたくさん報道されてきたのでいくらでもある。さらに思うにこの8年間、一都民の立場に立って振り返った時、小池都政は何がやりたかったのかが全く見えてこなかったということだろう。報道でしか知ることができないが、見えていたのは大企業と一体になった大規模開発プロジェクトと税金の無駄使い、そして(女性初の総理という野望もあるのだろうか)自己アピールのための数々のパフォーマンス。まあ、マスコミと取り巻きの都庁幹部ぐらいにしかよくわからない知事だったということだろう。

ということで都民の正しい判断に期待しつつ。知らんけど。

 

 

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中国新聞のスクープ記事、「政治とカネ」の根本にマスコミは向き合う気があるのか?

2024年05月12日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

5月11日(土)

スマホを見るとLINEに、広島で岸田総理を刑事告発した方から中国新聞のスクープ記事が送られて来る。2013年の参院選で当時の安倍総理が候補者応援に入った際に現金100万円を手渡し、その原資が内閣機密費から支出された裏金だったという記事と、2000年以降の選挙で内閣機密費を選挙の陣中見舞金として配っていたことを、機密費を管理する元官房長官自身が記者に証言したという記事。2日続けてのスクープだが、中国新聞は5年前の河井克行・案里事件の時から執拗に「政治とカネ」問題で調査記事を次々に発しており、今回のスクープもそういう努力の結果だ。

広島では河井事件が裁判に付されるも、カネを受け取った県議たちの多くが不起訴になったことを受けて500人以上の市民が立ち上がり、上脇博之さんの助言を受けながら「河井疑惑をただす会」を結成し検察審査会に申し立てを行った。その結果、何人もの議員を有罪に追い込んだという市民のたたかいがあり、その運動が今も別の形でつながっている。そして中国新聞はこの市民のたたかいとも連携しながら「政治とカネ」問題を追及し続けてきた。

「しんぶん赤旗」と上脇さんが告発した「自民党裏金事件」で今、日本の政治が大きく変わるチャンスを迎えている。その変革は事件の根本原因解明抜きには進まないが、なぜか大手マスコミにはそこを追及する報道内容、姿勢が見られず、むしろ逆に与党自公政権内で現在検討されている事件の根源までメスを入れない表面的な修正策でいいのではないかというような空気さえ感じられるのだが・・・。こんなことでいいのだろうか?

 

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サンデーモーニングの上脇さん、シンママ大阪応援団でサンタクロース

2022年12月27日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

12月25日(日)

サンデーモーニングを見ていたら突然上脇先生が現れたのでびっくり。テレビ画面をキャプチャーしておく。 日本で上脇さんほどたくさんの政治家を告発し続ける人はいない。まさに政治とカネ問題のスペシャリストだ。どんなに追及しても、お金儲けをするために政治家になったのだろうか、問題の政治家が所属する政党のトップはいつも知らん顔をする。せいぜい自党の支持率や評価を恐れて仕方なく処分する程度で何事も済ませている。一方で何百億円もの政党助成金を受け取りながらこのざまだ。低レベルの政治家たちのおかげで、国民の政治不信はますます広がっていき、格差と貧困は拡大し、大軍拡路線をめざす日本はますます世界の置いてきぼりになっていく。

そんな馬鹿な政治の下でも私たち庶民はお互いに助けあうためにささやかな試みを続けている。9時半に車でシャトレーゼに行き、予約していたケーキを3個受け取り、1個は自宅に置いて天満方面へ向かい、シンママ大阪応援団のスペシャルボックス発送作業を手伝う。

約100個の段ボールケースが並べられすでに多くのボランティアさんが忙しくしている。今回はクリスマスや正月を意識した内容の食料支援ボックスだ。赤いリボンがまかれたケーキの山とサポーターの気持ちのこもったたくさんの食べ物。梱包作業が終わったところで静かにクリスマス会。ご指名を受けてサンタクロースに変身。子どもたちに長靴やお菓子をプレゼントして回る。

意外に好評だったようで何とか任務は果たせたか。久しぶりにクリスマスを意識した楽しい日となった。

 

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KADAKAWAよ・・・

2022年09月12日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

KADAKAWA専務の7600万円東京五輪汚職。画像の4点を一体どれだけ売ればそれだけの賄賂が捻出できるのか知らんけど、何も五輪に参入しなくても出版社として大きく成功しているのに何でまたこんなことをするのか。そこまでしてまだ儲けたいのか。出版の志はどこにいったのか、なんて超弱小零細地方一人出版社としては思うのであるが・・・。

賄賂で勝ちとった「仕事」の成果物を読まされる読者・子どもたちのことを思うと痛いですね。

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『勝共連合の無法から府民生活を守る共同デスク』①~流産の弱みに付け込んで106万円で壺と人参液を売付けられた

2022年08月22日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

統一協会の反社会的活動が半世紀以上前から行われ続けてきたことが明らかになっているが、霊感商法が問題になっていた44年前に機関紙協会大阪府本部では統一協会=勝共連合から府民を守る宣伝活動を行っていた。『勝共連合の無法から府民生活を守る共同デスク』の活動だ。

共同デスクはその時々の宣伝テーマを機関紙協会の会員団体を中心に共同して宣伝物を作り配布展開する活動で、戦後間もなくの機関紙協会結成時からの一つの運動形態だった。

写真がその「共同デスク」の第1面。1978年9月の発行で、「勝共連合 インチキ押し売り商法」の被害者インタビュー記事をメインに、街頭や学園、訪問販売などの騙し手口を紹介している。被害者インタビューでは、流産の弱みに付け込んでデタラメの効能を並べ立てられ、1箱5万5千円の高麗人参液を3年分12箱66万で押し売りされ、さらに玉造の月華殿で行われた壺の展示会に誘われ「霊験あらたかで幸運を呼ぶ壺」だと男女2人に張り付かれて2時間にわたって入れ替わり立ち替わり購入を迫られ、根負けして遂に40万円の壺を買わされてしまった実態が語られている。

 

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ポンコツ従属政権が続く限り、この状態は変わらない?

2022年02月06日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
米国内では、「基地の不動産費用や機能、建設費を支払ってくれるという気前よさ」から、「(日本に基地を置く方が)安くつく」(ブルッキングス研究所)との見方は少なくありません。在日米軍基地の資産評価額の高騰は、日本が世界でも異常な「米軍基地国家」にされている実態を示しています。(「しんぶん赤旗」2022年2月6日より)




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2021/01/16

2021年01月16日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
昨日は午後から大阪府関係職員労働組合が取り組んでいる「もはや限界に! 保健所は緊急事態〜大阪府の保健師、保健所職員増やしてキャンペーン」の署名提出記者会見に出席した。話を聞いて、保健所はまさに新型感染症から府民を守る防波堤そのものだと強く感じた。そしてそれは保健師さんたちの昼夜を違わない限界ギリギリの献身的奮闘によって、支えられている。

画像の表はある保健師さんの昨年4月の勤務時間記録。土日は無し、深夜退勤の長時間労働の連続で月の残業時間は過労死ラインに迫る。保健師さんが語る現実に心が痛くなる。

大阪府の保健所はこの20年間で3分の1以下に減らされたが、それは全国でも同じ(画像)。だから今、大阪府で起きていることは、全国でも、特に大都市圏でも起きていることなのだ。政府が新自由主義的政策を背景に、激しい公務員削減攻撃を行なってきたことの結果で、それが感染症対策を担っている保健所を、決壊寸前の防波堤状況に追い込んでいるのだ。

保健所が減ってくると、保健師さんの仕事のあり方にも変化が起きたのかもしれない。市民から保健所の姿は見えにくくなり、「保健所って何をするところ?」というのが、この間の私たち一般市民の保健所観だったのではないか? ところがコロナ禍で突然、保健所が注目されることになった。しかし実は、厳しい職員削減の下でも保健師さんたちは一般には見えないがとても大事な仕事で社会と人々を営々と支え続けていた。それは記者会見で発言された3氏の内容にも明らかだ。
 
このキャンペーンの趣旨は2つ。①大阪府の職員定数を増やし、保健師の計画的な採用と増員、保健所職員の定数増を求める。②都道府県の保健所数と機能を強化するための施策を求める。まさにその通りだ。ところが大阪府には職員数管理目標という職員定数の上限を5年ごとに見直すという決まりがあり、2022年度までは8465人となっている。これを府民の声でいかに突破していけるか、それが問われている。

ということで保健師さんたちの本を作ることになりました! 大阪府関係職員労働組合/編の本です。労働組合編著の本は実に久しぶりです。出版されたらぜひお読みください











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安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合が野党へ要望書提出!

2020年09月26日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合が野党へ要望書を提出した。その前文と内容見出しは以下の通り。

立憲野党の政策に対する市民連合の要望書
―いのちと人間の尊厳を守る「選択肢」の提示を―

 はじめに

 私たち、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合は、2015年の安保法制反対運動以来、憲法に基づく政治を求めてきた。しかし、法と道理をわきまえない安倍晋三政権およびその継続を公称する菅義偉政権の下で新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)を迎える状況となった。人間の尊厳を顧みず、為政者の自己正当化のために情報を隠蔽(いんぺい)してきた安倍・菅政権の対策が的外れであることは、必然の帰結である。我々は今までの運動の延長線上で、法と道理に基づいて人間の生命と尊厳を守る政治を確立するために運動を深化させなければならない。そして自民党政権に代わり、新しい社会構想を携えた野党による政権交代を求めていきたい。

 政治の最大の使命は、いのちと暮らしの選別を許さないことにある。新型コロナウイルスの危機のさなか、医療、介護、福祉など「この人たちがいないと社会は回らない」エッセンシャルワーカーたちが注目を浴びた。と同時に、このエッセンシャルワーカーたちが、この30年間の「小さな政府」や「柔軟化」を旗印とする雇用破壊によって、過酷な労働を強いられてきたことも明らかになった。彼ら・彼女らの過酷な状況は、一部の企業に富を集中する一方で働く人々に貧困と格差を押し付けてきたこれまでの経済システムの象徴である。個々の人間の尊厳、およびジェンダー平等はじめ互いの平等という基本的価値観の上に立ち、このシステムを転換し、社会を支える人々の尊厳を守ること、さらにすべての働く人々が人間らしい生活を保障されることを、新しい社会像の根幹に据えなければならない。

 次期総選挙は、自民党政権の失政を追及する機会であると同時に、いのちと暮らしを軸に据えた新しい社会像についての国民的な合意、いわば新たな社会契約を結ぶ機会となる。野党各党には、この歴史的な転換を進めるべく、以下の政策について我々と合意し、国民に対して選択肢を提示し、その実現のために尽力するよう要望する。

I 憲法に基づく政治と主権者に奉仕する政府の確立

 1.立憲主義の再構築

 2.民主主義の再生

 3.透明性のある公正な政府の確立

II 生命、生活を尊重する社会経済システムの構築

 4.利益追求・効率至上主義(新自由主義)の経済からの転換

 5.自己責任社会から責任ある政府のもとで支えあう社会への転換

 6.いのちを最優先する政策の実現

 7.週40時間働けば人間らしい生活ができる社会の実現

 8.子ども・教育予算の大胆な充実

III 地球的課題を解決する新たな社会経済システムの創造

 9.ジェンダー平等に基づく誰もが尊重される社会の実現

 10.分散ネットワーク型の産業構造と多様な地域社会の創造

 11.原発のない社会と自然エネルギーによるグリーンリカバリー

 12.持続可能な農林水産業の支援

IV 世界の中で生きる平和国家日本の道を再確認する

 13.平和国家として国際協調体制を積極的に推進し、実効性ある国際秩序の構築をめざす

 14.沖縄県民の尊厳の尊重

 15.東アジアの共生、平和、非核化

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映画「21世紀の資本」

2020年03月20日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
ピケティの映画「21世紀の資本」、気になっていたところに石川康宏先生の試写感想記事(「しんぶん赤旗」3月20日)が出た。この映画が世界と日本の人々の認識をさらに深めることにつながると思うが、その後をどう模索するかが大事なのだ。






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日本は今も「神の国」なのか?

2019年11月14日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

今日行われる「大嘗宮の儀」は、まさに天皇が神の持つ霊力を身に付けることを意味する「神人共寝の儀式」がメインの儀式。

戦時中の国民学校の国定教科書(『初等科修身巻四』の「一四大嘗祭の御儀」)は、「大嘗祭」が天照大神の授けた「斎庭の稲穂の神勅」にもとづくものであることを述べたあと、「これこそ、実に大神と天皇とが一体におなりあそばす御神事であって、わが大日本が神の国であることを明らかにするものである」と天皇が天照大神と一体となる、神となることをはっきりと指摘している。

天皇家が自分の家の行事として私的に行うのならまだしも、安部政権はこの儀式に「公的性格がある」として、税金27億1900万円を支出した。

要するにこれは、日本が「神の国」であることを安倍政権(政府)として認めていることになるわけだな!

 

 

 

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天皇の「代替わり儀式」はこのままでいいのか?

2019年10月21日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

明日は新天皇が即位を宣言する「即位礼正殿の儀」が行われ、祝日となっている。

国民主権や政教分離など日本国憲法の原理から遠くかけ離れたままの、戦前からの天皇を中心とする国家体制をアピールするための宗教色が濃い儀式がほとんど見直すことなくズルズルと、政治的意図をもって行われることに抗議したい。

まったく日本はいったいどんな国なのか?と世界から奇異な目で見られること間違い無しだ!

せっかくの機会なのでこの本を読んで考えてもらうのもいいでしょう。

 

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黒部ダムと関電原発マネー還流事件

2019年10月04日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
先日の蝶ヶ岳・常念岳登山を終えた翌日、信濃大町の扇沢から黒部ダム(黒四ダム)に行った。幸い天候が好転しダムを挟んで対岸に聳える立山連峰がよく見えた。平日にも関わらず、大勢の陽気な中国人観光客に混じって日本人観光客がいるといった感じで賑わっていた。


そんな観光客の喧騒から外れた場所に、ダム建設工事 中の事故で亡くなった171名の碑銘のプレートが設置されている。よく見ると同じ苗字の人が何人もいる。家族、あるいは地域総出で出稼ぎに来ていたのだろうか。

この黒部ダムは戦後の電力不足を賄うために関西電力がそれこそ社運を賭けて建設したものだった。当時の電力不足は深刻で、企業は週3日、家庭は週4日の計画停電が続いていて、電力不足は戦後復興の大きな遅れの原因にもなり、かつ深刻な社会問題でもあった。当時の記録映像には電気の供給不足に我慢できなくなった大阪市民たちが関電本社ロビー に乗り込み、布団を敷いてまでの迫力で電力供給を要求するハンガーストライキを行うシーンもあった。
そこで当時の初代関電社長だった太田垣は戦前から目をつけていた秘境の黒部川のダム建設をついに決意、総工費513億円(最終的には資本金の5倍)の難工事に取り組む。
工事は大変な困難の連続で、特に大量の地下水と岩が崩れ落ちてくる「破砕帯」の貫通工事はその象徴であり、映画「黒部の太陽」でよく知られている。着工から7年目の1963年に黒部ダムは竣工、第四発電所から送られてくる電力は関西の戦後復興に多大な力となり、現在は33万キロワットの電力を供給する日本最大の水力発電所として稼働している。
そんな歴史をたまたま知ったものだから、このたびの3.2億円もの原発マネー還元事件の経営陣と当時の関電の姿との落差はいったい何なのだろうかと思ってしまった。

黒四ダム後の関電は1970年の美浜原発をはじめとする原発事業に乗り出していく。しかし東京電力福島原発事故を契機に脱原発の声が沸騰、関電の原発は稼働中止、一部廃炉に追い込まれる。だが安倍政権の原発政策の下、「再稼働のためならなんでもあり」の風潮が作られ、現在3カ所が再稼働し、さらに再稼働を目指そうという時に今回の事件が発覚した格好だ。
驕れる者久しからずとでも言うのだろうか、脱原発という世界の流れに目を向けることなく、人間の手では最後まで責任を持つことが不可能な原発にいつまですがり続けていくのか。さらになによりもこの不正の原資は私たち市民が支払った料金だ。この事件の真相解明が、再び脱原発世論を押し上げ、安倍政権への大きなプレッシャーとなることを期待したい。
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元慰安婦被害者、李玉善(イオクソン)さんの証言〜神戸女学院大学石川ゼミ韓国旅行・「ナヌムの家」訪問、2007年9月10日~13日・・・・・取材同行記②

2019年08月15日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
戦後74年目を迎えた。あの戦争の歴史に真摯に向き合わない限り、いつまでも日本の戦後は続くのかもしれない。いっそのこと元号は「戦後」にすればよかったのでは…。

その歴史に真摯に向き合うことで問われている一つが「慰安婦」問題。2007年、神戸女学院大石川康宏ゼミに同行して「ナヌムの家」で慰安婦被害者の李玉善(イオクソン)さんの壮絶な話を聴いた。あれからもう12年も経つのに、当時は安倍政権、そして今も安倍政権という状況の下、問題の根本的解決には至っていない。ということであらためて、李さんの証言を読み返した。(以下再録)

私は釜山生まれです。家が貧しかったので学校には行けませんでした。15歳の時、よそに仕事に出されましたが、いじめられたり殴られたり悪口を言われたり、毎日苦しい生活でした。そこからさらに他の所へ仕事に行かされ1年ぐらいたったある時、お使いの途中に突然、身体の大きな2人の男に捕まえられトラックの荷台に投げ込まれました。そこには自分と同じような女性が5人いました。
 降ろしてほしい、家に帰してほしいと言うと、男がトラックに上がりこんできて私の口を塞ぎ、手足を縛りました。どこに行くのかわからないまま出発、夜になると今度は汽車に乗せられ川を渡りました。中国のトムンという場所で一晩寝ることになったのですが、私たちは刑務所か牢獄のようなところに入れられ、食べるものは何も与えられませんでした。なぜか1人だけ別の部屋に入れられた私は、電気もなく真っ暗な部屋で、一晩中泣きながらうろうろしたり出ようとしたりして、足を痛めてしまい病気になってしまいました。今でも足のせいで苦労しています。

証言する李玉善さん

■なぜ歴史を消そうとするのか
 日本政府は、無理矢理連れてこられた人は1人もいないと言います。自分から進んで行ったとか、お金のために行ったとか、そういうことばかり言います。でも自分で行ったとしたらなぜこんなに苦労をして痛い思いをして生きてきたのでしょうか。そんなことは絶対ない。中国から私が何をもって帰ってきたか。結局それは病気だけでした。身体はボロボロになってしまった。それなのになぜ今でも日本では「慰安婦」の歴史を消そうとするのでしょうか。
 被害者たちは今、80歳以上のおばあちゃんです。今日死ぬか、明日死ぬかわからない中で生きている。みなさんのような学生たちの前で本当にあったことを話すのは嫌ですし、恥ずかしい思いでなかなか話ができないのです。  
 学生のみなさん、私が話すことを一つひとつしっかり記録して残していってください。こうして話すと嘘かもしれないとか、本当なのかなと思うかもしれませんが、これは嘘ではありません。
 私は日本語はまったく話せませんでした。けれども慰安所の生活の中では日本語を話せと強制され、もし朝鮮語を話したら罰金を払えと言われていました。無理やりに迫られ簡単なあいさつ言葉ぐらいを覚えて生きてきました。
 
■「犬に食べさせてしまえ」と日本兵
 慰安所には14才の少女もいました。ある日、彼女は日本人たちに殺されてしまいました。こいつは言うことを聞かないといって、刀で心臓を刺されて殺されてしまったのです。死んでしまった彼女をどうしたかというと、市内の道端に捨てて犬に食べられろと言っていました。本当にこういうことがあっていいのでしょうか、こういうことが許されるのでしょうか。
 私たちがやめてくれと言ったり、とめたりしたら、同じように私たちもひどいことを受けてしまう。だからとめることはもちろん、声も出すことができませんでした。慰安所ではこのような残虐なことがよくありました。
 11歳の幼い子が連れて行かれたこともありました。道を歩いている時、水汲みに行っている時、学校に通う途中・・・。夜中にお母さんに抱かれていたところを引き剥がされ連れて行かれたり、さまざまな形で無理やり連れて行かれ人がたくさんいるのです。
 慰安所だけではありません。朝鮮人の何十万人という男や女が強制的な奉仕活動や兵役を課せられたり、工場で働かせられたり、病院の看護師として連れて行かれたり、さらに少女たちに対しては「処女供出」ということも行われ、「慰安婦」にさせられていったのです。今の日本は北朝鮮が何人連れて行ったとか、拉致のことばかりを言っているけど、私たちは何十万人も連れて行かれた。そのことをどうするのか。どのように考えているのでしょうか。それを考えると、はらわたが煮えくり返るような苦しい思いになります。

「慰安婦」たちの日本名の名札(復元)

■日本政府は記録を出しなさい
 日本政府の人たちにまず言いたいのは、日本の中に必ずあるはずの記録を出しなさいということです。慰安婦に関する記録や証拠を出してほしい。そうすれば本当の歴史がわかるし、私は謝罪とか賠償などはいりません。私には何が必要かといえば、記録を出せということです。必ず記録は日本の中にあるし、そうすれば何があったのかはわかるのです。当時慰安所の中で女性たちを管理していたのは軍隊でした。私の慰安所は29部隊という軍隊が管理していました。私は富子という日本名を付けられていました。それでも日本政府はうそだというのでしょうか。
 私たちはこれからどのように生きるべきなのでしょうか。平和的に生きるべきなのか、それとも戦争をして生きていくべきなのか。再び戦争をすれば被害を受け、傷つく人がたくさん出ます。なのになぜまた戦争をしようとするのか。

■米国にではなく私たちに謝れ
 慰安所で体験したことが良いことであればみなさんの前で話もできますが、いいことは1つもなかったし、そういうことを話すのはとてもむずかしくてなかなか言えません。
 私のここに刀傷があります。日本の少尉に付けられました。私が言うことを聞かないといって何度も殴った後、刀で切ってきたのです。刀を刺すときは刺してすぐに抜くのではなくて、刺したものを捻って傷つけていじめる。だから本当にひどく痛かったです。また慰安所から逃げ出そうとして憲兵に捕まり、何度も殴られ刀で足を刺されました。その痕がこれです。
 私は繰り返し暴行を受け目にも耳にも障害が残りました。歯も抜けました。もし私が憲兵に殴られたとき死んでしまったら、このようにみなさんに合うこともありませんでした。日本人は本当に怖い存在でした。
 安倍という人は本当にひどい人です。彼は被害を受けた韓国の女性たちの前で謝るのではなくて、アメリカ大統領の前で謝っています。こんな人が日本の首相になっているようでは日本は良くなっていかないでしょう。

■元「慰安婦」が死ぬのを待つ日本
 学生のみなさん、大学で勉強することはどんなにいいことでしょう。お父さんやお母さんが学校に通わせてくれて本当に幸せだと思います。これから私たちは戦争をしないで平和的に生きなければいけません。日本政府はお金がなくて被害者に謝罪しないのではありません。日本はお金をたくさん持っていますが、実は私たち「慰安婦」被害者が死ぬのを待っているのです。そしてその後に再び戦争をしようと、戦争の準備をしているのだと思います。安倍は本当は利巧でずる賢いのでしょう。
 学生のみなさん、しっかり勉強して国を守ってください。よく考えてみてください。戦争をするのはいいことなのでしょうか。戦争が好きですか。平和的に生きていかなくてはいけないでしょう。

■死んだことになっていた私
 戦争が終わると私たちは山に捨てられました。日本軍が連れて行ったのだから、日本軍がしっかりと連れて帰るべきであるにも関わらずです。現在、日本をはじめ海外で生活している朝鮮人が多いのはなぜか、結局それは日本のせいでそうなったのです。
 私は日本軍に15歳のときに中国に連れて行かれて、その後中国で58年間生活し、2000年になってやっとここに帰って来ることができました。文字を学ぶことができなかったので、手紙を送ることができませんでした。だから韓国の家族は私が死んだものだと思って死亡申告を出していました。韓国に戻ってきた時に私は、死んだ人になっていたのです。さらにその後の私は国籍がなくて大変苦労し、そのことがとても辛かった。私の人生はなぜこうなってしまったのでしょか。日本がこのようにしたのです。日本のせいでこうなりました。当時の日本の政府や軍隊のことを考えると一つもいいことはないと思っています。

■あなたたちに罪はない
 私たちが話をする時、日本はひどい国だということをたくさん言います。だけど日本の人たちみんなが悪い人だとは思っていません。ここに来たあなたたちは日本の歴史を知らなかったからそれを学ぼうと思ってきている人たちです。あなたたちに罪はありません。昔の日本の人たちが政治を間違えてしまって悪いことをしたり、ひどいことをたくさんしてきたのです。にも関わらず、日本の社会の中で、お金を稼ぎに行ったとか、自分から行ったのだと言われることは本当にひどくて悔しい思いでいっぱいです。日本からここに来る人はたくさんいますが、日本政府の人たちがここに来て、私たちの前ですみませんでしたとか、苦労かけましたとか、そのように謝ったことは1度もありません。
 みなさんが私たちハルモニに会いたいと思って来たり、知ろうとして来たり、そのようにしてここに来ることはとてもいいことで、あなたたちに罪はありません。
 これで終わりにしましょう。長い時間聞いてもらってありがとう。
(通訳:村山一兵氏、取材:機関紙出版・丸尾忠義 2007年9月11日「ナヌムの家」で)
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天皇代替わりキャンペーンに乗りません!

2019年04月30日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
‪明治になる前の天皇は何かあればしょっちゅう改元をしていた。でもほとんどの国民は天皇のことなど知らんから、いちいち改元で喜んだりしてはいなかった。‬

‪元号でこれほどまで騒ぐようになったのは、天皇を政治が利用するようになった明治維新以降のことで、結局今の騒ぎもいかにもそれが大変なことのようにマスコミがお為ごかし的に大きく報道しているからで、マスコミがこんなに騒がなければ、つまり、代替わりなんて行事は静かに皇室内だけでやっておけばそれで済む話じゃないの?‬

‪だいたい、国民のみなさんにしても、平成の時代にしろ、昭和にしろ、天皇のことや元号のことをこんなに喜ぶほどのこととして身近に感じてきたんだろうか?‬

‪ということで、いま目の前に展開している事態は、一大天皇礼讃キャンペーンであり、気をつけたい!
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明日は投票日。高齢者棄民政治にNOを!

2019年04月20日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
2040年になると65歳以上の一人暮らし高齢者人口が900万人、全世帯の17%になるそうだ!(国立社会保障・人口問題研究所発表、朝日記事より)。2040年というとわが年齢は82歳になるが、何もなければまだ生きているだろう。

一人暮らしのことも含めて高齢者対策はこれからの政治の喫緊の課題になるのが明らかになのに、今の政治がそれに真剣に向き合っているとはとても思えない。

一部の富裕層を除くと、高齢者の暮らしや医療、福祉の現実は、今回の一斉地方選挙でも争点になっているが、高すぎる国保料や介護保険料、そして下がる一方の年金などに表れているように一段と厳しさが増している。さらに消費税アップが追い討ちをかける。

その一方で、トランプ大統領や米軍のためにはホイホイと湯水のごとく税金を使い、その過程で大企業・財界が儲かる仕組みが作られる。

いったいどういう考えで政治をしているのか。簡潔に言えば、高齢者棄民政策だ。麻生副総理・財務大臣の数々の発言に代表されるように、まるでこの国の経済発展に役立たない人たちは不要だとでもいうような思いが安倍政権内にはあるのだろう。

明日は一斉地方選挙後半の投票日、こんなこともまた一つの判断材料だろう。

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